Don bosco no kaze no24 october 2020

Page 1

ゞョむフル コミュニケヌション

n S a l e s i a

24

B u l l e t i n

J a p a n

No.

October 2020

│特│集│

誠実な瀟䌚人、 キリストに倣う者 なら

【困難を抱える青少幎ず共に】 ドン・ボスコ 【ドン・ボスコの教え子たち】 圫刻家

オラトリオ in 調垃

柿坪 満実子 さん

【ドン・ボスコのトモダチが暮らす街】 シェムリアップカンボゞア王囜

【サレゞオ家族探蚪】 サレゞアン・シスタヌズ山䞭雪の聖母修道院 【サレゞアンピヌプル】 KISMATプロゞェクト

Mefsrsoamge

こんにちは

濱口です

もう い

新型コロナりむルスが猛嚁をふるう䞭、䞖界䞭で倚くの方々が呜を萜ずし、あるいは 呜の危機に盎面しおいたす。感染拡倧防止の行動制限により、若者たちは孊校に通え こうむ

こんきゅう

ず、仕事で倧きな損害を被った方もおられるでしょう。日々の生掻に困窮しおいる方も少 なくありたせん。 連日のように配信されるサレゞオの䞖界のニュヌスを芋たすず、各地のサレゞオ家族が か

このコロナ犍においお、より貧しい人、困難のうちにある若者のために、すぐに行動しお そっせん

いる様子がわかりたす。若者自身が率先しお、若者ず共に、誠実に働いおいたす。「誠 なら

実な瀟䌚人、キリストに倣う者」ずいう今幎のサレゞオ家族幎間目暙ストレンナをた さに実践しおいるのです。 調垃のドン・ボスコ オラトリオでは、困窮する倖囜籍の若者のために、救揎物資を ぀の

ふう さ

募っお届けたり、郜垂封 鎖のため垰囜できない若者に䞀時滞圚堎所を提䟛したりず、 若者たちが率先しお助け合っおいる掻動をサポヌトしおいたす。 私たちサレゞオ家族は、 「生きる喜びをもおるように、どうやっお助け合えるか」を共に考え、 も はん

行動したす。小さき者を優先的に倧切にするキリストの姿を暡範ずしお、私たちが若者ず 共に地䞊で誠実に生き、倩においおも氞遠に幞せに生きるこずができたすように。すべお の若者の人生が、喜びに満ちたものずなりたすように サレゞオ䌚日本管区長

䜿埒ダコブ

濱口 秀昭

神父

2020 幎 10 月2 日 守護の倩䜿の蚘念日に

マタむによる 犏 音曞

「みこころが倩に行 わ れ る ずおり 、 地にも 行 わ れ た す よ うに」

l a i c n i v o r Fr. P

ç« 

6

節

10

はたぐち ひであき 1958 幎長厎県䜐䞖保垂生たれ、62 歳。長厎 南山高 等 å­Š 校、䞊 智 倧 孊を卒 業、32 歳で叞 祭叙階。東京サレゞオ孊園副園長、高束教区 䌚蚈、調垃サレゞオ神孊院長、サレゞオ䌚日本 管区副管区長などを務め、2018 幎 6月より日本 管区長。趣味は自然を味わうこず海遊び、登山、 魚・山菜料理を食べる、写真撮圱など。

2020 幎 3 月、 むタリア・トリノで開催されたサレゞオ䌚第 28 回総䌚で、 巊から春山ミカ゚ルラップ副管区長、 アンヘル・フェルナンデス・ アルティメ総長、 濱口秀昭管区長、 岡本倧二郎神父

02

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

ゞョむフル コミュニケヌション

Salesian Bulletin Japan No.24 October 2020

Contents

もくじ

今号の衚玙

誠実な瀟䌚人、キリストに倣う者 なら

4

特集

GoodChristiansandUpright Citizens

4 若者の声 5 コラム「オンラむン聖曞孊校」開催 7 フェルナンデス総長のすすめ、教皇フランシスコの 若者ぞの呌びかけ 8 同窓生の聖人アルベルト・マルノェッリ 9 センパむからの゚ヌル 日本で困 難を抱える倖 囜 籍の

10

困難を抱える青少幎ず共に ドン・ボスコ オラトリオ in

12

連茉むンタビュヌ ドン・ボスコの教え子たち 圫刻家

14

ドン・ボスコのトモダチが暮らす街

シェムリアップカンボゞア王囜



18

Don Bosco

S a l e s i a n

P e o p l e

若 者 の た め に 東 京・調 垃 でス

調垃

タヌトした「ドン・ボスコ オラト リオ in 調垃」 。 芋知らぬ土地 に来お頌るあおもない 若 者た

柿坪 満実子 さん

ちの 居 å Ž 所ずなり、 若 者たち 自身 が 率 先しお亀 流し、 共に

Amici

祈り、 助け合う、ドン・ボスコ の 掻 動 の 原 点 だ。 オラトリオ は、 さたざたな協 力 者 の 善 意 によっお支えられおいる。

KISMATプロゞェクト

サレゞアンピヌプル

“事故で半身䞍随ずなった出皌ぎ劎働者を家族のもずぞ搬送する3,500kmの旅”

20 ぀ながれサレゞオ青幎 SYM JAPAN

Salesian Youth Movement Japan

SYM があっお、よかった

22

24 30

SYM JAPAN 祝5呚幎 掻動を振り返っお

 レポヌト サレゞアン スクヌルラむフ

ドンボスコずは 「青少幎の友」ず呌ばれ、助けを必

サレゞオ家族探蚪 Visit the Salesian Family

山䞭雪の聖母修道院

芁ずする若者たちのために生涯をさ さげた神父。1815 幎むタリア生たれ、 名前はペハネむタリア語でゞョノァ

サレゞアン・シスタヌズ

ンニ。ドンボスコは「ボスコ神 父」 の意味。青少幎教育に献身する

Salesian Family member interview 今、私「○○」しおいたす

瀟䌚犏祉法人 児童逊護斜蚭 聖ペれフ寮 斜蚭長 è¡žè—€

祐治

サレゞオ䌚を創 立。1888 幎 åž° 倩。 1934 幎列聖。

さん

児童逊護斜蚭聖ペれフ寮で「゚トりパパ」をしおいたす 31

サレゞオ家族ずは ドンボスコの粟神を受け継ぐ修道

Salesian Family member interview 新叞祭玹介

レヌ・ファム・ギェ・フヌ

者・信埒・協力者たち。䞖界 130 以

神父 「神のわざは䞍思議」

䞊の囜で、31 団䜓、40 䞇人以䞊 のメンバヌが、孊校、教䌚、瀟䌚 生掻のさたざたな堎面で青少幎や貧 しい人びずのために奉仕しおいる。サ

16 䞖界のサレゞオ家族ニュヌス / 26 サレゞオ家族 囜内ニュヌス / 29 サレゞオ情報募集

レゞアンファミリヌずも呌ばれる。

サレゞアン・ダむアリヌ vol.06

思いがけないこず コロナ犍の圱響で教䌚に集たるこずができず、 教䌚孊校も䌑校を䜙儀なくされる䞭で、 調垃教䌚の日曜孊 校ではできるこずをしようず、 オンラむンでの教理授業発信を行った。 私も日曜孊校スタッフの末垭にいる関係䞊、この取り組みに参加せざるを埗ない立堎ずなった。 私は党くの SNS音痎なので、自然ず内容を考える方に回るようになった。 幞いにも劇の脚本や絵や小道具を䜜るのは若 い人たちよりも堎数を螏んでいる。 若いスタッフたちは幎䞊にダメ出しをするこずに抵抗があるのか、 私の䜜っ

朚鎌 雄侀郎

修道士

た原案が採甚されるこずが倚くなった。 気が付けば私の䜜った脚本、 絵、 小道具などがナヌチュヌブにさらさ

きかた ゆういちろう

れおいる。 SNS音痎のナヌチュヌバヌである。

1967 幎生たれ。53 歳。サレ ゞオ神孊院で逊成ず園芞に埓 事。趣味はサむクリング。

コロナ犍は私たちの生掻に倧きな圱響を䞎えたが私も倧きく倉えられた䞀人である。

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

03

│特│集│

誠実な瀟䌚人、 キリストに倣 キリストに 倣う者 なら

みこころが倩に行われるずおり、 地にも行われたすように ドン・ボスコは倩の父のみこころを、 「誠実な瀟䌚人、キリストに倣う者」を育おる教育を通しお実珟しようずしたした。 今幎のストレンナ ( サレゞオ家族の幎間目暙 )「誠実な瀟䌚人、キリストに倣う者」は、 すべおの人がかけがえのない存圚ずしお倧切にされる瀟䌚を䜜り䞊げようずいう、 未来を築く若い皆さんぞの呌びかけです。 ● 構成線集郚 むラスト鈎朚ぐり ©Guri Suzuki 協力若者の皆さん、調垃サレゞオ神孊院

若 者

の

声

GoodChristiansandUpright Citizens # 難しさを感じない

Voices of the Young

瀟䌚の䞭で「誠実な瀟䌚人、キリストに倣う者」ずしお生きる䞊 で、困難がどこにあるのか、それをどう乗り越えようずしおいる のか、線集郚が行ったアンケヌトに玄80人の青幎たちが真剣な 回答を寄せおくれたした。 その䞀郚をここで玹介したす。

A1誠実に生きる難しさを感じるこずはない。 䌚瀟で蚀うなら、誠実さこそが売䞊げを䌞ば す方法。 A2特に難しさを感じるこずはないが、それ は自分が䞍誠実で適圓な人間で、真の意味で

Q1

キリストに倣っお生きようずしおないからなの

誠 実に、 たたキリストに倣っお生きようずす るけれども、 実際の瀟䌚の䞭にあっお、 難し さを感じるこずはありたすか それはど ん

かもしれない。誠実な瀟䌚人、キリストに倣 おうずしおいる人はきっず難しさを感じおるん だろうず思う。

なずきですか

Q2

# 人間関係

たた、それをどうやっお乗り越えおいたすか

A1苊手で合わないなず感じる人に出䌚った ずき。぀い盞手の蚀動に腹を立おたり、心の 䞭で批刀しおしたうずき。 A2自分のこずも批刀しおみる。他人から芋 た自分を想像しおみる。 「もっず成長しなさい」 しゅくしゅく

ずいうメッセヌゞずしお、この苊しさを粛 々ず 受け止める。

04

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

# 競争瀟䌚の䞭で

# 呚りに合わせる うそ

A1自分が誠実でないこず䟋えば嘘を぀いお

A1競争瀟䌚の䞭で生きおいるず、どうしお

で呚りず調和が保たれるずき。小さな意芋の

も他人よりも優れおいようず必死になっおした

違いなどで、たわりずの䞀時的な衝 突 を回避

う 

しょうず぀

いん ぺい

したくなっおしたう。向き合わずに、隠 蔜した ほうがめんどくさくないや、ず思っおしたう時

A2承認欲求を “ 努力のためのモチベヌション ”

がある。

ず割り切り、身に぀けた胜力を他人のために䜿う。

A2人ずの察立を恐れないこず、ちゃんず盞 手を信じお向き合うこず。自分が嘘を぀いおい ご

た

か

るか、誀 魔 化そうずしおいるかに敏感になるこず。 たた、それを敏感に反応できる環境に自分を 眮いたり、そういう環境を自分で䜜るこず。

A1誰かを排陀しようずしたり、自分を人よ りも抌し出そうずしたりする人や考えに出䌚っ たずき。就職掻動で、䌁業の利益远求思考に 合わせお自分を売り出すこずを求められ、自分 自身をごく䞀郚分で蚈られ、望たぬ競争を匷 いられるのを息苊しく感じおいる。

# 忙しさ・ゆずりのなさ A1時間に远われおしたっお優しい思いやり の心が枛っおいく時はダメだなっお思う。この間、 目の䞍自由な方が道に迷っおいる颚だったけど、 次のアポむントに急いでいお声をかけおあげら れなかった。

A2キリスト者である限りこの難しさずはずっ ず向き合っおいかなければならず、絶望感を味 わうが、その床に私たちは困難の䞭でもむ゚ スの愛を芋぀けるこずができるし、私たちの苊 しみは、む゚スが背負っおいおくださるから絶 望する必芁はないず気づかされる。

なご

A2自分の時間を少しでも䜜っお和 む。たた は心蚱せる人ずゆっくり時間を過ごす。そもそ も詰めお予定を入れないようにする。

Colmn

「オンラむン聖曞孊校」ストレンナ2020をテヌマに開催 毎幎倏に開催される「野尻湖少幎聖曞孊校」は新型コロナりむルス感染拡倧 のため䞭止ずなりたしたが、調垃サレゞオ神孊院の神孊生・志願生が䞭心ずなっ お短い動画を䜜成し「オンラむン聖曞孊校」ずしお、8月12日から15日たで4 回に分けお YouTube で配信したした。 聖曞孊校のテヌマは「誠実な瀟䌚人、キリストに倣う者」で、 玙芝居やスラ むドなど甚いおわかりやすく玹介し、より良い瀟䌚を築くためにどのように政治 に参加しおいくこずができるかを考えたした。 調垃サレゞオ神孊院院長の田村 宣行神父によるラップ「忘れんなストレンナ2020聖曞孊校線」では、瀟䌚の䞭 でキリストに倣っお生きるこずの難しさに負けずに生き抜くようにず、 若者たちに゚ヌルを送っおいたす。 䞋蚘 のリンク先から是非ご芧ください

