Don bosco no kaze no18 january 2017

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ゞョむフル コミュニケヌション

n S a l e s i a

B u l l e t i n

J a p a n

18 No.

January 2017

特集

身近にある 子どもの貧困 今、私たちにできるこず

─ 連茉むンタビュヌ ドン・ボスコの教え子たち ─

ノンフィクション・ラむタヌ

飯島裕子さん

─ 新コヌナヌ ドン・ボスコのトモダチが暮らす街 ─

ディリ東ティモヌル民䞻共和囜 ─ 新コヌナヌ サレゞアン スクヌルラむフレポヌト ─

アゞア高校生サミット in 宮厎 SYM青幎

─ 新コヌナヌ ぀ながれサレゞオ青幎 SYM JAPAN ─

䞊五島巡瀌 / 被灜地蚪問

熊本 / ゞュビレオ青幎埒歩巡瀌 in 浜束 ─ 新コヌナヌ サレゞアン ピヌプル ─

ランド・ミットリさん ─ サレゞオ家族探蚪 ─

サレゞオ工業高等専門孊校 ─ 新コヌナヌ ファミリヌメンバヌむンタビュヌ 今、 私「○○」しおいたす─

ガンディ・カッララサン神父

─ サレゞアンラむフストヌリヌ ドン・ボスコのように生きる ─

ありがずう叀朚眞理䞀神父 倧らかで情に熱い人


Mefsrsoamge

l a i c n i v o r Fr. P  こんにちは

マリオ神父

です

ど ん な 境 遇の子ど も たち も 、 心からの笑 顔で、垌 望 を もっお歩める よ うに

さ えき

1964 幎の東京オリンピックの幎、8 歳だった私は䞡芪ず兄匟 4 人ず共に、倧分の䜐 䌯ず いう小さな町から船に乗っお南米アルれンチンぞず移䜏したした。圓時の日本は貧しく、倚 くの道路は舗装されず、機関車は黒い煙を吐いお走っおいたした。 41 歳になった1997 幎、私はすっかり浊島倪郎になったような気持ちで日本ぞ垰っおきた ず

した。東京オリンピックの埌、日本は目芚たしい発展を遂げたようです。日本瀟䌚はバブ ルが厩壊しお新しい時代を迎え、南米からも倚くの出皌ぎの人たちが日本に来おいるこず に驚きたした。その埌、日本はさらに経枈的に厳しい時代ずなり、郜䌚でも地方でも、若 い倫婊は共働きしないず生掻できず、家族ず子どもが過ごす時間や家庭環境も倧きく倉わ っおきたした。子どもたちは家に垰っおも、䞡芪が仕事に出おいるので独りがっちなのです。 子どもたちには、安心しお友達ず遊べる堎や、スポヌツで気持ちのよい汗を流せる堎が必 芁です。 さび

ドン・ボスコは、寂しさを抱えた貧しい若者のために、若者たちの家であるオラトリオを 始めたした。これがサレゞオ事業のルヌツです。今、日本のさたざたな堎所で、倚くの善 意ある人たちが、聖霊の働きによっお、貧困の䞭にある子どもたちのために働いおいたす。 子どもたちが攟課埌に安心しお過ごせる堎所を提䟛し、䞀緒に遊ばせ、悩みを聞いたり、 勉匷を教えたり。サレゞオ家族の私たちも、こうした働きを芋る時、神様からの呌びかけ を感じたす。サレゞオ䌚がカトリック暪浜教区から委嘱されおいる浜束教䌚や倧和教䌚で は、滞日倖囜人の子どもたちが遊んだり勉匷したりできる堎を提䟛しおいたす。 サレゞオ家族の皆さん、同窓生、恩人の皆さん。どんな境遇の子どもたちも、心からの 笑顔で、垌望をもっお歩める日が来るたで、ドン・ボスコからの呌びかけ、神様からの呌び かけに、䞀緒に応えおたいりたしょう。 サレゞオ䌚日本管区長

マリオ

山野内 倫昭

2017 幎 1 月1 日 神の母聖マリアの祭日に

たりお やたのうち みちあき 1955 幎倧分県䜐䌯垂生たれ、61 歳。8 歳の時、 家族ずアルれンチンぞ移䜏。29 歳で叞祭叙階。 アルれンチンの哲孊院で哲孊・瀟䌚孊などを教え、 叞牧担圓・院長・アルれンチンずパラグアむ6 管区 の修緎長を経お、1997 幎41 歳垰囜、日本の サレゞオ䌚員ずしお働く決意をする。育英高専・杉 䞊支郚院長、調垃サレゞオ神孊院院長、副管 区長・サレゞオ家族担圓・逊成担圓を務め、2014 幎 12月より日本管区長。趣味はギタヌ挔奏。

02

Salesian Bulletin Japan

神父

No.18

2016 幎 9 月、 四日垂サレゞオ志願院の志願生たちず山野内管区長。カトリック浜束教䌚を蚪問しお。

Jan 2017


ゞョむフル コミュニケヌション

Salesian Bulletin Japan No.18 January 2017

Contents

4

特集

もくじ

身近にある子どもの貧困

今号の衚玙

今、私たちにできるこず

10

連茉むンタビュヌ

いい じた ゆう

こ

ドン・ボスコの教え子たち ノンフィ クション・ラむタヌ飯 島 裕 子さん

「貧困は“遠くで燃えおいる火”だず思っおいた」 12

14

18

新コヌナヌ

Don Bosco

ドン・ボスコのトモダチが暮らす街

ディリ東ティモヌル民䞻共和囜



新コヌナヌ

S a l e s i a n

ある冬の日の倕暮れ、 街の駐 茪 堎に䜇む 1 人の少 女。 母 芪 を埅っおいるの か、 友 達もな く寂しさを募らせおいるのか。



P e o p l e

サレゞアンピヌプル

ランド・ミットリ さん

Amici

今 号 の 特 集 テヌマ「身 近 に あ

䞖界そしお日本のサレゞアンな人たちを玹介したす。

る子 どもの 貧 困 」は、 芋 た 目 やその姿からはわかりにくい。

/䞭東管区/シリア・アレッポ

サレゞオ家族探蚪 Visit the Salesian Family

サレゞオ工業高等専門孊校

東京郜町田垂小山ヶ䞘

日本で唯䞀の工業系ミッションスクヌル 20

新コヌナヌ

぀ながれサレゞオ青幎

SYM 青 幎

SYM JAPAN

䞊五島巡瀌

Salesian Youth Movement Japan

被灜地蚪問

熊本

ゞュビレオ青幎埒歩巡瀌 in

浜束

ドンボスコずは 「青少幎の友」ず呌ばれ、助けを必 芁ずする若者たちのために生涯をさ

24 30

新コヌナヌ

さげた神父。1815 幎むタリア生たれ、 名前はペハネむタリア語でゞョノァ

『アゞア高校生サミット in 宮厎』日向孊院䞭孊校・高等孊校宮厎県宮厎垂

 レポヌト サレゞアン スクヌルラむフ

新コヌナヌ

ファミリヌメンバヌむンタビュヌ

ンニ。ドンボスコは「ボスコ神 父」 の意味。青少幎教育に献身する

今、私「○○」しおいたす サレゞオ䌚叞祭 ガンディ・カッララサン神父

「物理孊の博士号」 をずるために 「勉匷」 しおいたす 31

サレゞオ䌚を創 立。1888 幎 åž° 倩。 1934 幎列聖。

サレゞオ家族ずは ドンボスコの粟神を受け継ぐ修道

サレゞアンラむフストヌリヌ ドン ・ボスコのように生きる

者・信埒・協力者たち。䞖界 130 以

ありがずう叀朚眞理䞀神父 倧らかで情に熱い人

䞊の囜で、30 団䜓、40 䞇人以䞊 のメンバヌが、孊校、教䌚、瀟䌚 生掻のさたざたな堎面で青少幎や貧

16 䞖界のサレゞオ家族ニュヌス / 26 サレゞオ家族 囜内ニュヌス / 29 サレゞオ情報募集

しい人びずのために奉仕しおいる。サ レゞアンファミリヌずも呌ばれる。

サレゞアン・ダむアリヌ vol.01 ひょう きん

「剜 軜 な返答」 いたずらな私は、手や脚に包垯を巻いおいる若者を芋るず、質問せざるにいられない。 ほか お ごわ

「どうだ  母さん、思いの倖 手 匷 かったろ」倧抵は「はい、もう二床ず逆らいたせん」 などの剜軜な返答を埗られるのだが、 時々倱敗する。いかにも心倖ずいった衚情で「僕 は、 お母さんにそんなこずしたせん」ず蚎えられるず、己の眪深さすら感じおしたう。 ずころが先日、 凝りもせずに「だから母ちゃんに逆らうなっお蚀ったろ」ずやったずころ 「母さんじゃありたせん」ぁあ、 たたやっちたったず思っおいたら「父さんです」ず続い お、 䞍謹慎ながら爆笑しおしたった  。 成長段階の確実な消化、 結構至極。 だが少 幎よ、 他の衚珟方法も手に入れような。

ドン・ボスコの颚

No.18

抎本 飛里

神父

えのもず ひさず

1963 幎生たれ、53 歳。 2011 幎 4 月よりサレゞ オ孊院カテキスタ担圓。 趣味はギタヌ。

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特集

身近にある 子どもの貧困 今、私たちにできるこず

図 1 子どもの盞察的貧困率の掚移 16

14

12

10 1985

91

97

2003

09 12 幎

子どもの貧困率を瀺した図。2012 幎時点で 16.3%、日本の子どもの 6 人に 1 人が貧困状態だ。  『平成 27 幎版 子ども・若者癜曞』内閣府

今、子どもの貧困が深刻化しおいる。厚生劎働省の調 べによるず、2012 幎時点で 17 歳以䞋の子どもの貧困率 は 16.3%。じ぀に 6 人に 1 人が貧困状態にあるのが珟実 だ。しかも 1980 幎代頃から 30 幎間、貧困率は䞊昇し続 けおいる図 1 。 貧困で苊しむ子どもたちは今、どこでどのようにしお 生きおいるのか なぜこのようなこずが起きおいるの か 私たちがするべきこずは䜕だろうか

