英国留学ガイドブック2016/17 (Education UK Guidebook 2016/17) by British Council

Designing your own future ブリティッシュ・カウンシル主催

英国留学フェア 2016 2016.10.22【Sat】 13 : 00 - 18 : 00 秋葉原 UDX GALLERY 詳細は 04 ページをご覧ください。

ブリティッシュ・カウンシルの英国留学サポート英国留学の分野におけるブリティッシュ・カウンシルの活動を紹介。留学フェアについてや英語のアドバイスも掲載しています。

Life and Culture in the UK イギリスってどんな国？イギリスの魅力を知ろう！

英国留学で学べること英国の教育制度や留学のタイプ、費用や入学資格、留学までのモデルプランなどを掲載。また、留学経験者による体験記も掲載されています。

小・中・高校留学語学留学大学学部留学大学院留学アート＆デザイン留学専門学校留学通信教育 UCASを通じた出願

英国の地域別学校紹介さまざまな学校の場所や特徴、プログラムなどを見て、志望校選びの参考にしましょう。

渡航準備から英国での生活術までAll About 英語の試験、英語力アップの方法、パスポートやビザ、保険や航空券など、留学前に必要な手続きがわかります。また、生活に役立つ情報も得られます。

英国留学に関するアドバイスや手続きのお手伝いをしてくれる留学エージェントやお金の管理、保険などの留学に必要なサービスについては77ページ∼。

発行：ブリティッシュ・カウンシル発行日：2016年6月10日編集：KBUNSHA（恵文社）印刷・製本：奥村印刷株式会社編集協力：WATANABE Office 写真提供：ブリティッシュ・カウンシル

ブリティッシュ・カウンシルの英国留学サポートブリティッシュ・カウンシルは、1934 年に設立された英国の公的な国際文化交流機関です。世界 100 以上の国と地域で英国と諸外国の文化交流活動を推進しています。日本では 60 年以上の歴史を誇り、教育と文化を通じて、英国と日本を結ぶ架け橋になることを目指しています。ブリティッシュ・カウンシルが英国留学を目指すみなさんに提供するサポートを紹介します。

Education UK ウェブサイト「Education UKウェブサイト」は、ブリティッシュ・カウンシルが運営する、英国留学希望者のための総合情報サイトです。英国の教育の特長や、代表的な留学の種類・入学条件、留学までの手続きなどの情報を収集できます。学校・コース・奨学金の検索機能があるほか、各地で開催される最新の英国留学関連イベントをチェックすることも可能です。

「英国留学ニュースレター」に登録しよう！プロフィールをご登録いただくことで、みなさまが希望する留学の種類や、興味のある分野に応じた以下のような情報を毎月 1 回無料でお届けいたします。 • イギリス留学に関する最新情報 • イギリスで提供されているコースや資格に関する最新情報 • イギリスの学校の担当者に直接相談できる「英国留学フェア」の開催情報や、ほかの留学希望者と知り合える留学関連イベントの情報 • イギリス留学経験者の体験談：宿舎、イギリスでの日常生活や留学生が利用できるサポートなど下記 URL から、プロフィールをご登録ください（「Education UK の Exhibition Japan」アカウントの作成ページにリンクします）。登録は 5 分程度で完了します。（右の QR コードからもアクセスできます）

ブリティッシュ・カウンシル SNS ブリティッシュ・カウンシルによるFacebookページやTwitterでは、英国の最新情報をはじめ、英国留学関連イベントやブリティッシュ・カウンシル英会話スクールでのイベント・セミナー情報、また英語学習に役立つ情報などをリアルタイムでお届けしています。 Education UK ウェブサイトとあわせてご活用ください。

ブリティッシュ・カウンシルの英国留学サポート

おもな英国留学イベントブリティッシュ・カウンシルは英国留学フェアをはじめ、英国留学関連のセミナーや学校による説明会など、留学の情報収集に役立つさまざまなイベントを開催しています。最新のイベント情報はEducation UKウェブサイト（www.educationuk. org/japan「イベント情報」）をご確認ください。

英国留学フェア

英国留学セミナー

毎年秋に行われるブリティッシュ・カウンシルによる最大の英

教育制度や一般的な留学手続きなど、英国留学に関する総合的

国留学イベント「英国留学フェア」。英国から多数の教育機関

な情報をブリティッシュ・カウンシルのスタッフが紹介しま

が参加して留学希望者との個別相談に応じるほか、英国留学に

す。特に英国留学を考え始めた方に最適です。2016/17年の

関するセミナーや留学経験者によるトークショーなども開催し

英国留学セミナー開催（ブリティッシュ・カウンシル東京）の

ます。2016年は10月22日（土）東京・秋葉原にて開催予定で

予定は下記の通りです＊。

す。詳細は04ページをご覧ください。

9/12・9/26・2/20・2/27 イベントの開催日程・会場等は変更となる場合があります。また、英国留学セミナー

＊

は東京のほか、各地で開催されます。

英国教育機関による学校説明会・留学相談会ブリティッシュ・カウンシルでは、英国教育機関の代表者による学校説明会や留学相談会を、随時実施しています。各学校のコース情報や入学条件、出願方法、滞在施設、学校の雰囲気など、詳しい情報を入手できる貴重な機会です。

英国留学出発前オリエンテーションブリティッシュ・カウンシルでは、新学期（秋）から英国の大学（交換留学をふくむ）・大学院・専門・語学学校への留学が決定している方を対象に、毎年6月に、東京センターにおいて「出発前オリエンテーション」を開催します。留学準備や学生生活に関する情報を得られるほか、これから留学する仲間や留学経験者と交流するチャンスです。詳しくはEducation UKウェブサイト（www.educationuk.org/japan）をご覧ください。

オープン講義日本にいながら本場英国の大学講義を体験してみませんか？オープン講義では、英国から大学教授を迎え、多彩なテーマについて現地の授業と同じスタイルで講義を行います。

UK Alumni Network ブリティッシュ・カウンシルでは、卒業後も英国留学経験者同士でネットワークを築き、長期に渡って英国との繋がりを持っていただける機会を提供するために、会員制の英国留学経験者のコミュニティ“UK Alumni Network”を運営しています。メンバーは、英国留学経験者を対象としたイベントへの参加のほか、英国の最新情報や英国留学経験者向けの求人情報を盛り込んだニュースレターの受信が可能です。詳しくはwww.educationuk.org/japan/sub/alumni/をご覧ください。 UK Alumni Network メンバーの特典 ▶英国留学経験者を対象としたイベントへの参加 ▶求人情報・イベント情報などを盛り込んだニュースレターの受信 ▶ LinkedIn グループの利用

英国留学フェアへ行こう

毎年秋に行われるブリティッシュ・カウンシルによる最大の英国留学イベント「英国留学フェア」。 2016 年は 10 月 22 日（土）に東京・秋葉原で開催されます。フェアは入場無料で、開催時間中は自由に入退場できます。すでに留学準備をはじめている方から、留学に関心のある方まで、あらゆる準備段階の方にご参加いただけるイベントです。

英国留学フェア Q 予約は必要ですか？予約不要・入場無料のイベントですが、オンライン事前登録を推奨しています。開催時間中は自由に入退場できます。

Q まだ漠然としか留学を考えていません。それでも参加できますか？英国留学フェアは、あらゆる準備段階の方にご参加いただけます。英国についてより詳しく知ることができるセミナーや資料、相談コーナーを用意しています。会場には留学経験者もい

Q フェアをどう活用すればいいのかわかりません

ますので、どのように留学を具体化したか聞いてみるのも良いでしょう。

学校ブースでの個別相談はもちろん、留学経験者との相談、英語デモレッスンの受講、英語学習やIELTSに関する情報の入手、セミナーへの参加など、さまざまな活用方法があります。

Q ブースで何を質問すればいいのかわかりません学校ブースではその学校の特長をはじめ、学校のプログラム、

Q 英語に自信がないので、ブースで学校担当者と話すのが心配です各ブースには通訳がついていますので、心配する必要はありません。当日はブリティッシュ・カウンシルの英語コース講師による英語のデモレッスンもありますので、参加してみてはいかがでしょう。 04

入学条件、出願方法、学生生活、奨学金など、さまざまな話が聞けます。ご自身のプランについて学校担当者に直接質問できる滅多にない機会ですので、疑問に思ったことは積極的に質問しましょう。

英国留学フェアへ行こう

英国留学フェアでできること英国留学フェア受付

留学経験者コーナー

受付ではフェアのプログラムはもちろん、英国留学に役立つさ

「英国留学フェア」には、さまざまなタイプの英国留学経験者

まざまな資料をお渡しします。英国留学フェアはオンライン事

が参加しています。それぞれの経験者の実体験に基づいたアド

前登録を推奨しており、事前に登録をしていただいた方には記

バイスが聞け、より具体的な留学のイメージをつかむことがで

念品のプレゼントも。

きます。

さまざまなセミナー

英国留学フェアブース会場

英国での学生生活に関するセミナー、IELTSデモレッスン、英

「英国留学フェア」のブース会場では、英国の教育機関やブリ

国留学経験者による体験談など、ブリティッシュ・カウンシル

ティッシュ・カウンシル英会話スクール、IELTS、英国大使館

の「英国留学フェア」でしか聴けない英国留学に役立つさまざ

査証業務部、英国留学を応援する企業などがブースを構えてお

まなセミナーを実施します。

り、参加者の皆様との個別相談に応じます。

ブリティッシュ・カウンシル主催

英国留学フェア 2016 入場無料・入退場自由

【開催日時】10 月 22 日（土） 13：00 ∼ 18：00 【会場】秋葉原 UDX GALLERY イベントの詳細や最新情報は EducationUK ウェブサイトをご確認ください

ブリティッシュ・カウンシル英会話スクールの講師から留学を考えている方に、

英語のアドバイス

ブリティッシュ・カウンシルは日本で英会話スクールを開講し、質の高い英語教育を提供しています。英国留学中は、文化や教育スタイルの違いから、英語の勉強にもちょっとしたコツが必要。留学生活をより豊かなものにするために、以下のアドバイスを参考にしてみてください。