サレゞオ䌚日本管区 YouTube チャンネル

https://www.youtube.com/user/SalesiansJapan

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

05

特集

誠実な瀟 䌚 人 、キリストに倣う者

# 自分の限界にぶ぀かる

# 瀟䌚の䟡倀芳ずのギャップ A1日本瀟䌚の䟡倀や雰囲気ず、犏音的なむ

A1瀟䌚で生きおいお難しさを感じるずきは、

゚スの教えの䟡倀の差を感じる。

む゚スに倣うこずより自分の自己䞭心的な心に

・駅で酔い朰 れおいる芋知らぬ人を介抱しよう

聞いお生きおしたうこず。こっちの方が楜ずか、

ずしたずきに、友人が、痛い目を芋たほうが

有名になれるずか、お金をかせげるずか ほ

本人のためになるず蚀っおいた。

んずうならどっちの道が人のためか、ず考える

・教皇フランシスコが難民受け入れに぀いお発

べきずころを自分䞭心に考えおしたうこず。

぀ぶ

蚀をしたずきに Twitter 䞊で匷い反発が芋ら れた。その時に自分がカトリックの䞖界にどっ

A2祈る。識別する。どっちがむ゚スの道か、

ぷり浞 かっおいたこずを改めお自芚した。

む゚スの望みかを祈りの䞭で聎く。

぀

A1キリストに倣う者ずしお、日々仕事で接

# 利益远求を優先する瀟䌚の䞭で A1䌚瀟の方針に悩む。「瀟員を逊うために

する盞手に優しさの心を持っお接したいず思う ゆえ

が、自分の匱さ故 に、忙しさの䞭にいるずむラ むラしおしたうこずが倚い。垞に神様を忘れず

は利益が必芁だ」ずいうのは理解できるが、

にいたいけれど、呚囲にいる人は信者ではな

利益远求が過ぎるのではないか、ず感じるこず

いし、自分を信者だず知らない人だから、呚

が倚い。

囲の人に染たっおいっおしたう。䞡方ずも自分 の匱さ故。

A2できる限りきちんず反察であるこずを䌝 えるが、䌚瀟の方針は簡単には倉わらないので、

A2乗り越えられおはいないが、なるべく教

個人の䞭で、取匕先ずその先にいる人びずにずっ

䌚の仲間ず連絡をずったり、教䌚に行く。巡

おより害が少なくより最適な提案ができるよう

瀌や海倖ボランティアに参加した際の、神様

きちんず孊び配慮ができるように心がけおいる。

の力、倧きさをより匷く感じた時の写真ずかを 芋返す。

A1 「結局は正盎者がバカをみるのだ」ず感 じるこずが倚い。自分の利益が䞀番ずいう䞖 の䞭なのか でも、誠実にキリストに倣っお 生きおる぀もりでも、自分も人を傷぀けおいる

アンケヌトにご協力くださった皆さん、

䞀人なのかもしれない。

ありがずうございたした。 倚くの回答は誌面の郜合で掲茉できたせんでした。

A2ひたすらむ゚ス様ならどうするか、どう 思うかを考える。幎霢を重ねお偉そうになっお いるずころもあるかもず省み、「偉くなりたい 者は、仕える者になりなさい」ずいうむ゚スの 蚀葉を思い起こしおいる。

06

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

申し蚳ありたせん。

若者の声からは、 瀟䌚の䞭で誠実にキリストに倣っお生きるこずの難しさが浮かび䞊がっおきたす。 「誠実な瀟䌚人」ずいう蚀葉には、 瀟䌚の䞭で特に匱い立堎に眮かれた人びずの声に耳を傟け、 Message from Rector Major

時には流れに逆らうこずがあっおも声を䞊げ、 より良い瀟䌚を䜜っおいくため行動する垂民になろう、

フェルナンデス総長の

ずいう意味が蟌められおいたす。

すすめ

教皇フランシスコずフェルナンデス総長は、

無関心に打ち勝っお、 自分を他の人たちのための 莈りものにしよう から

神ずの出䌚いによっお、 私は自分の殻から匕き出され、 他者ぞず向かうようになりたす。 これを 「莈りものの人間 論」 ず呌ぶ人もいたす。「他者のためのあなたのいのち」 ずいう蚀葉に芁玄しおも良いでしょう。 したがっお、 他者 に心を開いおいる人は、 無関心ではなく、 盞手に関心を 向け、 共感に満ちたたなざしを持぀人です。 無関心は、 昚今、 倚くの人の心の奥に巣食い、 そのため私たちは、 他者の叫びを前にしながら共感を芚えるこずができなくなっ おいるのです。

私たちが困難に負けず、無関心を克服し、 より良い瀟䌚に倉革する䞻人公ずなるように、 ゚ヌルを送っおいたす。 Message from Pope Francis

教皇フランシスコの 若者ぞの呌びかけ

垌望の星はあなたたちです あなたたちを通しお、 䞖界に未来が蚪れるのです しょうれい

瀟䌚掻動・善のために 「闘う姿勢」 は む゚スのメッセヌゞず矛盟しない 瀟䌚的な取り組み、 若者や瀟䌚の善益を促進するさた ざたな組織の 「闘う姿勢」 が犏音の教えず矛盟する、 ず いうような考えを、私は受け入れる必芁はないず思いたす。 私たちは䞻の祈りの䞭に、 兄匟愛ず正矩、 連垯、 和解、 よう ご

他者の尊重、 平等、 最も匱い人びずを擁護する「政治」 を芋いだすこずができたす。

倉革の担い手を生み出す教育

瀟䌚参加を奚励したいず思っおいたす。わたしは知っ おいるのです。 あなたの心、 若い心は、 よりよい䞖 界を築きたがっおいたす。 䞖界䞭のニュヌスを芋おい るず、 䞖界の倚くの堎所で、 倚くの若者が、 もっず 正矩ず友愛のある文明ぞの望みを衚明しお、 通りに 出おいたす。 街頭に出る若者たちです。 倉革の䞻圹 になろうずいう若者たちです。 倉革の䞻人公を、 ほ かのだれかにやらせおはなりたせん。 垌望の星はあな たたちです。 あなたたちを通しお、 䞖界に未来が蚪 れるのです。あなたたちには、この倉革の䞻圹にもなっ おほしいのです。 䞖界のさたざたな堎所で生じおいる瀟䌚的・政治的 䞍安に察しお、 無関心を克服しお、 キリスト教的な 答えを瀺しおください。 あなたたちにお願いしたす。 未来を築く建蚭者になり、 䞖界をより良いものずする

私たちの教育事業が卒業生を生み出しおも、 倉革に取

働きに加わっおください。 愛する若者の皆さん、 お願

り組む垂民を生み出さないなら、 私たちは満足するこずが

いです。 芳客垭から人生を眺めるのではなく、 そこ

できたせん。 ただ 「教育」 を受けたずいうだけでは十分

でもたれおください。 む゚スは芳客垭にはおられず、

ではないのです。さたざたな珟実に察しお批刀の目を持ち、

積極的にかかわられたした。 ですから芳客垭からの人

倉革ず向䞊、 垌望ず刷新の担い手ずしお、 経枈、 政治、

生ではなく、む゚スがなさったように、そこでもみくちゃ

教育、職業、瀟䌚的取り組み、マスメディアなどの䞖界で、

にされおください。 ずにもかくにも、 消費䞻矩や薄っ

そこにある珟実を 「倉容」 させる力を぀けた垂民を、 共

ぺらな個人䞻矩の病に冒されずに、 共通善のために

通善のために働く積極的に関わる垂民から成る新しい䞖

闘い、 貧しい人に仕える者ずなり、 愛ず奉仕の革呜

界のために生み出すこずを私たちは目指しおいるのです。

の䞻人公ずなっおください。

サレゞオ䌚総長曞簡 最高評議䌚報431号 「サレゞオ家族幎間目暙 ストレンナ 2020 みこころが倩に行われるずおり、 地にも行われたすように 誠実な瀟䌚人、 キリストに倣う者」 2020幎より

教皇フランシスコ著 『䜿埒的勧告 キリストは生きおいる』 174 カトリック 䞭倮協議䌚 2019幎より ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

07

誠実な瀟 䌚 人 、キリストに倣う者

特集

オンラむン聖曞孊校の 教宀から

超時空

サレゞオ同窓生の聖人

 

Interview

アルベルト・マルノェッリにむンタビュヌ

「 貧 し い 人を 最 優 先 しよう」

アルベルト・マルノェッリ Alberto Marvelli 1918幎むタリア・フェラヌラ生たれ。リミニ でサレゞオ䌚のオラトリオに通う。18歳の時、 カトリック・アクションの䌚長を務める。ボロヌ

アルベルト・ マルノェッリ

ニャ倧孊工孊郚卒業埌、フィアット瀟に就

ナオキ

職するが第 二 次 侖 界 倧 戊で兵 圹に぀く。 戊埌はリミニで郜垂埩興蚈画委員䌚の代衚 に任呜され、貧しい人を最優先しお埩興を 進めた。 1946幎、暎走するトラックにはね られ28歳で垰倩。 2004幎、教皇ペハネ・

ドン・ボスコ

ノッシヌ

パりロ2䞖によっお犏者の列に加えられた。

ノッシヌ ノ こんにちは、 野尻湖のヌ

䞭にむ゚ス様がおられるっおよく蚀っおい

は戊灜にあった人たちのために良い仕事

シのノッシヌです。

たした。

をしたよ。

ナオキ ナ こんにちは、聖曞孊校スタッ

ド

フのナオキです。 今回は、 2人の聖人を お呌びしおいたす。 スコです。 リです。よろしくお願いしたす。 アルベルトさんは、ドン・ボスコずは

接点があったんですか 盎接䌚ったこずはありたせん。がくが

沿岞郚の郜垂〕のオラトリオ教䌚孊校の

スタッフにはドン・ボスコを盎接知っおい る人がいお、ドン・ボスコの話はよく聞か せおもらいたした。 それはうれしいなあ。オラトリオは楜し 楜しかったですよ。がくはスポヌツが

埗意だったので、みんなずいろんなスポヌ ツをするのが楜しかったです。 幎霢が䞊 の方になった頃は、 幎䞋の子たちに祈り や勉匷を教えるこずもありたした。 孊生䌚 長も務めたしたよ。 ド

軍隊に入っおいた時期もありたす。 ナ

戊争が終わっおからはどうしたしたか

ア

リミニで郜垂埩興の仕事にたずさわる

ド

アルベルト君のおかげでオラトリオは

盛り䞊がったんだろうなあ。

リミニにはアルベルト君を知っおいる

人がたくさんいたし、みんな喜んだだろうね。 ア

再䌚できた友だちもいたけど、亡くなっ

た人もいたし、 家族が亡くなったり、 倧怪 我をしたり、 家や家財を倱った人がたくさ んいたした。 ド

かったかい ア

ボロヌニャ倧孊の工孊郚で勉匷しお、

こずになりたした。

十代の頃に通っおいたリミニ〔泚むタリア東

ド

ア

トリノで就職したした。 第二次䞖界倧戊で

アルベルト ア アルベルト・マルノェッ

ア

オラトリオを卒業しおからはどうしおい

たのですか

ドン・ボスコ ド こんにちは、ドン・ボ

ナ

ナ

それは玠晎らしいね。

埩興の仕事の堎では、 アルベルト君の

お母さんが倧事にしおいた貧しい人ずの ぀ながりをも぀機䌚がたくさんあっただろ うね。 ア

はい。 仕事ずしお郜垂埩興のこずに

関われたのは幞いでした。 困っおいる人

ご家族はどんな人たちでしたか

ア

がくの母は、 い぀でも貧しい人たちの

しい人も、 囜家プロゞェクトの仕事には協

きたした。それでもなかなか手が回らなくお、 限界を感じるこずがたくさんありたした。 そんな時にこそ、 神様の導きずマリア

たこずを芚えおいたす。 貧しい人たちの

様の助けが必芁なんだね。アルベルト君

No.24

October 2020

アルベルト君のこずだから、 困っおい

る人の安党や物資のお䞖話だけじゃなく、 出䌚った人の気持ちにも寄り添っおいたん だろうね。 ア

ドン・ボスコは『愛するだけでは足りない。

愛されおいるこずが䌝わるように』っお蚀っ おいたしたよね。 生呜や身䜓の危険から 守っお、 物資や安党な堎所をお䞖話する だけじゃ足りないんです。 戊灜にあった人 たちの心に寄り添っお安心しおもらうこず が倧切なんです。 ド

アルベルト君はオラトリオの立掟な実

りだよ。自分の職業ずしおの仕事を、 神 しょう か

さたのみこころにかなう䜿呜に昇華させた。 私が出䌚った若者にい぀も求めおいた『誠 実な瀟䌚人、キリストに倣う者』ずいう理 想を、 君の生きた時代、 状況の䞭で立掟 に衚珟しおくれたんだ。これからの時代 の若者にも私の思いが届いおほしいものだ。 ナオキくん、 今の時代の若者たちをよろし

ド

Salesian Bulletin Japan

ド

く頌むよ。

いるず、よく家の食事を分けおあげおい

08

めにず蚀っお、 家の家具などを枡しおくれ たした。

政治的な立堎や思想的に折り合うのが難

貧しい人を優先する方針を立おるこずがで

こずを考えおいたした。 貧しい人が近くに

母のおかげです。がくが埩興の仕事を

に出䌚える範囲の広さがたるで違いたす。

力しおくれたした。責任者の立堎だったので、

ナ

ア

しおいる時にも、 母は貧しい人たちのた

ナ

お二人のお話を聖曞孊校のみんなにぜ

ひ䌝えたいです。 ノ

がくもお二人の話を聞いお熱くなっお

きたした。がくも野尻湖のヌシずしおがん ばりたす。 構成・協力調垃サレゞオ神孊院 むラスト朚鎌雄䞀郎

スに倣い、 激動する瀟䌚経枈の圱響を受け苊しむ貧しい

゚ヌル

センパむからの

青少幎に目を留め、 寄り添い、 圌らを教育するこずを通 しお瀟䌚に垌望をもたらしたした。 む゚スの心からの願いは、 すべおの人の救い幞せ を実珟するこずでした。 そのために特に貧しく、 匱い立 堎にある人びずの目線に立っお、 珟実の瀟䌚で具䜓的に 行動するこず。 これは、 昚幎来日した教皇フランシスコも しばしば匷調しおきたこずですね。そう、「誠実な瀟䌚人」

o Chihir wa Ohka

であるこずず「キリストに倣う者」であるこずは、 実は別々 ではなく䞀䜓のものなのです。 ドン・ボスコはたた、「䞻の祈りの政治」 ずいう衚珟も おお

かわ

ち

ひろ

甚いたした。 この䞖の政治は察立が぀きもので、 䞍完党

倧川 千 寿

な人間同士が織りなす盞察的で䞍安定なものです。 政治

誠実な瀟䌚人、 キリストに倣う者ずしお の政治ぞの䜿呜

心が地にも行われるように」、 すべおのいのち、 人間の

倧阪星光孊院 OB 神奈川倧孊法孊郚准教授

䞍信も根匷く存圚したす。そんな䞭でも、ドン・ボスコは「み 尊厳を守るこずをあきらめずに远求しようず呌びかけ、 若 者たちず共に実践したのでした。 その呌びかけは、 珟代 の若い皆さんにも及んでいたす。 政治や瀟䌚に参画するずしお、 どのような政党を支持 し投祚するか、 たたどのような掻動をするか、 もちろんそ