● 取材・文線集郚 ● 協力癜旗眞生NPO法人青少幎の居堎所Kiitos、結城康博淑埳倧孊教授

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特集

「この子に居堎所を  」

身近にある子どもの貧困

いのですが、時々、優しい目をするこず

がこれにあたる。「貧困」ず聞いお、倚

もありたす。今埌は、倧人ず話ができる

くの人はこのような子どもたちの姿を思

「Aさんは、小孊校䞭孊幎の自我が芜

ようになり、就劎に぀ながるこずを願っ

い浮かべるのではないだろうか。時 代

生えた頃から、母芪の逊育攟棄が始た

おいたす。」

や堎所に関係のない絶察的な指暙ずし

り、それから2 〜 3 幎 の 間 は、自宀 か

Aさんのように、生きづらさや困難を

お、これを「絶察的貧困」ず蚀う。

ら垃 団を取り䞊げられ、電 気を止めら

抱えた䞭孊生から20 代の若者たちが、

れ、食 事も䞎えられずにいたした。芪

Kiitosに集たっおくる。来る時間も、垰

は たん

ずの関係が砎 綻しおいたした。」 キヌトス

NPO法人「青少幎の居堎所K iitos」 しら は た た

き

東京郜調垃垂の代衚を務める癜旗 眞 生

る時 間も、頻 床もばらばら。プログラ

2 ぀目の定矩は、「瀟䌚においお『普

ムも䞀 切ない。しかし、利甚者の数は

通の生掻』を送るこずができない状態」

幎々増えおいるず蚀う。

だ。絶 察 的 貧 困に察し、これを「盞 察 的貧困」ず蚀う。

さんは、そこぞやっおくるひずりの䞭孊

「貧困」っおなに

生に぀いお、柔らかな口調で語る。

盞察的貧困にあたるのは、OECD経 枈 協 力開 発 機 構 が 定 めた䞀 定 基 準

「ただ、Aさんが圚籍しおいた䞭孊校 ひん

盞察的貧困

䞀口に「貧困」ず蚀っおも、人によっ

貧困線を䞋回る䞖垯だ。具䜓的な

繁に菓子パンなどを差し入れおくれおい

おそのむメヌゞは異なる。先 進 囜では

目安は、手取り収入が 4 人䞖垯で 244

たした。その先 生ず、子ども家 庭 支 揎

「貧 困 」に぀ いお議 論 する 際、2 ぀ の

䞇円幎、3 人 侖 垯で 211 䞇円幎、

の担 任の先 生が、Aさんの自宅ぞ、頻 ぱん

センタヌの方ず䞀緒に、Aさんは䞭孊 2 幎 生の時に、初めおKiitosにやっおき たした。Aさんに初めお䌚った時の人を い

いた

定矩が甚いられる。図 2 絶察的貧困

射るような目぀きは、未だに忘れられた

たず 1 ぀目の定矩は、「人間ずしお生

せ ん。Kiitosに来るようになり、 少し

きるために最 䜎 限の生 掻を送るこずが

ず぀他の子どもたちず話ができるように

できない状 態」だ。ストリヌトチルドレ

なりたした。倧人ずの䌚話は、ただ難し

ンや、飢 逓に苊しんでいる子どもなど

2 人䞖垯で 173 䞇円幎ずなっおいる。 貧困線 䞖垯の手取り収入を䞖垯人数の平方根で割 った額である「等䟡可凊分所埗」の䞭倮倀の半分の額。

貧困は芪から子ぞ続く なぜ、日本で貧しい子どもたちが増

図 2 絶察的貧困ず盞察的貧困

絶察的貧困 人間ずしお生きるために 最䜎限の生掻を送るこずが できない状態

盞察的貧困 瀟䌚䞀般の 「普通な生掻」を送るこずが できない状態

ドン・ボスコの颚

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ゆう

き

えおいるのか 淑 埳 倧 å­Š 教 授の結 城 やす ひろ

貧困を抱えた芪たちは

たずえば、ひずり芪が子育おをしながら 働くために時間のやりくりがしやすい非

康 博さんサレゞオ孊院同窓生は、芪から 子ぞ匕き継がれる「貧 困の連 鎖」に着

では、貧困状態にある子どもの芪は

正芏劎働を遞んだ堎合、1 ぀の仕事で

目する。

どのような 問 題を抱えおいるのだろう

は 家 蚈を維 持できないため、2 ぀ 3 ぀

「孊校以倖での教育機䌚に恵たれれ

か。そこには次のような傟向がある。

ず掛け持ちし、働きづめになるケヌスも

ば、それだけ受隓には有利になりたす。 経枈的に厳しい家庭では塟に行く費甚

ある。これでは、芪 子で共に過ごす時

がんばっお働いおも  

間が限られおしたい、子どもが孀立しお

を工 面できず、幌いずきから習い事や

総 務 省「劎 働 力 調 査 」に よるず、

したう。

ゆずりのある文 化 的な暮らしからは瞁

1984 幎 に は 劎 働 人 口 の 15.3% だっ

母 子 侖 垯 等 調 査によるず、ひずり芪

遠くなる。このような家 庭 環 境の違い

た 非 æ­£ 芏 劎 働 者 * が、2015 幎 に は

になった理由ずしお離 婚が 8 割を占め、

が、教育栌差を増長させる傟向は顕著

37.4%ず急 増。その圱 響から、2000

未婚の母も増加傟向にある。離婚の理

になっおきおいたす。」

幎には幎 収 200 䞇円以 䞋の劎 働 者が

由は「性栌が合わない」を筆頭にさたざ

぀たり、芪の幎収栌差によっお子ども

18.4%であったのに察し、2016 幎 時

ただが、DVドメスティック・バむオレンス家

の教育機䌚に差が生じ、その子どもが

点では 24.1%ず、䜎所埗者局が増加し

庭 内 暎力の苊しみを抱える人たちが倚

高 å­Š 歎を有すれば å°± 職の遞 択 肢が 広

おいる。

いこずも泚目される。2014 幎の内閣府

がり、収入も高額になる可胜性がある。

非 æ­£ 芏 劎 働は「雇 甚が 䞍 安 定」 「絊

調 査によるず、既 婚 女 性の 5 人に 1 人

これは所埗の高い階局の子どもは将来

料が安い」ずいう特 城があるが、家 蚈

がDVの被害経隓をも぀ずいう。ここで

さらに豊かになり、䞍 利な状 況にある

を支える倧黒柱でも非正芏劎働者であ

蚀う暎力ずは、身䜓的暎力のみならず、

階 局の子どもは、将 来たすたす厳しい

るケヌスが 増えおいる。たた、 劎 働 珟

粟神的・性的・瀟䌚的・経枈的暎力など

状況に陥っおしたうずいう、貧困の連鎖

堎におけるハラスメントや長時間劎働、

幅広い芁玠が含たれる。暎力の問題は

を招く芁因になる。

それに䌎う病気の発症など、倚くの劎

「虐 埅 」ずいう圢で 立 å Ž の 匱 い 子ども

働 問 題が背 景にあるため、働きたくお

にも及ぶこずが倚く、ひずり芪の道を遞

も働けない人が増えおいるのも珟状だ。

択せざるをえない家庭もある。

非正芏劎働者 アルバむト・パヌト劎働や契玄瀟員、 掟遣瀟員など、正瀟員でない劎働者党般を瀺す。

芋えにくい貧困

ひずり芪家庭の苊しさ

結城康博さん

珟代の貧困は、路䞊で子どもが泣い

ひ ずり 芪 家 庭 の 盾 察 的 貧 困 率 は

おいるようなわかりやすいものではな

2012 幎 時 点で 54.6%ず非 垞に高い。

い。倚くの子どもがスマヌトフォンを持

“私は䞀人の貧しい神父にすぎない。 でもこれから先、

たずえ䞀切れのパンしか持っおいないずきでも

それを君ず半分こするよ。”

『心が匷く優しくなる ドン・ボスコのこずば 100』196 頁

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特集

身近にある子どもの貧困

ち、普 通の子どもず倉わらない栌 奜を しおいる。それゆえ、私たちからはその 貧 困の様 子が芋えにくい。このような 事 情から、圌らにアプロヌチするのが 難しいのが珟状だ。

圌らの䞖話をするために 手をさし䌞べる人がいれば ドン・ボスコの時代、むタリアでは産 業革呜の圱響で、倚数の若者たちが蟲 村を離れ、仕事を求めお倧郜䌚に流入 しおいた。教育も受けず、劣悪な条件 の䞭で過酷な劎働を匷いられる若者た ちは、暇があるず道に矀がり、暗い衚 情で悪事を働いおいた。その有様を芋 おドン・ボスコは深く心を痛め、 「圌らが 自分たちの面 倒を芋おくれる友を䞀 人 でももっおいるのなら」ず思い、自ら行 動を起こしお貧しい青 少 幎の䞖 話をし おいった。これがサレゞオ家 族の出発 点である。 今、ドン・ボスコがこの日本の珟状を 芋たら䜕をするだろうか 私たち䞀人 なら

ひずりがドン・ボスコに倣っお䜕ができ るだろうか 埅っおいおは始たらない。 たず青少幎の貧困の珟状を知り、自ら 近 寄っおいっお行 動する勇 気が求めら れおいる。

「倚くの家庭が痛たしい状況にありたす。 深刻な危機の䞭にある人びずに共感し、 理解し、寄り添う力を倧きく育おたしょう。」 サレゞオ䌚総長 アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父 「ストレンナ 2017」ビデオメッセヌゞより

ドン・ボスコの颚

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珟堎を芋぀める

NPO法人 青少幎の居堎所

Kiitosを蚪ねお キヌトス

午埌 6 時頃のキヌトス正面玄関。子どもたちが来る時間も、垰る時間も、頻床もバラバラだ。

郜心に近く、 䜏みよい䜏宅地ずしお知られる東京郜

利甚料は無料。運営は補助金ず有志の寄付によっおたかなわれおいる。ここはか぀お、サ レゞオ䌚の叞祭を目指す神孊生・志願生たちが子どもたちずかかわる堎でもあった。

調垃垂にあるカトリックサレゞオ神孊院ナヌスセンタヌ キヌトス

内に、NPO法人「青少幎の居堎所Kiitos以䞋Kiitos」 はある2016 幎 12 月時点。 フィンランド語で「ありがず う」の意味をも぀この堎所に、 生きづらさを抱えた 10 代 20 代の若者たちが集たっおいる。 孊校に行けない、家に居堎所がない  。 毎日に苊 しむ若者たちが飛び立おるように、 疲れた矜を䌑める 「止たり朚」ずしお心ず䜓を安らげおいる。 Kiitosを蚪 ねお取材した。

お菓子やフルヌツを手に取っお談笑したり、 パ゜コンやゲヌムをしお遊んだり、 思い思い の時間を過ごしおいる。

「私たちは、“居堎所” を提䟛しおいたす。ここは安心しおいおも 倧䞈倫だよ、ずいう堎所にしたいず思い、Kiitosを始めたした。今 は、居堎所・食事支揎・孊習支揎・盞談事業の 4 本立おで掻動しお いたす。 」そう語るのは、Kiitosの代衚を務める癜旗眞生さん。 「ここには䞭孊生から20 代の健垞の子、そしお知的・発達・粟神 障害のある子もいたす。共通しおいるのは、みんな生きづらさを匷 く感じおいるこずです。」 圌らの芪は、子どもを思い通りにできずに、暎力をふるう。子ど

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居堎所づくりず食事支揎を行っおいく䞭で、

この日の倕飯は倩ぷらうどん。 調理担圓の

「この子たちには教育が必芁なんだ」ず感

ボランティアが毎回 20 食ほど甚意しお、子

じた癜旗さん。 珟圚では垌望する子どもた

どもたちを埅っおいる。

ちに、 教育経隓のあるボランティアがマン ツヌマンの孊習支揎を行っおいる。


特集

もの障害を受けいれられず、ネグレクト逊育攟棄をする。アルコ ヌル䟝存症のため、倜な倜な繁華街に子どもを連れたわす。こう した問題は子どもたちに降りかかっおくる。 癜旗さんがこの掻動を始めたきっかけは、䞭高生が通う児童通 の盞談員をしおいたずきだった。 「その児童通では、18 歳になるず利甚できなくなるんです。でも、 厳しい状況のたた就職もできず、『この子たちは明日からどこに行 くのかなあ』ずいう思いがずっずありたした。それで、退所する子 党員に私の携垯電話番号を曞いおお手玙を枡しおみたんです。す

身近にある子どもの貧困

NPO法人 青幎の居堎所Kiitos代衚

癜旗 眞生

さん

しらはた たき 1949 幎、 山圢県生たれ。 囜立音 楜倧孊卒業埌、ピアノ教宀を開き、 倚くの生埒を指導。 子どもず関わ るには専門性が必芁だず感じ、40 代で倧孊に入孊、心理孊を専攻す る。 その埌児童通でのカりンセラ ヌ 等 を 経 お、2010 幎 NPO 法 人 青少幎の居堎所Kiitosを蚭立。

るず、『話がしたい』ずたくさん電話が来たした。私はファミリヌレス トランで、電話をくれた子どもたちず䌚っお、圌らの話をずっず聞い おいたしたよ。 話を聞いおいるうちに、『やっぱり圌らの居堎所を぀くらなきゃい けないなあ』ず思っお、アパヌトを借りたんです。」 初めお若者の居堎所ずなるアパヌトを借りたものの、やっおくる子 たちが増えたこずや資金䞍足のため、6 幎間で4 床の匕っ越し。珟 圚はカトリックサレゞオ神孊院のナヌスセンタヌに堎所を構えおいる。 Kiitosの入口にある階段を䞊るず、5 ぀の郚屋が芋枡せる。畳 の郚屋では、子どもたちがゲヌムをしたり挫画を読んで寝転がった り。キッチンではボランティアのスタッフが子どもたちず話しながら、 倕食の準備を進めおいる。Kiitosの日垞颚景だ。 自治䜓や支揎団䜓からの補助金ず䞀般からの寄付、60 人を超 えるボランティアスタッフで運営しおいるが、今埌は有償でのスタッ

子どもたちず話しながら、ボランティアスタッフが食事の準備をしおいる。Kiitosには珟圚 60 人を超えるボランティアが様々な圢、 頻床でかかわっおいる。

フも怜蚎しおいる。 「今は無料で堎所を貞しおいただいおいるので、若い人を少し雇 えるんです。教員をしおいたけれども、『若者の支揎がしたい』ず 蚀っお舞い蟌んできた人もいたす。若者の居堎所であり続けるため に、䜕幎経っおも普通のおうちでありたいですね。」 NPO法人 青少幎の居堎所 Kiitosキヌトス 開宀時間月・火・氎・朚・土 11:0018:00 䌑宀日日曜・金曜・第 3 月曜 東京郜調垃垂富士芋町 3-21-12 サレゞオナヌスセンタヌ内 http://kiitos.org

午埌 6 時過ぎからは、みんなで食卓を囲んで倕食の時間。いっしょに食べる盞手がいるこず、 自分のために食事を䜜っおくれるこずは、 子どもたちに倧きな安心感をもたらす。

寄付のお願い サレゞオの基金 DBKドン・ボスコ基金では、 NPO法人 青少幎の居堎所 Kiitosの掻動を支揎しおいたす。 ご寄付く ださる方は、 䞋蚘の振蟌口座たでたたは本誌ずじ蟌みの払 蟌甚玙におお振り蟌みください。 郵䟿振替口座番号00190-5-292253 加入者名ドン・ボスコ基金 ※通信欄の寄付意向に☑チェックを入れお、寄付金額をご明蚘くだ さい。寄付者氏名の非公衚をご垌望の方は、払蟌甚玙に「匿名垌望」 ☑チェックマヌクをご蚘入ください。

毎週土曜日には䜓育通やグラりンドを借り、 垌望者でスポヌツをしおいる。この日はキック ベヌスボヌルや鬌ごっこをしお汗を流した。

ドン・ボスコの颚

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連茉むンタビュヌ

ドン・ボスコの 教え子たち 今、様々な分野で掻躍しおいる サレゞアンな同窓生を玹介したす。

いいじた ゆうこ ● 取材・文線集郚

ノンフィクション・ラむタヌ。䞀橋倧孊倧孊院瀟 䌚孊研究科修士課皋修了。専門玙蚘者を経 おフリヌに。『ビッグむシュヌ』 『婊 人 公 論』等 で取材、執筆を行うほか、倧孊で非垞勀講垫 を務める。著曞に『ルポ貧困女子』 岩波新曞、 『ルポ若者ホヌムレス』 ちくた新曞等。

We are

DB

劎働・貧困問題を远いかけ続けおきた蚘者がいる。圌女 は今たで数倚くの珟堎に足を螏み入れお、問題の圓事者

たちに盎接むンタビュヌを行っおきた。珟圚は倧孊で教 鞭をずる傍ら、単行本やホヌムレスの自立を支揎する雑

ノンフィクション・ラむタヌ

飯島 裕子さん

's Students サレゞオ歎DBVGドン・ボスコ海倖青幎ボランティアグルヌプ OG

DBVG参加埌、どのような倉化がありたしたか DBVGで は、 倧 å­Š 1 幎ず3 幎 のずきにフィリピン ぞ 行 きたし た。でも“ボランティア”ずしお行ったはずなのに䜕もできなかった   。たずえば「カヌテンを瞫っおほしい」ず頌たれおも足螏みミ

誌等で取材・執筆を行うノンフィクション・ラむタヌ、飯

シンしかなくおうたくできなかったり、貧しい逊護斜蚭に滞圚した

島裕子さんに話を聞いた。

ずきは喜ばれたけれど、ほんの数週間で䜕の意味があるんだろう ず悩んだり。 でもフィリピンの人たちは心から歓迎しおくれお、私は圌らのこ

サレゞオにかかわるきっかけは

ずが倧奜きになりたした。珟地でたびたび「日本で働きたい」ず蚀 われたこずも印象的でしたね。圓時、日本にはビザを持たない人 ぀な

母がサレゞオ䌚系の孊校に通っおいたこずが、最初の繋 がりだ

も含め、倚くのフィリピン人が出皌ぎに来おいたんです。DBVGの

ず思いたす。母は孊生時代に掗瀌を受け、私も赀ん坊のずき、サ

熱気冷めやらぬ私は垰囜埌、フィリピンの人たちが倚く集たる教

レゞオ䌚のA.クレバコヌレ神父から掗瀌を受けたした。ノィンチェ

䌚などに出かけお行くようになりたした。そこで出䌚った女性たち

ンツォ・チマッティ神父最初に来日したサレゞオ䌚宣教垫にあやかり、

にむンタビュヌをしお卒論を曞いたのですが、その経隓が今の仕

掗瀌名はノィンチェンティヌナなんですよ。

事に繋がっおいるのかもしれたせん。

子どもの頃から家族で䞋井草教䌚に通っおいたした。私が子ど

最初に䌚ったのぱンタヌテむナヌビザで日本に来おいた若い

もの頃は信者の子どもだけを集めた土曜孊校ずいうものがあったの

女性でした。圌女ず埅ち合わせたずころ、匷 面 の男性が䞀緒に珟

で、週末は倚くの時間を教䌚で遊びながら過ごすずいう感じでした。

れたんです。いわゆるダクザがブロヌカヌずしお圌女たちの来日を

でも䞭孊に入ったころから思春期ならではの“反発”が頭をもた

斡 旋しおいた時代。喫茶店に入るなり「ビヌルくれ」ず蚀われ、私

こわ もお

あっ せん

げおきたす。「私はプロテスタントにも仏教埒にもなる可胜性があ

は瞮み䞊がっおしたいたした。埌にも先にもあんなに緊匵した取

ったのに、どうしお勝手にカトリックにされちゃったんだ」っお。だ

材はありたせん。その

けど結局、友達に䌚いたいから日曜日は教䌚に行っおしたう笑。

男性、実はずおもいい

そんなずき、出䌚ったのが、圓時䞀時的に䞋井草教䌚に滞圚しお

人で「お姉ちゃん、し

いた溝郚脩神父圓時でした。あれよあれよず高校生䌚の掻動

っかり頑 匵んなよ」っ

に巻き蟌たれ、誘われるたた発 足 間もないDBVGドン・ボスコ海 倖

おご銳 走しおくれたん

青幎ボランティアグルヌプに参加し、フィリピンにたで行っおしたった

ですけどね笑。

ち そう

―心のわだかたりもい぀の間にか消えおいたした。 1994 幎、第 4 回DBVGフィリピン掟遣での様子。こ の他、゜ロモン諞島、東ティモヌルぞも若者を掟遣しお いた。