自分の考えや意見を伝えよう「あなたはどう思いますか？」という質問ほど、日本人の学生にとってドキッとさせられる言葉はないでしょう。「いちばん好きな映画は何ですか？」というカンタンな質問でさえも、何も答えられない日本の学生たちがたくさんいます。しかし、英国に留学して教室に一歩足を踏み入れると、ディベートスタイルの授業が行われ、その日のトピックについて何かしらの意見を求められます。さらに、課題の要点について意見を交わしたり支持したりすることができなければ、英語の試験で高得点をとるのはむずかしいです。では、英語での意見交換術を身につけるには、どうしたらいいのでしょうか？

読みましょう！

話し合いをするために、インターネット、新聞、雑誌からトピックの背景を拾い、あらゆることに疑問を持ちながら読みましょう。また、情報が記述されていたからとか、だれかが教えてくれたからという理由で「これは本当だ」と信じ込まないようにしましょう。

聴きましょう！

BBC のご意見番ページには、時事問題について世界中の人々の論評が掲載されています。このようなものを読むと、いろいろな見方や率直な意見がたくさんあることがわかります。賛否両論あることを踏まえながら、あなたが意見交換するためのヒントにしてみましょう。

書きだしましょう！

発言するために手掛かりとなる表現用ノートをつくって準備しましょう。その表現のトーンが強いか弱いか、一時的か丁寧か、正式な言い方かくだけた言い方か、印をつけておきましょう。たとえば下記にある表現を使って、自分らしい文章をつくってみましょう。私は…を確信しています。（強い）英語を学ぶにはブリテッシュ・カウンシルは最適だと確信しています。

こわがるのをやめましょう！

発言することをこわがる必要はありません。意見に正解はありませんし、活発な議論に参加していると、いつの間にか知らないうちに自分の考えを組み立ててクラスメイトの意見に応えていることに気づくでしょう。そのときが本当の学び、そして楽しみのはじまりです。

建設的な批評に向き合いましょう批評されるのはだれでもイヤなものですが、正しく批評と向き合えばその経験を自分のものにすることができます。適切に批評と向き合うことで、批評を受ける前より打たれ強くなります。個人的に捉えないようにしましょう。建設的な批判の目的は、内容を改善することにあります。批判される人を傷つけるためではありません。自分の意見や考えを客観的に判断するために、他の人が発言したものと想定して考えてみましょう。そして批評を通してどう改善できるかを考えましょう。少し時間をとりましょう。批評されてすぐに反応してはいけません。ひと息おいて何を批判されたのかをよく考えましょう。厳しい意見でも素直に受け入れましょう。建設的な批評というのは、改善の余地がある点を指摘されると共に良い点も言及されるものです。うまく伝えられた考えや意見には自信を持ち、批評された点だけに集中しないようにしましょう。

英語のアドバイス

リーディングスキル：スキミングとスキャニングリーディングの練習をする英語のクラスはたくさんありますが、どうしたら効果的に読めるのか具体的には教えてくれません。リーディングが使用するテキストや退屈な記事を苦労して読むことだと思っている人もたくさんいます。メッセージを読み解こうと半日も熟読している学生もおり、それでは効率的にテキストを読んでいくことはできません。生産性のあるリーディングをするには、前向きに取り組むこと、少ないストレスで最大限理解することが必要です。これから説明する「スキミング」と「スキャニング」は、まさにそのためのスキルです。

スキミング

典型的な語句に慣れましょう。そしてその表現が出てきたら、ノートやテキストに印をつけましょう。文字に沿って指をおいたり、なぞったりすると集中力が維持でき、読解のスピードも非常に速くなります。スキミングの例

語句（2、3語でまとまった言葉）に焦点を合わせて読む方法です。そうすると読み手はより速く文章を理解することができます。

スキャニング

15個の単語を読んでこの文章を理解しようとすると、結構時間がかかります。でも、よく知っている4つの語句だと考えると格段に速く読むことができます。

これは、私たちが日頃行っているリーディングの方法です。たとえば、図書館やビデオショップに行き、店内の配置を見て探しているものがどの辺りにあるのか大体わかるのと似ています。書棚にさっと目を通して、探している本が見つかるまで本のタイトルだけをすばやく効果的に目で追います。この方法は、文章の内容を大まかに把握している場合で、ある特定の情報を見つける際に役に立ちます。よく知っている内容の語句を見て、制限時間内でその語句の意味を理解する練習をしながら、スキャニングのスピードを上げましょう。表やメニュー、バスや電車の時刻表など、読み物は何でもかまいません。簡単にできるようになったら、制限時間を短く設定してもう一度やってみましょう。たとえば、雑誌のエンターテイメント情報が紹介されているページを開きます。制限時間を2分間に設定し、人気のある映画を選び、どこでその映画が公開されているかを調べてみましょう。その次には他の雑誌に載っている別の映画で、制限時間を1分間にして挑戦してみましょう。

簡潔な説明を求める質問をしましょう相手に一度伝えただけで完全に理解してもらえたら、こんなにすばらしいことはありません。英語講師はさまざまなメッセージを伝えたいので、何度も同じことを繰り返し伝えます。また、学生が伝えようとしていることが十分掴みきれないときは、簡潔に説明するよう伝えます。簡潔な説明を求める方法を、ここにいくつか紹介しましょう。

と、もう一度話してもらうよう伝えます。と、例を挙げてもらいます。のようなフレーズを使って内容を確認しましょう。簡潔な説明を求めるときは丁寧な言葉や表現を加えると良いでしょう。など、接頭辞を用いた丁寧な質問表現を使って、笑顔で優しく訊いてみましょう。

お問い合わせ Tel：03-3235-8011 www.britishcouncil.or.jp

世界で認められている英語能力テスト IELTS

IELTS 試験対策 IELTS ってどんなテスト？

IELTS（アイエルツ： International English Language Testing System）は留学生活で必要な英語力がどの程度あるのかを、実際に英語を使用する場面に即した形式で測るテストです。世界で年間200万人以上が留学や海外での生活を目指して受験しています。IELTSは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのパートから構成されており、結果は合否ではなく、1.0から9.0までのバンドスコアで示されます。テストは記述式で、スピーキングテストは試験官との1対 1の面談形式で行われます。ブリティッシュ･カウンシルは、日本でのIELTSを公益財団法人日本英語検定協会と共同運営しています。IELTSは16歳以上を対象とした試験です。

IELTS 奨学生の留学生活便り日本人のさらなる国際化と文化・教育分野での交流促進、個々の受験者が抱いている夢の実現の援助を目的としてIELTS奨学金制度が2011年に設立されました。こちらでは2015年度の受賞者の留学生活とそこで役に立ったIELTSのスキルについてご紹介します。小林亮さん（University of Oxfordで勉強中） 2015年9月からオックスフォード大学のMBAプログラムに参加しています。オックスフォードでは通常2年間で学ぶ内容を1年に凝縮していることもあり、各授業の予習として課せられるリーディング等に忙殺されながらも、世界各国から集まる学生から多くの刺激を受け、非常に良い経験をしていると実感しています。また、授業中は積極的に発言することでクラスに貢献することを求められるため、IELTS受験を通して学んだ英語を理解する力に加えて、発信する能力も非常に役立っていると感じています。

山本裕也さん（University of Birminghamで勉強中）イギリス第二の都市であるバーミンガムにやって来てからおよそ4か月が経過しました。私の専攻がTEFL （Teaching English as a Foreign Language）ということもあり、クラスメイトのほとんどが留学生で、毎日多様な文化に触れながら勉強をしています。IELTS受験を通して学んだことが私の英語の基礎となっています。特にライティングで勉強したことが、こちらでエッセイを書く際に役立っています。ライティングのスキルを伸ばすのは時間がかかると思いますが、良い文章をたくさん読む中で、役立ちそうな単語や文をストックすることが私にとっては効果的でした。

清野七菜子さん（University College Londonで勉強中）

ロンドンに留学して3か月が経ち、ようやく英語だけの授業や生活に慣れ始めました。残りの半年も授業やサークルに積極的に参加し、充実したものにしたいです。ついていくのが精一杯の授業ですが、そんな中でも IELTSの対策講座で学んだライティングはエッセイの基本的な構造を身につけるきっかけになったと思います。またIELTSに向けて勉強した語彙は、毎週課されるリーディングをこなすための力になっていると感じています。しかし、まだまだ留学してから初めて知る単語も多く、努力を続けようと思います。

IELTS 奨学金の詳細 www.britishcouncil.jp/exam/why-take-exam/scholarships

英国ビザ取得のために英語力の証明が必要ですか？ IELTSは英国内務省が発表しているSecure English Language Test（SELT）として認められています。英国ビザ申請用の IELTS（IELTS for UKVI）の受験が必要な場合は、認定されたテストセンターにて受験する必要があります。詳しくはこちらのサイト（http://www.britishcouncil.jp/exam/ielts-uk-visa-immigration）をご覧ください。 08