ドン・ボスコのいう「誠実な瀟䌚人、キリストに倣う者」

れは自由であり匷制されるべきではありたせん。 しかし、

ずしお、 私たちは政治ずどう぀ながればよいのでしょう。

瀟䌚はたすたす耇雑化・倚様化しおおり、 囜内倖で課題

新玄聖曞の犏音曞を読むず、 む゚ス・キリストは信仰

があふれおいたす。 いかなる態床をずるにせよ、 匱い立

の察象神であるず同時に、 䞀人の人間ずしお、

堎にある人びずのこずを忘れず、謙虚さず幅広い芖野をもっ

幎前のむスラ゚ルの瀟䌚の珟実をよく芋おいたこず

お、 倧切な政治的暩利を行䜿し、 よりよい瀟䌚になるよ

が分かりたす。 む゚スは、 貧しく瀟䌚の呚蟺に远いやら

う働きかけるこずが求められおいるのです。

れおいた倚様な人びずに寄り添い、 深く共感する䞀方、

私も政治孊者ずしお、 これたでも政治ず぀ながるこずの

暩力者、 䞊流階玚の人びずずも関わり、 瀟䌚がよりよい

倧切さを蚎えおきたした。 特にれミでは、 倚様な意芋に

方向に向かうよう働きかけた、立掟な瀟䌚人だったのです。

觊れお答えのない問題に぀いお議論し、 よく考える環境 づくりに努めおきた぀もりです。 今幎のストレンナを味わ いながら、 瀟䌚人、 キリスト者ずしおの自らの政治や瀟 䌚ぞのスタンスを改めお芋぀め盎すこずができたした。 誠実な瀟䌚人、 キリストに倣う者ずしお、 すべおの人 の幞せを願いながら責任ある 政治参加をしおいきたしょう。 サレゞオにかかわる私たち䞀 人ひずりが、 その䜿 呜を垯

それから幎埌、䞖玀のむタリアでむ゚スの䟡倀

びおいたす。 ■

぀く

芳を倧切にカトリック叞祭ずしお生き、 サレゞオ䌚を創っ たのがドン・ボスコでした。 革呜の時代で、 耇雑な政治 状況にあったため、 圌は珟実政治に深く関䞎するこずに は慎重だったずいわれたす。 しかし、 ドン・ボスコはむ゚

倧川千寿さんの著曞を プレれント →本誌 p29をご芧ください。 ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

09

困 難を抱える青 少 幎ず共 に

ドン・ボスコ オラトリオin 調垃 D o n

B o s c o

O r a t o r i o i n

C h o f u

2020 幎 7 月26 日日 、サレゞオ䌚日本管区の新し い掻動ずしお、調垃支郚でドン・ボスコ オラトリオが始 たった。 察象ずなるのは、特に倖囜籍の若者だが、実 際にはその倚くはベトナムから日本にやっおきた技胜実 習生、日本語留孊生たちである。 開始ずなる初日は玄 60 人の参加者が集たった。 オラトリオ開始の背景にあ る、ベトナムからの技胜実習生の珟状に぀いお、オラ トリオ開蚭に携わったサレゞオ䌚日本管区副管区長の 春山ミカ゚ルラップ神父に聞いた。 ● ● ●

なぜ今ベトナム人の若者が日本に

ドン・ボスコ オラトリオのスタッフの皆さん

早番、昌番、遅番ず亀代で勀務するそうです。そのうち2人 がカトリック信埒でこのオラトリオに来おいたす。

日本ずアゞア諞囜の経枈状況が背景にありたす。日本は劎

圌らは技胜実習生ずしお3幎か5幎の期間で働く資栌は持っ

働力が䞍足しおいたす。アゞア諞囜は若い䞖代の人口が倚

おいたすが、就劎ビザはありたせん。実際には日本人よりも

いけれど実際には自囜には仕事がありたせん。日本にずっお

働かされおいたすが、それでも絊料は少ないです。劎働者で

は、こうしたアゞアの若者を劎働力ずしお確保したいし、アゞ

はなく、技胜実習生だからです。劎働者の持おる暩利はあり

ア諞囜にずっお、自囜の若者が日本で働けば、倚少倖貚が入っ

たせん。劎働者の堎合、日本に残る暩利がありたすが、実

おくる。そういった囜家間の思惑があう郚分に日本の技胜実

習生は実習が終わるず、技胜を身に着けたずいうこずで垰囜

習制床があるわけで、倚くのアゞアの若者が日本に来おいたす。

しなければなりたせん。でも、日本で孊んだ技術はベトナム

最近ではアゞア諞囜の䞭から日本に来おいる技胜実習生のう

ではほずんど䜿えたせん。若者たちもそれはわかっおいたす。

ち40䞇人はベトナム人で、カトリック信者は掚定で2䞇人いたす。

技胜実習制床は、日本が劎働力確保のために郜合よく利甚

私たちが関わっおいるベトナム人は、このオラトリオ以倖を含

しおいるのが実状です。

めお6千人ほどでしょうか。 日本の瀟䌚の䞭での難しさもあるず聞きたす。 どんな実習をしおいる トラブルは結構ありたす。日本に来たけれど、劎働条件が 私たちの関わっおいるベトナム人青幎の男性の倚くは肉䜓

よくなくお蟞めたずか、暎力団にはめられお逃げたずか、そう

劎働に埓事しおいたす。道の保党や工事。建蚭珟堎。介護

いうケヌスなどもありたす。逃げたそのずきから、いわゆる䞍

の分野は増えおいたす。

法滞圚になっおしたいたす。䌚瀟がその実習生を雇ったのだ

ベトナム人女性はスヌパヌずか、匁圓屋、蟲業、冷凍食

から、そこを離れるずビザが有効でなくなるのです。逃げお、

品などの仕事が倚いです。最近、東京郜皲城垂には玄50人

どこかに隠れお䜏み、䞍法就職するか、犯眪グルヌプに勧

のベトナム人女性が来たした。空枯での枅掃䜜業のためで、

誘されるケヌスが増えおいたす。今回のコロナ犍で仕事がな

10

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

I N T E R V I E W

技胜実習生ずしお 来日しおいる

ノィニャット・ミン さん 20 歳

19歳で日本に来たした。ホヌチミン垂の近くの出身です。

あっ せん

家族のためにお金を皌ぐためです。 来るきっかけは、 斡 旋

する䌚瀟のスタッフが孊校にやっおきお、日本に行かないか ず誘われたした。 3幎間の契玄です。 来るためには50䞇円 匱かかったので、芪戚や村の友達から借りたりしたした。 日 本で働いお返すこずにしおいたす。 道の補修の仕事をしおいたす。 絊料は、 最初は斡旋業者 に管理しおもらい、自分のためには月に3䞇円もらい、あず は実家に送金しおもらいたしたが、今は日本語ができるよう になったので、口座を䜜っお自分で送金しおいたす。 契玄はあず1幎です。 本圓は孊校で習った溶接などの技 術を䜿っお工堎で働きたかったのですが、そういう仕事があ りたせんでした。 垰囜しおからは、ここでしたこずは䜕の圹 にもたたないず思いたす。将来が心配です。日々の心配は、 倩気が悪く雚が倚いこずです。 倖での仕事だから、 雚が降 るず仕事がなくなるんです。 オラトリオの掻動内容

かなかない。このオラトリオではコロナ犍で仕事がなくなった が、垰囜できなくなった若者たちを受け入れおいたす。珟圚、 代のベトナム人4人がオラトリオに身を寄せおいたす。 ベトナムの瀟䌚はただムラ瀟䌚です。ベトナムでは家族、 芪族、地域、教䌚の目がありたすが、日本に来たらそこから フリヌになりたす。向こうではよい青幎だったけれど、日本に 来お、誘惑に負けおしたうのです。䞇匕き、かけ事、それから、 若い男女が来おいるから、どうしおも同棲や性の問題などが

ドン・ボスコ オラトリオin 調垃の掻動 月曜ず氎曜日は 20 時から日本語教宀。 第 4日曜日の午埌。神孊院敷地内ナヌスセンタヌでオラトリオ。 13 時 盞談䌚、ゆるしの秘跡、カテキズム、 兞瀌の準備 14 時 ミサあるいはみ蚀葉の祭儀 15 時 おや぀、レクリ゚ヌション 亀流、スポヌツ、ダンス 17 時 片付け 17 時半 解散

ありたす。 日本にいるベトナム人技胜実習生、研修生、日本語留孊 生の珟状は、ドン・ボスコの時代の若者に䌌おいるず思いた す。ムラから街に出おきお、頌るずころがなく、圌らを䞖話す る人がただ䞍十分の状況。教䌚には圌らの堎所がただ少ない。 そこで、オラトリオは若者の居堎所を開いお、䜕らかの圢で 圌らを支揎しおいきたいず思いたす。 昚幎11月には、サレゞオ䌚のフクハむ修道士がベトナムか ら日本に掟遣され、他の教䌚でベトナム人青幎叞牧がすで に行われおきたした。これからは、調垃オラトリオを拠点ずしお、 ベトナム人青幎だけでなく、倖囜籍の若者、日本の若者が関わっ おくれるように期埅しおいたす。幞いにオラトリオの協働者が 増えおいたす。若者ならどんなかたでも受け入れる姿勢でい たす。●

代衚 サレゞオ䌚 叞祭

春山 ミカ゚ルラップ

神父

はるやた みかえるらっぷ

支揎のお願い 皆さたのあたたかい支揎を心よりお願い申し䞊げたす。 䞋蚘口座たでお振蟌みください。 【口座名】ドン・ボスコ オラトリオ ●郵䟿振替をご利甚の堎合 【蚘号】11370 【番号】14004031 ●他の金融機関からお振蟌みの堎合 【金融機関】ゆうちょ銀行 【店名】䞀䞉八むチサンハチ 【店番】138 【預金】普通預金 【口座番号】1400403

オラトリオOratorio むタリア語で「祈りの堎」を意味するが、ドン・ボスコが始めたトリノにあるノァルドッコのオラトリオは、 家寮 ・聖堂・孊校・遊び堎運動堎が䞀䜓ずなった「若者のためのあ らゆる掻動の堎」であった。珟圚では䞖界䞭のサレゞオのオラトリオが「若者の居堎所」ずしお掻動しおいる。 ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

11

連茉むンタビュヌ

ドン・ボスコの 教え子たち

かき぀が たみこ 1993幎東京郜生たれ。星矎孊園幌 皚園・小孊校・䞭孊高等孊校卒業。 珟圚東京藝術倧孊矎術孊郚圫刻 科に圚籍䞭。

今、様々な分野で掻躍しおいる

䞻な展瀺2019幎孊内研究展「に

サレゞアンな同窓生を玹介したす。

んげん」東京藝術倧孊 2020幎グルヌプ展「萬猫展」 フリュ ● 取材・文線集郚

りギャラリヌ グルヌプ展「WALLAby/ ワラビヌ」GINZA SIX 蔊屋曞店内 GINZA ATRIUM 他、2019 幎 に は教皇フランシスコ来日に合わせお 補䜜されたオフィシャルメダむの原型 を担圓するなど メダル制䜜にも携わっ おいる。2019幎東京藝術倧孊久米 桂䞀郎賞奚孊金を受賞。

We are

DB 圫刻家

柿坪 満実子さん

げ い じゅ぀

東京藝 術 倧孊4幎生の柿坪満実子さん。 満実子さんの しょう え い

実家は、 衚地メダル・蚘念品を補䜜する䌚瀟「正 英 」。 2019幎は教皇フランシスコ来日にあたり、 公匏蚘念メ ダむメダルを補造した。 なにより満実子さんは、メ ダむの原型ずなる教皇フランシスコのレリヌフを䞀䜜家

's Students 星矎孊園幌皚園・小孊校・䞭孊校・高等孊校OG

した。でも先生方は、い぀も気にかけおくれおいたした。高3の ずきも、担任の先生ずよく面談をしおいたした。ずいっおも、か しこたったものではなくお、 「最近、どうなの」ずいう感じで、 話をさせおくれたした。生埒に察しおは、ちゃんず芋おくれおい たのかなず思いたす。 こころざ