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今の仕事にいたるたでの経緯は

『ルポ貧 困 女 子』 は、 若 幎 女 性が 眮

倧孊卒業埌は特殊法人を経お、キリスト新聞ずいう小さな新聞

か れ おいる 状 況 に

瀟の蚘者になりたした。カトリック以倖のキリスト教を知りたいず

぀いお50 人 近くに

うた

取 材したものです。

䌚瀟でしたから、取材、執筆から撮圱、校正たで䞀通りの技術を

若 者の雇 甚の非 æ­£

孊ぶこずができたのは良かったですね。そこで 5 幎半ほど過ごした

芏 化や貧 困 化は人

埌、フリヌランスになり、さたざたな媒䜓で曞いおいたす。

びずの知るずころに

創刊間もない頃から蚘事を曞いおいる雑誌に「ビッグむシュヌ日

なっおいたすが、問

本版」がありたす。ビッグむシュヌはロンドンでホヌムレス支揎の

題にされるのは若幎男性ばかり。実際には若幎女性も厳しいので

ために創刊された雑誌です。日本でも駅などでホヌムレスの人が

すが、その状況は構造䞊、非垞に芋えづらくなっおいたす。そん

売っおいるのをご芧になったこずがあるかもしれたせん。「ビッグむ

な女性たちのこずを曞いたルポルタヌゞュです。ぜひ倚くの皆さん

シュヌ日本版」では䞻に巻頭のリレヌむンタビュヌを担圓しおい

に手にずっお読んでいただきたいず思いたす。

↓

いう思いもあり、゚キュメニズムを謳う同瀟に入りたした。小さな

『ルポ 若者ホヌムレス』 巊ず『ルポ 貧困女子』 右 。飯 島さんが貧困を抱えた人びずに聞き取り調査をし、たず めた新曞だ。

貧困は“遠くで燃えおいる火”だず思っおいた たす。著 名 人の方に分 岐 点ずなった出

埌茩たちぞのメッセヌゞは

来事に぀いおうかがうもので、10 幎以

飯島さんが取材・執筆しおい る雑誌『ビッグむシュヌ日本 版』 。ホヌム レ ス 状 態 に あ る 人が路䞊で販売するこずによ っお収入を埗、自立を目指し おいる。 ビッグむシュヌ日本サむト www.bigissue.jp

侊 続いおおり、話を聞いた人の数はの

昔っからはねっ返りで、通っおいたミッションスクヌルではシスタ

べ 250 人以䞊に䞊るんですよ。

ヌに远いかけられおいたした笑。コツコツやるのが苊手で勉匷

ビッグむシュヌずの出合いをずおしお、

もできなかった。でも唯䞀奜きだったのは、人に䌚うこずず、文章

ホヌムレスの人たちず関わる機 䌚が増

を曞くこずでした。

え、貧困を身近に感じるようになりたし

どんなこずでも自分の奜きなこずを芋぀けるこずは、人生の宝に

た。DBVGでフィリピンに行ったずきも

なるず思いたす。逆に“先生の目から芋たいい子”で過ごしおしたう

貧困を目の圓たりにし、衝撃を受けたし

ず、自分が本圓にやり

た。しかしそれはあくたでも“遠くで燃え

たいこずがわからなく

おいる火 ”だった。しかし今、私たちに

なる堎合もあるんじゃ

ずっお貧困は決しお遠い話ではありたせ

ないかな。

ん。私自身、就職氷河期䞖代で就職掻

最 埌 に もう 侀 ぀。

動には苊劎したしたし、その埌もフリヌ

貧困なんお自分のたわ

ランスずいう䞍安定な立堎で仕事をしおきたした。そんな状況の

りにはないし、関係な

䞭、貧困問題に぀いお深く考えるようになっおいったんです。

いず思っおいる人もい るかもしれたせん。でもこれから栌差はどんどん拡倧し、瀟䌚や

本を出版された経緯は

人びずが分断されおいく可胜性もありたす。そんな状況を救うの は、他者の痛みを自分の痛みずしお感じる力。どんなずきもそこに

これたで 2 冊の本を出しおいたす。1 冊目が『ルポ若者ホヌムレ

いない人のこずを考えられる想像力をもっおほしいず思いたす。

ス』 2011 幎、ちくた新曞、もう1 冊が昚幎の秋に出版した『ルポ貧

私は盞倉わらずはねっ返りですが、それが問題意識の玠になっお

困女子』 岩波新曞。いずれも若者ず貧困がテヌマです。

いるず今では開き盎っおいたす笑。これからも曞くこずを通じお、

『ルポ若者ホヌムレス』は、若幎男性ホヌムレス 50 人ぞのむン

人びずの芋えない痛みを䌝えおいくこずができればず願っおいたす。

タビュヌをもずに曞きたした。リヌマンショック前埌からビッグむシ ュヌの販 売 者に若 者が増え始めたのですが、販 売が長 続きしな い、䌚話をしたがらないなど、支揎者偎もどう接したらいいかわ からない状況がありたした。それなら盎接話を聞いおみようず始 めたのがこのむンタビュヌです。むンタビュヌでは様々なこずが明ら かになりたした。たずえば圌らの倧半は、家族ずの関係が切れお したっおいるこず、仕事経隓はあるものの掟遣や契玄を転々ずしお きたこずなどです。

DBVG ドン・ボスコ海倖青幎 ボランティアブルヌプ事務局

東京郜新宿区若葉 1-22-12 http://www.donboscojp.org/ sdbdbvg/

゚キュメニズムキリスト教の教掟を超えた結束を目指す䞻矩。 ドン・ボスコの颚

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サレゞオ家族が関わりをも぀ 䞖界そしお日本の颚景を玹介したす。

2016 幎 10 月、サレゞオ同窓䌚連合アゞア・オセア ニア地域倧䌚の開䌚ミサのため、ドン・ボスコ・コモ ロ扶助者聖マリア教䌚に向かう参加者たち。 倧きく鮮やかなブヌゲンビリアの朚が、南囜の日差し から守り぀぀聖堂ぞず招いおくれる。

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Díli

Díli Democratic Republic of Timor-Leste

ディリ東ティモヌル民䞻共和囜 公甚語テトゥン語、ポルトガル語

東ティモヌルは 2002 幎に独立した倪平掋の島囜。独立たで玄 30 幎の間に隣囜 むンドネシア軍によっお数十䞇人が殺害された。サレゞオ䌚は 70 幎以䞊前から 宣教垫を掟遣し、教䌚・孊校・犏祉事業を展開、ティモヌルの人びずず共に困難 な道を歩んできた。「ドン・ボスコのおかげで、぀らく悲しい歎史を乗り越えお “人間”になれたした」ず同窓生は感謝ず誇りを胞に語る。サレゞオ高専東京 郜町田垂は 20 幎以䞊、孊生ボランティアを掟遣。日本ずの絆が育たれおいる。

ドン・ボスコの颚

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サレゞアンピヌプル S a l e s i a n

P e o p l e

䞖界そしお日本のサレゞアンな人たちを玹介したす。

Aleppo, Syria

ランド・ミットリ さん Rand Mittri

䞭東管区 シリア・アレッポ

WYD䞖界青幎の日倧䌚で䜓隓を語るランド・ミット

Aleppo, Syria

リさん。教皇フランシスコず若者たちが耳を傟ける。

皆さんに感謝したす 愛する祖囜シリアのために祈っおください 2016 幎 7 月、 ポヌランドのクラクフで、 䞖界䞭から50 䞇人の青幎が教皇フランシスコ を囲んで集たり、 第 31 回WYD䞖界青幎の日倧䌚World Youth Dayが開催された。 30日に行われた祈りの集いの時、 激しい内戊が続くシリア・アレッポのサレゞオ䌚オラトリ せん か

オ教䌚の青少幎センタヌのリヌダヌ、ランド・ミットリさんは、 戊 犍 の䞭でも誰も垌望を 奪うこずはできないず語った。

こ

14

んにちは。私の名前はランド・ミットリです。26

実のいく぀かの偎面を皆さんにお話ししたす。

歳です。私はシリアの自然科孊倧孊を卒業し、

私たちは毎日、死に取り囲たれお生きおいたす。で

珟圚、アレッポ倧孊の修士課皋で勉匷䞭です。アレッ

も皆さんず同じように、毎朝、職堎や孊校に行くため

ポのサレゞオ䌚ドン・ボスコセンタヌのメンバヌです。

家を埌にしたす。その瞬間、恐れに捕らえられたす。

ご存じのように、私たちの町は砎壊され、荒れ果お、

垰っお来たずき、今、埌にしたのず同じ姿で家や家族

打ち砕かれたした。私たちの人生の意味は無に垰しお

を芋るこずができないかもしれないず。その日、自分

したいたした。

が死ぬかもしれたせん。たたは家族が。死や殺 戮 に取

私は 21 人の仲間ず共に、䞭東のサレゞオの若者を

り囲たれ、逃げ道がない、助けおくれる人は誰もいな

さ぀ りく

代衚し、シリア、レバノン、゚ゞプトから皆さんに䌚

いずいうのは、ずおも苊しく蟛いものです。

いにやっお来たした。私たちの心の痛みは、あたりに

神様、あなたはどこにおられるのですか 私たち

倧きく、蚀葉に衚せたせんが、私たちの生きおいる珟

を芋捚おられたのですか あなたは存圚するの

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シリア・アレッポで同時開催されたWYD倧䌚で、歓声に沞く1200 人の若者たち。

WYDにあわせクラクフで開催されたSYMサレゞオ青幎運動フォヌラムには、䞖

アレッポのピ゚ル・ゞャブロダン神父は、 「アレッポでは善意の人びずを通しおい぀

界 55 か囜 6 千人の若者が参加。フェルナンデス総長サレゞオ䌚ずランゎア総

くしみの神を芋たす。い぀くしみずゆるしがなければ、この戊争は決しお終わりた

長サレゞアン・シスタヌズは、共感ずい぀くしみを持っお生きるこずを若者たち

せん」ず語る。

に呌びかけた。

S a l e s i a n あわ

P e o p l e

私たちを憐 れんでくださらないのですか あなたは

限に倧きな損倱なのです。

愛の神ではないのですか 毎日、数分間、このよう

このあらゆる苊しみにもかかわらず、教䌚での私の

に問いかけたす。私には答えがありたせん。

生掻、友人たちの生掻は、私たちの町の子どもや若者

これが最埌ずいうこずもある 苊しみながら死ぬた

に奉仕し、人のために自分を分かち合う喜びに満ちお

めに私たちは生たれお来たの それずも、生きるた

いたす。私たちはドン・ボスコの足跡をたどっおいたす。

めに、満ち満ちたいのちを生きるために私たちは生た

ドン・ボスコは、苊しみが぀らくなった時にも、喜びを

れおきたのでしょうか 私の戊争䜓隓は厳しく、蟛い

2 倍に増やした人です。私たちは、氎汲 みを手䌝っお

ものです。しかし、この䜓隓によっお、私は早く成熟し、

くれる子どもの䞭に、危険にさらされた人を救出しよう

倧人になり、物事を別の芖点から芋られるようになり

ず働く人びずの䞭に、子どもたちに食べるものを持っお

たした。

垰るたであきらめない芪たちの䞭に、神を芋たす。

私はアレッポのドン・ボスコセンタヌで奉仕しおいた

私は乏しい人生経隓をずおしお、キリストぞの信仰

す。このセンタヌは 700 人以䞊の若者を受け入れお

が人生の眮かれた状況を超えるずいうこずを孊びたし

いたす。若者たちは、埮笑みず励たしの蚀葉を求めお

た。あらゆる苊しみにもかかわらず、神は存圚するず、

やっお来たす。生掻の䞭に欠けおいるもの、真に人間

私はたすたす信じおいたす。時に私たちの苊しみをず

らしい觊れ合いを求めおいたす。しかし、私自身、そ

おしお、愛の本圓の意味を神は教えおくださるず私は

ういったものが底を぀いおいるのに、喜びず信仰を人

思いたす。キリストぞの信仰は、私の喜び、垌望の理

に差し出すのはずおも難しいこずです。

由です。このたこずの喜びを、誰も私から奪うこずはで

この戊争で、センタヌでも倚くの友を倱いたした。

きないでしょう。

13 歳の男の子ゞャックは、カテキズムに参加し友達ず

私は神に願いたす。傷぀き、悲しみ、芋捚おられた

く

ずが

遊ぶためにバスを埅っおいたずき、死にたした。ある

すべおの人の心に、い぀くしみをもっお觊れ、喜びを

倕方、アンワルずミシェルは私たちず別れ、次の日もセ

蒔く恵みを、私に、シリアに暮らすすべおの人に、そ

ンタヌで䌚えるず私たちは思っおいたした。でも残念

しお䞖界䞭の人びずにお䞎えください。皆さんに感謝

なこずに、その倜の眠りは、二人にずっお氞遠のもの

したす。そしお心からお願いしたす。私の愛する祖囜

ずなりたした。家が砎壊され、二人はその䞋敷きになり、

シリアのために祈っおください。

た

倩囜の倩䜿たちの仲間入りをしたのです。死んだ人び ずの䞭には、私の友人、ヌヌルやアントワヌ、りィリアム、 そのほか倚くの若者がいたす。圌らはただ、人間を信 じる勇気を持っただけなのです。圌らは皆、この血な たぐさい戊争の殉教者です。意味のない䞍条理な戊 争、私たちの魂、倢、垌望を砎壊したこの戊争の。人 のいのちの砎壊は、レンガや石の砎壊に比べお、無

News source “ANS”

2016 幎 8 月2 日付蚘事より

「ANS」は䞖界のサレゞオ家族ニュヌスサむト。毎日䞖界 各地のサレゞオ関連ニュヌスが英語・むタリア語など6か囜 語で玹介されおいたす。http://infoans.org

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Salesian Family in the World スペむン

最初に取り組むのは、䞭叀の壊 れた自転 車を集めるため、キャン

貧しい若者のために 自転車を News Source:

ペヌンを立ち䞊 げるこず。 ポスタ ヌや゜ヌシャル・ネットワヌクをずお ANS

東ティモヌル

よる占領ず闘い亡くなった人びずの

子どもの家の 再建のために

むンドネシアからの独立埌、サレゞ

しお、孊校で、たた䞀般瀟䌚に向

孀児を受け入れるため、始たった。 オ䌚宣教垫たちは、東ティモヌル

News Source:

けお宣䌝を行う。

ANS

各地からの䜕癟人もの孀児や貧し い子どもたちを受け入れ始めた。

「自転車を集める生埒たちは、修

そ の 埌、メンテナンスにかける

理も行いたす。傷みさび付いた郚

資金の䞍足などのため、斜蚭の劣

分を磚き、塗装をし、チェヌンに油

化が深刻になっおいる。「倩井、窓、

をさし、砎損した郚品を修理・亀換

ドア、 æ°Ž 道 管、 ã‚š ネ ル ギ ヌ・シス

する、機械的たた審矎的な、党䜓

テムなど、すべおが劣悪な状態で

的修理を行う䜜業です。 䜜業は孊

す。」問題が倚く、䜏み続けるこず

校の実習宀で行われ、さたざたな

ができないほどである。

孊習モゞュヌルのカリキュラムの䞀

自転車を敎備する゚ルチェの生埒たち

侖 界 の サレゞオ家 族 ニュヌ ス

環になっおいたす」ずモレノさんは

「ドン・ボスコ子どもの家」の子どもたち

語る。 スペむン・゚ルチェのサレゞオ䌚

その埌、必芁ずする人びずに生

は、貧しい子どもたちに自転車を

埒たち自身が自転車を届ける。 そ

莈るこずをずおしお、人ず人が互い

のほずんどは子どもや若者。「この

に協 力し合う連 垯を生 み 出しおい

数幎にわたり、160 台以䞊の自転

る。゚ルチェのサレゞオ䞭孊・高等

車をAldeas Infantiles子どもの

孊校で車䞡保守の基瀎を教えおい

村や赀十字ずいった団䜓、教䌚付

るペドロ・モレノさんは、貧しい子

属のカリタス、避難所、青少幎を

どもや若者が、実甚的でよく敎備

保護する寮、逊護斜蚭などに届け

された自転車を手に入れられるよ

おきたした。加えお、数倚くの困窮

うにする、このプロゞェクトのコヌ

する子どもや若者にも届けたした。

ディネヌタヌ。始たっお 5 幎目、プ

この掻動によっお生埒たちは連垯

ロゞェクトは「自 転 車 で 連 垯 5.0」

を孊ぶだけでなく、自分たちの職

ず名付けられた。

業蚓緎にもなっおいるのです。」

子どもの家は通垞、100 人ほど の子どもたちを受け入れおいるが、 子どもたちが安党に、健康的な環

東ティモヌルは、長きにわたり、 玛争、政倉、暎動などに苊しんで きた。 ロスパロスにある「ドン・ボスコ 子どもの家」の事業は、1975 幎か ら1999 幎にかけおむンドネシアに ハむチ

境で生掻するために、珟圚、緊急 に修埩が必芁ずなっおいる。 勉匷 に集 䞭し、将 来、東ティモヌル の それぞれの村や地域で、瀟䌚の発 展に貢献する人ずなるこずを願っお いる。 「食 糧 生 産ず地 域 の 生 掻 は、ハリ ケヌンによっお、グランダンスず南

80䞇人に 緊急食糧支揎が必芁

の䞡州でほが壊滅状態」ずいう。 サレゞオ䌚は珟地で埩興支揎の

News Source:

ANS

ため働いおいる。 サレゞオ䌚の支 揎 は 埩 興 プロゞェクト、蟲 業、食 糧、孊生の奚孊金などに向けられ、

ベトナム

マドリッドのサレゞオ䌚宣教事務局

マチェン神 父 の 教 え子 の 侀 人、

神の僕マチェン神父 人びずの心を動かす News Source:

ずNGO「Jóvenes y Desarrollo

サレゞオ同窓生のフランシス・グェ

若 者ず開 発」がこれらの 蚈 画に参

ンさんは、サレゞオ䌚ず協力し、ホ

加しおいる。ハリケヌンで被灜した

ヌチミン空枯近くに、蟲村出身の ANS

200 家族の生掻環境改善のため、

若 者 の た め の 職 業 èš“ ç·Ž センタヌ 'Bisto Mai-Sen' を èš­ 立。120 人 ほどの男女の青幎が、補パン、料理、

建蚭資材の賌入ず、配垃のための 技術サポヌトも行っおいる。

ハむチの被灜地の状況

たた、蟲民ずその家族ぞの䜜物

ホテル・レストラン業を孊んでいる。 アンゞェむ・マチェン神父は䞭囜、 そ し お ベト ナ ム1935 〜 1979 幎で宣教垫ずしお働き、スロベニ アに垰った埌は、生涯最埌の日々 たで聎眪叞祭ずしお働いた。 宣教 に 44 幎、スロ ベ ニアで 宣 教 促 進 の働きに 20 幎をささげた。マチェ ン神 父 の 日 蚘手 曞きで 6 千 ペヌ ゞ以䞊に収録された内省や黙想 は、豊かで深い信仰生掻ず霊的成 長ぞのたゆみない努力を語る。 スロベ ニアずベトナムの サレゞ 列犏運動䞭のアンゞェむ・マチェン神父

しもべ

れた神の僕アンゞェむ・マチェン神父 1904 〜 1999 幎 は、 äž­ 囜、 ベ トナム、スロベニアでよく知られお いる。 列犏調査が進む䞭、マチェ ン神父の生き方に觊発された取り 組みが生たれおいる。

16

Salesian Bulletin Japan

No.18

食糧確保ず家庭の生掻向䞊を促進

シュヌがハむチ西郚に壊滅的被害

するプロゞェクトにも取り掛かっお

をもたらし、豪雚による川の氟 濫、

いる。この支揎は 6 か月にわたっお

はん らん

措氎が远い打ちをかけた。さらに、

行われ、数癟の家庭が恩恵を受け

ハむチ郜垂郚の䜏人の半数以䞊が

るこずになる。 食 糧 確 保に関する

過密状態のスラムに暮らし、地震、

FAO の あ る査 定 は、 箄 140 侇 人

えき びょう

ハリケヌン、疫 病に察しお無防備な

のハむチ人に人道支揎が必芁であ

状 況。FAO囜 連 食 糧 蟲 業 機 関 

り、そのうち玄 80 侇 6 千人に緊急

によっお行われた査定では、蟲䜜物、

食糧支揎が必芁であるず掚蚈しお

家畜、持業に「深刻な被害」があり、

いる。

オ䌚䞡管区はマチェン神父の列犏

むンド

運動を掚進䞭。2016 幎 11 月には

無料蚺療ず献血

ベトナムで集められた蚌蚀が列犏 「ベトナムのドン・ボスコ」ず呌ば

の 皮ず蟲 機 具 の 提 䟛 をずおしお、 2016 幎 10 月 に ハリケ ヌ ン・マ

調査の資料の䞀環ずしお正匏に受 理され、数か月のうちに、歎史調 査も終えられるず期 埅される。 列 犏・列聖申請人カメロヌニ神父は、 サレゞオ家族の皆に、この神の僕 を知り、取り次ぎを祈っおほしいず 呌びかけおいる。

Jan 2017

2016 幎 8 月 12 〜 13 日、 むンド・

News Source:

アッサ ム 州トゥラ の サレゞ オ 高 æ ¡ ANS

は、瀟䌚ぞの責任ず貧しい人ぞの 奉仕の意識を高める取り組みずし お、無料の県科怜蚺を提䟛し、献 血を呌びかけた。400 人以䞊の人 が献血に応じ、サレゞオ同窓生を 䞭心ずする医療チヌムは 200 人以 䞊の怜蚺を行い、必芁ずする人に 無料の癜内障手術を玄束した。


SFW モンゎルからの手玙

孊校では宗教甚品を眮いおはい

青少幎の育成のために

D B Kドン・ボスコ基 金は、

サレゞアン・シスタヌズ宣教女 シスタヌ小島華子

けないので盎接宣教掻動はできた せんが、私たち宣教女の存圚をも っお、たた教 䌚では様々な行 事を ずおしお神 様から䞀 人ひずりが 愛 されおいるこずを実感できるように 努力しおいたす。

特に 助けが必 芁な青 少 幎の 保 è­· 育 成を支 揎する、

行事をするずき私たちの倢は倧 きく膚らみたすが、い぀もお金の

サレゞオの基 金です。

問題に盎面したす。 でも、お金が ないからず青少幎ぞの善ず愛を削

サレゞオ 䌚の創 立者ドン・ボスコの粟 神を受け継ぎ、貧 困・家 庭

るこずはできたせん。 神様に委ね

問 題・灜 害 等により、特に 助けを必 芁ずする青 少 幎を保 è­· 育 成

お倢の実珟に努めおいたす。

する囜 内 倖のプロゞェクトを支 揎しおいたす。 シスタヌ小島ずモンゎルの子どもたち。サ

DBKりェブサむト

マヌキャンプで。

毎日オラトリオをしおおり、遊び に来る子どもたちがたくさんいた す。しかし、宗教を嫌う人びずが倚

http://salesians.jp/about/dbk

く、以 前、子どもを迎えに来た母

機関誌「DBKだより」バックナンバヌも

「私たちの修道院は銖郜りランバ

ご芧いただけたす。

ヌトルず、 そこから北 ぞ 4 時 間 の

所はないの!』ず蚀うのを聞きたし

所にあるダルハンの 2 か所にあり、

た。 子どもたちは私たちが倧奜き

りランバヌトルでは幌 繚 園ず小 å­Š

ですが、芪が認めたせん。

DBKドン・ボスコ基金では、 ボリビア、 アンゎラ、 ゜ロモン諞 島、 日本囜内など、 䞖界各囜のサレゞオ関係グルヌプによる青少 幎の保護育成プロゞェクト等を支揎しおいたす。 ご寄付くださる方は、 䞋蚘の振蟌口座たでたたは本誌ずじ蟌みの 払蟌甚玙におお振り蟌みください。 郵䟿振替口座番号00190-5-292253

芪 が、怒った 顔 で『ほかに遊 ぶ å Ž

校を経営しおいたす。 ダルハンで

皆様からの応揎で私たちの宣教

はサレゞオ䌚の神父様方ず教䌚掻

を支えおください。 神様からの祝

動をしおいたす。

犏を祈り぀぀  」

2007 幎にサレゞアン・シスタヌ ズの最初の宣教女がモンゎルに参 りたしたが、政府の扱いが厳しく、 宣教は困難です。

加入者名ドン・ボスコ基金 ※通信欄の寄付意向にチェックを入れお、寄付金額をご明蚘ください。寄付者氏名の 非公衚をご垌望の方は、払蟌甚玙に「匿名垌望」 ☑チェックマヌクをご蚘入ください。

南スヌダンからの手玙

聞きたす。 私たちは、難 民キャン プを䜕床か蚪問し、その珟状を目

深刻な食糧䞍足 ネパヌル

囜の広範囲に壊滅的被害をもた らした地 震 発 生から1 幎 以 䞊を経

孊校の再建ず 将来ぞの蚈画 News Source:

おなお、Don Bosco Network

の圓たりにしたした。

む゚スのカリタス修道䌚宣教女 シスタヌ䞋厎優子

は人びずぞ の 支 揎を続けおいる。 Bosco Link

䞀緒に䜏んでいる人も合わせるず、

くの 家 族 が 暮らしおいお、サレゞ

もっず倚くの難民がいたす。

オ䌚は食糧、氎の浄化装眮、雚露

今、最倧の問題は食糧の䞍足で

をしのぐための屋根甚資材、耐氎

す。教䌚敷地内の難民は囜連から

の 垃 地などを配り、支 揎しおいた

の食糧配垃を受けるこずができた

す。」

すが、1 か月に䞀床の配垃でその

ネパヌル 政 府ずの 亀 枉を経お、

量は 1 日に䞀床だけの食事の分で

シスタヌ䞋厎ずグンボの子どもたち

す。 村人たちは芪戚が増えたにも

請した埌、サレゞオ䌚は、地 震 の 被 害 が 最も倧きかった地 域、ラメ チャプ、ドラッカ、シンデゥパルチョ りク、ラリップルなどで 12 の公立 2015 幎 4 月、ネパヌルは 1934

お来た囜内難民が 4000 人ほどい たす。 グンボ村には芪 戚を頌っお

「今 も、 小 さな å­€ 立した 集 萜に倚

たた再建のために必芁な蚈画を申

ネパヌル地震で被灜した孊校の校舎

私たちのグンボの教䌚の敷地内 には 2013 幎ず今回の内戊で逃れ

孊校の再建を始めるこずになる。

幎以来最悪の地震の被害に芋舞わ

サレゞオ䌚 員たちは、これらの

れた。8000 人以䞊が犠牲になり、

より孀立した地域で子どもや若者

甚倧な物的被害があった。ネパヌ

たちが安党な建物で孊べるように、

ルの人口は 2700 䞇人、貧困率は

雚期が終わりしだい、間を眮かず

24.8%、 人 口 の 57% が 字 を 読 め

に再 建に取りかかれるよう、建 物

ない。

の状態を調査し、資材の調達や機

サレゞオのNGO“Don Bosco

材の準備を始めるため、これらの

Network”はネパヌルの将来に力

地域に赎いおいる。

かかわらず、食糧配垃を受けるこ 「2016 幎 7 月、5 回 目 の 独 立 蚘

ずができたせん。 珟金収入の少な

念日に前政府の分裂が起こり、今

い 囜 民 は、 食 糧 䞍 足 で 亡くなり、

も䞍 安 定な情 勢 が 続 いおいたす。

家 族を逊うこずができず、自殺す

7 月 末 から 8 月 末たで、 äž» ä»» 神 父

る父芪もいたす。

の匷い勧めで私たちも囜倖退避し、

12 月から也 å­£ が 始 たり、10 か

りガンダ囜境の最倧避難キャンプ

月間は砂挠状態になっお自然から

近くの ä¿® 道 䌚でお䞖 話になりたし

の食べ物もなくなっおしたいたす。

た。ここにたどり着くたで、りガン

どうか、食糧支揎のために寄付を

ダ囜内を転々ずし、囜倖避難の倧

お願いいたしたす。 䜕の恩返しも

倉さを䜓 隓したした。 私たちは修

できたせんが、南スヌダンの皆さ

道䌚を頌れたしたが、南スヌダン

んず共に感謝の祈りを捧げさせお

の難民は、行くあおもなくさ迷い、

いただきたす。」

を䞎えるむンフラずしお、孊校の再

やっず難民キャンプにたどり着いお

建を助ける努力を続けおいる。

も、力尜きお亡くなる人も倚いず

ドン・ボスコの颚

No.18

January 2017

17


ゞオ サレ

家族

探蚪

Visit the Salesian Family

各地の ドン・ボスコの仲間を 玹介したす!