IELTS 試験対策

塚本亮さんによる IELTS アドバイスリスニングのコツ

リーディングのコツ

▪ 問題をすばやく読んで、設問が何を試そうとしているのかを把握

問題を大きく分けると、「読解力」「文法・表現力」「語彙力」の3つ

しましょう。空所補充問題では、どんな品詞のどんな言葉が入る

に分類することができます。文法問題や語彙の問題では、ほとん

のかを予測し、選択問題であれば選択肢のキーポイントを捉えておきましょう。

ど読まなくても解けてしまうものが少なくありません。本当に読まなければ解けない問題であるかどうかを検証しましょう。

一語一句、すべてを聴きとる必要はありません。文法力とリスニ

スキャニングで9割以上の問題に解答することができます。良い

ングの経験値を高めることで、聴き逃した部分を補って意味を捉

スキャニングをするために、語彙の言い換えに対応できるように

えることができるようになります。聴き流しよりもディクテーショ

していきましょう。類語辞典などを日頃から活用すると言い換え

ンやシャドーイングを取り入れ、集中して聞くようにしましょう。 IELTSのリスニング問題を解いてみてとても難しいと感じた場合

に対応できるようになります。リーディングに出てくる単語のすべてを把握する必要はありませ

は、IELTSよりも遅い英語を聴いて、まずは聴き取れるようにしま

ん。たとえ単語の意味が分からなくても、正答を導くことに影響

しょう。聴き取れない原因は、速いからなのか、それとも語彙や

ないケースがたくさんあります。ひとつひとつの言葉の意味を丁

文法力不足なのかを分析してみましょう。

寧に捉え過ぎないようにしましょう。

選択肢や設問で使われる語句がそのままの形で音声に登場するとは限らないので、どんな風に言い換えられているかを考えるクセ

ライティングのコツ

をつけましょう。スピーキングのコツ質問の意味をすばやく、正確に理解できなければ、きちんと答えられずスコアを落としてしまいます。英語をすばやく理解する練習をしましょう。答えは結論を明確に述べてから、具体例、理由、対比、引用などを使って答えを豊かなものにしましょう。試験であることを意識し過ぎず、試験官とのコミュニケーションを楽しみましょう。表現力の引き出しを増やしていかなければ、表現が限定されてしまいます。表現力を増やすために、表現集などを活用して、使えるものを増やしていきましょう。

練習のときから鉛筆を使うクセをつけておきましょう。本番は鉛筆で書くことになるので、使いやすい鉛筆や消しゴムを練習のときから用意しておけば、本番で焦る要素が減ります。どんな構成で書くのかをブレインストーミングしましょう。構成がしっかりていなければ、論理がずれてしまいスコアを落としてしまいます。「ひとつのパラグラフに伝えたいメッセージはひとつ」という原則を大切にしましょう。まずはゆっくりと丁寧に、良いエッセイを書くことを意識して練習しましょう。そして型ができてきたら、時間を計って時間内に書けるように練習していきましょう。

意見をすばやくまとめるために、ストックノートをつくろう！日本人の受験者が困ってしまうポイントは、実は英語以外の部分であることが多いです。特にライティングやスピーキングでは自分の意見をまとめる必要がありますが、意見が浮かばないという問題を抱えてしまう人が少なくありません。日頃からBBCニュースや英語の雑誌を読むなどして、幅広いテーマの話題に触れ、読んだものに自分の意見をまとめるクセをつけましょう。また、ニュースや雑誌は表現の宝庫です。使えそうなものをノートにまとめて文をつくる練習をすれば、表現力もどんどんアップしていきます。おすすめなのは、ノートを見開きで使って、左ページに記事を貼り付けます。そして右ページの上半分には使えそうな単語や表現をまとめます。そして下半分には、自分の意見をまとめるようにします。これを毎日ひとつずつ続けていけば、相当な英語力の向上が見込めます。

塚本亮（つかもと・りょう） 1984年京都府生まれ。同志社大学経済学部卒業後、英国留学を決意。高校生時代に全国模試で偏差値30台を記録したほどの苦手科目であった英語を独学で克服し、ケンブリッジ大学大学院へ。同大学院では心理学を専攻し、知能とモチベーションの研究をテーマに修士号を得る。ケンブリッジ大学大学院に入学した2007年からIELTS講師として活躍。心理学の知見と自身の学習経験を生かした指導方法が注目され、国内有力大学などからのIELTSの講座依頼や、海外在住の日本人からの指導依頼が殺到している。

★インターネットでできる IELTS 試験対策 IELTS.ORG（www.ielts.org/test_takers_information/test_sample.aspx） 4 つのモジュールのサンプル・テストが模範解答つきでダウンロードできます。

British Council Japan Official IELTS Facebook Page（www.facebook.com/IELTS.BritishCouncilJapan）ブリティッシュ・カウンシル（日本）による IELTS Facebook ページ。IELTS ワンポイント・アドバイスや、留学フェアなどの情報を随時更新。

IELTS（アイエルツ）日本公式ブログ（http://www.ielts-japan.org） IELTS 残席情報や IELTS 対策、留学セミナーなどの情報をアップしています。

BBC Learning English（www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish）大人気ポッドキャスト「6 Minute English」や Quiz 形式で英語を学べるページがあります。

British Council「Take IELTS」（http://takeielts.britishcouncil.org/prepare-test/free-practice-tests）ブリティッシュ・カウンシルの「Take IELTS」サイト。各モジュールの模範解答付の練習問題があります。

Free Online Practice Zone（www.britishcouncil.org/jp/japan-exams-ielts-practice.htm）ブリティッシュ・カウンシルの IELTS ページにある無料練習問題。4 つのスキル別に練習問題、サンプル問題を収録し、eBook やビデオで効果的に学習できます。

IELTS の申し込みは公益財団法人日本英語検定協会 IELTS 事務局まで（www.eiken.or.jp/ielts）

イギリスってどんな国？イギリスの魅力を知ろう！

伝統と革新の国から緑の丘陵に広がる未来へ正式名称は、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国。この日本列島の5分の3ほどの面積の島国では、古来より多様な民族が対立と融合を繰り返し共存しながら、独自の文化が育まれてきました。自然と創造、伝統と革新とのバランスを保ちながら、言語、歴史、音楽、芸術、スポーツと多方面で世界に類を見ない多様性と輝きを放っています。洗練された都市と美しいカントリーサイドが、便利で快適な学生生活をもたらしてくれます。 © Visit Britain / Charlie Pinder

あなたの知的好奇心と創造性を刺激する一生に一度の生きた学びと未来への道が、きっとここ、イギリスから広がります。

正式名称：United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland 面積：244,820㎢人口：64,100,000 人首都：ロンドン言語：英語・ウェールズ語通貨：UK ￡（ポンドスターリング）日本との時差：− 9 時間（夏季は− 8 時間）元首：エリザベス 2 世女王

Inverness

Scotland

Edinburgh

Northern Ireland

Newcastle

Belfast Liverpool Manchester

England Cambridge

Wales Cardiff

Oxford

London

Brighton Bournemouth

駐車場の下に王様が !? 国全体がまるごと博物館各時代の歴史を土地と街に刻むイギリスは、国全体がまるで大きな博物館のようです。新石器時代の巨大 © Visit Britain / Stephen Spraggon

環状列石「ストーンヘンジ」をはじめ、イギリス全土に29もの世界遺産があります。古代ローマ時代の浴場施設が残るバース、中世の面影を残す古都ヨーク、古城やアーサー王伝説ゆかりの遺跡が点在するウェールズ各地など、散策しているだけでタイムスリップしたかのような感覚に陥るでしょう。ロンドンの大英博物館は、言わずと知れた世界最古で最大規模の博物館です。歴史の教科書でもおなじみのロゼッタ・ストーンなどの世界の至宝の数々を、間近でじっくりと観察することができます。しかも何百とある博物館や美術館の多くは、無料か学生割引料金で入場できます。 2012年には、15世紀のイングランド王リチャード３世の遺骨が、イングランド中部レスターの駐車場の下から見つかりました。こうした歴史的発見が、日々イギリスから世界に発信されています。日本・アジア文化の研究も盛んです。イギリスで学ぶことは、歴史

とともに過ごすことなのです。

自然の中でリフレッシュ！豊かな公園とカントリーサイド © Visit Britain / Rob Edwards

世界でもいち早く近代化を進めてきたイギリスは、都市の利便性と豊かな自然とのバランスを保ってきました。首都ロンドンには、東京ドーム約30個分におよぶ広大なハイドパークをはじめとした公園が点在し、市民のやすらぎの場になっています。学業の合間に、芝生の上でピクニックや読書、休憩を楽しんでください。週末や長期休みには、『ピーター・ラビット』の作者

が愛した湖水地方や、伝統的なレンガ造りの家が並ぶコッツウォルズに代表されるカントリーサイドを訪れて、心身ともにリフレッシュすることができます。道中の車窓には、なだらかに続く緑の丘陵で羊や牛が草を食む、のどかな景観が広がるでしょう。列車や長距離バスには、お得な学割制度があります。早めに予約すると安くなる制度や、「片道１ポンドから」という格安の民間長距離バスもあるので、賢く活用しましょう。イギリス各地の国立公園には、ウォーキングを楽しむための無料の遊歩道「フットパス」があります。おいしい空気を吸って、自然を愛するイギリス人の心に寄り

添ってみてください。

テレビで見たあのスタジアムで観戦！近代スポーツはイギリス生まれサッカーやラグビー、ゴルフなど、イギリスは多くの近代スポーツが誕生した国です。ほとんどの学校に活発なスポーツクラブがあり、友だちづくりに最適な場所です。全英テニス選手権が行われるウィンブルドンのテニスコートや、世界最古のカップ戦であるFAカップの決勝 © Visit Britain / Rob Edwards

が開かれる「ウェンブリー・スタジアム」では、世界中から集まるサポーターとともに観戦を楽しむことができます。2015年のラグビーワールドカップはイギリスで開催され、日本代表チームの健闘も大いに注目されました。試合を観戦しなくても、施設を見学するツアーに参加して、芝の香りと本場の空気を感じたり、併設の博物館でスポーツの歴史を学んだりすることもできます。

スポーツはイギリス人の精神でもあります。国技であるクリケットはスポーツマンシップを大切にするため、「紳士のスポーツ」とも呼ばれています。映画『マイ・フェア・レディ』にも出てくるアスコット競馬場では、毎年６月にイギリス王室主催の競馬「ロイヤルアスコット」が開催され、紳士淑女の華やかなファッションが話題に © Visit Britain / Harry Williams

なります。 13

最近おいしくなったと評判 !? イギリス料理を発見しよう © Mat Wright

国際色豊かなイギリスには、かねてより世界各国のさまざまな料理が集まってきました。今や多くの都市で、「Sushi」や「Bento Box」と書かれた看板を掲げる日本食レストランや、アジア食材の店を見つけることができます。しかし、イギリスに留学することの醍醐味は、伝統 © Visit Britain / Andrew Pickett