ずしお担圓した。

矎術を志したのは

星矎孊園に入ったきっかけは

母が女子矎術倧孊の出身ずいうこずもあり、小さいずきから矎 術通などに連れお行っおもらったからか、絵を描いたり、䜕かを

姉が2人いお、どちらも先に星矎孊園東京郜北区の小䞭高

䜜るずいうのはもずもず奜きでした。䞭孊生のずきに、自分自身

に通っおいお、私は幌皚園から高校卒業たで15幎間通いたした。

のこずを真剣に考える時期があっお、これから自分がどういうふ うに生きおいこうか、䜕が奜きかを考えたずきに、自分の力で䜕

星矎孊園での思い出は

かを䜜るこずが楜しいずいう䜓隓があったので、矎術をやっおい きたいず思いたした。矎術の䞭でも、立䜓を遞んだのは、叔父で

星矎ではミサや宗教行事がたくさんありたした。日々の䞭にシ

メダル䜜家の柿坪悟の䜜品を幌少から芋おいた圱響があったのか

スタヌが身近にいらっしゃり、圓たり前のような存圚でした。ふ

なず思いたす。

りかえるず、特別な空間にいたのだず感じたす。幌皚園から通っ

最初は䜜るこずはただ楜しかったです。でも最近は、それより

ちゅう ちょ

おいたので、躊躇なく自然にお祈りができおいたした。䞭高の6

も自分が䜜ったものを芋お、自分が䜕を考えおいたのかを芋぀め

幎間はお祈り係をしたした。

たいずいう気持ちのほうが匷いです。自分のこず、瀟䌚のこずを

぀な

今、矎術をやっおいるこずに繋がっおいるず思うこずは、䞭高

䜜りながら考え、䜜っおからも考える。䜜品は自分から出おきた

時代、アニメヌション郚 ( 珟圚は映像制䜜郚 ) に所属しおいたこ

ものなので、そこには自分自身の䜕かが投圱されおいたす。それ

ずです。アニメヌション郚ずいっおも、立䜓を動かしお、ストッ

を考えるこずで、きちんず自分自身ず向きあうこずに重きを眮い

プモヌションアニメ、いわゆるクレむアニメを制䜜する郚掻でした。

おいたす。でも始たりは、やはり「楜しい」があるず思いたす。

私は、特に勉匷に積極的な生埒でなく、あたり友達ず楜しく隒ぐ

頭のなかの映像でしかなかったものが、実際に存圚ずしお珟れる

タむプでもありたせんでした。どちらかずいうず、勝手に䞀人で

こずは喜びです。

楜しむタむプで、勝手に孀独を感じお、勝手に孀独になっおいた

12

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

教皇来日公匏メダむ原型補䜜䞭の満実子さん

ご䞡芪の経営するメダル補䜜の䌚瀟「正英」のアトリ゚にお。ご䞡芪ず

2017幎のナスト高山右近 列犏に際しお配垃さ れたメダむの原型。満実子さん䜜

今はできないけれど、 い぀かできるようになるかもしれないから 教皇来日公匏メダむの制䜜に関わっお感じたこずは

若い人たちぞのメッセヌゞを

これたでのメダルを䜜るずきの原型䜜家は、父の匟にあたる叔

私は倧孊受隓で五浪しおいたす。家族が協力的だったこずは私

父の柿坪悟でした。残念ながら2013幎に病気で亡くなり、特泚

にずっお幞いでしたが、䞍合栌になる

のレリヌフ制䜜は䞀時途切れおいたした。

ずそれたで過ごしおきた時間を自分で

そんな䞭、私が五浪を経お東京藝術倧孊に

吊定しおいたした。圫刻は自分が楜し

入孊、矎術予備校ず倧孊で孊んで力を぀け

いず思っお始めたこずでしたが、途䞭

おきたこずを䞡芪が認めおくれお「やっお

で蟛いこずや悲しいこずもたくさんあ

みないか」ず。

り、䞍安でいっぱいでした。それでも私は

私自身は信者ではありたせんが、シスタヌ

圫刻を続けたいず思ったのであきらめたせ

や掗瀌を受けおいる䞡芪にずっお特別な方

んでした。

のメダむになるのだからこそ、倧事にしな

今の瀟䌚は完璧さを求め過ぎおいるよう

ければずいう思いで取り組みたした。

な気がしたす。できるこずがあたりたえだ

私が制䜜に関わったメダむは、觊れ

ず匷芁されおいるように思いたす。でもそ

られる物、身に着けられる物です。

んなに簡単にはできないず思いたす。でき

今回の教皇様の来日でたくさんの方

2019幎11月、フランシスコ教皇来日の

がこのメダむを喜んでくださいたし

際に配垃されたメダむの原型䞊 。満実 子さん䜜。盎埄30cm 皋の型から石膏型

た。立䜓の造圢に取り組む者ずしお、 この小さな「物」がいいずいう人間 の心理を再認識したした。人間は物

かん ぺき

実際に配垃された 教皇来日蚘念メダむずメダル

右䞊や倚くの工皋を経お、2cm のメ ダむが䜜られる

があるからこそ、自分ずいう存圚も認識できるんですよね。空間

なかったからダメだず思うのではなく、今 はできないけれど、い぀かできるようにな るかもしれないからず思うこず。匱い自分 もちゃんず認めお、そのうえで、自分に䜕 ができるかずか、䜕が奜きだろうかずいう

こずを探し続けるこずが倧切だず思いたす。

に自分しかいなかったら、自分を認識できないず思いたす。メダ むは小さいけれど、そういう存圚だず思いたす。 今も䜜品を䜜っおいお感じるこずは、䜜品ず私の関係はもちろ んあるのですけれど、完成すれば䜜品は独り歩きしたす。だから 䜜品ず私ずは繋げ過ぎたくありたせん。私は私でこれから先に行

星矎孊園

くし、その物は、誰かず関係性を䜜っおいけばいいず思いたす。

幌皚園・小孊校・ 䞭孊校・高等孊校

メダむが誰かず繋がっおいき、その人の人生や信仰のためになれ

東京郜北区赀矜台--14 www.seibi.ac.jp

ばずおも嬉しいです。

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

13

サレゞオ家族が関わりをも぀ 䞖界そしお日本の颚景を玹介したす。 ボスコ・ベヌカヌリヌ・スクヌル工堎長のピ ロ ン さ ん。 ポ ル・ ポ ト 政 æš© 厩 壊 埌 に VIDES JAPAN が2人のカンボゞア人を日本に受け入 れ お 教 育 支 揎 し た う ち の 侀 人。 星 矎 å­Š 園 短 期 倧 å­Š を 卒 業 埌、 母 囜 に 戻 っ お 家 族 ず 共 に VIDES JAPAN のプロゞェクト運営に尜力。 倚くの善意の人びずの揎助を受けながら、若 者たちがパン職人の技術ず自信を身に぀けお 自立できるよう支揎しおいる。

ボスコ・サンデヌ・スクヌルの子どもたちず VIDES JAPAN のボラン

ボスコ・ベヌカヌリヌ・スクヌルの建物。アンコヌル遺跡の芳光拠点

ティアツアヌに参加した日本の若者たち。ボスコ・ベヌカヌリヌ・ス

ずしお賑わうシェムリアップの街にある。5幎前にボスコ・むンタヌ

クヌルで孊んだ珟地の若者たちは、日本人ボランティアが村の貧しい

ナショナル・カルチャヌ・センタヌが䜵蚭され、集䌚宀のほか、ボラ

子どもたちの䞖話や教育にたずさわっおいる姿に觊発されおサンデヌ・

ンティアや芳光客の宿泊所もある。

スクヌルを始めた。

14

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

Siem Reap

Siem Reap Kingdom of Cambodia シェムリアップカンボゞア王囜 公甚語クメヌル語 カンボゞア王囜は東南アゞアのむンドシナ半島南郚にあり、メコン川ずトンレサッ プ湖の恵みで繁栄したアンコヌル王朝の遺跡矀で知られる。1953幎に独立したが、 カンボゞア内戊やポル・ポト政暩による倧量虐殺で犠牲者ず難民は数癟䞇人にのが った。サレゞオ䌚は1991幎から宣教垫を掟遣。サレゞアン・シスタヌズ日本管区の 囜際ボランティア組織 VIDES JAPAN は、ポル・ポト政暩厩壊埌2人のカンボゞア人 女性を日本に受け入れお教育支揎したこずをきっかけに、貧しい若者たちの自立支 揎ず逊成のため「ボスコ・ベヌカヌリヌ・スクヌル」のプロゞェクトを始動。ここ で孊んだカンボゞア人の若者たちが、村の最も貧しい子どもたちのために「ボスコ・ サンデヌ・スクヌル」を始めるこずを望み、カンボゞア人が運営、VIDES JAPAN は 資金揎助を続けおいる。今も幎に1床は日本人の VIDES ボランティアが蚪問し、珟 地ず日本の若者たちの亀流など掻動が広がっおいる。

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

15

Salesian Family in the World チリ

侖 界 の サレゞオ家 族 ニュヌ ス

韓囜

新しいオンラむン番組 「信仰の鍵」 News Source:

困難な人を支揎するため病院内に 「ボスコ・ゞェラヌト」オヌプン

ANS

カトリックのミュヌゞシャンの ミニコンサヌトずトヌクで構 成

News Source:

チリのオンラむン番組「信仰の鍵」

2020 幎 7 月 16 日、 ゜りル åž‚ 内 の ハヌル 病 院“ 倩 の 病 院 ” の 意1

さ れるオンラむン 番 組「Llave de Fe 信仰の鍵」シリヌズが、

おくれる鍵です。今、倖出制限

2020 幎 7 月 8 日、 チリの サレ

の䞭で、歌ず生き方の蚌しによ

ã‚ž オ 䌚 の Facebook ペ ヌゞず

る垌望ず信仰のメッセヌゞを䌝

YouTube チャン ネ ル で 公 開

えたいず願っおいたす」ず語る。

された。 番組にはミュヌゞシャ

初 回 の 攟 送 で 歌 い、芖 聎 者

ンたちが自宅から挔奏を届け、

に語りかけたのは、フェル・トレ

挔奏の合間に察談が行われる。

ド。キュヌバのハバナに生たれ、

チリず䞖界各地のカトリック・ア

幌いころから芖芚芞術ず音楜に

ヌティストの音楜や生き方を玹

興 味 を 持 ち、 思 春 期に回 心 を

介し、信仰を振り返る堎を生み

䜓隓し芞術衚珟を信仰に合わせ

出すのが番組のねらい。

るようになったこず、サレゞオ

サレゞ オ 家 族 の グ ル ヌ プ

䌚共同䜓の若々しい雰囲気ず日

「Cancão Nova 新しい歌」の

垞生掻を支えるキリスト教のメ

メンバヌで、番組進行圹のアレ

ッセヌゞに惹き぀けられ、サレ

ハンドロ・マンリケスは「音楜は

ゞアニ・コオペラトヌリ䌚員ずな

心の扉を開き、神に近づけさせ

ったこずなどを分かち合った。

むンド

階にゞェラヌト店「ボス コ・ゞェラヌト」がオヌプ ンした。オヌガニックの 原 材 料を䜿 甚する本 æ Œ 的なゞェラヌトを販 売。 ハヌル病院のペセフ・チ ョ院 長 は、 店 の 収 益 が

病院内にオヌプンしたボスコ・ゞェラヌト

移民や疎倖された若者のため、 犏音宣教のために䜿われるよう 無償で堎所を提䟛した。経営者 はサレゞオ䌚のキム・ピョンアン 神 父、店 長 はSYMサレゞオ青 幎 運 動 のメンバヌであるキム・

むェスルさん。 店は、ミサず祝犏をもっお開 店。ミサには 20 人の信埒やシ スタヌ、サレゞアニ・コオペラト ヌリ䌚 員、SYM の 若 者 た ち が 参加し、開店を喜びあった。

ミャンマヌ

アニサカンの寄宿孊校 「ナザレの家」からの䟿り News Source:

ドン・ボスコ・ネットワヌク 各地の人びずを支揎 News Source:

BoscoLink

BoscoLink

ANS

もう䞀 ぀ の 祝 犏 新型コロナりむルス感染症に

は、 保 存 食 を 配 垃

よる 倖 出 犁 æ­¢ 什 が 今 幎 3 月に

するこずで、500 侖

出されお以来、むンドの「ドン・

垯の貧しい家庭を支

ボスコ・ネットワヌク」は最も困

ナザレの家の子どもたちずスタッフ、サレゞオ䌚員たち

難 な 立 堎にある人 びずぞ の 支 揎を続けおいる。 生掻必需品、

を受けた人 の 数は 250 侇 人 以

食 糧セット、衛 生 甹 品、マスク

䞊にのがり、その倚くは特に貧

「ナ ザレ の 家 」の 仲 間 は 皆、

などの感染予防品が配垃され、

しい人びず、移䜏者、スラム居

元気にしおいたす。新型コロナ

11 のサレゞオ蚈画開発事務局

䜏 者、 高 霢 者 など瀟 䌚 的に困

ã‚Šã‚€ ル ス の 圱 響 で 倚くの 人 の

難な立堎にある人だ。

生掻に倧倉な困難がふりかかり

ナヌ の 協 力 により支 揎 が 実 珟

ドン・ボスコ・ネットワヌクは掻

たしたが、私たちの共同䜓には

した。2020 幎 7 月時 点 のレポ

動にあたっお、車で移動蚱可を

祝犏ももたらされたした。

ヌトによるず、䞻な掻動は、①

事前に行政から取埗し、譊察や

たず、ロックダりン の た め、

食料品セットの配垃18 䞇セッ

行政担圓者に䟝頌しおセキュリ

互 いに分 か ち 合う時 間 が 増 え

ト 、②調理枈食料の配垃60

ティを確 保した䞊でボランティ

たした。 以 前 は 倧 勢 の 少 幎 た

䞇人分 、③移動移䜏者ぞの

アが行動しおいる。ボランティ

ちの䞖話でゆっくり話をしお笑

食 事 の 提 䟛、 ④ビ スケット・焌

アは 行 政 が 定 めた 指 針を遵 守

い合える時間はありたせんでし

PDOず数 倚くの 地 元 パ ヌト

き菓子・ベビヌ甚品・チャパティ

し、 支 揎 者 や スポ ン サ ヌ 団 䜓

た。 今、私たち のもずに 23 人

䞻 食 ・ペヌグ ルト・氎 の 配 垃、

ぞ の 蚌 明 の ため、 被 支 揎 者に

の少幎がいたすが、あたり倚く

⑀衛生甚品セットの配垃、⑥マ

぀いお蚘録。むンド党土の困窮

な い の で、 侀 人 ひずりの 興 味

スクの配垃52 䞇枚 、⑊盞談

する倚くの人びずの支揎にあた

深い話に耳を傟けながら「個人

事 業3500 人  、⑧仕事の継

り、連垯の心で貢献したすべお

の同䌎」を行うこずができたす。

続に必 芁 な 資 金 の 支 揎、⑚ 政

のパヌトナヌ組織ず支揎者に感

倚くは貧しい家庭の出身で、家

府 の 救 揎 基 金 ぞ の 寄 付。 支 揎

謝の意を衚しおいる。

族の問題を抱える子もいたす。

16

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

揎 で き たこずで す。 ACTSシンガポヌル の経枈支揎もいただ

きたした。 支揎を受け取った人 びずの笑顔ず喜びを目の圓たり にするのは、ずおも感動的な䜓 隓でした。 コロナ犍の日々、私たちサレ ゞオ䌚員は祈りにより倚くの時 間をかけ、苊しむすべおの神の 子らのため、毎日祈っおいたす。 今幎は子どもたちがい぀もより 長い䌑暇を取っおいるので建物 を修繕でき、サレゞオ䌚員にず っおは霊的な修繕を行う時でも あるず蚀えるでしょう。 〔ナザレの家には通垞 170 人の 寮生がおり、7 人のサレゞオ䌚 員ず、ナザレの家の同窓生やボ ランティアが子どもたちの教育 にたずさわっおいる。〕

SFW ペルヌ共和囜、ボリビア

コロナ犍で教育を受けられない子どもたち、 混乱する教育珟堎 む゚スのカリタス修道女䌚宣教女 リマの聖女ロヌザ準管区 シスタヌ テレゞア川端キヌ゚

D B Kドン・ボスコ基 金は 特に助けが必 芁な青 少幎の保 è­· 育成を支 揎する サレゞオの基 金です。

業者が増加し、私立孊校ではオ

サレゞオ 䌚の創 立者ドン・ボスコの粟 神を受け継ぎ、貧 困・家 庭 問 題・灜 害 等により、特に 助けを必 芁ずする青 少 幎を保 è­· 育 成 する囜 内 倖のプロゞェクトを支 揎しおいたす。

ンラむン授 業 で の 教 育 の 質 を 問題にしお授業料を滞玍するな ど、 å…š 囜 で 私 立 å­Š æ ¡ の 閉 æ ¡ の 危機が浮䞊しおいる最䞭、突然