日 ●

本で唯䞀の 工業系ミッションスクヌル うた

る」こずを教育理念ずしお謳っおいたす。

善き技術者を育おお 80 幎

う時間は倚く、1 幎生でも8 時間授業の日 が週に3日ありたす。倧倉な思いをするこずも

サレゞオ工業高等専門孊校サレゞオ

●

高専の匷みは「進路決定率」

孊生たちの成長を促しおいたす。

高専は、1935 幎に東京・杉䞊の地で垝 郜育英工芞孊校ずしお教育掻動をスタヌト

高専は、囜立・公立・私立を合わせるず

●

したした。圓時は印刷科ず裁瞫科の2 孊科

日本には57 校ありたす。高専は15 歳から

キリスト教教育

からなっおいたした。1960 幎に育英工業高

20 歳たでの若 者が孊ぶ5 幎 制の孊 校で

等孊校、そしお1967 幎に育英工業高等

す。高専の特城は出口に匷いこずです。そ

サレゞオ高専には4぀の孊科ず専攻科

専門孊校ずなり、2005 幎に町田垂倚摩境

れは就職・倧孊線入たた専攻科進孊を合

がありたす。専攻科は本科 5 幎を終えるずさ

ぞ移転しお、校名をサレゞオ工業高等専

わせお進路決定率がほが 10 割であるずい

らに2 幎間、サレゞオ高専で研究を続ける

門孊校に倉曎し、珟圚に至っおいたす。本

うこずです。サレゞオ高専も進路決定率が

教育システムです。幎霢は倧孊 3・4 幎生

校は80 幎の間、倚くの技術者を育お、日

毎幎 9 割を超えおいたす。高専生が䌁業

に圓たりたすので、専攻科修了時には孊

本瀟䌚に送り出しおきたした。

や倧孊から人気があるのは5 幎間、じっくり

士号工孊を手にするこずになりたす。本

サレゞオ高専は日本で唯䞀の工業系のミ

ず専門を孊んだためです。良く準備された

科は、デザむン孊 科・電 気 å·¥ å­Š 科・機 械

ッションスクヌルです。本校はドン・ボスコがオ

若者たちなので、䌁業も倧孊も圌らに期埅

電子工孊科・情報工孊科の4぀です。デ

ラトリオでの教育掻動の理念ずした「良き瀟

するものがあるのでしょう。ずはいえ3 幎生た

ザむン孊科では、プロダクトむンテリアデザ

䌚人の育成」を継承し、「キリスト教粟神に

では高校の孊習課皋を修了するこずが必

むン空 間プラン/家 具/自動 車/家 電 補

基づく人間芳をもった善き職業人を逊成す

須ですから、座孊ず実隓・実習のために䜿

品/情報機噚などの立䜓的デザむン分野、

18

Salesian Bulletin Japan

No.18

Jan 2017

特色ある 4 ぀の専門孊科ず

1


2

3

4

5

6

7 様々なプロゞェクト掻動に意欲的に挑戊する孊生た ち。゜ヌラヌカヌレヌスにお調敎を行う孊生たちの 真剣な姿。プロダクトデザむンを孊ぶデザむン孊科 の孊生たち。電気工孊科 1 幎で取り組む電動カヌト の補䜜。機械電子工孊科 3 幎で取り組む自立走行ロ ボットの補䜜。情報工孊科の授業颚景。高専プ ロコン1 に向け準備をする孊生たち。 毎幎競技郚門や 自由郚門に挑戊しおいる。高専デザコン2 に向け準 備をする孊生たち。第 2 回倧䌚から出堎し優秀な成瞟を 収めおいる。高専ロボコン3 の様子。近幎は党校プ ロゞェクトずしお党孊科から協力者を集い掚進しおいる。 1 高専プロコン  「党囜高等専門孊校プログラミングコンテスト」の通称。

8

2 高専デザコン  「党囜高等専門孊校デザむンコンペティション」の通称。

9

V

i

s

i

t

t

h

e

3 高専ロボコン  「アむデア察決・党囜高等専門孊校ロボットコンテスト」の通称。

S

a

l

e

s

i

a

n

F

a

m

i

l

y

サレゞオ工業高等専門孊校 東京郜町田垂小山ヶ䞘 ビゞュアルコミュニケヌションデザむン広告

の倚い孊科です。

うな倱敗をしお教員から厳しく泚意、指導

/雑誌/ポスタヌ/カタログなどの平面的デ

本校の宗教的な取り組みですが、1・2

を受けるこずもありたす。それでも孊校生掻

ザむン分野を教育の柱ずしおいたす。電

幎生にはメディテヌションアワヌ、ドン・ボスコ

は楜しいようです。神さたに守られお、若者

気工孊科は発電や送電、倧きな電気の力

の講話ず、党孊幎向けには垌望者のみチ

たちが安心しお掻き掻きず掻動するずいうド

をそれぞれの䜿甚に合わせお倉換する技

ャプレンによる月䟋ミサがありたす。たた毎週

ン・ボスコの孊校の䌝統がサレゞオ高専に

術や自然゚ネルギヌ、倪陜や颚の力を゚

火曜日ず金曜日の朝、党教職員が亀代で

継承されおいたす。

ネルギヌにするこずなどを孊んでいたす。機

担圓しお孊生ぞメッセヌゞを送るモヌニング・

械電子工孊科は、ロボットの仕組みやクッ

トヌクがありたす。本校の教職員の願いは

キングヒヌタヌやスピヌカヌなど身近な家電

サレゞオ高専で孊んだこず、身に぀けた技

の仕組み、たた携垯電話やGPSずいった

術を他人のために圹立おる心をもった倧人

情報通信の仕組みに぀いお孊ぶ孊科で

に孊生が成長するこずです。

文・写真サレゞオ工業高等専門孊校提䟛

す。最埌に情報工孊科は情報ネットワヌク の仕組みやプログラミングの蚀語、プログラ

●

䞀人ひずりが掻き掻きず

ム開発をずおしお゜フトりェアに぀いお孊ぶ 孊科です。

サレゞオ高専の孊生を䞀語で衚珟する

本校は男女共孊です。工業系ずいうこず

ず「快掻」でしょう。掻き掻きず楜しそうに孊

もあっお男女の比率は圧倒的に男子が倚

校生掻を送っおいる様子を目にしたす。人

いのですが、デザむン孊科は比范的女子

間ですからずきどき、他人に迷惑のかかるよ

サレゞオ工業高等専門孊校 東京郜町田垂小山ヶ䞘 4-6-8 http://www.salesio-sp.ac.jp

ドン・ボスコの颚

No.18

January 2017

19


祈りながら歩く、 歩きながら祈る

぀ながれ サレゞオ青幎 SYM JAPAN Salesian Youth Movement Japan

─

SYM 青 幎

䞊五

小瀬良教䌚ぞ向かう青幎たち。曲がりくねった道の先に海が芋える。

平戞島

祈りの島 ご

䜐賀県 䜐䞖保垂

ずう

「五島」 ずは

新䞊五島町

赀文字巡瀌の蚪問地

有明海

䞭通島

倧村湟

若束島

カトリック出接教䌚 旧出接救助院 ド・ロ神父蚘念通 倖海 角力

五島

五島垂

雲仙垂 長厎垂

長厎県

毎日くたくたになっお垰っおきおも、分かち合いず祈りの 橘湟

䌊王島

時間だけはしっかり蚭けお、その日いちにちの恵みに感謝 し、それぞれの思いを分かち合った。

巡瀌䞭は倚くの堎面で、共に歩いた仲間 な か どおり じ た

かみ ご ずう

ふく え じた

九州の最西端、長厎県に属する 「五島列島」。䞭 通 島 を䞭心ずする北東郚を 「䞊 五 島」、犏 江 島 を

やスタッフをずおしおむ゚スさたず぀ながっ

䞭心ずする南西郚を 「䞋 五 島」ず呌ぶ。1566 幎む゚ズス䌚宣教垫が五島に枡来。盎埌に犁教什が

おいるこずを感じるこずができた。普段も

垃 かれ、キリスト教は䞀床衰退するが、1797幎倖 æµ· から五島ぞ枡った108 名の朜䌏キリシタンに

1日の䞭で 1回でもむ゚スさたず぀ながる

よっお、秘密裏に信仰が埩掻する。1868 幎に 「五島厩れ」ず呌ばれる激烈な迫害を受けながらも、

感芚をもおたら、充実のレベルは倧きく倉

しも ご ずう

し

そず め

信仰は蟛抱匷く守られ、1873 幎に犁教が解かれるず五島党土に次々ず聖堂が建おられた。それら ぞき ち

たたず

は人口の10%以䞊を占めるカトリック信埒によっお守られ、今も51の教䌚が島の僻 地に䜇んでいる。

20

Salesian Bulletin Japan

No.18

Jan 2017

19 歳・男性・野尻湖聖曞孊校OB わるず思う。


SYMずしお 倏、 若 者 の た め に 䜕 が できる か を 考 え 䌁 画した「SYM 青 幎 侊 五 島 å·¡ 瀌 」が 2016 幎 8 月 2529 日に行われた。 東京・埌玉・神奈川・山梚・京郜・倧阪・奈良から17 人の 青幎ず、 サレゞオ家族の神父・シスタヌ 5 人が集い、「祈りながら歩く、 歩きながら祈る」のテ そず め

あお かた

あず ぀ぎ

た

お の

ヌマのもず、 日本のカトリック信仰の原点である長厎の五島ず倖 æµ· を蚪れ、 青 方・跡 次・真 手ノ うら

なか の うら

おお うら

きり

はた くし

たか い たび

ふく え

あお さ が うら

そ

ね

おお みず

こ

ぜ

ら

え ぶくろ あか ば

え

ちゅう ち

こめ やた

浊・䞭ノ浊・倧 浊・桐・浜 䞲・高 井 旅・犏 江・青 砂ヶ浊・曜 根・倧 氎・小 瀬 良・江 袋・赀 æ³¢ 江・仲 知・米 山・ かしら が じた

たい の うら

し

぀

くろ さき

かみ の した

た ごめ

頭ヶ島・鯛ノ浊・出 接・黒 厎・神ノ島・銬 蟌 の 23 の教䌚を巡った。

● 文・写真SYM

JAPAN事務局

侊 五島に着いお 1日目は 24.5km、2 日目は 22.8km、3 日目は雚の䞭を15km、それも決しお 平坊ではない道を歩いたこのハヌドな巡瀌は、ずにかく早起きだった。2 日目に至っおは 4 時起き たなこ

皆寝がけ県 で寝袋をたたんだ。真倏の日差しに照らされる前に距離を皌ぐためである。しかし道䞭 あお

むノシシに遭遇するほどの倧自然は、時に暑さも蟛さも忘れさせた。特にどこたでも碧 く透きずお る海のきれいさず蚀ったら、これ以䞊のものはなかった。 初察面の参加者が倚く初めは緊匵が芋られたが、共に歩くうちに打ち解け、あっずいう間に心を ゆるす仲間ずなった。皆で歩きながら語り合い、歌をうたい、ロザリオを唱え、時に䞀人 黙想し、 教䌚を蚪れおはたた共に祈った。蚪れた先で地元の神父様や信埒の方から話を聞き、共にミサに䞎 るこずもでき、五島に根づく確かな信仰を肌で感じた。 そんな巡瀌は、サレゞオ家族ず、長厎教区の神父様方をはじめお告げのマリア䌚のシスタヌ方や 信埒の方々の絶倧な協力の䞊に実珟した。この堎を借りお倧きな感謝を䌝えたい。本圓にありがず うございたした

日曜は早起きが蟛かったり、バむトや甚事 を入れたりしお教䌚に行けおいない。行っ おも友達に䌚うためで、本来の目的を忘れ

巡瀌

島

おいる。でも五島で、信埒ずしお本来ある べき姿を芋た気がしお、自分ももっず匷い 信仰をもっおミサに䞎りたいず思った。 19 歳・女性・䞋井草教䌚

倧氎教䌚に到着するず信埒の方々が「ふくれたんじゅう」ずお茶を甚 意しお出迎えおくださった。皆さん苗字が「倧氎」なのだそう。

青砂ヶ浊教䌚で朝ミサが始たる前、ロザリオの 祈りを唱えおいた信 埒さんたちが、6 時の鐘ず 同時にそれを終えおお告げの祈りを唱え始めた のには本圓に驚いお感動した。習慣っおすごい。

「祈る」っおどういうこず誰のために、 䜕のために、 どんなふうに祈ればいいの ずずっず思っおいた。皆の真䌌をしなが ら䞀緒にミサに䞎ったり、祈ったりしおい るうちに、少しず぀その意味をわかっお きたように思う。

受け継がれおきた目に芋える信仰の圢だった。 23 歳・男性・サレゞオ孊院 OB 雷さえ鳎る雚の䞭を歩き続け、やっずの思いで蟿り着いた頭ヶ島教 䌚での䞀枚。気づけば雚は䞊がっおいた。

倧氎教䌚ぞ向かう恐ろしい坂道。急な募配も物ずもせず、元気に歌をうたいながら進んだ。

27 歳・女性・目黒星矎孊園教員

教䌚ばかりでなく、旧出接救助院ずド・ロ神父蚘念通にも蚪れ、倖 海に䌝わるカトリックの歎史を孊んだ。

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被灜地蚪問

もし自分の家がこんなふうに倒壊しおしたったらず考えたらすごくショッ クで  。でも実際にそれを経隓しお、その䞭でずっず暮らしおいる人

熊本

がいるんだず思ったら、蚀いようもない苊しさを感じた。 19 歳・女性・碑文谷教䌚

近頃はメディアで熊本のこずを党然芋かけないので、埩興は順調に進 んでいるのだず思っおいた。ずおも申し蚳ない。遠くにいおも矩揎金や 支揎物資など、他にも様々な圢で埩興のお手䌝いができるはず。 22 歳・女性・サレゞオ高専OG

熊 本 県 内 のマリア幌 繚 園・聖 母幌皚園・聖母幌愛園を蚪れ お、子どもたちず遊んだ。

「危険」の札が貌られ、立ち入るこずのできない家。

熊本地震から4 か月ほど経った昚倏、 2016 幎 8 月 22〜25 日

被灜された信埒の方のお宅でミサを捧

の 3 泊 4 日で、 関東圏のサレゞオ青幎有志が 浊田慎二郎神父同

ために共に祈った。

げ、特に熊本地震で被灜された方々の

䌎のもず被灜地を蚪れた。これはSYMの特城である「他の人た ち、ずくに助けを必芁ずしおいる人たちのために䜕かをする」ず

被灜者の声 .1

いう芳点から、 被灜者ず亀わり、 共に祈るこずを目的に䌁画され

避難所では、自衛隊の炊き出しで食料を確保しおいたした。 朝はお

た。 知り合い䌝いに被灜されたカトリック園を蚪ねお子どもたち

にぎり2 個そのうちにおにぎり1 個ずパン 1 個、昌はパン、倜はお

ず觊れ合い、 信埒の方々から話を䌺った。

● 文・写真SYM

JAPAN事務局

匁圓。 皮類も限られる。でもそれをもらうのに毎回 1 時間半ほど䞊ん で  腰が痛くなったり、もうめんどうで食べなかったりもしたした。 でもい぀も「皆でがんばろうね、神さたがきっず良くしおくださるか らね」ず子どもを励たしながら自分にも蚀い聞かせおいたので、それ

たし き たち

熊本地震の被害が最も倧きかったずされる益 城 町 に車で差しかか ったずき、たず目に飛び蟌んできたのは、町を埋め尜くすほどのブル ヌシヌトだった。芋たずころ町には瓊屋根の家屋が倚く、地震で瓊が は

剥 がれ萜ちたずころをブルヌシヌトで芆っおいたのだった。町の䞭は

ほど䞍安はなかったんです。 支揎物資も届いおいたし、斜蚭の職員さ んも熱心に䞖話しおくれたした。「神さた助けお。 神さたお願い」っお 匷く思ったらすぐその通りになるような、そんな䜓隓もたくさんあっお   、本圓に感謝の気持ちでいっぱいです。40 代・女性

が れき

厩壊した家々、瓊 瀫 の山が、地 震盎埌のニュヌスで芋た、あのたた。 さび

目を凝らすずその䞭にぜ぀り、ぜ぀りず、瓊瀫を片付ける人の寂 しげ

被灜者の声 .2

な背䞭が芋えた。

「お祈りしたす」ず蚀っおくださる、その蚀葉がありがたいです。 皆

被灜された信埒の方は、震灜圓時ずその埌の生掻に぀いお話しな

が少しでも前向きに歩いおいけるように、心を敎えおいけるようにお祈

がら、ずきどき声を詰たらせ、堪 えきれず涙を流しおいた。春の地震

りください。

こら

い

から 4 か月、町も、人の心も癒えおはいない珟状を目の圓たりにした。 被灜者がずにかく蚎えおいたのは、人手が足りないこず。熊本が未 だこのような珟状であるこずを皆に知っおほしい、忘れないでほしい ぀め あず

ずいうこずだった。今もなお地震の爪 痕 に苊しむ人びずに心を向け、 私たちにできるこずを探し、確実に実行しおいきたい。

もし東京で震床 7 の地震が続けお 2 回も起こったら、日本は経枈的 に、他にもいろんな意味で止たっおしたうでしょう。 本圓に倧倉なこず です。どんなに備えおいおも、「想定倖」ずいう蚀葉が飛び亀うず思い たす。 ですから、皆さんには、今回熊本で起こったこずは、今日、明日、自 分の䜏む堎所で起こっおもおかしくないずいう気持ちで毎日を倧事に生 きおほしいです。それでこそ、皆さんがこうしお熊本を蚪れおくださっ た意味があるず思いたす。頑匵っおください。健軍教䌚・浊川務神父

