第二段
とう
て
いわ
問
く。
云。
にょ
せっ
しゅ
ぎょう
の
ぎょう
じゃ
は
如
説
修
行
の
行
者
は
Tou
te
iwa
ku.
Nyo
se
syu
gyou
no
gyou
jya
wa
げん
ぜ
あん
のん
なる
べ
し。
なん
が
ゆえ
ぞ。
さん
現
世
安
穏
なる
べ
し。
何
が
故
ぞ。
三
gen
ze
an
non
naru
be
shi.
Nan
ga
yue
zo.
San
るい
の
ごう
てき。
さ
かん
な
らん
や。
こた
えて
いわ
類
の
強
敵。
な
らん
や。
rui
no
gou
teki.
Sa
kan
na
ran
ya.
Kota
ete
iwa
く。
しゃく
そん
は
ほけ
きょう
の
ため
に。
こん
ど
く
釈
尊
は
法華
經
の
為
に。
今
度
九
ku.
Syaku
son
wa
hoke
kyou
no
tame
ni.
Kon
do
ku
おう
の
だい
なん
に
あ
い
た
もう。
かこ
の
ふ
横
の
大
難
に
過去
の
不
ou
no
dai
nan
ni
Kako
no
fu
盛
値 a
給ふ。 i
ta
mou.
答
云
きょう
ぼさ
つ
は。
ほけ
きょう
の
ゆえ
に
軽
菩
は。
法華
經
の
故
に
kyou
bosa
tsu
wa.
Hoke
kyou
no
yue
ni
く
を
こう
む
り。
ぢく
の
どう
石
を
もく
がしゃ
木
瓦
jyou
moku
gasha
しょう
は。
そ
ざん
り。
竺
の
道
生
は。
蘇
山
ku
wo
kou
mu
ri.
Jiku
no
dou
shou
wa.
So
zan
に
なが
さ
れ。
ほう
どう
さん
ぞう
は。
おも
てに
か
に
流
さ
れ。
法
道
三
蔵
は。
面
に
火
ni
naga
sa
re.
Hou
dou
san
zou
wa.
Omo
teni
Ka
いん
を。
あて
ら
れ。
し
し
そん
じゃ
は。
こう
べを
印
を。
あて
ら
れ。
師
子
尊
者
は。
頭
を
in
wo.
Ate
ra
re.
Shi
shi
son
jya
wa.
Kou
bewo
はね
ら
れ。
てん
だい
だい
し
は。
なん
ざん
ほく
しち
はね
ら
れ。
天
台
大
師
は。
南
三
北
七
hane
ra
re.
Ten
dai
dai
shi
wa.
Nan
zan
hoku
shichi
に。
あだ
ま
れ。
でん
ぎょう
だい
し
は。
ろく
しゅう
に。
に。
あだ
ま
れ。
伝
教
大
師
は。
六
宗
に。
ni.
Ada
ma
re.
Den
gyou
dai
shi
wa.
Roku
shuu
ni.
蒙
じょう
にく
まれ
たま
え
り。
これ
らの
ぶつ
ぼ
にく
まれ
給
へ
り。
此
等の
仏
菩
Niku
mare
tama
ye
ri.
Kore
rano
butsu
bo
とう
は。
ほけ
きょう
の。
ぎょう
じゃに
し
等
は。
法華
經
の。
行
者に
tou
wa.
Hoke
kyou
no.
Gyou
なん
に
あ
い
たま
難
に
だい
しょう
大
聖
satsu
dai
syou
て
しか
も。
だい
し
て
而
も。
大
jyani
shi
te
shika
mo.
Dai
え
り。
これ
らの
にん
にん
を。
給
へ
り。
此
等の
人
々
を。
nan
ni
a
i
tama
e
ri.
Kore
rano
nin
nin
wo.
にょ
せっ
しゅ
ぎょう
の
にん
と
いわ
ず
ば。
いず
く
如
説
修
行
の
人
と
いは
ず
ば。
何
く
Nyo
se
syu
gyou
no
nin
to
iwa
zu
ba.
Izu
ku
に
か。
にょ
せっ
しゅ
ぎょう
の
にん
を
たず
ね
ん。
に
か。
如
説
修
行
の
人
を
ni
ka.
Nyo
se
syu
gyou
no
nin
wo
tazu
ne
n.
しか
る
に
いま
の
よ
は
とう
じょう
けん
ご。
びゃく
に
今
の
世
は
闘
諍
堅
固。
百
ni
ima
no
yo
wa
tou
jyou
ken
go.