DBKりェブサむト

の信じられない出来事でした。

http://salesians.jp/about/dbk 機関誌「DBKだより」バックナンバヌも

勉孊を続けおいくために家族が䞀臎協力

ご芧いただけたす。

党囜で混乱が生じおいたす。玄 日 本 の 皆 様 からドン・ボスコ 基金を通しお「新型コロナりむ

DBKドン・ボスコ基金では、ボリビア、モンゎル、南スヌダン、 東ティモヌル、日本囜内など、 䞖界各囜のサレゞオ関係グルヌプに よる青少幎の保護育成プロゞェクト等を支揎しおいたす。 ご寄付くださる方は、 䞋蚘の振蟌口座たでたたは本誌ずじ蟌みの 払蟌甚玙におお振り蟌みください。

らの有難いプレれントに感謝の

口座名ドン・ボスコ基金 口座番号00190-5-292253

新型コロナりむルスは、ペル

※通信欄の寄付意向にチェックを入れお、寄付金額をご明蚘ください。寄付者氏名の 非公衚をご垌望の方は、払蟌甚玙に「匿名垌望」 ✓チェックマヌクをご蚘入ください。 【他の金融機関からお振蟌みの堎合】

ル スに苊しむ 青 少 幎 掻 動 の た め」寄付金をいただき、皆様か 祈りを捧げたした。 ヌずボリビアでも拡倧し続けお いたす。䞡囜ずも政治・経枈・治

金融機関ゆうちょ銀行 店名〇䞀九れロむチキナり

安が䞍安定で、患者を治療する

預金皮類圓座預金 口座番号0292253

医療蚭備・技術・専門職員・医薬 品などにも限界がありたす。医 療 保 障 が 䞍 十 分 で、貧 困 の た

ボリビア

め十分な治療を受けられず倚く

支揎先ず倉橋神父の近況

の方が亡くなっおいたす。ペル サレゞオ䌚ボリビア管区財務 レむナルド・ビリダ゜ン神父

ヌずボリビアは、午 埌 5 時から 午前 5 時たでず土曜日曜は、原 則ずしお倖出ず車の䜿甚が犁じ られ、16 歳以䞋ず65 歳以䞊の

ヌスクヌルのため、③サンタク ルス垂のドン・ボスコ プロゞェク トでさたざたな芁因で危険にさ らされおいる青少幎を受け入れ るため、④サレゞオ䌚員ブルネ ヌリ神父が担圓するサンタクル 元気にサク゜フォンを挔奏する倉橋神父

ス垂の犏祉事業のため 倉 橋 神 父 は 珟 圚、健 康 管 理 のため他の高霢䌚員たちず䞀緒

芪愛なる日本の皆様、私たち ボリビアの宣教垫ず倉橋茝信神 父ぞ送っおくださる経枈的支揎 に、心より感謝いたしたす。日 本 の 皆 様 からのご 支 揎 で 倉 橋 神父が長幎たずさわっおきた以 例 の 各 çš® 事 業に䜿 わ せ お い た だきたした。 ①ボリビアのサレゞオ䌚員育成 のため、②特に貧しい地域の教 育に携わるドン・ボスコ ポピュラ

園 児や 生 埒 たち の 教 育を受 ける暩利を阻止したこずになり、

にコチャバンバ垂にある修道院 に䜏んでいたす。ここではサレ ゞオ䌚のブラザヌず看護垫が亀 代で䞖話をし、医垫の怜蚺、掃 陀、 掗 濯、 食 事 の 侖 話、 服 薬 管理など、必芁なケアを提䟛し おいたす。倉橋神父はい぀も笑 顔で元気に過ごしおいたす。 神 様 の 祝 犏 が、支 揎 者 の 皆 様の䞊に豊かにありたすようお 祈りいたしたす。

人 は å¹³ 日も 終 日 倖 出 犁 止、 違 反者には厳眰が課せられたす。 孊校教育は倧きな問題ずなっ おいたす。3 月䞭旬からすべお の教育機関が閉鎖され、オンラ むン授 業 が 開 始されたしたが、 èš­ 備 は 䞍 十 分、研 ä¿® や 準 備 も ないため、軌道にのるたで時間 がかかりたした。 地方ではむン タヌネット蚭備・機噚が䞍足しお いたす。 ペルヌでは、3 月末に オンラむン授業が合法化され、 修道䌚経営のアントニオ・カノォ リ孊園でも芏定に即しお察応し おいたす。 ボリビア政 府は 8 月 2 日、幌 皚園から高校たでの 2020 幎床 の å…š å­Š 期を 7 月 31 日で終 了す

2 千人の孊生を抱える修道䌚経 営のカリタス孊園も察応に远わ れおいたす。保護者の理解ず協 力が埗られず、授業料の未玍が 続くならば、孊校存続の危機に 陥りたす。 ペルヌのスラム街にあるマリ ア・タキ 保 育 園 は、4 月に保 è­· 者ず䌚 è­° を 重 ね、月 謝 を 60ド ル から15ドル 繋 床たで 例 げた したが、保護者たちは日雇いの 職を倱い、新型コロナりむルス に感染し、玍入される月謝はご くわずかです。治安の悪い地域 な の で 倜 è­Š が 必 芁 で、教 育 委 員䌚や保護者ずの連絡、教員の オンラむン授業遂行などのため に事 務・管 理 者を雇 甚し、すで に赀 字 経 営 状 態 です。 生 埒 の 䞡芪、祖父母、教職員自身ずそ の家族が新型コロナりむルスに 感染し、犠牲者も出おいたす。 このような苊しい経枈状態の 䞭で、幌児から青少幎たでの教 育ずキリスト教的逊成を続けお いくために、日本の皆様からい ただいた寄付金は、苊しむ貧し い家庭の生埒を優先し、孊費支 揎にあおさせおいただきたす。 写真の姉匟はずおも責任感があ り勉匷奜きです。匟は絵を描く 才胜がありたす。母芪は出勀で きず、経枈的に困窮しおいるた め、この家族には授業料や教材 などの支揎を行いたす。 皆様の䞊に、神様の豊かな祝 犏をお祈りいたしたす。

るず発衚したした通垞は 11 月 30 日が終業匏 。コロナ犍で倱

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

17

サレゞアンピヌプル S a l e s i a n

P e o p l e

䞖界そしお日本のサレゞアンな人たちを玹介したす。

Kerala, India

KISMATプロゞェクト KISMAT project for the migrants in Kerala

サレゞオ䌚むンド・ケララ管区 蚈画開発事務局

郚屋から慎重に運び出す KISMAT のスタッフず協力者たち

Kerala, India

事故で半身䞍随ずなった出皌ぎ劎働者を 家族のもずぞ搬送する3,500kmの旅 ふ

むンド・ケララ州で移民劎働者のために働くサレゞオ䌚の KISMAT プロゞェクトは、 䞍運の事故で半身䞍 ずい

随ずなり、 家族のもずに垰りたいず願う䞀人の劎働者の倢を実珟した。 その距離は3,500km日本列島 ふう さ

の党長は玄3,000km。 新型コロナりむルスによる郜垂封 鎖 で移動が困難な䞭、 KISMAT の働きかけ に倚くの協力者がこたえ、 家族は再䌚を果たした。

18

出皌ぎ劎働者に突然のロックダりン

レゞオ䌚むンド・ケララ管区の蚈画開発事務局BREADS

ã‚€

ンド半島南西郚のアラビア海に面するケララ州に

仕するプロゞェクトの名称だ。

は、むンドの他の地方から倚くの出皌ぎ劎働者が

新型コロナりむルスが猛嚁を振るう䞭、むンドのモディ

移䜏し、そのほずんどは日雇いで働いおいる。実際に働

銖盞は、党囜にロックダりン郜垂封鎖を敷いた。告

くこずができた日だけ収入があるその日暮らしの貧しい

知からロックダりン実斜たで、わずか4時間。すべおの

人びずが、むンドには䜕癟䞇人もいる。

亀通機関が止たり、劎働者たちには仕事がなくなり、家

“KISMAT”ヒンディヌ語で「運呜」の意味は、サ

に垰るこずもできなくなった。

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

が、ケララ州に働きに来おいる移䜏劎働者のために奉

し

S a l e s i a n

支揎者の思いに感極たっお涙するクリシュナさん

P e o p l e

埀埩7,000km の道のりを搬送する救急車

䞍運の事故で半身䞍随に

きるだけ早く家ぞ垰りたい。KISMAT はクリシュナさん

クリシュナ・カクラリさん42歳は、むンド北東郚

を勧める医垫から旅行蚱可の蚺断曞をもらった。しかし、

の䞻治医たちに盞談し、所芋を集め、飛行機での移動

ふもず

のヒマラダ山脈の麓 にあるアッサム州の出身。2015幎

新型コロナりむルスによるロックダりンで空の䟿は䞍定期、

からケララ州のティルノァナンタプラムで日雇いの仕事

アッサムぞの盎行䟿もない。乗り継ぐたびに怜 疫 の隔

かせ

けん えき

をしおきた。家族の䞭でクリシュナさんは唯䞀の皌ぎ手。

離期間を過ごすこずになる。

故郷の家には祖母ず劻ず3人の嚘がいる。家族の幞せが

KISMAT は地区劎働局長ず䌚合を重ね、局長は救急

なによりの願いずいうクリシュナさんは、䞀生懞呜に働

車でクリシュナさんを家に搬送し、その費甚は政府が負

いお皌いだ収入はすべお家族に送り続け、むンド各地か

担するよう蚈らっおくれた。ケララからアッサムの埀埩

ら来たほかの8人の劎働者ず共に郚屋を借りお䜏んでいた。

7,000km の旅を匕き受けおくれる救急車を手配。むン

2020幎6月11日、クリシュナさんの生掻は䞀倉。自

ド南西にあるケララから、むンド北東にあるアッサムた

転車に乗っお仕事に向かう途䞭、電柱に衝突し、頭に

で陞路で旅をする堎合、ケララ、タミルナドゥ、アンドラ

重傷を負っおしたったのだ。ティルノァナンタプラム医

プラデシュ、オディシャ、西ベンガル、そしおアッサムず、

か぀

科倧孊病院に担ぎ蟌たれお10日間治療を受けたが、腰 た

ひ

う かい

バングラデシュを迂回しお6぀の州を通過するが、それ

から䞋が麻痺し、二床ず自分では移動できないず医垫に

ぞれに法芏や芁件があり、KISMAT は必芁な蚱可をす

宣告された。もう家族を逊うこずができないず知ったクリ

べお取った。同行する3人のアシスタント、旅の食糧、宿、

シュナさんは打ちのめされた。これからは家族の重荷で

薬を手配し、アッサムから戻った運転手たちの怜疫隔

しかなくなっおしたう。しかも家族から3,500kmも遠く

離に぀いおも手配した。政府が負担する救急車の経費

離れ、動けないたた暪たわっおいる。同居の仲間たち

以倖に぀いおは、スポンサヌが芋぀かり協力しおくれた。

は䞀緒の郚屋にいるこずを望たず出お行き、オディシャ

2020幎7月21日、3人の運転手、3人のアシスタント、

州出身のサントシュさんだけが残っおクリシュナさんの

そしお患者から成る䞀行は出発。6日埌の7月26日、ク

䞖話をした。

リシュナさんは぀いに、祖母、劻、3人の子どもたちず の再䌚を果たした。

KISMATが さたざたな協力者の善意を぀なぐ 移䜏劎働者 に奉仕するサレゞオ䌚のプロゞェクト

クリシュナさんの搬送に぀いお玹介する YouTube 動画 英語字幕 3分40秒 https://youtu.be/yKMCKzxK5v4

KISMATを知っおいた劎働局次長のアブヒラシュさんは、 2020幎6月22日、クリシュナさんのこずを KISMAT に知 らせた。すぐに KISMAT のスタッフがクリシュナさんを 蚪問するず、圌ずサントシュさんの二人は食べ物も薬も 切らしおいる状態で、即座に察凊した。 クリシュナさんには、ただ䞀぀の願いがあった──で

News source ANS

2020 幎 9 月10 日蚘事より

「ANS」は䞖界のサレゞオ家族ニュヌスサむト。毎日䞖界各

地のサレゞオ関連ニュヌスが英語・むタリア語など6か囜語で 玹介されおいたす。http://www.infoans.org/

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

19

぀ながれ サレゞオ青幎 SYM JAPAN

Salesian Youth Movement Japan

SYMが あっお、 よかった

2015幎8月、ドン・ボスコ生誕200呚幎 を蚘念しお SYM 䞖界倧䌚が開催され、日本 からも18人の青幎が参加したした。䞖界䞭 から集たった仲間たちは、5000人以䞊そ の芏暡に圧倒され、たたサレゞオらしい芪 和な雰囲気ず、生き生きずした仲間たちの 姿に魅了され、日本でもこの぀ながりを倧 切にしたいず立ち䞊がり、同幎11月の200 呚幎閉幕むベントで SYM JAPAN の始動を

SYM JAPAN

祝5呚幎 掻動を振り返っお

宣蚀したした。 あれから5幎。䞊五島、宮厎、むスラ゚ル、 奄矎倧島ぞの巡瀌や倜間巡瀌などさたざた な掻動をしおこられたのは、サレゞオ家族 の皆様の祈りず支揎のおかげです。 今回は、SYM JAPAN を運営する青幎ス タッフ9人が、これたでの歩みを振り返っお

文・写真 SYM JAPAN 事務局

SYMずは

20

Salesian Bulletin Japan

䌝えたい SYM の魅力や思いを綎りたした

SYM JAPAN゚スワむ゚ム ゞャパンは、 日本におけるサレゞオ青幎運動のこずで、 サレゞオ家族に関係する1830歳の青幎による、 青幎のための運動です。 孊校や小教区など、 さたざたなグルヌプの枠を超えお青幎同士が぀ながり、 ドン・ボスコの粟神を分かち合いたす。 No.24

October 2020

SYM JAPAN 公匏 SNS アカりント Twitter、 Instagram、 Facebook、 YouTube、 公匏ホヌムペヌゞは「SYM JAPAN」で怜玢

LINE は QRコヌドを読み取っお 「友だちに远加」しおね ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

21

ル ヌト ポ ヌレ ク ス むフ ラ サ

ã‚ž

ア

ン

い しお ョむ ã‚ž 。 ゚ン たす 掻を 介し 生 æ ¡ ご玹 が孊 k から ん o 皆さ ebo 校の Fac å­Š や 族の HP オ家 校の ã‚ž 各 サレ を、 様子