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぀ながれ

ゞュビレオ青幎埒歩巡瀌 in

サレゞオ青幎 SYM JAPAN

浜束

Salesian Youth Movement Japan

2016 幎 9 月 17 〜 18 日、 い ぀ くしみの特別聖幎の巡瀌指定教䌚 で あった カトリック 浜 束 教 䌚静 岡 に お「ゞュビレオ 青 幎 埒 æ­© å·¡

䞭間地点の聖隷健康蚺断センタヌでの集合写

瀌」が行われた。東京から11 人、

真。みんな元気いっぱい 

倧阪から1 人の青幎ず、 浜束教䌚から34 人の子どもたち、 四日 垂サレゞオ志願院から10 人の志願生が参加し、 蚈 50 人を超え る倧きな巡瀌団ずなった。 巡瀌はたず聖幎に぀いお孊んで心を敎 え、 教䌚を目指しお歩く䞭で仲間ぞい぀くしみを瀺し、 聖幎の扉 をくぐろうずいうプランで進められた。

● 文・写真SYM

JAPAN事務局

1日目、倕食を共にし、志願生が準備しおくれたレクを楜しんだ埌、 特別聖幎のシンボルマヌクに蟌められた意味や聖幎の扉をくぐるこ ずの意味を教わった。そしお聖䜓瀌拝ずゆるしの秘跡の時間。未信 埒の青幎も少なくなかったため、圌らも特別にゆるしの秘跡にならっ

1 日目の晩、ゆるしの秘跡前に山野内管区長の話を真剣に聞く子どもたち。

お自分の悪かった行いを告癜し、祝犏をいただいた。 翌日は残念ながら雚で、䞭間地点たでは車移動。雚宿りの間、3 人の青幎が 「む゚スを信じるずはどういうこずか」をテヌマに話し、 そのうちに雚も匱たっお埒歩巡瀌を再開 い぀くしみの心で楜しく 歩いおあっずいう間に教䌚に到着。それぞれが 前晩に決めた決意を もっお聖幎の扉をくぐり、共にミサに䞎っお終了ずなった。 SYMではかねおより䞍定期で浜束教䌚を蚪れ、倖囜人移䜏者の子 どもたちずの亀流ず霊的逊成を図っおおり、今回の巡瀌はこの掻動 の䞀぀の節目ずなった。これからもこの掻動を継続させ、SYMずし お滞日倖囜人支揎に携わっおいきたい。

みんなで歩けば、雚だっおぞっちゃら 楜しそうに歩く東京の青幎ず浜束教䌚の子どもたち。

がう よう あん

2 幎半前に溝郚叞教様ず出䌚っおから 「キリスト教っお䜕かな」ず思っお、教䌚や勉匷䌚など様々な掻動に参加し始めた。数幎前、望 掋 庵 の友達に誘わ れお参加した党囜の教䌚青幎合宿は “楜しいキャンプ”の印象だったので、今回も楜しい思い出づくりの気持ちで参加したけど、みんなずお祈りしお、歩 いお、今たでにない思いができた。特に、自分の心に玠盎になったり、匱みを芋せたりするこずが奜きじゃなかったけど、1日目の倜、自分の眪を告癜す るずき玠盎に打ち明けるこずができお、2 幎半聖曞を勉匷する䞭でちゃんず神様ず向き合えおいたんだなぁず思った。その気づきがあっおよかった。 20 歳・女性・城星孊園幌皚園OG

゚ス

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゚ム

SYM JAPANずは サレゞオの教 䌚 *1 に所 属 する青 幎や、 サレゞオ家 族の孊 æ ¡ *2 の圚 æ ¡ 生・ 卒業生など、 サレゞオ家族にかかわる18〜30 歳の青幎高校生を陀く が、 それぞれのグルヌプの枠を超えお集たり、ドン・ボスコの粟神を倧切 に若者らしい生き生きずした掻動を行うムヌブメントです 䞻な掻動ずし お 2 か月に 1 回「SYMの集い」を開催し、ドン・ボスコの仲間ずスポヌツ・ ミサ・食事・分かち合いをしおいたす。 1調垃、䞋井草、䞉河島、足立、碑文谷、鷺沌、倧和、接久井、浜束、野尻湖、鈎鹿、 愛野、 䞭接、 別府にあるサレゞオ䌚が受けも぀カトリック教䌚。 2サレゞオ小孊校・䞭孊校、 サレゞオ高専、 サレゞオ孊院、 日向孊院、 倧阪星光孊院、 静岡サレゞオ、城星孊園、星矎孊園、目黒星矎孊園、郜城聖ドミニコ孊園高等孊校ほか。

第 10 回「SYMの集い」は 3 月 11 日土 10:00 〜 黙想䌚東京・小金井 聖霊䌚黙想の家 17:00 〜 SYMの集い東京・調垃サレゞオ神孊院 詳しくは公匏LINE@アカりントを远加しおね

公匏LINE@アカりント ID@pzs3581nで怜玢、

友達に远加しおね SYM事務局

symjapan@salesians.jp

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ル ヌト ポ ヌレ ク ス むフ ラ サ

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ア

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家族 ゞオ レ サ

の孊

掻 校の

ご 動を

す。 した 介 玹

International Exchange

囜際亀流

『アゞア高校生サミット in 宮厎 ASIAN HIGH-SCHOOL SUMMIT in MIYAZAKI 』 日向孊院䞭孊校・高等孊校

海の家でのディスカッションの様子。自 分の考えを英語で䌝えるこずの倧倉さ ず䌝わったずきの喜びを䜓隓したした。

宮厎県宮厎垂

日向孊院䞭孊校・高等孊校宮厎県宮厎垂で 2016 幎倏、アゞアの高 校生ずのサミットを開催。同窓生やサレゞオ家族の姉効校、 地元䌁業の 協力を埗お実珟した掻気あふれる亀流むベントを玹介したす。 文・写真●日向孊院䞭孊校・高等孊校

埌茩たちに芖野を広げる機䌚を 2016 幎 7 月 31日8 月 6日たで、「アゞア高校生サミット in 宮厎」 が、日向孊院䞭孊校・高等孊校をメむン䌚堎に開催されたした。 本校同

原田さん同窓生、 写真䞭倮のアドバむスを受けながら、プレれンの準備をす る孊生たち。

窓生の原田俊圊さんマキシオンホむヌルズゞャパン アゞア担圓副瀟 長が 2015 幎のUMKテレビ宮厎高校生フォヌラムにパネリストずし お参加し、 埌茩たちに芖野を広げる機䌚を提䟛したいずの思いが開催の きっかけでした。マキシオンの支瀟があるむンド、タむ、 䞭囜の青少幎を 宮厎に招いお今回のサミットを行いたした。サミットの開催 を呚知するために、 本校同窓生で同じくフォヌラムのパネ リストであった株グリッツデザむンの日高英茝さんがロ ゎマヌクをデザむンしおくださいたした。

入念な事前孊習ず亀流 開催前幎の 2015 幎、この䌁画に参加したい生埒を高校 1 幎生圓時

生埒たちは宮厎のよさや地元の䌁業の匷みなどを掻甚するこずで地域が掻性 化しさらには日本瀟䌚ぞの倧きな貢献に぀ながるずいうこずを再認識したした。

から公募し、ディスカッションに臚むメンバヌ 11 人ず実斜面を支える圹員 7 人を決定。サミットの準備ずしお孊習䌚を行いたした。たず、 宮厎県商 工芳光劎働郚の氞山英也郚長から、 宮厎県のグロヌバル化の珟状、 東 九州メディカルバレヌ構想などに぀いお講矩を受けたした。2 回目は宮厎 産業経営倧孊の田䞭賢䞀准教授から、 宮厎県の経枈の珟状アグロポリ ス 21 構想などに぀いおの講矩。3 回目は本校同窓生の束本唯人さん から、むンド、チェコ、ポヌランド、ドむツでの旅行䜓隓を聞き、 質疑応 答を行いたした。 たた、むンタヌネットで 4 か囜を぀なぎ、 各囜代衚による自己玹介や自 囜の文化・街䞊みを玹介するなどしおサミットの準備を行いたした。

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文化や蚀葉の違いに驚きながらもお互いの囜に぀いおもっず知りたいずいう気 持ちをみんな持っおいお積極的に亀流できたした。


プレれンテヌションを終えお。 各囜代衚者、 スタッフ、 䌁業の担圓者、 教垫たちなど、 倚くの人たちの協力でサミットは倧成功。

䌁業蚪問、 高校生たちのプレれンテヌション 2016 幎 7 月 30日、 各囜の代衚䞭囜 3 人、 むンド5 人、タむ4 人 が宮厎に到着。翌日は 2 ぀のグルヌプに分かれお宮厎県の䌁業を蚪問し たした。海倖進出をしおいる株゜ヌラヌフロンティア囜富工堎ず株 ダマ゚食品工業郜城垂です。その晩は、 UMKテレビ宮厎䞻催の 歓迎レセプションが宮厎芳光ホテルで行われ、UMK瀟長の枡邊道埳さん 本校同窓生をはじめずする同窓生たちの挚拶や、 各囜代衚の玹介が 行われたした。 最埌に本校曞道郚の生埒たちが曞道パフォヌマンスを披 露したした。

䌁業の担圓者の前でプレれンテヌション。 緊匵で手足は震えたしたが、 人前で 話す楜しさを知りたした。

8 月 1日は本校蚘念通でオヌプニングセレモニヌを行い、午埌から「海 の家」 日南垂にある本校の宿泊斜蚭に移動しお、 ディスカッションを 行いたした。ディスカッションでは、 䌁業蚪問に基づき、 その䌁業の補 品や食品を自分たちの囜䞭囜、むンド、タむで商品化するには、どの ような戊略や課題があるかを議論。翌日には、 蚪問した䌁業の担圓者た ちの前でプレれンテヌションを行い、高校生の芖点から䌁業に提案をした した。ディスカッションを通しお、グロヌバリれヌションが宮厎ずいう身近 な地域で実珟できるこずを実感できたした。

ホヌムステむ、 東京でも亀流 アゞアの孊生たちは、 本校生埒の家にホヌムステむをしお亀流を深

宮厎芳光ホテルにおUMKテレビ宮厎䞻催の歓迎レセプション。 䞭囜代衚の 挚拶。

め、 翌日東京に移動し、 サレゞオ孊院神奈川県暪浜垂に宿泊。さら に翌日には星矎孊園高等孊校東京郜北区および目黒星矎孊園高等孊 校東京郜䞖田谷区の生埒ず合同で 1日亀流䌚を行いたした。 その晩 は、 女子は星矎孊園の生埒の家庭に、 男子は碑文谷教䌚ず調垃教䌚の 信埒の家庭にホヌムステむ。8 月 5日の最終日には、 圚京の本校同窓生 たちがガむドになり、 浅草や枋谷などを案内したした。 今回のサミットを通しお、 アゞアの高校生たちが呚蟺諞囜ず぀ながる 䜓隓をし、 未来に倢をもっお開かれおいく、 その䞀歩を螏み出せたこず は貎重な経隓ずなりたした。このような亀流がやがお実を結び、 若者た ちの倢が䞖界に広がっおいくこずを願っおいたす。

東京の浅草寺前にお。レンタル济衣を着たタむの代衚ず本校同窓生たち。

Sa ドン・ボスコの颚

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R life! 25

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Salesian Family in J a p a n サレゞオ家族

囜内ニュヌス

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倧阪星光孊院ボランティア同奜䌚

目黒星矎孊園小孊校

オ高専東京郜町田垂が受け入れ機関ずな

シリアず䞖界で苊しむ

り、JST科孊技術振興機構の採択事業であ

子どもたちのための祈り

る「さくらサむ゚ンスプラン」を実 斜、 東テ

熊本地震被灜地

ィモヌルのドン・ボスコ工業高等孊校ファトマ

埩興ボランティアに参加

カ校から 5 人の生埒ず校長アドリアヌノ修道 士、マリアナ校から5 人の生埒ず院長ゞョア オ・ロケ神 父、 通 蚳ずしお珟 地でJICA 専 門 家ずしお働くサレゞオ高 専 同 窓 生 の 蟻 村 目 さんが来日した。 䞀行は来日前に教育倧臣 孊校の聖堂で䞀緒に祈りを唱える 目黒星矎孊園小孊校の児童

ぞの 蚪日報 告ず圚 東ティモヌル日本 倧 䜿 通 での事前勉匷䌚を経お、サレゞオ高専芋孊、 日本信号株匏䌚瀟芋孊、 新幹線乗車䜓隓、

埩興支揎ボランティアをする倧阪星光孊院の生埒

2016 幎 10 月、 目黒星矎孊園小孊校東

トペタ自動車工堎芋孊、 着付け・茶道䜓隓、

京郜目黒区では、カトリック教䌚の䌝統で

カトリック浜束教䌚蚪問などを行った。 最終

「ロザリオの 月」ずされる 10 月の 1 か 月間、

日には、 圚東京東ティモヌル倧䜿アレむショ

毎日朝瀌前に、 孊校の聖堂に垌望者の児童

閣 䞋、 元 圚 東ティモヌル日本 倧 䜿の北 原 閣

が 集 い、 ロ ザリオの 祈りを唱 えた。 特 に、

䞋を招いおミニシンポゞりムを行った。 生埒

教皇フランシスコが 10 月 18 日「シリアで呜

たちは日本人の「勀勉さ・創造性・根気匷さ」

の危険にさらされおいる 10 䞇人の子どもた

ぞの気づきに぀いお発衚。 充実した時間を

ちが救われるよう」党䞖界の子どもたちにロ

過ごせた衚情が印象深く残った。

ザリオの祈りを呌びかけたこずを受け、熱心 に祈りを捧げた。 聖堂は児童であふれ、 通

サレゞオ孊院䞭孊校・高等孊校

2016 幎 倏、 倧 阪 星 光 å­Š 院 äž­ å­Š 校・高 等

路の床に静かに座っお祈る児 童も。 それで

南スヌダンのためクリスマス街頭募金

孊校倧阪府倧阪垂のボランティア同奜䌚

も聖堂に入りきらず、 小ホヌルでモニタヌを

は、カリタスゞャパンを通じお熊本地震被灜

通しお祈りに参 加した児 童もいた。 この 集

地の埩興支揎ボランティア掻動に参加した。

いは、 毎幎、 教員ず共に宗教行事に協力す

初日は、 南阿蘇村の東海倧孊呚蟺の被灜地

る児童のグルヌプ「聖母マリアの小さな䜿埒

を蚪 問。 倒 壊したアパヌトや 厩 萜した阿 蘇

䌚P.A.M. 」が呌びかけお行っおいる。 祈

倧橋、土砂に埋たったたた攟眮された䜕台も

りは、シリアや䞖界䞭で苊しんでいる子ども

の 車 や 家 屋、 道 路に残る巚 倧な亀 裂など、

たちのために熱心に捧げられた。

その地震の倧きさを思い知るこずになった。 2 日目からは益城町、 西原村、 南阿蘇村の

サレゞオ高専

埩興支揎を手䌝った。䜏宅の囲い壁の砎砕、

東ティモヌルの生埒ず

倒壊寞前の家の物品片づけ、 溝掘り、 避難

校長らが来日し亀流

募 金 掻 動にあたり南スヌダンの珟 状を孊ぶサレゞオ孊 院の有志生埒

所での手䌝いなどを行った。 瓊瀫の集積堎 にはひっきりなしにトラックが出入りし、コン

2016 幎 12 月、 サレゞ オ å­Š 院 高 等 å­Š æ ¡

クリヌトの ç Ž 片や朚 片、 家 具、 金 属 補 品な

神 奈 川 県 暪 浜 垂の 有 志 生 埒 がクリスマ

どが 運び 蟌たれおいた。 埩 興にはただただ

ス街 頭 募 金を行った。 今 回 集められた募 金

人材、 資金、 時間が必芁で、 実行力のある

は、む゚スのカリタス修道女䌚を通じお南ス

行 政の行 動、 より倚くの人びずの関 心も必

ヌダンの教 育 支 揎に送られる。 募 金の 1 か

芁だ。 私たちには䜕 ができるのか自問を繰

月前には有 志 生 埒 が 倚 数 集たり、 南スヌダ

り返し぀぀、 少しず ぀でも支 揎を続 け、 茪

ンの珟 状を映 像で孊んだ。 その埌、 高 æ ¡ 2

を広げおいきたいず願うボランティア䜓隓ず なった。

東ティモヌルの生埒ずサレゞオ高専の受け入れスタッ フたち。カトリック浜束教䌚にお。

2016 幎 11 月 16 日 か ら 8 日 間、 サレ ã‚ž

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幎 生の有 å¿—ã‚’äž­ 心ずしお掻 動 グルヌプを䜜 り、募金掻動の準備が進められた。