の家庭料理や下町のパブ料理を体験できることでしょう。朝食に定番のイングリッシュ・ブレックファストを、週末にサッカー観戦をしながらフィッシュ＆チップスを囲んでみてください。地方各地の食も豊かです。スコットランドの羊の内蔵料理「ハギス」、コーンウォールの牛肉やジャガイモがごろごろ入った「コーニッシュ・パスティ」や、ウェールズのチーズをのせたトースト「ウェルシュ・レアビット」など、日本ではなかなか味わえないイギリス料理を発見してください。 2012年のロンドン・オリンピックでは、開催をきっかけに海外からの来訪者が増えたため、外食産業が発

展しました。イギリス料理は以前より、ずっとおいしくなったと評判です。自分の舌で確かめてみましょう。

UK ロックからケルト音楽まで刺激的なミュージック・シーンイギリスにはポップ、ロック、ダンスから、クラシック、フォーク、メタル、ジャズまで、多様なジャンルの一流の音楽が一堂に集まっています。なかでもビートルズを筆頭とするUKロックは、世 © Visit Britain / Paul Underhill

代と地域を越えて熱狂的な支持を集めています。今や夏の風物詩となった「グラストンベリー・フェスティバル」に代表される野外フェスティバルは、大物に会えるチャンスです。街角のライブハウスでは、次なるスターを発掘できるかもしれません。ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われる世界最大の音楽祭「BBCプロムス」をはじめ、イギリス各地で音楽祭も開催されています。市民のための

無料のコンサートやイベントで、気軽に音楽を楽しむこともできます。軍楽隊のバグパイプ演奏が披露されるスコットランドの「ミリタリー・タトゥー」や、歌や朗読、詩といった声の芸術を競い合うウェールズの祭典「アイステッドフォッド」など、各地の伝統音楽も盛んです。イギリスで触れる多様な音楽は、創造性を刺激するで © Visit Britain / Jasmine Teer

しょう。

世界の名品から現代アートまでファッションとアートの発信地ターナーの水彩画やウイリアム・モリスのデザインといった、イギリス美術を本場で楽しめることはもちろんですが、世界の名品が集まるのもイギリスです。ナショナル・ギャラリーやテート・モダンでは、ピカソやゴッホ、ダリ、ミケランジェロといった巨匠のコレクションを、間近で鑑賞することができます。イギリスは、最尖端のファッションとアートの発信 © Visit Britain / Ingrid Rasmussen

地でもあります。ポール・スミスやバーバリーといった名だたるブランドが新作コレクションを発表する「ロンドン・ファッションウィーク」や、精鋭のギャラリーが企画する特別展などから、新たなトレンドが生まれています。「バンクシー」に代表されるストリートアートや、アートを使った街おこしなども盛んです。2016年は国立

現代美術館「テート・モダン」が待望のリニューアルオープン。世界中の気鋭のアーティストや、「ユニクロ（UNIQLO）」とのコラボレーションが予定されています。まるで空気を吸うように、世界レベルのクリエイティビティにいち早く触れることができるのは、イギリス留学ならではの体験です。

チップスじゃなくてクリスプス？一口に言えないイギリス英語イギリスを発祥とする言語である英語は、今や世界 10億人以上が学び、話されています。イギリス英語な © Visit Britain / Joanna Henderson

らではの単語や表現もあります。例えばポテトチップスはアメリカ英語では「chips（チップス）」ですが、イギリス英語では「crisps（クリスプス）」です。「アパート」はアメリカ英語では「apartment（アパートメント）」、イギリス英語では「flat（フラット）」と言います。イギリス英語と一口に言っても、公共放送局BBC のアナウンサーらに代表される「容認英語（Received Pronunciation）」、ロンドン東部で話される「Cockney （コックニー）」、そしてスコットランド、北アイルランド、イングランド中部・北部、ウェールズの各地域に方言があります。これは、ゲール語やウェールズ語という、イギリスに残る英語とは異なるケルト系の言語の影響も関係しています。グローバル化が進む一方で、さまざまな国や地域で話されている英語の多様性を認めようという動きが盛んになっています。住んだ土地ならではの英語に耳を澄ませば、土着の文化や歴史を体で理解することにな

るでしょう。 15

英国で学べること英国留学の主役はあなた。大学、大学院、専門学校など、どのコースに進学しても、自分のニーズに合った学習を自由にデザインすることができます。この柔軟性に、既成概念や先入観にとらわれない革新的な考え方、そして伝統的な質の高さが融合した英国の教育は、世界中で高い評価を受けています。

あなたの留学のタイプは？英語力に不安があるし、まずは短期で留学したい ➡ 語学留学へ（22 ページ）

英語だけじゃなくて、就職に役立つスキルを身につけたい大学生の場合

➡ 専門学校留学へ（42 ページ）

大学に在学しながら英国の大学生活も経験したい ➡ 大学学部留学へ（26 ページ）

大学を卒業したら、英国の大学院に進みたい ➡ 大学院留学へ（32 ページ）

英語力をつけて、将来的には英語を使った仕事をしたい ➡ 語学留学へ（22 ページ）

英語も勉強したいけど、専門的なスキルを身につけて資格をとりたい社会人の場合

➡ 専門学校留学へ（42 ページ）

大学で専攻した科目とは別の勉強をしたい

➡ 大学学部留学へ（26 ページ）、大学院留学へ（32 ページ）

ステップアップや起業のために MBA をとりたい ➡ 大学院留学へ（32 ページ）

高校在学中に体験留学したい

➡ 小・中・高校留学へ（18 ページ）

高校生の場合

夏休みを利用して短期留学をしてみたい

➡ 小・中・高校留学へ（18 ページ）、語学留学へ（22 ページ）

高校を卒業したら、英国の大学に進学したい ➡ 大学学部留学へ（26 ページ）

英国で学べること

ー

小・中・高校留学

日本人の生徒が単身で留学する場合は、公立の小・中学校に入学する権利がないため、私立校に入ることになります。「ボーディング・スクール」と呼ばれる私立寮制学校では、安全で恵まれた環境の中で生徒ひとり一人の能力を伸ばす丁寧な授業が行われていて、授業内容をきっちりとマスターできます。長期留学が難しい人には、日本の学校を休学してボーディング・スクールで勉強する1年間の体験留学や、長期休暇を利用したサマー・プログラムなどもあります。

語学留学

ー

ブリティッシュ・カウンシルでは、英国の英語教育機関を対象とした認定制度を実施しています。厳しい認定基準をクリアした公認校は、英国全土に500校以上あります。一般英語コース、大学進学のための英語コース、ビジネス英語、英語プラスコース、試験対策コースなど、多種多様な英語コースが開講されているので、自分に最も適したコースを選ぶことができます。英

大学学部留学

語発祥の地で英語を学べることも大きな魅力です。

ー

日本と英国の教育システムの違いから、日本の高校を卒業してすぐに英国の大学に進学する場合、ほとんどの人がまず1年間の大学進学準備コースに入学しています。英国の学士号は通常3年で取得できるので準備コースと合わせても4年で卒業でき大学院留学

ます。日本の大学に在籍しながら英国の大学で勉強できる“Study Abroad”という短期留学制度も人気があります。

大学院留学

ー

アート・デザイン留学

英国の修士号は、MBAを含めて多くの場合1年間で取得できます。1年間の修士課程は通常、講義中心ですが、 “MPhil”や “MRes”などと呼ばれる研究主体の修士号の場合は、学位取得に1年∼3年またはそれ以上かかります。博士課程では、3年以上の長期間に渡って研究活動を行い、その結果を学位論文にまとめます。また、英国の大学院には、専門分野の知識や英語力が、修士課程の入学基準に満たない場合に受講できる修士号準備コースやディプロマ・コースなどもあります。

アート・デザイン留学

ー

専門学校留学

大学学部コースでアート・デザインを勉強するには、ほとんどの場合、入学前に1年間のアート・ファウンデーション・コースで基礎を勉強しながら自分に適した分野を見極めると同時に、学部入学に必要な作品（ポートフォリオ）を作成します。日本の大学、短大、専門学校等でアート・デザインを勉強し、提出作品が基準を満たしていれば、大学学部への直接入学も可能です。通常、学士号は3年で取得できます。また、大学院課程には、ディプロマ、修士号、博士号などのコースがあります。

ー

通信教育

専門学校留学

英国の専門学校では多くの職業分野で基礎的なレベルからプロフェッショナルなレベルまで、幅広い選択肢の中から、興味や目的に合ったコースを選ぶことが可能です。多くの専門学校が大学進学準備コースや留学生のための英語コースも開講しています。専門学校で2年間学んだあと大学に進学し、さらに2年間勉強することで、専門資格と学士号の両方の取得が可能です。

ＵＣＡＳを通じた出願

通信教育

ー

自分が住んでいる国や仕事を離れることなく英国の大学・大学院の学位や資格を取得できる通信教育。英国の場合、通信で取得した学位や資格は通学して取得したものと同等の価値があります。英国の数多くの教育機関が通信制のコースを提供しており、そのレベルや種類はさまざまです。 17

小・中・高校留学英国の学校では子どもたちのありのままを受け入れ、ひとり一人の長所と個性を伸ばしながら自立心や自信を育てます。スポーツや音楽、地域のボランティア活動への参加なども勉強と同じくらい重要視されていて、統一試験などの受験勉