レ

る

日向孊院䞭孊校・高等孊校 宮厎県宮厎垂

叞牧郚のボランティア掻動

郜城聖ドミニコ孊園高等孊校 宮厎県郜城垂

修逊䌚「友愛の集い」開催

日向孊院䞭孊校・高等孊校叞牧郚によるボランティア掻動の様子

日向孊院䞭孊校・高等孊校の叞牧郚は、䟋幎であればカリタ スの園乳児院぀がみの寮や老人ホヌム束の寮ぞの蚪問ボランテ 郜城聖ドミニコ孊園高等孊校 1 幎生の「友愛の集い」の様子

ィアを行いたすが、今幎床は新型コロナりむルス感染防止に努 か

2020幎7月10日、豪雚ず新型コロナりむルス犍の䞭、よう やく高校生掻のリズムに慣れ始めおきた頃に、郜城聖ドミニコ 孊園高等孊校1幎生の修逊䌚「友愛の集い」が行われたした。 集いは、たず愛真通で校長先生の講話を聞き、ビデオでマザ ヌ・テレサず枡蟺和子シスタヌの生き方を孊びたした。昌食は 孊校の園庭で、幎生党員による焌肉バヌベキュヌ。午埌は䜓 育通でレクリ゚ヌションをした埌、自分自身や仲間ずのふり返 りを行いたした。ドミニコ生ずしおの圚り方を孊び、クラスを 越えお友愛を深めるよい機䌚ずなりたした。

め、蚪問をしなくおもできるこずや、校内でできるボランティ アを創意工倫しお実行したした。 【ゎミ拟いボランティア】孊校呚囲のゎミ拟いを時間ほど実 行。萜ちおいるゎミの意倖な倚さに驚き぀぀、矎化に努めるこ ずができたした。 【ベンチ塗装】教員数人が廃材を䜿っお䜜ったベンチに、高3の メンバヌが塗装。校内に眮かれたベンチは、生埒たちの憩いの 堎ずなっおいたす。 【぀がみの寮のネヌムタグ倖し】぀がみの寮で䜿う子ども服の ネヌムタグを取る䜜業。限られた人数の職員で行うず倧倉な䜜 業ですが、たくさんの生埒の手にかかるず1時間ほどで終わり

サレゞオ孊院高等孊校 神奈川県暪浜垂

オンラむン OB 座談䌚を開催 2020幎8月1日サレゞオ孊院高等孊校2幎生は、将来の進路 を考えるために、オンラむンでの OB 座談䌚を開催したした。 座談䌚には、倧孊生・倧孊院生・瀟䌚人の同窓生が協力し、生 埒からの質問にもリアルタむムで回答。孊ぶこずの倚いひず時 ずなりたした。

たした。 【束の寮で䜿甚する叀垃の切り出し】䜓を拭いたりするために 䜿う垃を、倧量の叀着から切り出す䜜業。根気のいる䜜業です が、倚くのメンバヌがきれいに仕䞊げお、束の寮の皆さんに枡 すこずができたした。 【束の寮に食っおもらう季節の食り䜜り】倖出できない老人ホ ヌムの利甚者の方々に少しでも季節感を感じおいただこうず、 月ごずにデザむンした食りを制䜜。7月は䞃倕をモチヌフに、8 月は海でのスむカ割りをモチヌフに䜜り、ホヌムの皆さんに喜 んでいただけおいるようです。 【石けん䜜り】新型コロナりむルス感染防止のため手掗いをしお もらえるように、きれいな石けんを制䜜。れリヌのような “ 矎 味しそうな ” 石けんが出来䞊がり、校内のトむレに配眮したし たが、熱に匱くお無残にも解け萜ちおしたいたした笑。 【雑巟䜜り】䞍芁なタオルを党校生埒から提䟛しおもらい、孊 校内や぀がみの寮、束の寮で䜿甚する雑巟を制䜜。始めはミシ ンの䜿い方もおが぀かない感じでしたが、䜜るにしたがっお芁

サレゞオ孊院高等孊校 2 幎生の「オンラむンOB座談䌚」の様子

22

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

領も良くなり、立掟に仕䞊がりたした。

サレゞオ家族孊校䞭高生の集い

教皇来日スペシャル

「どんな若者になっおいきたいか、そのために䜕をしおいけばよいか」 サレゞオ家族孊校䞭高生の集いの参加者たち

2019 幎 11 月 24日、 教皇フランシスコの来日に䌎い、 サレ ゞオ家族孊校䞭高生の集いが行われたした。 䌚堎ずなったサレ ゞアン・シスタヌズ赀矜修道院東京郜北区に、 星矎孊園、目 黒星矎孊園、サレゞオ孊院、日向孊院から孊生 58 人が集たりた した。 たず各孊校の生埒代衚による孊校玹介があり、 続いおSYM Salesian Youth Movement サレゞオ青 幎 運 動のスタッ フ青幎による楜しいレクリ゚ヌションが行われたした。アむス・ブ レヌキングで十分に打ち解けたずころで、 今回のメむン・コンテ ンツである「教皇フランシスコの蚀葉からの分かち合い」が始た りたした。 教皇にた぀わるクむズで教皇に぀いお楜しく孊んだあず、 教 皇文曞『キリストは生きおいる』からの抜粋を皆で読み、グルヌ プに分かれお「どんな若者になっおいきたいか、 そのために䜕 をしおいけばよいか」ずいうテヌマで分かち合いが行われたし た。 最初は少し緊匵もありたしたが、 少しず぀分かち合いは掻 発になり、 生埒たちは互いの思いや考えを語り合い、 耳を傟け たした。各グルヌプの発衚からも、 生埒たちが教皇のメッセヌゞ を真剣に受け止め、自分なりにできるこずを考え、 充実した分 かち合いができたこずがわかりたした。 その埌、 聖堂に移動しお「みこずばの祭儀」が行われ、 共に 祈る時間をもちたした。 そしお、 お楜しみの倕食は、シスタヌ 方が甚意しおくださったおいしいカレヌを皆でいただき、 最埌に サレゞオ䌚日本管区長の濱口秀昭神父によるボナノッテ短い 講話を聞きたした。解散する頃には互いの緊匵もすっかりほぐ れお自由な亀流が始たったようすで、これからの明るい展望が 感じられたした。

サレゞオ家族孊校䞭高生の集いの様子

この集いは、 各孊校の生埒同士の亀流を深め、 青幎察象の SYMに぀なげおいき、将来のサレゞオ家族を担う人材育成の第 䞀歩ずなるこずが期埅されおおり、今幎も秋にオンラむンでの開 催が怜蚎されおいたす。

ドン・ボスコの颚

Sa No.24

nS lesia

choo

October 2020

l

R life! 23

epor

t

ゞオ サレ

家族

探蚪

Visit the Salesian Family

各地の ドン・ボスコの仲間を 玹介したす!

地

域で生たれ、地域で育ち、 地域で生きる

1

䞭湖村の人びずの善意に救われたした。次

掻動は、昌間保護者がいない家庭等の子

第に村の子どもたちが集たる堎ずなり、教育

どもたちが安党で豊かな攟課埌を過ごせる

にたずさわるようになりたした。星矎孊園、

ように、村圹堎ず協働で運営しおいる攟課

サレゞアン・シスタヌズが1929 幎に日本

星矎ホヌム、日曜孊校はここで再生したの

埌児童健党育成事業です。毎日「ただい

で犏音宣教を始めおから90 幎が経ちたす。

です。60 幎 近く続いた瀟 䌚 犏 祉 法 人 星

た 」ず元気に走っお垰っおくる子どもたちにず

日本に掟遣されたシスタヌたちは、ドン・ボ

矎ホヌムは、瀟䌚状況の倉化に䌎っお東

っお、ここはもう䞀぀の家。シスタヌにずっお

スコによっお掟遣された南米宣教グルヌプ

京北区赀矜台に統合されたしたが、山

は、青少幎の救いのため、青少幎ず生涯

に匕けを取らない困難ず苊劎を乗り越えお

䞭湖村の子どもたちを䞭心に、2 代、3 代ず

共に生きるこずのできる幞せな空間です。

きたした。戊時䞭、東京の䞉河島、静岡

家族的な぀ながりは今も続き、75 幎目を迎

山䞭湖村には2぀の小孊校があり、圓

の枅氎・藀枝など疎開に次ぐ疎開を続けた

えたす。

初に比べるず児童数は少なくなりたしたが、

●

戊時䞭の疎開先で

迎え入れられお

先でたどり着いたのが、ここ山䞭湖村です。 村の人びずは、䜏む家を倱った子どもたちず シスタヌを枩かく迎え入れ、家族のこずのよ

●

村ずの協働で

攟課埌児童クラブを運営

幎 間の登 録 児 ç«¥ 数は60 人を超えおいた す。毎週月曜日から金曜日は、午埌 3 時ご ろの䞋校時間垯に孊校ず連携しお迎えに

うに家屋を提䟛し、安䜏の地を芋぀けるた

2005 幎、山䞭湖村圹堎からの芁請を

行き、午埌 6 時ごろに家族が迎えにくるたで

め物心䞡面で惜しみなく揎助しおくださいた

受け、地域のご家庭の芁望ず倧切な子ども

預かりたす。その間、宿題、おや぀、屋倖

した。

たちの教育のため、攟課埌児童クラブ「く

遊び等を基本ずした時間割を組んで、村

戊埌は倧勢の戊灜孀児を抱え、食糧

じらっこクラブ」が誕生したした。くじらの圢

圹堎からの掟遣職員ず2 人のシスタヌが䞻

難に盎面したしたが、アメリカの進駐軍ず山

をした山䞭湖にちなんで名付けられたこの

に察 応したす。孊 校が䌑みの土 曜日や、

24

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

2

3

4

5

6

7 山䞭雪の聖母修道院のメンバヌ。2019 幎、 芖察 に蚪れたシスタヌ・フィリス・ネノェスを囲んで 宿題に取り組む子どもたち 広い敷地で思いっきり駆け回れたす 4明るいチャペルで静かに祈るひずずき 暪浜教区の梅村叞教様ず䞀緒に お茶の䜜法も孊びたす クリスマス䌚ではセリフず歌を芚えた聖劇を聖堂で 披露。このあずは倧人も䞀緒に楜しいパヌティヌ

8

黙想・研修斜蚭で充実した孊びのひずずき

9

V

i

s

i

t

t

h

9冬はたくさん雪が積もりたす

e

S

山䞭雪の聖母修道院

a

l

e

s

i

a

n

F

a

m

i

l

y

サレゞアン・シスタヌズ 山梚県南郜留郡山䞭湖村

倏季ず冬季の䌑暇䞭は、終日の預かり保

山の雄倧な姿を間近に芋るこずができ、敷

育を実斜しおいたす。

地を出お囜道を枡るず山䞭湖畔ずいう恵た

このほか、家族ぐるみの遠足、教䌚の

れた自然環境にありたす。ここを蚪れる皆さ

子どもたちず家族も参加する聖母祭、クリス

んが静かな時の䞭で祈り、神様ず向き合う

マス、ドン・ボスコの祝日などさたざたな行事

こずができるよう、心を蟌めお食事の準備や

がありたす。参加される地域の皆さんやご

斜蚭環境の敎備をしお奉仕しおいたす。

家族の倚くは、子どものころ同じ䜓隓をされ た方々です。子どもが぀なぐ同窓生家族に

文・写真サレゞアン・シスタヌズ山䞭雪の聖母修道院提䟛

山䞭雪の聖母修道院

は、地域瀟䌚に深く根を䞋ろしたサレゞオ 家族の枩かさがあふれおいたす。 ●

黙想・研修斜蚭「霊性センタヌ」

暙高玄 1000メヌトルの自然の䞭にある 山䞭雪の聖母修道院には、犏音宣教の 堎を提䟛する「霊性センタヌ」がありたす。 サレゞオ家族をはじめ諞修道䌚や教䌚信 埒の方々による黙想䌚・聖曞研究䌚などが 行われおいたす。霊性センタヌからは富士

サレゞアン・シスタヌズ 山梚県南郜留郡山䞭湖村山䞭 233

富士の聖母像 Our Lady of Mt. Fuji 富士山麓の深い暹海の䞭に、 1964幎、 䞖界平和を願っお扶助者聖マリア像 が建おられたした珟圚の聖母像は1987幎建替。 むタリア・カララ産の倧理 石で造られた玔癜の像は、 高さ3m、 重さ2.5t。 背埌の壁には䞖界各地から 莈られた石が埋められおいたす。 2013幎に富士山が䞖界文化遺産に登録され たこずもあり、 囜内倖から巡瀌者が蚪れおいたす。 【建立地】 富士山2合5勺山梚県南郜留郡鳎沢村富士スバルラむン暹海台 駐車堎前の車道を枡り、正面の坂山道 を埒歩8分ほど登ったずころにありたす。 富士スバルラむンの営業時間・マむカヌ芏制等をご確認のうえお越しください。

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

25

Salesian Family in J a p a n サレゞオ家族

囜内ニュヌス

生・志願者・修道士、サレゞアン・シスタヌ

青少幎

ズのシスタヌが務めおいる。サレゞオ䌚

カトリック調垃教䌚日曜孊校

総本郚から、むンタヌネットを利甚しお

オンラむン動画配信で掻動継続

若者ず関わっおほしいずの提案もあり、 動画制䜜に取り組み始めた。 動画は毎回、玙芝居や寞劇、萜語など 工倫が凝らされおおり、参加しおいる子 どもや保護者からは、 「動画を芋お笑っお

オンラむンでのサレゞオ家族教職員逊成講座の様子

いる」「最埌のクむズが楜しみ」「祈りの

員を察象ずしおいるが、䞀般の方も動画

呌びかけにこたえお、子どもが䞀緒に祈っ

講座コヌディネヌタヌによる短い導入ず

おいた」などの反響が寄せられおいる。

サレゞオ䌚の浊田慎二郎神父による講話

──────────────────

や資料を芋ながら䞀緒に孊ぶこずができる。

調垃教䌚

──────────────────

カトリック調垃教䌚東京郜調垃垂

オンラむン日曜孊校動画

サレゞオ家族教職員

の日曜孊校は、新型コロナりむルス感染

YouTube で公開䞭

逊成講座りェブサむト

拡倧の圱響により教䌚での開催は䞭止し

サレゞオ䌚日本管区

https://sites.google.com/

おいるが、日曜孊校の参加者ず぀ながり

YouTube チャンネル

view/sf-edustaff-seminar/

続け、共に孊ぶこずができるように、日

https://www.youtube.com/user/SalesiansJapan

曜孊校リヌダヌが䞭心ずなっお短い動画 を 䜜 成。2020幎4月 か ら オ ン ラ ã‚€ ン 日 曜孊校を開催し、サレゞオ䌚日本管区の YouTube チャンネルで動画配信を続け おいる。日曜孊校に参加する小孊生ず家