同窓生

人が参加。 日本からは 7 人の代衚者が出垭

にあたり、DBVGドン・ボスコ海倖青幎ボラ

した。 4 幎毎に開催され 11 回目ずなる今回

ンティアグルヌプ の 2016 幎 床 掻 動 å ± 告 䌚

扶助者聖母䌚同窓䌚

は、同窓䌚のほかサレゞオ家族代衚も参加。

がカトリック調垃教䌚東京郜調垃垂チマッ

りニオヌネ山䞭の぀どい開催

テヌマは「よい 教 育・経 枈 的 連 垯・瀟 䌚 æ­£ 矩

ティホヌルにお行われ、玄 60 人が参加した。

「りニオヌネ山䞭の぀どい」 の参加者たち。 山䞭修道院にお。

の促進により仲間ず共に奉仕する」で、各団

2016 幎 倏の゜ロモン諞 島での掻 動に掟 遣

䜓の掻動報告や亀流、 今埌の課題の議論等

された 8 人 の 青 幎 がリヌダヌの 侉 島 心 神 父

が 行 われた。 開 䌚 匏ではフェルナンデス総

ずずもに、 掻 動 を 通しお の 気 づ きず感 動、

長がビデオメッセヌゞで「サレゞオの孊校で

支揎者の方々ぞの感謝を分かち合った。

孊び、 心に刻たれた最高のものを互いに分

たた、創立 25 呚幎を迎えたこずを蚘念し、

かち合い、 誠 実な瀟 䌚 人ずしお働く䜿 呜を

䌚 堎には 25 幎 間の各 幎 床の掻 動の写 真 が

果たすように」ず激励。 䞖界連合ホルト䌚長

展瀺された。 そしお、DBVGのOBでフィリ

らが 6 か 幎 戊 略 蚈 画を玹 介し、 アゞア地 域

ピンで児 ç«¥ 逊 è­· æ–œ 蚭「ハりス・オブ・ゞョむ」

での課題ず目暙が話し合われた。

を運営する柀村信哉さんが講挔し、 埗意の

東ティモヌルはサレゞオ高専が 20 幎以䞊

楜噚挔奏も亀えながら、DBVGでの思い出

にわたり亀 流を続 けおおり、 日 本ずの 絆も

や、 珟地の子どもたちの笑顔の様子などを

深い。 独立たでの悲惚な歎史を抱え぀぀も、

ナヌモアたっぷりに語った。

2016 幎 9 月 24 〜 25 日、 扶 助 者 聖 母 䌚

同 窓 生 がドン・ボスコの å­Š 校を創 立・経 営す

祈りの集いでは、 サレゞオ䌚の山 野 内 倫

同 窓 䌚りニオヌネ本 郚 は、 サレゞアン・

るなどしお若 者の教 育に奉 仕する姿 勢に参

昭管区長が、DBVG創立者で 2016 幎 2 月

シスタヌズ山䞭雪の聖母修道院霊性センタヌ

加者は感銘を受けた。

に垰倩した溝郚脩叞教や歎代のサレゞオ䌚

山 梚 県 南 郜 留 郡にお「りニオヌネ山 äž­ の

翌週 10 月 15 日には同窓䌚日本連合の圹

員たち、 関わったメンバヌのこずを思い起こ

぀どい」を開催した。 関東䞀円 5 支郚のりニ

員䌚がサレゞオ䌚EAO地域顧問クレメンテ

しながら、これたで 25 幎間掻動が぀ながっ

オヌネ䌚 員 18 人 が 参 加し、「同 窓 生 のアむ

神父も同垭し、 サレゞオ小孊校・䞭孊校東

おきたこずを称 え、DBVG 掻 動 で の 䜓 隓、

デンティティヌに぀いお」の歊石聰子シスタ

京 郜 小 å¹³ 垂で行われた。 アゞア倧 䌚の決

出䌚いず別れを通しお、䞀生続く倢をより匷

ヌの講 話を聞いお考えを深め、 掻 発な話し

議を受け、今埌、同窓䌚青幎郚を立ち䞊げ、

くも぀こずのすばらしさ、 䜿呜感をもっお犏

合いの時間を持った。 2 日目は雪化粧した富

財政匷化ず持続可胜な組織ずするため法人

音の喜びを䌝えるこずの倧切さを語った。

士 山を間 近に望みながら近 隣の散 策をしお

化を進めるこず、2020 幎にアゞア・オセアニ

芪 睊を深め、さらなる掻 動ぞの掻 力をいた

ア地域倧䌚を日本で開催するこずずなった。

修道䌚・信埒の䌚

だく機䌚ずなった。 青少幎

扶助者聖マリアの䌚東京ADMA い぀くしみの特別聖幎 浜束教䌚巡瀌

サレゞオ同窓䌚連合 アゞア・オセアニア地域倧䌚に

DBVG

代衚団掟遣

ドン・ボスコ 海倖青幎ボランティアグルヌプ 25 呚幎蚘念報告䌚

東京 ADMA の巡瀌参加者。 浜束教䌚でアンヘル 山野 内公叞神父を囲んで。 サレゞオ同窓䌚連合アゞア・オセアニア地域倧䌚参加 者。キリスト像がそびえる東ティモヌルのビヌチで。

2016 幎 10 月 4 〜 8 日、 東ティモヌル・デ

2016 幎 6 月 25  26 日、 東京ADMA䌚 2016 幎倏に゜ロモン諞島に掟遣されたメンバヌによる 報告発衚

り、カトリック暪浜教区の巡瀌指定教䌚であ る浜束教䌚静岡県浜束垂を蚪問。 巡瀌に

ィリでサレゞオ同 窓 䌚 連 合アゞア・オセアニ ア地 域 倧 䌚 が 開 催され、11 か 囜、 箄 260

員の 8 人は「い぀くしみの特別聖幎」にあた

2016 幎 10 月 22 日、 サレゞオ宣 教 の 日

は、 サレゞオ䌚管区長の山野内倫昭神父ず

ドン・ボスコの颚

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Salesian Family in J a p a n サレゞオ家族

囜内ニュヌス

サレゞアン・シスタヌズの束本矎恵子シスタ

サレゞアニ・コオペラトヌリ

シスタヌズ山䞭修道院山梚県南郜留郡で

ヌが同䌎し、よい心の準備をしお「い぀くし

EAO地域東京倧䌚

開催された。サレゞアン・シスタヌズの孊校、

みの特別聖幎」の党免償を埗られるように導

2017 幎 5 月開催に向けお

斜蚭、同窓䌚、VIDESボランティアグルヌ

いた。 浜束教䌚の䞻任叞祭アンヘル山野内

プ 、サレゞアニ・コオペラトヌリなど、 各事

公叞神父による講話の埌、参加者党員が「ゆ

業 䜓 から代 è¡š 者 38 人 が 出 垭。 初日は、 各

るしの秘跡」を受け、自らも他の人びずに察

事業䜓の玹介、 祈りの集い、 芪睊を深める

しお神のい぀くしみを蚌しする者ずなるよう

時 間 が èš­ けられ、 互 いを知る䞀日に。 2 日

にずの「決心」をしおりに蚘入。 翌日、 聖堂

目は各事業䜓・教育珟堎から提出された課題

入口に特別に蚭けられた「聖幎の扉」の前で

を元にグルヌプ蚎議ず党䜓䌚が行われ、シ

短い講話を受け、扉をくぐった先に宣教者の 保 è­· 者である小さき花の聖テレゞアの聖 遺

クレメンテ神父ずナヌ顧問を囲んで、 サレゞアニ・コオ ペラトヌリの倧䌚組織委員䌚䌚合の参加者。

スタヌたちも代衚者たちの声に耳を傟けた。 3 日目の最 終日は、 各 事 業 䜓の珟 堎でこの 集䌚の実りをどのように䌝えるかなどをグル

物を手にしたアンヘル 神 父 が 埅ち受け、 聖 氎で枅め祝犏した。 巡瀌参加者は、 喜びの

2017 幎 5 月 7 〜 10 日、 東京で開催予定

ヌプ蚎議。 締めくくりに協働者を掟遣するミ

うちに新たな心でミサにあず かり、 å·¡ 瀌 の

のサレゞアニ・コオペラトヌリEAO東アゞア・

サが行われ、 昌食埌に解散。 奜倩にも恵た

恵みを分かち合い、 感 謝した。 たた、 浜 束

オセアニア地域倧䌚に向けお準備が進めら

れ矎しい 富 士 山のふもずで、 実り倚い 集 䌚

教 䌚ぞの巡 瀌に参 加できなかった䌚 員のた

れおいる。 2016 幎 9 月 24 日には、 サレゞ

ずなった。

めに、9 月に聖むグナチオ教䌚東京郜千代

オ䌚EAO地域顧問のノァツラフ・クレメンテ

田区ぞの巡瀌も行った。

神父ず、コオペラトヌリEAO顧問のフィリッ

む゚スのカリタス修道女䌚

プ・ナヌさんが同垭し、サレゞオ䌚日本管区

新しいシスタヌたちが誕生

サレゞオ䌚

本 郚東 京 郜 新 宿 区で倧 䌚 組 織 委 員 䌚 の

EAO地域顧問

䌚合が行われた。

クレメンテ神父が特別芖察

倧 䌚 は「Together, Come, for the Young集たろう、 若 者 のために 」をテヌ マに、EAO 地 域 13 か囜から 200 人を超え る䌚員が参加するほか、 各囜から青幎も参 加 予 定。 ずくに青 幎たちの参 加 費を支 揎す るため、 匕き続き皆様からの経枈的ご支揎 をお願い申し䞊げたす。

クレメンテ神父前列巊を囲んで。カトリック碑文谷 教䌚のメンバヌず。

《支揎金振蟌先》りそな銀行調垃支店 普通預金 4542502 サレゞアニ・コオペラトヌリ

初誓願・終生誓願を立お、 岡田倧叞教の祝犏をいただ くむ゚スのカリタス修道女䌚シスタヌたち。

2016 幎 12 月 8 日、 無原眪の聖マリアの 祭日に、 む゚スのカリタス修 道 女 䌚日本 管 区 本 郚東 京 郜 杉 䞊 区で誓 願 匏 が 行 われ

2016 幎 8 月 27 日〜 10 月 18 日、 サレゞ オ䌚 EAO 東アゞア・オセアニア地 域 顧 問ノ

サレゞアン・シスタヌズ

た。カトリック東京倧叞教区の岡田歊倫倧叞

ァツラフ・クレメンテ神 父 が 総 長 代 理ずしお

協働者の集䌚を開催

教が叞匏し、倧勢の神父、シスタヌ、芪族、

特 別 芖 察のため 来日。 箄 2 か 月にわたり日

友人、 恩人が匏に参列し、 共に祈りを捧げ

本 各 地 のサレゞオの 各 事 業 所・支 郚を蚪 問

た。 初誓願を誓立した 2 人の新しいシスタヌ

し、 倧勢のサレゞオ䌚員・教職員・生埒・協働

はシンボルである十字架を頂き、ベヌルを身

者・青少幎ず出䌚い、語り合う時を過ごした。

に着けた。たた、3 人のシスタヌが 6 幎間の

日本管区の今埌 6 か幎の新しいチャレンゞを

修道生掻を経お、 終生誓願を誓立。 生涯を

力匷く励たされ、より豊かな掻動の実りのた

神ず人びずぞの奉仕に捧げるこずを誓った。

めに協 働 者も共に働いおいく決 意を新たに

参列者は、 匱い人間にこのような厇高な思

した特別芖察ずなった。

サレゞアン・シスタヌズ「協 働 者の集 䌚」の参 加 者た ち。 山䞭修道院で。

いを起こさせおくださる神の恵みに感謝し、 シスタヌたちがその願いを生涯捧げられるよ う、 祈りのうちに芋守った。 これからも力を

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No.18

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2016 幎 11 月 11  13 日、 サレ ã‚ž ア ン・

合わせお“カリタス・神の愛”を䌝えおいくこ

シスタヌズの協働者の集䌚が、サレゞアン・

ずができたすように。


Salesian Bulletin Japan

No.18

January 2017

2017 幎 1月 31日発行 幎 2 回1月・7月発行

本誌ぞのご意芋・ご感想、 サレゞオ情報をお寄せください

プレれント 付き

線集人 関谷 矩暹 発 行人 山野内 倫昭

本誌ぞのご意芋やご感想、たたサレゞオ家族の孊校・斜蚭・掻動グルヌプ・教

ご垌望のプレれント 䞋蚘 A 〜 D を明蚘し、お送りください。

䌚・修道院での出来事の写真ずコメントを、氏名・䜏所・電話番号・職業・幎霢・

発行所 カトリック・サレゞオ修道䌚

「ドン・ボスコの颚」線集事務局

〒160 -0011 東京郜新宿区若葉 1-22-12

電話03-3353-8355 Fax03-3353-7190 Eメヌルdbw@salesians.jp

線集・デザむン制䜜 ドン・ボスコ瀟 印刷所 日之出印刷株匏䌚瀟

ご蚘入いただいた個人情報は賞品発送以倖の目的で䜿甚いたしたせん。圓遞者の発衚は発送をもっ おかえさせおいただきたす。

応 募 ç·  切 2017幎3月31日 【Eメヌル】dbw@salesians.jp

本誌掲茉の蚘事、写真、むラストの無断転茉を犁じたす。

【F A X】03-3353-7190「ドン・ボスコの颚」線集事務局宛

© カトリック・サレゞオ修道䌚 2017

「ドン・ボスコの颚」に぀いお ─ 「ドン・ボスコの颚」はサレゞオ䌚創立者ドン・ボスコが 1877 幎 に創刊した”Bollettino Salesiano”の日本版。サレゞオに関 わる人びずの生き方や掻動を玹介し、サレゞオ家族の絆を深め るサレゞオ䌚広報誌です。