Byaku
然 Shika
ru
値
さつ
尋
ん。
ほう
おん
もつ
なる
あっ
こく
あく
おう。
あく
しん
法
隠
没
なる
悪
国
悪
王。
悪
臣
hou
on
motsu
naru
u
ye.
A
koku
aku
ou.
Aku
shin
あく
みん
のみ
あり
て。
しょう
ぼう
に
そむ
き。
じゃ
ほう
悪
民
のみ
有
て。
正
法
に
背
き。
邪
法
aku
min
nomi
ari
te.
Syou
bou
ni
somu
ki.
Jya
hou
じゃし
を。
そう
じゅう
すれ
ば。
こく
ど
に
あっ
き
みだ
邪師
を。
祟
重
すれ
ば。
国
土
に
悪
鬼
乱
jyashi
wo.
Sou
jyuu
sure
ba.
Koku
do
ni
a
ki
mida
れ
て
さん
さい
しち
なん
さ
かん
に
おこ
れ
り。
て
三
災
七
難
に
起
れ
り。
re
te
san
sai
shichi
nan
sa
kan
ni
oko
re
ri.
かか
る
じこ
く
に。
にち
れん。
ぶっ
ちょく
を
こう
むり
かか
る
に。
日
蓮
仏
勅
を
Kaka
ru
jiko
ku
ni.
Nichi
ren.
Bu
cyoku
wo
kou
muri
て。
この
ど
に
うま
れ
ける
こ
そ。
とき
の
ふ
て。
此
土
に
生
れ
ける
こ
そ。
時
の
不
te.
Kono
do
ni
uma
re
keru
ko
so.
toki
no
fu
時刻
う
え。
上。
盛
蒙
しょう
なれ
ど
も。
ほう
おう
の
せん
じ
そむ
き
がた
祥
なれ
ど
も。
法
王
の
宣
旨
背
き
難
syou
nare
do
mo.
Hou
ou
no
sen
ji
somu
ki
gata
けれ
ば
きょう
もん
に。
まか
せ
て。
ごん
じつ
に
きょう
ける
ば
経
文
に。
まか
せ
て。
権
実
二
教
kere
ba
kyou
mon
ni.
Maka
se
te.
Gon
jitsu
ni
kyou
の
いく
さ
を
おこ
し。
にん
にく
の
よろ
い
を
を
起
し。
忍
辱
の
の
軍
鎧
を
no
iku
sa
wo
oko
shi.
Nin
niku
no
yoro
i
wo
き
て。
みょう
きょう
の
つる
ぎ
を
ひっ
さ
げ。
いち
着
て。
妙
教
の
げ。
一
ki
te.
Myou
kyou
no
tsuru
gi
wo
hi
sa
ge.
Ichi
ぶ
はち
かん
の
かん
じん
みょう
ほう
ごじ
の
はた
を
部
八
巻
の
肝
心
妙
法
五字
の
旗
を
bu
hachi
kan
no
kan
jin
myou
hou
goji
no
hata
wo
さし
あ
げ
み
けん
しん
じつ
の。
ゆみ
を
は
り。
指し
上
げ
未
顕
真
実
の。
弓
を
sashi
a
ge
mi
ken
shin
jitsu
no.
Yumi
wo
劔
を
提
張。 ha
ri.
しょう
じき
しゃ
ごん
の。
正
直
捨
権
の。
Syou
jiki
sha
gon
no.
に
う
ち
のっ
に
打
や
を
はげ
て。
だい
びゃく
ごしゃ
を
はげ
て。
大
百
牛車
Ya
wo
hage
te.
Dai
byaku
gosha
て。
ごん
もん
を。
かつ
ぱと
やぶ
り
乗
て。
権
門
を。
かつ
ぱと
破
り
ni
u
chi
no
te.
Gon
mon
wo.
Katsu
pato
yabu
ri
かし
こへ
おし
かけ。
ここ
へ
おし
よせ。
ねん
ぶつ。
しん
ごん。
彼
所へ
おし
かけ.
此処
へ
おし
よせ.
念
仏
真
言
kashi
koye
oshi
kake.
Koko
ye
oshi
yose.
Nen
butsu.
Shin
gon.
ぜん。
りつ
とう
の。
はっ
しゅう
く
しゅう
の
てき
にん
を。
禅。
律
等
の。
八
宗
九
宗
の
敵
人
を。
Zen.
Ritsu
tou
no.
Ha
syuu
ku
syuu
no
teki
nin
wo.
せむ
る
に
ある
いは。
に
げ。
ある
いは。
ひ
き
しり
責
る
に
に
げ。
Semu
ru
ni
aru
iwa.
Ni
ge.
Aru
iwa.