強の時期でも、この教育姿勢は変わることがありません。大学受験だけに焦点を合わせるのではなく、「良い人生」を送

ることができるような教育方針がとられています。英国の私立の小・中・高校の授業は少人数のクラスで行われるため、教師はそれぞれの生徒に気を配ることができます。

英国の学校教育英国の小・中・高校の教育期間は、5歳∼18歳の13年間

場合、同伴する16歳以下の子どもは公立校に入学すること

です（スコットランドでは5歳∼17歳、北アイルランドでは

が可能です。

4歳∼18歳）。英国全土の小・中学校のうち95%が公立校で、

公立校へ入学する場合は、滞在する地域の教育委員会

ほとんどが通学制です。残り5%が私立校で、500校以上が

（Local Council）に問い合わせて、受け入れが可能な学校

寮制の「ボーディング・スクール」と呼ばれる学校です。4歳

を調べて入学手続きを行います。教育委員会はイギリスの

から15歳の日本人生徒が英国に単身留学する場合は、公立

公共サービス情報サイトGOV.UK（www.gov.uk/browse/

の小・中学校に入学する権利がないため、私立校に入ること

education/school-admissions-transport）で調べることが

になります。ただし、保護者が英国赴任や長期の滞在をする

できます。

英国の小学校への留学私立の場合、7歳∼13歳（女子は11歳までの場合が多い）

に比べると異なる文化や言語をより柔軟に受け入れることが

までの生徒は、ジュニア・スクールで勉強します。ジュニア・

でき、スムーズに学校生活を始められる点であり、難関の中

スクールは“中学校入学の準備をする”という意味で「プレパ

学校に入学希望の場合はジュニアスクールからの留学が不可

ラトリー・スクール」とも呼ばれています。英国の小学校は、

欠です。また、長期の休みには帰国し、1年の三分の一は日

あらゆる科目と課外活動を経験させ、子どもの潜在能力と学

本で過ごすことになるので、日英両方の言葉と感覚を同時に

習への興味を引き出すような指導をしています。

身につけられます。

小学生の時期に留学するメリットは、中学・高校時の留学

英国の教育システム年

シニア・スクール（女子校の場合 11 歳∼）私立公立資格・試験

プレ・プレパラトリー・ジュニア・スクール（プレパラトリー・スクール）スクール

プライマリー・スクール

セカンダリー・スクール

シックス・フォーム・カレッジチュートリアル・カレッジファーザー・エジュケーション・カレッジシックス・フォーム・カレッジシックス・フォーム・スクール

イングランド、ウェールズ、北アイルランド

16 歳 GCSE 18 歳 GCE-A レベル

スコットランド

16 歳 SQC National 5 17 歳 SQC ハイヤー 18 歳 SQC アドバンス・ハイヤー

英国で学べること

英国の私立校へ留学する場合、13歳∼18歳（女子校は11

GCE-Aレベルは、GCSEを受験したあとに引き続きシニ

歳∼18歳）までの生徒はシニア・スクールで勉強します。

ア・スクールで勉強もできますが、「シックス・フォーム・

14歳でGCSEという全国統一テスト（下記参照）の勉強を始

カレッジ」または「チュートリアル・カレッジ」と呼ばれる学校でも勉強することが可能です。これらのカレッジは、大学進学を希望する英国人学生や留学生が必要な資格を得るため

でGCE-Aレベルという高度で専門的な統一試験を受けます。

に通う進学準備校で、勉強以外の活動は限られています。

これらの統一試験は科目別試験で、個人の能力や希望に応じ

中学校から留学する場合は自身の年齢に合わせた学年から

て受験科目の種類や数を決定でき、試験の結果は大学進学な

スタートしても問題ありませんが、高校生で留学する場合は、

どの将来の進路に影響します。なお、スコットランドは制度

2年間GCSEコースで勉強してからGCE-Aレベルのコース

が異なり、SQCという資格があります（下記参照）。

に進むなど、年齢よりも自分の学力に合わせて入学できる学

語学留学

め、義務教育を修了する16歳でほぼ全員の生徒がGCSEを受験します。その後、数科目に絞って2年間勉強し、18歳

小・中・高校留学

英国の中学・高校への留学

大学学部留学

年を考えるようにしましょう。直接Aレベルコースに入って 2年間で修了したとしても、低いグレードや、大学での専攻に関連のない科目だと、希望大学への入学が難しくなるためです。ただし、高校2∼3年生で留学する場合は、2学年以上も

大学院留学

年下の生徒と勉強するには、年齢的に抵抗を感じるかもしれません。Aレベルの準備としてGCSEコースを1年間だけ、またはAレベルの1年目を繰り返すなど、3年計画を受け入れてくれる学校を選ぶと良いでしょう。

アート・デザイン留学

英国の教育システムイングランド・ウェールズ·北アイルランドの制度

❶ GCSE （General Certiﬁcate of Secondary Education）

❷ GCE-A レベル（General Certiﬁcate of Education, Advanced Level）

スコットランドでは、15 歳∼ 16 歳で National4 や National5 の試験を受験します。大学進学を志望する生徒は、17 歳でハイヤー・グレードを 4 ∼ 5 科目受験。スコットランドの大学に入学するには、3 ∼ 5 科目のハイヤー・グレードが必要です。スコットランドでは 17 歳でハイヤー・グレードを受験したあと、大学に入学する人もいます。スコットランドの大学学部課程は、通常 4 年間です。ハイヤー・グレードを受験後、希望者はさらに 1 年間勉強し、18 歳でアドバンス・ハイヤーという試験を受けます。これは、GCE-A レベルとほぼ同等の資格とみなされます。

通信教育ＵＣＡＳを通じた出願

GCE-A レベルは、大学の入学資格として英国で最も広く認められている資格で、さまざまな分野から科目を選択することができます。2 年間で 3 ∼ 4 科目を専門的に勉強します。学部の専攻学科によっては、受験科目を指定している大学もあるので、A レベルの科目を選択するときは、自分の将来の進路と合わせて考えましょう。イングランド・ウェールズ・北アイルランドでは、A レベルを受験したあと、18 歳で大学に入学し、通常 3 年間で学士号課程を修了します。

❶ SQC （Scottish Qualiﬁcations Certiﬁcate）

専門学校留学

GCSE は、英国人生徒のほぼ全員が受験するスタンダードな試験です。受験のための学習は 14 歳から始まり、16 歳までに受験を完了します。英語、数学などの必修科目と、音楽、演劇、地理、歴史などの選択科目が設けられており、一般的に 8 ∼ 10 科目を受験します。

スコットランドの制度

※以上の資格のほかに、国際的な大学入学資格である IB（International Baccalaureate）や新しく導入された Pre-U といった A レベルに代わる大学受験資格コースを提供している学校もあります。

体験留学長期留学が難しい場合は、日本の学校を休学して「1学期

る学校がある一方、帰国した生徒の学年を下げて受け入れる

間∼1年間」ボーディング・スクールに体験留学する方法も

学校もあるなど、方針が異なるため、必ず事前に確認するよ

あります。体験留学には、現地の生徒たちに混ざって本場の

うにしましょう。また、小学生も体験留学をすることが可能

英語に触れながら、学校生活を体験できるメリットがありま

です。なお、1年間だけの留学でも英語を使うことが楽しく

す。日本の中学・高校の中には、体験留学で得た単位を認め

なり、その後の日本での英語学習に良い影響があらわれます。

サマー・プログラム長期留学にためらいがある人は、夏休みを利用して「サ

どのプログラムに参加できるのが特徴です。英語の授業をと

マー・プログラム」に参加してみると良いでしょう。7月上

りながら、スポーツや芸術、音楽などのさまざまなアクティ

旬から始まるものが多く、期間は通常2週間∼8週間です。

ビティに参加し、ほかの国からの留学生と交流できます。ボー

サマー・プログラムの多くは留学生のために開かれているの

ティング・スクールの施設を利用して開催しているものも多

で、英語力はあまり求められず、英語ができなくてもほとん

く、ホームステイよりは寮での滞在が主流です。

ガーディアンについて英国の学校に単身で留学する場合、 “ガーディアン（後見

ガーディアンを探してくれる学校はほとんどないので、通

人） ”と呼ばれる家庭が必要です。病気や事故、トラブルが

常は自分で手配をするか、本誌掲載の留学エージェント（77

起きたときなどの緊急時、また寮が閉まる学期中の「中間休

ページ∼参照）などに手配を依頼します。留学生をサポート

み」などに滞在できる家庭が必要なためです。また、16歳以

してくれるガーディアンは、学校の選択と同じように大切な

下の生徒は、ビザを取得するためにガーディアンが必要です。

ので、信頼できる家庭を選ぶようにしましょう。

英国留学の費用の目安英国の小・中・高校留学にかかる費用は学校によって異なりますが、およその目安は以下の通りです。学費（住居費含む）：年間￡27,000∼34,500 英語補習費、保険、クリーニングなどの費用：年間￡2,400∼£4,000 ガーディアン宅の滞在費、国内交通費、日本と英国の往復の航空券代など、学校に支払う以外の費用：年間￡9,000∼12,000程度

英国で学べること英国留学までのモデルプラン

学さん【留学した都市】

High Wycombe ➡ Shepherd’ s Way 【留学した学校】

【留学期間】

2011 年 1 月∼現在も留学中【留学準備の開始時期】

留学の 3 か月前

プランニングと情報収集 ▪ ブリティッシュ・カウンシルが開催する説明会や英国留学フェアなどのイベントに参加する（03 ページ参照）。 ▪ Education UK ウェブサイト（www. educationuk.org/japan）で情報収集する。 ▪ 留学の期間や目的に応じて、進学留学にするか体験留学にするかを考える。 ▪ 留学手続きは自分でするか、留学エージェント（77 ページ～参照）に依頼するかを決める。

語学留学

Godstowe Preparatory School ➡ Queenswood school

小・中・高校留学

英国

大学学部留学

英国留学を決断した理由

小学校3年生の夏、サマースクールで英国のシャーボーンスクールに2週間通いました。美しい自然やイギリスの英語に魅力を感じ、「もっとここで学びたい」と思ったので留学を決めました。

数制のクラスです。また、教科ごとに教室が異なるため、生徒自身が移動するところも日本とは違います。クラブ活動の種類も多く、いろいろなことに挑戦できます。食

▪ Education UKウェブサイトやIndependent Schools Council のウェブサイト（www. isc.co.uk）などで学校の情報を収集。 ▪ 48 ページ～の地域別学校紹介を参照。 ▪ 学校の特色、環境、規模、費用、英語面のサポートなどを考慮して学校を選択する。