本誌をご垌望の方ぞ ご寄付のお願い 本誌をご垌望の方は、䞊蚘奥付の「ドン・ボスコの颚」線集事務 局たでお申蟌みください。 本誌は無料配垃ですが、趣旚にご賛 同くださる皆様のご支揎をお願いしたす。 䞋蚘の振蟌口座たで たたは本誌綎じ蟌みの払蟌甚玙におご寄付いただいた方に は次号より1 郚莈呈いたしたす。

郵䟿振替口座番号 00100-7-412947

【ハ ガ キ】〒160-0011 東京郜新宿区若葉1-22-12 サレゞオ䌚日本管区本郚 ドン・ボスコの颚 線集事務局

A

ドン・ボスコ 若者にささげた生涯

平和や豊かさずは皋遠い19 䞖玀のむタリアで、貧 しい若 者のために生 涯をささげ尜くしたドン・ボス コ。 圌はなぜ神父の道を遞び、困難の連続にも めげずに若者を救おうずしたのか。 圌の生涯を、 豊富な写真ずずもにわかりやすく玹介。 テレゞオ・ボスコ 著浊田慎二郎 監修竹䞋ふみ èš³ 新曞刀倉圢䞊補 71 頁ドン・ボスコ瀟

加入者名 「ドン・ボスコの颚」線集事務局

B ドン・ボスコの颚 Facebookペヌゞ

フランシスコ教皇さたぞ

䞖界の子どもたちが教皇ぞ宛おた30の手玙。子 どもたちの描いた可愛らしいむラストず玔粋で難し い質問に、フランシスコ教皇が心から、やさしくキ チンず答えたす。

http://www.facebook.com/dbnokaze

ドン・ボスコの仲間たちず぀ながろう をクリック

質問ず絵 䞖界の子どもたち答え フランシスコ教皇蚳 片柳匘史 小孊校䜎孊幎総ルビ付H185×W185㎜䞊補 72 頁ドン・ボスコ瀟

Twitterフォロヌしおね

ドン・ボスコくん @DonBoscoSha

C

聖曞ずわたし

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次号No.19は 2017幎7月発行予定です。 「ドン・ボスコの颚」バックナンバヌは、サレゞオ䌚ホヌムペヌ ã‚ž http://salesians.jpトップペヌゞの「ラむブラリヌ」→ 「ドン・ボスコの颚」でご芧いただけたす。

『クリスマスのはなし』 『むヌスタヌのはなし』で人気 のアリヌダ・マッサヌリの聖曞絵本 旧玄・新玄聖 曞から、神さたによる救いの歎史を知る20のお話 を収茉。各お話の終わりに、聖曞を匕甚したお祈 り付き。 文 ロむス・ロック絵 アリヌダ・マッサヌリ 日本語版監修 関谷矩暹蚳 ぀ばきうたこ 小孊校䜎孊幎総ルビ付H200×W213mm䞊補 128 頁ドン・ボスコ瀟

D

ç·š 集 埌 蚘 今回、 小誌はリニュヌアルいたしたした。 暪曞きで 巊綎じ、 サむズも倧きくしお、より倚く情報を茉せら れるようにいたしたした。新コヌナヌも始たりたした。 ご意芋をお聞かせください。今幎のストレンナのテヌ

ルポ 貧困女子

働くこずも、結婚しお子どもを産み育おるこずも期埅 されおいる、いたの女性たち。「䞀億総掻躍瀟䌚」 の掛け声の陰で、困難を抱えおひっそりず生き抜こ うずもがく女性たちの等身倧の姿に迫る。 飯島裕子著 新曞刀䞊補 240 頁岩波曞店

マは「家族」です。小誌が、 圚校生ずその家族、 同 窓生を含めサレゞオ家族を぀なげおいくツヌルずし お成長しおいけたらず思いたす。

S

A〜Cはドン・ボスコ瀟および䞀般曞店、Dは党囜の䞀般曞店にお取扱䞭

ドン・ボスコの颚

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Salesian Family member interview ファミリヌメンバヌむンタビュヌ

今、私「○○」しおいたす サレゞオ䌚叞祭

ガンディ・カッララサン神父

Fr.Gandhi Kallarasan

「物理孊の博士号」 をずるために しおいたす 「勉匷」

䞊智倧孊理工孊郚の研究宀で

どちらの出身ですか

で、䜕日もやり続けお、最埌に結果が出ないこずがありたす。

ワナッカムこんにちは  私はガンディ・カッララサン神

でもずおも倚くのこずを孊べおいたす。

父です。 34 歳です。 むンドのサレゞオ䌚チェンナむマド

物理は忍耐ず努力が必芁ですが、 おもしろい孊問です。

ラス管区から日本に来たした。 サレゞオ䌚員 400 人以䞊

科孊的なこずを知れば知るほど、神様が芋えおきたす。この

の倧きな管区です。 母囜語はタミヌル語です。 私の名前の

宇宙䞇物の秩序の䞭に、 パりロがロヌマの信埒ぞの手玙 8

kallarasanはタミヌル語で岩の王ずいう意味で、クリスチ

ç«  19  20 節で蚀うように、 神様の造られた被造物の姿を

ャンネヌムはペトロになりたす。

芋おいるように感じたす。 私の家は先祖

いずれむンドに戻っお物理孊をより専門的に教えるこずに

代々カトリックで

なるず思いたすが、その前に博士号を取るためには最埌に

す。 9 人 の 兄 匟

論文を出さなければなりたせん。 段階的には前進しおいた

姉 効 男 5 人、

すが、今珟圚、残り1 幎半ず少ししかありたせん。 お祈りく

女 4 人 で 私 は

ださい笑 。

8 番 目です。 父 ず母は愛情深い 母囜むンドにお母ず

日本の若者にメッセヌゞを

人 た ち でし た。

たず 科 孊を志す若 者たちぞのメッセヌゞずしお、 私 が 考

特に父は祈り深

える 3 ぀の倧切なこずは、 ①特定の分野に興味をも぀こず、

い人で、父から孊ぶずころがたくさんありたした。

②その分野に党面的に集䞭するこず、 ③情熱ず忍耐をもっ

私は小さい頃から神父になりたいずいう気持ちを持っおい

お続けるこずだず思いたす。

たした。 父や兄たちがサレゞオ䌚の孊校の卒業生だったこ

次に自分の経隓から信じおいるのですが、 神様に近づけ

ずもあり、サレゞオ䌚の召呜キャンプに参加したこずがきっ

ば近づくほど幞せになれるずいうこず。 物質的なものは幞

かけで、8 幎生日本でいう䞭孊 2 幎生のずきからこの道

せにさせおくれないずいうこずです。 若いずきは、いろんな

に進みたした。

こずに奜奇心があっおいろんなこずに目が行くので、このこ ずがピンずこないかもしれたせんが、キリストを知るように

今、 日本で䜕を

なれば、キリストは幞せず平和に導いおくださるでしょう。

2015 幎の 9 月から3 幎間、東京・四谷にある䞊智倧孊の 理工孊郚英語コヌスの物理孊博士課皋で孊んでいたす。 物 理には小さい頃から興味がありたした。むンドでむ゚ズス䌚 のロペラ倧孊で物理を修士課皋たで勉匷したこずがきっか けで、3 幎間の日本の奚孊金をいただき䞊智倧孊で孊ぶチ ャンスを埗るこずができたした。 珟圚、 応甚物理の分野で、 半導䜓に぀いお孊び、ずくにレヌザヌダむオヌドの研究をし おいたす。 実隓がずおも倚く倧倉です。 倱敗に倱敗の連続

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Salesian Bulletin Japan

No.18

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ガンディ・カッララサン Gandhi

Kallarasan

1982 幎むンドのタミル ナドゥ県 県郜はチェンナむのネリヌアン クランに生たれる。 2001 幎サレ ゞオ䌚入䌚。 2013 幎叞祭叙階。 2015 幎 来 日。 珟 圚、 侊 智 倧 å­Š 理 å·¥ å­Š 郚 英 語コヌスの 物 理 å­Š 博 士 課 皋に圚 籍。 趣 味は音 楜。 ã‚€ ンドにはない柿が奜物に。


Salesian Life Story サレゞアンラむフストヌリヌ ドン ・ボスコのように生きる

叀朚垫は犏岡県行橋垂のカトリック信者の家庭で生たれ育ちたし た。人兄匟男人、女人の䞊から番目の長男で、幌皚

ありがずう 叀朚眞理䞀神父 倧らかで情に熱い人

園生のころから、幎䞊の小孊生を埅ち䌏せしお泣かすくらいの芪泣 かせなやんちゃ者でした。小孊校高孊幎になるず、先茩の䞍良仲 間に目を぀けられるようになり、それを心配した芪や呚りの倧人が、 圌を守るために倧分県䞭接垂のドン・ボスコ孊園珟聖ペれフ寮ぞ圌 を入園させ、䞭孊校たでをここで過ごしたす。 䞭孊校を卒業埌、倧分県䞭接垂で働きながら、教䌚の青幎䌚 で掻動しおいた時、倧分教区の青少幎叞牧担圓をしおいた故溝 郚脩叞教圓時神父から「叞祭にならないか」ず声をかけられたの が叞祭を目指すきっかけずなりたした。なれるわけがないず思っおいた 圌の心は倧きく揺さぶられ、その埌の家での病気療逊䞭に「詊しお

2016 幎 6月8日、サレゞオ䌚叞祭 ペセフ 叀朚眞理䞀神父が、

みよう」ず決意したす。そのために䞀぀の詊緎を自分に課したす。 「倧

長厎県愛野町 愛野䞭倮病院で垰倩された。2015 幎 5月末か

きな十字架を背負っお歩いおみよう。そんな恥ずかしくお぀らいこずを

ら長厎県倖海にあるむ゚スのカリタス修道女䌚の修道院の叞

耐えるこずができたら、叞祭ぞの召呜があるのかもしれない」。そしお

祭通ぞ移り、がん治療をしおいた矢先だった。

䞭接垂から倧分垂の倧分教䌚カテドラルたでの玄 70を、囜道

十字架を背負っお歩いた話や 25 歳で高校ぞ入った話など、叞

10 号線を通っお手補の重い朚の十字架を担いで運び切りたす。こ

祭ぞの道のりはずおも個性的だ。青少幎に向かう倧らかさず様々

れを機に決意を固め、圓時神奈川県川厎垂にあったサレゞオ志願

なこずに情熱を傟ける姿は、倚くの人の蚘憶に残っおいる。 線サレゞオ䌚・線集郚

院小神孊校で25 歳の高校生ずなりたした。苊孊の末、1987 幎 3 月7日に叞祭叙階の恵みを受け、念願の叞祭ずなりたした。 叞祭叙階埌は、宮厎の日向孊院の寮長、東京の育英高専の 事務、倧分倧孊のそばにあったサレゞオスタディセンタヌ担圓、そし お愛野教䌚の䞻任叞祭ず小さき花の幌皚園の園長を務めたした。 おお

2011 幎から長厎教区に出向し、東日本倧震灜埌、岩手県の倧 ぀ち

槌 町にあるカリタス倧槌ベヌスで埩興センタヌ長ずしお掻躍したした。 2014 幎から時接教䌚に䞻任叞祭ずしお赎任しおいたした。 2015 幎春、䜓調を厩しお長厎倧孊病院で怜蚺を受けたずころ、 肺に悪性のがんが芋぀かりたした。抗がん剀の治療は倧倉な苊しみ を䌎いたしたが、すべおが神のみ旚であるこずを受け入れ、その力を 信じ、治療に努めおいたした。2016 幎 6月8日、倖出先で䜓調が 急倉。肺栓塞炎のため垰倩されたした。 手先の噚甚な人で、消しゎム圫刻、散髪、絵など䞊手でした。 運動神経がよく、 どんなスポヌツでもこなしたした。車の運転も奜きで、 毎幎倏、長野の野尻湖で行われる聖曞孊校に子どもたちを連れお いったりもしおいたした。 青少幎たちの䞭に入り、圌らの心を぀かみ、なにより難しい子ども たちを受け入れ、導くセンスに秀でおいる人でした。近隣の孊校の 先生たちからの信頌も厚かったずききたす。たた、この人はず思う青 幎には声をかけ、奉献生掻の召呜の道を瀺し、同䌎もしたした。 がん治 療䞭も、他の人には深 刻な顔や䞍 安を絶 察に芋せず、 がん治療䞭に撮圱されたポヌトレヌト

垞に叞祭ずしおふるたっおいたした。そしお亡くなる1か月前、長 厎 教区ず契玄を解陀しおサレゞオ䌚の支郚に戻る準備をしおいたした。

わたしは、戊いを立掟に戊い抜き、 決められた道を走りずおし、信仰を守り抜きたした。 今や、矩の栄冠を受けるばかりです。 テモテぞの手玙二 4 ç«  7 〜 8 節

「サレゞオ䌚員ずしおだけ生きたい。サレゞオ䌚員だから」ず。 ペセフ

叀朚 眞理侀 ふるき たりかず

1949 幎 10月30日犏岡県行橋垂生たれ。1987 幎 3月7日叞祭叙階。サレゞオ䌚の孊 校などで奉職。1999 幎より愛野教䌚䞻任叞祭、小さき花の幌皚園園長。2011 幎よ り長厎教䌚管区カリタス倧槌ベヌス長、長厎教区事務局次長。2014 幎より時接教 䌚䞻任叞祭。2016 幎 6月8日垰倩。修道生掻 37 幎、叞祭生掻 29 幎。享幎 66 歳。

ドン・ボスコの颚

No.18

January 2017

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No.18 2017幎 1月 幎回発行 Salesian Bulletin Japan

Strenna 2017 サレゞオ家族 幎間目暙

「わたしたちは家族“家庭”は呜ず愛の孊び舎」 私たちは皆、家庭に生たれ、そのふずころで成長し、おずなに

や

2016 幎 10月 モンゎルの子どもたちずフェルナンデス総長

なりたす。家庭は、私たちが愛されおいるず実感し、優しさを䜓 隓し、感謝するこず、ゆるしを願うこずを孊ぶ生掻の堎です。 家庭そのものにすばらしい象城的䟡倀がありたす。神は私たち ず共にいるために、たぐいない女性マリアを母ずしお遞び、神の 子む゚スが家庭の䞭で人ずしお成長するこずを遞ばれたのです。 サレゞオ家族には家庭的粟神が備わっおいたす。私たちは、 家庭ず出䌚い、生掻を分かち合い、家庭のために働くよう招か れおいたす。倚くの家庭が痛たしい状況にありたす。深刻な危 機の䞭にある人びずに共感し、理解し、寄り添う力を倧きく育お たしょう。回埩し、築き䞊げるために共にいるのです。 家庭は、呜ず愛の孊び舎です。芪にずっお倧きな責任ですが、 生き生きず充実したコミュニケヌションを心がけたしょう。家庭の安 らぎの䞭で、自由・責任・䞻䜓性・連垯などの䟡倀を受け取るな ら、自分を倧切にしながらも共通善を求めるようになりたす。 家庭が、察話・理解・優しさ・成長に配慮する生掻の堎ずなる ずき、感謝ず愛の旅を共に歩む䜓隓ずなるずき、家庭は真の救 いの䜓隓ずなるでしょう。家庭は、私たちを救うのです。

サレゞオ䌚総長 アンヘル・フェルナンデス・アルティメ神父 ストレンナ 2017ビデオメッセヌゞより芁玄

January 2017

Every home, a school of Life and Love

たな

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