同窓生 教育・犏祉

サレゞオ家族教職員逊成講座 オンラむンで開講䞭

族をはじめ、Facebook「ドン・ボスコ

サレゞオ同窓䌚連合

オンラむン囜際䌚議を開催 サレゞオ同窓䌚連合はアゞア・オセア

の颚」でも広く公開され、倚数の人に芖

サレゞオ家族の孊校・事業所に務める

ニア地域各囜の連合代衚者ずのオンラむ

聎されおいる。

教職員を察象に2016幎床からスタヌト

ン䌚議「チヌム・ビゞット」を順次開催

調垃教䌚日曜孊校には、普段20〜30

した「サレゞオ家族教職員逊成講座」は、

しおいる。日本連合の代衚者ずのオンラ

人の小孊生が参加。リヌダヌは教䌚の青

昚幎床たでサレゞオ䌚の研修斜蚭サむテッ

むン䌚議は2020幎8月18日、フィリピン、

幎ず保護者、調垃サレゞオ神孊院の神孊

ク東京郜杉䞊区で開催されおきたが、

ベトナム、チェコず日本を぀ないで開催。

今幎床は、新型コロナりむルス感染拡倧

同窓䌚䞖界連合顧問ナム修道士、EAO 東

の圱響によりオンラむンで開催しおいる。

アゞア・オセアニア地域顧問フォク神父、

これたでも若手からベテランたでの教職

前 EAO 地域顧問クレメンテ神父をはじめ、

員が察面匏で、普段所属する職堎の垣根

同窓䌚青幎郚GEXアゞア評議員゚ノァ

を越えお、ドン・ボスコの人間性、青少

ンゞェリスタ氏ず補䜐、日本連合顧問の

幎ずのかかわり方、アシステンツァ共

鈎朚正倫神父ず䞉島心神父、日本連合事

にいるこずなどの゚ピ゜ヌドを孊び、

務局2人の9人が参加した。

日頃の実践や課題に぀いお掻発に意芋亀 換を行う堎ずなっおいたが、オンラむン で2020幎5月に開催された第1回講座に は日本党囜のサレゞオ家族の事業所から 130人近くの教職員が参加。オンラむン での開催によっお、地理的な距離を越えお、 より倚くの人が孊ぶ堎ずなっおいる。 基本的にサレゞオ家族の事業所の教職

調垃教䌚オンラむン日曜孊校 YouTube より

26

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

サレゞオ同窓䌚連合のオンラむン囜際䌚議の様子

䌚議は参加者の自己玹介に続いお、日 本連合から日本の同窓生や圚校生の状況 や、日本連合が2015幎に発足しおから 珟圚たでの歩み、若手同窓生を䞭心ずす るワヌキングチヌムによっお進められお いる各皮プロゞェクト、今埌の課題等に ぀いお、スラむドを䜿いながら玹介。参 加者ずの掻発な質疑応答もあり、倚様な 文化・宗教芳をも぀アゞア諞囜ならでは の環境で、サレゞオ同窓生ずしお掻動す

サレゞアン・シスタヌズ管区本郚に開蚭した歎史展瀺宀・ 資料通の様子

再珟されたノァルポナスカの窓

モルネヌれを流れるロノェルノ川の写真

サレゞアン・シスタヌズの歎代総長

マザレロが聖母の声を聞いた小道の写真

䞖界各地ぞ掟遣された宣教女たち

るこずの意矩や課題が共有され、兄匟的 な亀わりの䞭で有意矩な90分ずなった。 たた、2020幎12月に東京で開催を予 定しおいたアゞア・オセアニア地域倧䌚は、 新型コロナりむルス感染拡倧を受けお幎 内の開催は䞭止に。サレゞオ同窓䌚創立 150呚幎のゞュビリヌむダヌ蚘念の幎 にあたる2021幎6月たでを目暙に、参加 者の環境や安党面に配慮し぀぀オンラむ ンで倧䌚を開催する可胜性に぀いお、匕 き続き怜蚎しおいくこずずなった。 修道䌚・信埒の䌚

サレゞアン・シスタヌズ

歎史展瀺宀・資料通を開蚭 2019幎4月24日、サレゞアン・シスタヌ ズ日本管区本郚東京郜調垃垂に歎史

料理をしたり歌ったりしお過ごした堎所。

展瀺宀・資料宀がオヌプンした。昚幎は

誕生しお間もない修道䌚のシスタヌたち

本䌚にずっお最初の宣教女来日から90å‘š

が、貧しく犠牲が倚くあったにもかかわ

幎ずいう蚘念の幎にあたり、3幎間をか

らず、その生掻を喜び楜しみ、たさに「兄

けおこの幎を迎える準備をする䞭、かね

匟のように共に䜏むのは矎しく楜しいこ

おより期埅されおいた歎史展瀺宀・資料

ず」を生きた堎所である。

宀が開蚭された。「すべおは聖母がなさっ

歎史スポットにはさらに、マリア・マ

た」──これは展瀺宀を準備した歎史委

ザレロにずっお青少幎教育の源泉ずなっ

員䌚メンバヌ皆の䞀臎した認識であった。

た「あなたにこの少女たちを委ねたす」

サレゞアン・シスタヌズの召呜に生き

ずの声を聞いた堎所ぞず導く小道の写真

る䌚員たちの心にい぀もある「源泉に戻

を掲瀺し、マリア・マザレロが祈りを捧

ノの街を背景にしおそびえおいる。ドン・

りたい」ずの憧れから、歎史スポットの

げお熱意を培っおいた「ノァルポナスカ

ボスコはこの地でサレゞアン・シスタヌ

䞭心にはむタリア・モルネヌれを流れる

の窓」も再珟。䌚員たちが懐かしい堎所

ズの創蚭を決意した。さらに進むず、本

ロノェルノ川の写真を蚭眮した。この川

に粟神的に戻れるこずをねらいずしおいる。

䌚創立を導いた3人の人物の摂理的な出

は修道䌚の誕生時にマリア・マザレロや

展瀺宀に入るず、右手にはトリノの扶

䌚い、歎代総長に蚗した本䌚の流れず総

シスタヌたちが掗濯をし、その合間には

助者聖マリア倧聖堂が北アルプスずトリ

䌚議事録の展瀺、扶助者聖マリア倧聖堂

最初に来日した6人の宣教女の歩み

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

27

Salesian Family in J a p a n サレゞオ家族

囜内ニュヌス

のクヌポラを背景に6人の宣教女たちの

韓囜、ボリビア、ブラゞル、ペルヌ、ド

誌 p.10〜11参照。さっそくサレゞオ家

日本文化ぞの受肉の歩みずそれを導き励

むツ、むタリア、パプアニュヌギニア、オヌ

族をはじめ数倚くの賛同者からドン・ボ

たしたチマッティ神父ず、6人の䞭でリヌ

ストラリア、アメリカ、フィリピン、䞭

スコ オラトリオ宛おに、米やパスタ、む

ダヌであったシスタヌ・ベリアッティの

囜、アルれンチン、ベトナム、南スヌダン、

ンスタント麺、猶詰、レトルト食品、小

面圱ぞず続く。

りガンダの16か囜でむ゚スの愛を人びず

麊粉、日甚品など倚数の支揎物資が届け

展瀺宀の巊手には、富士山ず富士の聖

ず分かち合うシスタヌたちの様子が日々、

られた。

母像を背景にした日本管区の流れが幎衚

写真や動画ずずもに各囜語で玹介されお

届けられた物資は、これたでカトリッ

によっおたずめられおいる。「すべおは聖

いる。Facebook の蚘事を通しお、䞖界

ク川口教䌚の Mai Khoi Kawaguchi、カ

母がなさった」──これはドン・ボスコ

各地の貧しい人びずず、共に生きるシス

トリック東京囜際センタヌCTIC 、フヌ

を先頭にサレゞオ家族のメンバヌが実感

タヌたちを思い起こし、祈るひず時ずな

ドバンク調垃、圚東京ブラゞル総領事通、

しおいる確信であろう。

るこずを願っおいる。

カトリック浜束教䌚のドン・ボスコ孊習

管区本郚の2階には、ささやかな資料

──────────────────

支揎などの支揎団䜓に運ばれ、必芁ずす

宀も準備。来日した宣教女たちが倧事に

む゚スのカリタス修道女䌚総本郚公匏

る方のもずに届けられおいる。

読んでいた修道䌚のニュヌス蚘事や、サ

Facebook ペヌゞ

浜束教䌚のドン・ボスコ孊習支揎は、

レゞオ䌚歎代総長の簡単な資料などが展

https://www.facebook.com/

蚀葉の面で孊校の授業に぀いおいけない

瀺されおいる。 ──────────────────

caritassisters ナヌザヌ名 Suore della Carita' di Gesu'

【芋孊の連絡先】

倖囜籍の子どもたちのため、ボランティ アスタッフが週3日、囜語ず算数の孊習 支揎をしおおり、珟圚はペルヌ人やブラ

展瀺宀の芋孊を垌望する堎合は、事前に 䞋蚘たでご連絡いただき、来通日時、人数、 代衚者名、圓日連絡が取れる連絡先をお

サレゞオ䌚

調垃ドン・ボスコ オラトリオによる 倖囜籍の若者等ぞの支揎掻動

ゞル人など18人の子どもたちが孊習しお いる。田村神父が東京から支揎物資を車 で届けに行った際、受け取った子どもた

知らせください。

ちず家族からは、 「遠いずころから、私た

サレゞアン・シスタヌズ歎史展瀺宀

ちのためにありがずうございたす」「お米

電話 042-444-8541

が無くなっおしたったずころだったので

FAX 042-444-8542

本圓に嬉しいです」 「私たちのこずを思っ

メヌル secrjapan@zc.wakwak.com

おくださり、感謝しおいたす」など、支 揎者の皆様ぞの感謝の涙ず、喜びの笑顔

む゚スのカリタス修道女䌚

が䌝えられた。

総本郚の公匏 Facebook ペヌゞ開蚭 ドン・ボスコ オラトリオに届けられた支揎物資の䞀郚。 巊は田村宣行神父

新型コロナりむルス感染拡倧の圱響で 倚くの人びずが仕事を倱い、孊費や家賃 の支払いが困難になり、食費を削るため 食事を1日1回だけにするなど、困窮した 状況にある人たちも少なくない。 む゚スのカリタス修道女䌚総本郚の Facebook ペヌゞ

こうした状況を受けお、2020幎5月、 サレゞオ神孊院東京郜調垃垂院長の

む゚スのカリタス修道女䌚総本郚ロヌ

田村宣行神父ず春山ミカ゚ルラップ神父

マは、カトリック教䌚の「䞖界広報の

が食料物資の提䟛を呌びかけ、寄莈され

日」にあたる2020幎5月17日から公匏

た食品を䞻に倖囜籍の若者たちのために

Fecebook ペヌゞを開蚭した。1937幎

届ける掻動を開始7月から「ドン・ボ

に日本の宮厎で創立され、珟圚では日本、

スコ オラトリオ」ずしお掻動、詳现は本

28

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

【支揎金ご寄付のお願い】 䞋蚘口座たで支揎金のご寄付をお願いしたす。 口座名「ドン・ボスコ オラトリオ」 ゆうちょ銀行 蚘号 11370 番号 14004031 他行から振蟌む堎合 店名䞀䞉八 店番 138 普通預金 1400403 〒182-0033 東京郜調垃垂富士芋町 3-21-12 サレゞオ神孊院 ドン・ボスコ オラトリオ 電話 042-482-3117 メヌル vinhnuhuynhgmail.com 担圓田村宣行神父、 春山ミカ゚ルラップ神父

プレれント 付き

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

お埅ちしおいたす

2020 幎 10 月1日発行 線集人 関谷 矩暹 発 行人 濱口 秀昭 発行所 サレゞオ䌚日本管区本郚

サレゞオ情報の投皿を

「ドン・ボスコの颚」線集事務局 〒160 -0011 東京郜新宿区若葉 1-22-12

電話03-3353-8355 Fax03-3353-7190 Eメヌルdbw@salesians.jp

線集・デザむン制䜜 ドン・ボスコ瀟 印刷所 日之出印刷株匏䌚瀟

本誌掲茉の蚘事、写真、むラストの無断転茉を犁じたす。 © サレゞオ䌚日本管区本郚 2020

「ドン・ボスコの颚」に぀いお ─ 「ドン・ボスコの颚」はサレゞオ䌚創立者ドン・ボスコが 1877 幎 に創刊した”Bollettino Salesiano”の日本版。 サレゞオに関 わる人びずの生き方や掻動を玹介し、サレゞオ家族の絆を深め るサレゞオ䌚広報誌です。

本誌ぞのご意芋やご感想、たたサレゞオ家族の孊校・斜蚭・掻動グルヌプ・教 䌚・修道院での出来事の写真ずコメントを、氏名・䜏所・電話番号・職業・幎霢・ ご垌望のプレれント 䞋蚘 A 〜 B を明蚘し、お送りください。 ご蚘入いただいた個人情報は賞品発送以倖の目的で䜿甚いたしたせん。圓遞者の発衚は発送をもっ おかえさせおいただきたす。

応 募 ç·  切 2021幎1月31日

【Eメヌル】dbw@salesians.jp

【F A X】03-3353-7190「ドン・ボスコの颚」線集事務局宛 【ハ ガ キ】〒160-0011 東京郜新宿区若葉1-22-12 サレゞオ䌚日本管区本郚 ドン・ボスコの颚 線集事務局

A

本誌をご垌望の方ぞ ご寄付のお願い

『぀ながる ぀なげる 日本政治』

珟実政治ずのかかわり方や職業ガむドなど具䜓的に政 治に぀ながるきっかけを届けながら、倚面的に日本政治

本誌をご垌望の方は、䞊蚘奥付の「ドン・ボスコの颚」線集事務 局たでお申蟌みください。 本誌は無料配垃ですが、趣旚にご賛 同くださる皆様のご支揎をお願いしたす。 䞋蚘の振蟌口座たで たたは本誌綎じ蟌みの払蟌甚玙におご寄付いただいた方に は次号より1 郚莈呈いたしたす。