Hi
ki
shiri
ぞ
き。
ある
いは
い
け
どら
れし
もの
は。
わ
が
ぞ
き。
取
れし
もの
は。
zo
ki.
Dora
reshi
mono
wa.
或は。
或は Aru
生 iwa
i
ke
或は。
引
しり
我 Wa
ga
でし
と
な
る。
せ
め
かえ
し。
せ
め
弟子
と
な
る。
せ
め
返
し。
せ
め
deshi
to
na
ru.
Aru
iwa.
Se
me
kae
shi.
Se
me
おと
し
すれ
ど
も。
てき
は
た
ぜい
な
り。
ほう
落
し
すれ
ど
も。
敵
は
多
勢
oto
shi
sure
do
mo.
Teki
wa.
ta
zei
na
ri.
Hou
おう
の
いち
にん
は
む
ぜい
な
り。
いま
に
いた
王
の
一
人
は
無
勢
な
り。
今
に
至
ou
no
ichi
nin
wa
mu
zei
na
ri.
Ima
ni
ita
り
て
いく
さ
やむ
こと
な
し。
ほっ
け
しゃく
ぶく。
やむ
事
な
し。
法
華
折
伏。
て
軍
ある
いは。
或は。
也。
法
ri
te
iku
sa
yamu
koto
na
shi.
Ho
ke
syaku
buku.
は
ごん
もん
り
の
きん
げん
なれ
ば
つい
に。
ごん
破
権
門
理
の
金
言
なれ
ば
終
に。
権
Ha
gon
mon
ri
no
kin
gen
nare
ba
tsui
ni.
Gon
きょう
ごん
もん
の
とも
がら
を
いち
にん
も
な
く。
教
権
門
の
を
一
人
も
な
く。
kyou
gon
mon
no
wo
ichi
nin
mo
na
ku.
輩 tomo
gara
せ
め
責
おと
し
て。
ほう
おう
の
け
にん
と
な
落
し
て。
法
王
の
家
人
と
な
Se
me
oto
shi
te.
Hou
ou
no
ke
nin
to
na
し。
てん
が
ばん
みん。
しょ
じょう
いち
ぶつ
じょう
と
なっ
し。
天
下
万
民。
諸
乗
一
仏
乗
と
成
shi.
Ten
ga
ban
min.
Sho
jyou
ichi
butsu
jyou
to
na
て。
みょう
ほう
ひと
り
はん
じょう
せん
とき。
ばん
みん
いち
て。
妙
法
繁
昌
せん
時。
万
民
一
te.
Myou
hou
hito
ri
han
jyou
sen
toki.
Ban
min
ichi
どう
に
なむ
みょう
ほう
れん
げ
きょう
と
とな
え
たて
同
に
南無
妙
法
蓮
華
經
と
唱
へ
奉
dou
ni
namu
myou
hou
ren
ge
kyou
to
tona
ye
tate
まつ
ら
ば。
ふく
か
ぜ
えだ
を
なら
さ
ず。
あ
ら
ば。
吹
枝
を
なら
さ
ず。
雨
matsu
ra
ba.
Fuku
ka
ze
eda
wo
nara
sa
zu.
A
め
つち
くれ
を
くだ
か
ず。
よ
は
き
のう
の
を
砕
か
す。
代
は
義
農
の
wo
kuda
ka
zu.
Yo
wa
ki
nou
no
壌 me
tsuchi
kure
独
風
よ
と
なり
て。
こん
じょう
に
は。
ふ
しょう
の
さい
世
と
成
て。
今
生
に
は。
不
祥
の
災
yo
to
nari
te.
Kon
jyou
ni
wa.
Fu
syou
no
sai
なん
を
はら
い。
ちょう
せい
の
じゅつ
を
え。
にん
ぽう
難
を
払
い。
長
生
の
術
を
得。
人
法
nan
wo
hara
i.
Cyou
sei
No
jyutsu
wo
ye.
Nin
pou
とも
に
ふ
ろう
ふし
の
こと
わ
り
あら
わ
れん
共
に
不
老
不死
の
tomo
ni
fu
rou
fushi
no
koto
wa
ri
ara
wa
ren
とき
を
ご
らん
ぜ
よ。
げん
ぜ
あん
のん
の
しょう
時
を
御
覧
ぜ
よ。
現
世
安
穏
の
証
toki
wo
go
ran
ze
yo.
Gen
ze
an
non
no
syou
もん
うた
がい
ある
べ
から
ざる
もの
な
り。
ある
べ
から
ざる
者
aru
be
kara
zaru
mono
文 mon
疑ひ uta
gai
理
顕
也。 na
ri.
れん