大学院留学

英国の学校

日本の学校と大きく違うのは、まず約15人という少人

学校の選択

事は自分で好きなものを選ぶことができるカフェテリアアート・デザイン留学

形式で、午前と午後におかしを食べる時間があります。冬休みと春休みは約3∼4週間、夏休みは約2か月あります。私が通う学校では、毎朝生徒たち全員で教会へ行きます。休みの過ごし方

私は、週に1回テニスとピアノを習っています。土曜日は学校行事があり、料理や工作、スポーツなど、アクティ

出願 ▪ 学校案内や願書を取り寄せ、必要書類をそろえて出願。 ▪ 英国留学フェアなどのイベントで学校の担当者と相談。 ▪ 通常、試験・面接を受ける。

専門学校留学

ビティに参加します。私はこのアクティビティを通じて、さまざまな国の友だちができました。英国での滞在生活

私は5人部屋の寮で生活しています。ゴミ出しや食器洗い、洗濯、掃除など、全員が当番制で行います。また、寮対抗のイベントがあり、スポーツや演技、音楽などで

▪ 英国の知人、または留学エージェントに依頼してガーディアンを手配。 ▪ ブリティッシュ・カウンシルの英会話スクールや無料オンライン英語学習教材を使って英語力をアップさせる（www. britishcouncil.or.jp/english）。

通信教育

競います。

滞在先の手配

英国留学を経験して

留学当初は英語がわからず苦しい思いをしましたが、先生や友だちなどがサポートしてくれ、がんばることがで受け入れてくれ、英国に大切な家族ができたことがとてもうれしいです。現在は来年度の全国統一試験（GCSE）に向け、勉強中です。私の場合、選択科目数は10.5科目です（英語、数学、理科、地理、スペイン語、日本語、

ＵＣＡＳを通じた出願

きました。また、ガーディアンは私を家族の一員として

ビザの取得と渡航準備 ▪ パスポート、ビザを取得し、航空券や留学生保険の手配をする。詳しくは 66 ページ～を参照。

宗教、家庭科など）。

語学留学「英語発祥の地」である英国の英語教育には、長い伝統と実績があります。英国には、世界的に高く評価されている英語

教育を受けるために、毎年 60 万人を超える人々が世界中から集まってきます。「英語は使いながら覚える」を基本にす

る英国では、教室に入った瞬間から積極的にコミュニケーションをとることが奨励され、実践的な英語力が身につけられます。英国の英語教育機関は、多種多様な英語コースを開講しており、自分に最も適したコースを選択することができます。

英国の英語教育英国の英語コースは認定制度によって質の高さが保証されており、学校を選ぶ際の判断基準になります。ブリティッシュ・カウンシルと“English UK”が、英語教育機関を対象にしたアクレディテーションUK認定制度（Accreditation UK）を運営し、定期的に監査を行っています。認定を受けるためには、教師、教授法、施設、運営、福祉面などで、厳しい基準を満たしている必要があります。2016年4月現在、500校以上の学校が認定を受けており、公認校はブリティッシュ・カウンシルのウェブサイト（https://www.britishcouncil.org/education/accreditation/centres）で確認できます。認定を受けた学校は、右下の“Accredited by the British Council”のマークを使うことができます。 English UKは、英国の語学学校で構成されている任意の団体で、質の高い英語教育を推進する活動を行っています。全国のメンバー校の中には、私立の英語学校やカレッジ、専門学校や大学の語学センターなど、私立と公立の両方の学校が含まれています。詳しい情報は、English UKのウェブサイト（www. englishuk.com）から得ることができます。

英語学校の種類と特徴ブリティッシュ・カウンシルの認定を受けている英語教育機関は英国全土に点在しており、私立の英語学校、公立の専門学校や大学など、さまざまなタイプの学校の中から、自分の興味や目的に合った学校を選ぶことができます。私立と公立の学校には、それぞれ次のような特徴があります。

私立の英語コース小さな学校から大規模な学校までさまざまなタイプがあり、世界中から英語を勉強するために学生たちが集まります。短期と長期のコースがあり、通年いつでも入学が可能なほか、学校が企画するスポーツや観光などのアクティビティに参加できます。

公立の英語コース専門学校や大学が開講しているプログラムで、アカデミックな雰囲気があります。大規模な学校が多く、大学やカレッジの施設（図書館、寮、プール、ジム、IT ルームなど）が使用できます。また、ほかのコースに在籍している英国人学生や各国からきた留学生と交流することができるのも大きな魅力です。大学の英語コースは、進学のための英語コースが中心です。

英国で学べること小・中・高校留学

滞在施設のタイプほとんどの学校が滞在先を探す手伝いをしています。ホームステイに加え、【部屋の種類】

B&B（朝食付きの民宿）やホテルなどをアレンジしてくれる学校もあります。

ひとり部屋（Single room）

ホームステイは語学留学をする学生の間で最も人気があり、英国の文化を身近

ふたり部屋（Shared room）【食事】

に感じることができます。また、ホストファミリーとの交流は、英語力の向上

朝食付き（Bed＆Breakfast）

にもつながります。多文化社会の英国にはさまざまな国の人たちが生活してい

語学留学

3食付き（Full-board）朝夕2食付き（Half-board）

るので、ホームステイを受け入れている家庭は多様です。学校は受け入れ先を差別せず、基準を満たしていればホームステイ先に指定しています。

大学学部留学

英国留学の費用の目安英語コースの授業料などの費用は、基本的に私立と公立で違いはありませんが、クラスの人数やコースの内容などによって異なります。費用の目安は8人∼12人くらいのグループのクラスで約￡150∼300／週、より少人数のクラスや専門的なコースでは約￡200 ∼500／週です。また、生活のスタイルや住む地域などによって異なりますが、1か月の生活費はロンドン近辺で￡1,265、それ以外の地域では￡1,015程度です。

大学院留学

英国

学

英国留学を決断した理由

留学生活で大変だったこと

足を骨折したときは、毎日とても大変でした。学校の最寄

生活が始まりました。もともと海外で英語を学びたいと考

り駅にはエレベーターがなく、階段の上り下りに苦労しま

えていたので、いい機会でした。

した。しかし、電車では必ずだれかが席を譲ってくれ、歩

アート・デザイン留学

父が仕事で英国に赴任することになり、私の英国での留学

いていると見知らぬ人からも「大丈夫？」「どうしたの？」事前の英語学習

と心配されました。英国人のやさしさを感じた瞬間でした。

渡英前は、NHKの英語学習CDやYouTubeを使ってリスニング力を高め、教科書で単語を勉強するなど、リーディングやグラマーよりも会話力に重点を置きました。

現在の活躍の様子

現在も留学中で、大学進学準備コースへ進むために勉強し専門学校留学

ています。最低でもIELTS5.5が必要なので、学校の先生英国の学校

にサポートしてもらいながら、がんばっています。

登校初日にクラス分けテストが行われ、そのあと授業に合流しました。私は90分のクラスを午前に2コマ、午後に1コマとりました。午前は教科書を使ってグラマーやボキャブラリーを学び、午後はグループディスカッションなどでスピーキングを中心に学習しました。ビジネス英語、

▶クラスメイトたちと集合写真

あり、継続的に良い点をとると上のクラスにレベルアップできます。毎日プリントやエッセイ、教科書の問題など、さまざまな課題が出されました。

通信教育

IELTSコースなどもありました。毎週金曜日にテストがさん【留学した都市】

London 【留学した学校】

放課後は友だちと観光名所やパブに行ったり、オックスフォードストリートを散歩しています。休日には友だちを家に呼び、いっしょにサッカー観戦をしました。また、近くの公園にテニスコートがあったため、英国人のコーチにテニスを習いました。

Bloomsbury International （55 ページ）

ＵＣＡＳを通じた出願

休みの過ごし方

【留学期間】

2015 年 8 月∼現在も留学中【渡英直前の英語力】

英検準 2 級程度【授業料を除いた1か月の生活費】

約 3 万円

英

と

一般英語・集中英語

職業専門英語

General and Intensive English

English for Speciﬁc Purposes（ESP）

英語圏で生活するために必要なスキルを学びます。レッスンは、学生ができるだけ英語を話すように構成されていて「読む・聞く・書く・話す」の４つのスキルをバランス良く上達させることができます。

法律、医療、ジャーナリズム、観光業といった特定の専門分野で使う英語を学びます。すでにある程度の英語力があり、より専門的な表現方法や専門用語の習得を目指す人が対象のコース。特定の職業で使われる単語や文章の構成を学びながら英語を習得できます。

大学進学のための英語

English for Academic Purposes（EAP）

英国の大学やカレッジなどの学位取得コースで勉強することを目指している人のためのコース。授業は、おもに小論文の書き方やノートの取り方、要約の仕方、統計データのまとめ方、プレゼンテーションの仕方、講義の受け方、文献の速読法、セミナーへの参加の仕方など、大学やカレッジで学ぶために必要なスキルが習得できるようになっています。EAP コースは、一般的に大学進学前に受講します。通常は、EAP コースを受講中または修了後に英語検定試験などを受験して、入学に必要な英語力の基準を満たした場合、大学・カレッジへの入学が許可されます。EAP コースの認定は、 BALEAP（The British Association of Lecturers in English for Academic Purposes ＝ www.baleap. org）という機関によって行われています。

ビジネス英語

English for Business / Executives

ビジネス界で必要とされる英語を習得するコース。英語が使われるビジネスの環境で、自信をもって対応できるコミュニケーション力の習得を目指します。ミーティングの進め方、商談、プレゼンテーション、社交術、会議、電話での対応など、特定のスキルを習得するコースもあります。また、学びたい分野がはっきりしていて、短期間での習得を希望するビジネスマンを対象にした小グループ、またはマンツーマンのレッスンが受講できるエグゼクティブ・コースに留学する人も増えています。