を理解できる本。若者に身近なトピックや泚目の話題を 盛り蟌みながら、わかりやすく政治孊的なものの芋方を 玹介。本誌p.9の倧川千寿さんの線著曞。 ç·šè‘— 倧川千寿 共著 山田陜・柁谷壮玀・孫斉庞・玉眮敊圊

郵䟿振替口座番号 00100-7-412947

A5 刀䞊補 272 頁 匘文堂

加入者名 「ドン・ボスコの颚」線集事務局

B ドン・ボスコの颚 Facebookペヌゞ

『フラガ神父の料理垳

スペむン家庭の味 』

来日68 幎のフラガ神父サレゞオ䌚が、故郷スペむ ン・ガリシア地方の家庭料理を玹介。 愉快な語り口に

http://www.facebook.com/dbnokaze

のせお繰り出される料理 40 点は簡単か぀豪快 叀い

ドン・ボスコの仲間たちず぀ながろう をクリック

友人で圫刻家の池田宗匘氏による版画・挿絵も味わい 深い。埩掻祭やクリスマスなどの特別料理も収茉。プ レれントにもおすすめ。

Twitterフォロヌしおね

著者 セサヌル・フラガ 䜜画 池田宗匘 B5 倉圢刀230×190mm䞊補 100 頁 ドン・ボスコ瀟

ドン・ボスコくん @DonBoscoSha

フォロヌする

「ドン・ボスコの颚」バックナンバヌは、

サレゞオ䌚ホヌムペヌゞ www.saleso.jp

トップペヌゞの「ラむブラリヌ」→

「ドン・ボスコの颚」でご芧いただけたす。 2020 幎 4 月は新型コロナりむルスの圱響により 䌑刊いたしたした。

ç·š 集 埌 蚘 コロナ犍䞭での発行ずなりたした。 皆さん、 いかがお過ご しですか ご家庭、 孊校、 職堎、 斜蚭、 地域など、 さた ざたな堎でいろいろ察応に苊心されおいるこずず思いたす。 今埌の収束を願い、 祈りたす。「共にいるこず」 が打撃を

぀くっちゃいたした♥

LINEスタンプ「ドン・ボスコくん」 ナヌザヌ続々増加䞭 ダンディなのにお茶目でハヌトフルなドン・ボスコくん。 たたに登 堎する愛犬グリヌゞョ。日垞䌚話にほっこり笑顔を咲かせチャオ

スタンプショップぞGO「ボスコ」で怜玢

ドン・ボスコ瀟 オンラむンショップ

フェむスブック

https://line.me/S/sticker/4593837

www.donboscosha.com

むンスタグラム

受けおいる䞖界です。 人間の本質が問われおいたす。 その

む゚スの銙りをお届けしたす。

#ドン ボ スコ 瀟

䞭にあっお、 小誌はむ゚スが瀺し、ドン・ボスコが蚌しした 共にいるこずの喜びを発信し続けおいきたいず思いたす。 S

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

29

Salesian Family member interview ファミリヌメンバヌむンタビュヌ

今、私「○○」しおいたす 瀟䌚犏祉法人 児童逊護斜蚭 聖ペれフ寮 斜蚭長

è¡žè—€ 祐治

さん

Mr. Yuji Eto

児童逊護斜蚭聖ペれフ寮で

「゚トりパ パ」を

しおいたす 聖ペれフ寮の職員ず。前列巊が衛藀園長。 職員どうしでほめ合い、ねぎらい合う取り組みを実践䞭。

「゚トりパパ」ずいう仕事 「゚トりパパ」をしおいたす、ずいうタむトルは少し倉わっ

ありたした。 子どもたちの暪に寄り添い、子どもたち䞀人ひ

おいたすが、 私の仕事を玹介する時、この衚珟が䞀番合っ

ずりの幞犏のため働く実践者でした。 行動する人でした。 サ

おいるず思いたす。

レゞオ䌚は、ドン・ボスコの埌継者で垞に子どもたち䞀人ひ

聖ペれフ 寮倧 分 県 äž­

ずりを宝ず思い、 心はい぀も子どもたちのずころにあり、 良

接 åž‚ で 働くように なり

きこずの実践を続けおこられたした。 サレゞオ䌚の協働者で

43 幎 が 経ちたした。 7 幎

ある私も同じ思いで同じ目的に向かい、 日々実践行動する

前 からは斜 èš­ 長ずいう立

ずいう努力をしおいたす。出䌚う子どもたち䞀人ひずりが「自

堎での仕事をしおいたす。 聖ペれフ寮 で 倚くの 子ど

「園長感謝の日」に

分は倧切な存圚ずしお接しおもらえた」ず実感できるよう、 ドン・ボスコにならっおいたす。

もたちから「゚トりパパ」ず呌ばれおいたす。 幎霢的には「゚ トりゞむゞ」なのですが、 パパずはありがたいこずです。 子

出䌚いで生き方が倉わる

どもたちから芪しみをもった呌び名で声をかけられ嬉しくも

サレゞオ䌚ずの出䌚いは、 今は亡き溝郚脩叞教ずの出䌚

あり、誇らしくもありたす。

いによっお始たりたした。 掗瀌は受けおいたものの、サレゞ オ事業に぀いおは党く無知な私でしたが、 倧分県䞭接垂に

児童逊護斜蚭で暮らす子どもたち

あるドン・ボスコ孊園䞭孊校珟聖ペれフ寮で働くようにな

ここで少し児童逊護斜蚭に぀いお説明したす。 児童逊護

り、サレゞオ䌚の方々や倚くの子どもたちずの出䌚いに恵た

斜蚭の倚くは戊争によっお孀児ずなられた方々の救枈が目

れたした。

的で蚭立されたした。 珟圚は保護者のいない子どもや虐埅

子どもたちからの孊びは倧きく、自分のも぀䟡倀芳が段々

を受けた子どもの逊育ず自立支揎を目的ずした入所斜蚭で、

ず倉わっおきたように思いたす。 サレゞオ䌚の颚に觊れ、そ

おおむね 2 歳から20 歳たでの児童が察象ずなっおいたす。

の雰 囲 気の䞭に生きお圱 響を䞎えられたのだず思いたす。

党囜に玄 600 か所の斜蚭があり、 箄 3 䞇人の子どもたちが

昔、川郚金四郎先生から「人の幞犏はだれず出䌚うかによっ

そこで生掻しおいたす。

お巊右されたすね」ず教えられたした。 今もその蚀葉が心に

我が囜の子ども人口は幎々枛っおきおいたすが、それに反

残っおいたす。出䌚うこずにより圱響を受け生き方が倉わる、

しお、 斜蚭や里芪を必芁ずする子どもたちの数は暪ばいで

そのこずを実感しおいたす。

倧きく枛少しおいたせん。 党囜の児童盞談所に寄せられる

今埌も出䌚いを倧切にしながら、 和やかな雰囲気に包た

虐埅盞談件数は幎々増加し、2018 幎には 15 侇 9850 件に

れた聖ペれフ寮をみんなで創っおいきたいず考えおいたす。

もなっおいたす。 「あなたの宝のあるずころには、 あなたの心もある」 マタむによる犏音曞 6 ç«  21 節

子どもたちのため生涯をささげたドン・ボスコの宝は、 蚀 うたでもなく子どもたち。 心はい぀も子どもたちのずころに 30

Salesian Bulletin Japan

No.24

October 2020

è¡žè—€ 祐治

えずう ゆうじ

Yuji Eto

1954 幎倧分県生たれ。1977 幎よりドン・ボスコ孊園孊校 、 聖ペれフ寮児童逊護斜蚭に å‹€ 務。 2014 幎 聖 ペれ フ 寮 æ–œ 蚭長に就任。 趣味は野菜䜜り。

Salesian Family member interview ファミリヌメンバヌむンタビュヌ

新叞祭 玹介 2019 幎 12 月 14 日、 サ レ ã‚ž オ 䌚 日 本 管 区 に ベ トナム出身の新叞祭が誕生した。志願者ずしお 来日し、サレゞオ䌚員ずしおの道を歩むこずを 遞んだフヌ神父のこれたで道のりずは。

若者ず共にいるフヌ神父埌列䞭倮、圚日ベトナム人の青幎ず倧阪にお

「神のわざは䞍思議」 レヌ・ファム・ギェ・フヌ

神父

1999 幎 9 月 8 日。 私 の 地 元

子どもが倧奜き

Fr.Lê Phạm NghÄ©a Phú こずに、私は心から喜びを感じ、自分らしい自分を芋぀けた

サむゎンのサレゞオ䌚 の 教 䌚で

ように思いたした。 そのためそこに長く留たりたい気持ちも

は、聖マリアの誕生のお祝いで、

ありたしたが、2 幎間ほど少数民族の所で掻動しおから日本

聖 䜓 讃 矎 匏 が 行 われるこずにな

に行くこずにしたした。

っおいたした。 たたたた聖堂暪の

日本に行く盎前、 䞀緒に行くはずだった志願者の䞀人が、

銙郚屋祭具宀にいた私に向か

抜遞で兵圹に匕っ掛かっお行けなくなりたした。 ベトナムに

っお、 äž» ä»» 叞 祭 が 急に声をかけ

留たりたく、ただ本心から日本に行くこずに螏み切れなかっ

たした。

た私が、 逆に兵圹を免れお日本に行くこずになりたした。 ど

「私に぀いお来る」

うなるかわからないけど取りあえずやっおみようずいう気持

深く考 え ず、 私 は すぐ に「は

ちでスタヌトしたしたが、 珟実は蚀葉の違いや文化の違いな

い」ず答えたした。

どの壁で日々苊劎したした。 限界を感じお私は日本から逃げ

今ふりかえっお考えおみるず、そのころ䞭孊生であった私

ようず思うずきがしばしばありたしたが、自分の無力さを感

は、それほど教䌚に行くのが奜きではなく、 祈りやミサや教

じたずき、「自分の力に頌るのではないよ」ずいう神の語りか

䌚の掻動などに真面目に参加しおいたせんでした。 䞡芪も仕

けを聞いお、自分は倧きな力ず慰めをいただきたした。 その

事に忙しく、 信仰面ではさほど熱心ではありたせんでした。

お陰でこれたでの召呜の道を歩み続けるこずができたした。

ただ私は教䌚に遊び堎があるからよく行っおいただけでした。

これたでの私の召呜は自分が「こう」しお「ああ」したから

なぜ、 あのずき䞻任叞祭は私にあの䞍思議な呌びかけを

今のようになったわけではありたせん。 すべおは神の恵みに

したのか、 そしお、 なぜ私は無意識のうちにすぐに「はい」

よっお起こった出来事であるず思いたす。 私の召呜の歩みは

ず返事したのか。 それは、その埌の私の召呜の歩みにおい

䞍思議なものです。 神のわざは䞍思議です。 自分が思いも

お起こったさたざたな䞍思議な出来事の始たりずなりたした。

寄らなかったものでしたが、私のための神の蚈画です。これ

高 æ ¡ 時 代、 週 末に限っおサレゞオ䌚の逊 成 支 郚に通い、

から神の蚈画はどのように私のために甚意されおいるのかわ

志願者ずしお召呜の道を歩み始めたした。 高校卒業埌、ベト

かりたせんが、たず、私に任された堎で自分の生き方ず喜び

ナムでサレゞオ䌚に入る誘いもありたしたが、 螏み切れなく

をもっお人びず、特に若者に神の業を瀺しおいきたいのです。

お䞀般の勉匷を続けたした。 正盎にいうず、そのずきはただ 修道者になる気持ちをもおなかったのです。 ただ、ずりあえ ずサレゞオ䌚での生掻が心地よかったので続けおいたした。 その埌、日本でサレゞオ䌚員ずしおの道を歩んでみないか ずいう誘いがありたした。 そしお、その準備ずしおベトナム の少数民族の地域にあるサレゞオ䌚の支郚で生掻を送りたし た。 少数民族の人びず、特に子どもたちず関わっお掻動する

1984 幎サむゎンにお出生。 7 人家 族で 5 人兄匟の 3 番目。 2005 幎来 日。 2008 幎 初 誓 願。 2016 幎 終 生 誓 願。 2019 幎 12 月 叞 祭 叙 階。 趣味はクッキングずバルヌンアヌト。 珟 圚 は 東 京 郜 町 田 åž‚ のサレゞオ工 業高等専門孊校にお勀務。

ドン・ボスコの颚

No.24

October 2020

31

No.24 2020幎 10月 幎回発行 Salesian Bulletin Japan

なら

みこころが倩に行われるずおり、 地にも行われたすように マタむによる犏音曞6ç« 10節 (Mt 6:10)

私たちサレゞオ家族は、子どもたちのために涙を流す母です。 倚くの子どもや若者にずっお、 この䞖の扉は閉ざされ、前途は芋えず、 頑匵る力を䞎えおくれるよりどころもありたせん。 「私たちはこれからずっず友達だ、そうだね」ドン・ボスコが若 者に最初に語りかけた蚀葉、子どものために開け攟たれた心の 扉です。出かけお行き、人びずず出䌚いなさい─これが呌びか けです。 若者の前にある無情な壁に穎を開け、若者の蚀葉に耳を傟け ほう よう

その人の善を求めよう。愛情や時間、 よう。愛をこめお盞手を抱 擁し、 信仰、疑問を分かち合いながら、愛をもっお共に生きるのです。 神が造られた䞖界を取り戻し、これから造られる䞖界を誠実に 芋぀める目をもたなければなりたせん。貧困、飢え、䞍平等、人 さく しゅ

びずず倧地の無情な搟 取は「もうたくさんだ」ず蚀う勇気ずずもに。

2020 幎 7月 むタリア・リフヌゞョ マリネッリにお

私たちはドン・ボスコず共に「䞻の祈り」で、倩の父のみ囜が 地䞊に来るようにず日々願い求めたす。若者のため、若者ず共に、 なら

キリストの愛に倣う神の囜を築こうずしおいたす。 ドン・ボスコは、若者が幞せであるようにず願いたした。今も、そ しお氞遠に。それは、いのちを喜び祝うこずなのです。

サレゞオ䌚総長 アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父 ストレンナ2 0 2 0ビデオメッセヌゞより芁玄

October 2020

Illustration © Guri Suzuki

Thy will be done on earth as it is in heaven

発行サレゞオ䌚日本管区本郚「ドン・ボスコの颚」線集事務局 〒160-0011 東京郜新宿区若葉 1-22-12 TEL03-3353-8355 FAX03-3353-7190 Eメヌルdbw@salesians.jp

誠実な瀟䌚人、 キリストに倣う者

Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.