イングリッシュ・プラス English Plus

「教室の外で英語を実践したい」という人におすすめのコース。英語を勉強しながら、料理、スポーツ、ファッション・デザイン、パフォーミング・アーツ、ビジネスなど、趣味や関心のある科目を学びます。

大学進学準備コース

Foundation and Access Course

専門学校や大学に進学するための準備をするコースです。進学のための英語と学習スキルに加え、専攻予定の分野に関連する科目も勉強します（大学学部留学＝ 26 ページ参照）。

英語検定試験準備

Examination Preparation

英語コースを修了したあとに、特定の英語検定試験を受験したい人に最適のコース。IELTS のように頻繁に実施される試験を除いて、受験したい試験がいつ実施されるかを確認してから、入学時期や期間などを決定しましょう。

英語教師用コース

Courses for Teachers of English

現在英語を教えている人、あるいは将来英語を教えたい人が対象のコース。外国語としての英語教育（TEFL ＝ Teaching English as a Foreign Language）、外国人のための英語教育（TESOL ＝ Teaching English to Speakers of Other Languages）などのコースがあります。言語と方法論、クリエイティブな教授法、現代文化、マルチメディアの利用法などを勉強します。サーティフィケートやディプロマに加え、博士号レベルの資格を取得できるコースもあります（32 ページ参照）。

教師宅での学習 Home Tuition

教師の自宅で、家族の一員として生活しながら英語を習得します。個人レッスンで、英語を集中的に勉強し、日常生活でも効率的に学ぶことができます。

英国で学べること

子ども向けバケーションコース Vacation Courses for Young Learners

Vacation Courses for Adults

One to One Tuition

出願 ▪ 学校のパンフレット、願書を入手する。ほとんどの学校が、ウェブサイトで資料・願書の入手や入学申請ができる。学校に送る書類は、すべてコピーをとっておく。 ▪ 内金（Deposit）をクレジットカードや銀行送金で支払う。銀行送金の手数料は、申請料から引かないように注意。

滞在先の手配

専門学校留学

学生ひとりに対して教師 1 名が教える個人授業。自分に合った内容を、希望する期間だけ勉強することができます。個人レッスンのコースでは、学生がグループで勉強する機会も得られるように、ほかのコースと組み合わせて勉強できるところもあります。

▪ Education UK ウェブサイトやブリティッシュ・カウンシルのイベントで学校の情報を収集。 ▪ 48 ページ～の地域別学校紹介を参照。 ▪ 学校のタイプ、所在地、コース開講日や期間、費用などを考えて選ぶ。ブリティッシュ・カウンシルの認定校かどうかも重要なポイント。

アート・デザイン留学

個人レッスン

学校の選択

大学院留学

長期休暇中に開講される短期の英語コース。一般的に 3 ∼ 4 月の春休みや 7 ∼ 8 月の夏休みに開講されます。対象は 18 歳以上で、多くの場合はスポーツや観光などの休暇を楽しむ活動が含まれています。

▪ ブリティッシュ・カウンシルが開催する説明会や英国留学フェアなどのイベントに参加する（03 ページ参照）。 ▪ Education UK ウェブサイト（www.educationuk. org/japan）で情報収集する。 ▪ 留学手続きは自分でするか、留学エージェント（77 ページ～参照）に依頼するかを決める。

大学学部留学

大人向けバケーションコース

プランニングと情報収集

語学留学

8 歳∼ 17 歳の生徒が、安全な環境で英語を学びながらさまざまなアクティビティを体験するコース。英語の会話力や理解力を伸ばしたり、社会性を身につけたり、世界中からきた生徒と友だちになる機会が得られます。アクティビティには、スポーツや観光、文化・社会的体験などが含まれています。これらのコースは通常 6 月∼ 8 月の夏季に開講されますが、1 月∼ 2 月に開講されるコースもあります。

小・中・高校留学

英国留学までのモデルプラン

通信教育

▪ 滞在先の手配を学校に依頼する場合は、申込書を送る。 ▪ 喫煙の有無、食事について（苦手な食べ物やアレルギーなど）、動物（ペットの好き嫌い）、家族構成（子どもの有無）、交通手段など、特別な要望がある人はリクエストする。また、自分の趣味や好きなスポーツなども伝えておくと良い。

ビザの取得と渡航準備

ＵＣＡＳを通じた出願

▪ パスポートやビザ、航空券や留学生保険の手配をする。渡航前に学生ビザを取得する必要があるコースの場合は、入学許可書を受け取ったら、期間やレベルなどに合わせたビザを早めに申請する。詳しくは 66 ページ～を参照。

大学学部留学英国の大学学部課程は、講義や少人数制（6 ∼ 12 人）のセミナー、チュートリアルと呼ばれる個別指導（1 ∼ 3 人）、グルー

プワークなどで構成されています。学生は講義に出席する一方、小論文や試験などで自分が何をどのように理解しているかを表現しなければなりません。チュートリアルでは、リラックスした雰囲気の中、自分の考えについて教授と議論

や意見交換をします。英国独自の伝統であるこの少人数のグループ学習を通して、専攻分野に関する理解を深めるだけでなく、将来のキャリアに役立つ分析能力、チームワーク、問題解決能力を身につけられます。

英国の大学学部のコース日本と英国の教育システムの違いから、日本の高校を卒業してからすぐに英国の大学に進学する場合、ほとんどの人が1年間の「大学進学準備コース（Foundation／Access Course）」で学びます。英国の学士号は通常3年間で取得できるので、大学進学準備コースと合わせても4年で卒業することができます。また、日本の大学に在学しながら英国の大学で勉強ができる“Study Abroad”という1年間の体験留学制度も人気です。

大学進学準備コース英国の大学では、入学後すぐに専門的な勉強が始まります。

を身につけます。

また、授業を理解したり論文を書いたりするには、十分な英

大学進学準備コースで所定の成績を収めれば、その大学ま

語力が必要です。英国の大学では自分の考えをもち、論理的

たは提携先の大学に進学できるので、留学生が英国の大学に

に発表することが求められます。教育制度も言葉も学習スタ

進むための最も現実的な近道といえるでしょう。英国では多

イルも異なる留学生が、英国の大学にスムーズに進学できる

くの学部課程が3年制のため、進学準備コースを含めても4

ように設けられたのが「大学進学準備コース」です。大学進

年間で大学を卒業できます。

学準備コースの多くは大学と同じように9月に始まり、翌年

大学進学準備コースでは、指導教官もスタッフも親身に

の6月に終了します。9か月の間にアカデミック英語の基礎

なって学習をサポートしてくれます。また、指導教官やスタッ

や希望する専攻に関する知識のほか、大学教育を受けるため

フが豊富な経験や資料をもとに大学出願のアドバイスも行っ

に必要な速読のスキルやエッセー（小論文）の書き方、リサー

ています。

チや発表の方法、コンピューターの利用法などの学習スキル

※アート・デザイン分野の大学に進学したい人は38ページを参照。

大学進学準備コースでは、英語力を高めるための訓練も行いますが、基礎科目も含めて授業はすべて英語。そのため、入学するためにはある程度の英語力が必要です。英語力が足りない学生向けに英語コースを設け、事前にそれを受講し、十分な英語力を身につけることを条件に入学を認めている学校もあります。いずれにしても、高校卒業後は日本にいる間、または早めに渡英して入学するまでに、英語力を高めておくと、入学後の勉強がスムーズに進むでしょう。

英国で学べること

学

とチュートリアル・カレッジ

大学が実施する大学進学準備コースは、おもにその大学への進学を希望する人が対象なので、志望校や専攻を絞り込んでいる人に向いています。入学に必要な英語力はやや高め。キャンパス内で授業が行われ、大学の寮やさまざまな施設を利用できるので、ひと足早くキャンパスライフが楽しめます。

チュートリアル・カレッジ（Tutorial College）とは、大学進学を希望する英国人の学生または留学生が、大学で学ぶために必要な知識やスキル、資格を得るために通う進学準備校のことです。複数の大学やカレッジと提携している学校が多く、修了後はそのいずれかに進学することができます。入学したあとに自分の成績や将来の目標などに合わせて、進学先の大学をじっくり時間をかけて選べるのがメリットです。

語学学校

大学学部留学

語学学校の中には大学進学準備コースを提供しているところもあります。チュートリアル・カレッジと同様に複数の大学と提携していることが多いので、進学先や専攻分野を決めかねている人に適しています。通常の英語コースを受講し、英語力を高めてから大学進学準備コースに進むことも可能です。

語学留学

大学

小・中・高校留学

学

専門学校英語のコースが充実しているので、進学準備コースが始まる前に英語力を高めたい人におすすめです。所定の成績を収めれば、提携先の大学への進学が保証されるほか、他大学への出願も可能です。

大学院留学アート・デザイン留学

大学進学準備コースの選び方大学進学準備コースは特定の大学やカレッジと提携している場合が多いので、修了後に進学できる大学や専攻分野をよく調べてから申し込むことが大切です。コースはEducation UKウェブサイト（www.educationuk.org/japan）やUCAS（47ページ参照）のウェブサイト（www.ucas.com）で調べることができます。

英国の学士号英国のBA（Bachelor of Arts）やBSc（Bachelor of Science）などの学士

専門学校留学

号は、通常3年で取得できます。スコットランドの大学の学士号コースや1年の実務研修が入るサンドイッチ・コース（Sandwich Course）などは4年です。また、医学や獣医学、建築などの専門資格のコースは、学位取得に5年∼7年かかります。ほとんどの大学で9月中旬から新しい学年が始まり、伝統的には 3学期制でしたが、最近は2学期制に移行する大学が増えています。英国で取得できる学士号は、おもに下記の種類に大別されます。学位に学

通信教育

業成績がつくのも、英国の学士号の特徴です。成績が良いほうから、Firstclass honours（最高位の成績でﬁrstと呼ばれることもある）、続いてUpper second-class honours（2：1）、Lower second-class honours（2：2）、 Third-class honours （third）、 Passとなっています。修士課程に進むためには、

ＵＣＡＳを通じた出願

Upper second-class honours以上の学位が必要とされます。

Single Honours Degree：ひとつの分野を専門的に勉強して取得する学士号。 Joint／Combined Honours Degree：ふたつの分野を同時に勉強して取得する学士号。 Modular Degree：修了に必要な単位をとると取得できる学士号。Modular Degreeコースでは、専攻分野の必修科目以外に複数の選択科目を履修でき、多くの場合は大学間の単位互換も可能。

Study Abroad 「日本の大学に在学している間に1年くらい英国の大学で

取得したいという人にはぴったりです。申し込みが可能な学

勉強してみたい」という学生たちの人気を集めているのが

部は自分が所属・専攻している学部に限定されますが、関連

“Study Abroad Programme”または“JYA（Junior Year

性のある学部であれば異なる専攻でも入学できることがある

Abroad） ”と呼ばれる1学期∼1年間の短期留学プログラム

ので、入学先の学校に相談してみましょう。

です。このプログラムの魅力は、英国の学生といっしょに講

Study Abroadプログラムは、通常9月∼6月までの9か

義やゼミに出席して専攻分野を勉強できるところ。外国から

月コースですが、近年では多くの大学が日本の新学期に合わ

の大学学部生の参加も多く、なかには大学を卒業した人が参

せて、4月から始まる1年間のコースを設けています。4月

加できるプログラムを実施している学校もあります。

∼8月まで英語研修を受け、9月∼翌年3月まで希望する学

英国の大学と提携して、1年間の留学プログラムを実施し

科を選択して、英国の学生や世界各国からの留学生たちと

ている日本の大学（協定校）もあります。協定校がなくても、

いっしょに勉強をします。4月開始のコースは英語研修期間

多くの日本の大学が留学中に学んだ学科を単位として認めて

があるので、早く渡英して現地で英語を勉強してから大学の

いるので、英国留学を体験し、4年で日本の大学の学士号を

授業を受けたい人に適しています。

英国の大学の入学条件日本で教育を受けた人が英国の大学に入学する場合、通

ことを条件に合格を出す大学もあり、これを「条件付き合格

常、下記のような条件が求められます。詳しい条件は大学や

（Conditional Oﬀer）」といいます。英語力が基準に達してい

コースによって異なるため、各大学の入学資格を確認してく

る場合でも、多くの大学が留学決定者を対象にした英語力強

ださい。自分が入学条件を満たしているか不明なときは、志

化のコース（Pre-sessional English）を開講しているので、

望する大学の国際部（インターナショナル・オフィス）に確

大学の授業をより理解するためにも、早めに渡英して集中的

認すると良いでしょう。入学までに一定の英語力をつける

に英語を勉強すると良いでしょう。

▪日本の高校を一定の成績で卒業 ▪ IELTS 4.5 ～ 5.5 ▪大学進学準備コース修了（または大学に 1 ～ 2 年在学／短大・専門学校卒業） ▪ IELTS 5.5 ～ 6.5 ▪日本の大学に在籍 ▪ IELTS 5.5 ～ 6.5 ▪日本の大学に在籍 ▪ IELTS 4.5 ～ 5.5

英国で学べること

Education UKウェブサイト（www.educationuk.org/

＝高等教育質保証機構）という機関が厳しい審査を行ってい

japan）やUCASのウェブサイト（www.ucas.com）、本誌

るので、どの大学においても教育の質と水準が保証されてい

48ページ∼の英国の地域別学校紹介を参考に、自分に合っ

ます。審査結果はオンラインで公表（下記参照）されている

た大学選びをすると良いでしょう。英国の大学・カレッジは、

ので、自分が専攻したい分野についてそれぞれの学校の評価

QAA（Quality Assurance Agency for Higher Education

を知ることができます。

小・中・高校留学

大学学部のコースの選び方

語学留学

教育の質と水準に関するレポート：QAA（Quality Assurance Agency＝www.qaa.ac.uk）全国大学生調査の結果（NSS）：Unistats（unistats.direct.gov.uk）研究の質に関する全国審査：REF（Research Excellence Framework＝www.ref.ac.uk）

大学学部留学

その他の大学学部のコース英国の大学学部課程には、おもに教育学、コミュニケーション、神学、社会福祉、社会学などの分野を勉強できる高等教育ディプロマ（Diploma of Higher Education）、職業訓練分野の資格であるFD（Foundation Degree）やHND（Higher

大学院留学

National Diploma）という2年間のコースもあります（専門学校留学＝42ページ参照）。

滞在施設のタイプ留学生が大学やカレッジに滞在する場合、初年度は学生寮への入寮が保証されています。寮の決定は申し込み順なので、希

アート・デザイン留学

望する人は早めに手続きをしましょう。勉強部屋は個室で、学生8人ほどがキッチンやバスルーム、リビングルームなどを共有するのが一般的です。また、民間の物件を学校やカレッジが管理し、学生に貸しているケースもあります。

英国留学の費用の目安

専門学校留学

授業料大学や専攻分野によって授業料は異なりますが、おおよその目安は下表の通りです。大学の授業料はほかの国よりやや高めですが、学士号課程の修了に要する期間が短いので学費総額が低く抑えられます。

年間￡9,000 ～ 17,000 年間￡10,000 ～ 17,000

理系コース

年間￡12,000 ～ 26,000

医学系コース

年間￡25,000 ～ 40,000

通信教育

文系コース

生活費（住居費、食費、衣類、娯楽を含む）生活のスタイルや住む地域などにより異なりますが、 1か月の生活費はロンドン近辺で￡1,265、それ以外の地域では￡1,015程度です。

ＵＣＡＳを通じた出願

奨学金 Education UKウェブサイト（www.educationuk.org/japan）では、「検索」機能を使って奨学金を検索することができます。英国の大学学部留学を対象にした奨学金はあまり多くありませんが、大学などが独自に提供している場合もあるので直接問い合わせてみましょう。また、日本の助成団体が奨学金を提供している場合もあるので、日本学生支援機構のウェブサイト（http://ryugaku.jasso. go.jp/scholarship/）などで情報収集してみましょう。

英国での学生生活健康保険：6か月以上のフルタイム・コースに留学する場合、年間£150の健康保険付加料を支払うことでNHS（National Health Service＝英国の国民保健サービス＝68ページ）を通じて、多くの医療サービスが受けられます。付加料は、ビザ申請時にビザの合計期間分を前払いします。学生割引：学生は無料でNUS（National Union of Students=www.nus.org.uk）と呼ばれる全国学生組合の会員になれます。会員になると、NUSが実施している割引制度を利用して、食料品から劇場のチケットまで、さまざまなものを学割価格で購入することができます。学生割引は英国国内の旅行にも利用できます。アルバイト：大学に留学する学生は、一般的にアルバイト（コース期間中は最大週20時間、休暇中はフルタイム）が認められています。ただし、コースの種類によってはアルバイトできない場合もあるので、就労許可については必ず学校に確認するようにしてください。

英国

学

英国留学を決断した理由

英国留学を経験して

高校2年生の夏休みに、サマースクールに参加し、英国の

大学でも日常生活でも、英国では自分の意見をはっきり発

大学の環境とそこに住む人たちの人柄に惹かれたのが最大

言することを求められ、自分で考えて行動しなければなら

の理由です。自分の意見を求められ、尊重される英国の大

ないという環境は、私を大きく成長させてくれました。まっ

学は大変刺激的で、自分を成長させることができると思い

たく知らない土地で、ゼロから始めなければならなかった

ました。ウィンチェスターは「英国人が老後に住みたい街」

ので、精神的に非常に鍛えられ、問題把握と解決能力が身

No.1に選ばれたことのある場所で、景色がきれいで治安

につきました。大学のグループワークで、4人の英国人と

も良く、ここに住みたい！と強く思いました。

いっしょにイベントを企画・運営するという課題に取り組んだときは、特に苦労したことを覚えています。グループ

情報収集、渡英前の英語力 UP について

が決まったとき、英国人のうちのひとりに「留学生といっ

留学を決めてからIELTSの勉強を開始し、情報収集も兼

しょだと大変だからイヤだ」といわれてしまい、とても悲

ねてブリティッシュ・カウンシルのIELTSのクラスに入

しく、悔しい思いをしました。しかし、課題に取り組んで

りました。学校では基本的にアメリカ英語だったので、初

いく中でお互いに理解を深め、最終的には「多恵はチーム

めてイギリス英語に触れ、また英国の文化についても学ぶ

に必要な人だ」といってもらうことができました。一生懸

ことができたので、非常にためになりました。

命取り組めば、どんな壁でも乗り越えられる、文化や風習が違っても理解し合えると実感しました。

英国の大学

1年目は大学の入学に必要な英語力と基本的な知識を身につけるため、大学進学準備コースに入りました。英語力はもちろん、エッセイやリファレンスの書き方、プレゼンの方法など、大学で勉強するための基本的なことを学び、英国人学生が高校までに習う教養を身につけました。2年目からは大学に進学し、Faculty of BusinessのEvent ManagementコースとFaculty of ArtのMedia Studies

▶International Student Society の幹部

コースのふたつを専攻しました。授業はディスカッションが多く、常に意見を求められました。リーディングやショートエッセイなどの課題がたくさん出され、次回までに自分の意見をまとめて、発表するというものが多かったです。

さん【留学した都市】

Winchester 【留学した学校】

大学での課外活動

International Student Societyという国際交流サークルに所属し、最後の年には幹部として経理とイベントオーガナイザーを担当しました。留学生だけではなく、英国人学生も所属するサークルだったため、さまざまな考え方や文化・習慣を学び、非常に楽しかったのを覚えています。

The University of Winchester 【専攻】

Faculty of Business, Faculty of Arts 【留学期間】

2009 年 9 月∼ 2013 年 6 月【渡英直前の英語力】

IELTS 5.5

英国で学べること小・中・高校留学

英国留学までのモデルプランプランニングと情報収集

語学留学

▪ ブリティッシュ・カウンシルが開催する説明会や英国留学フェアなどのイベントに参加（03 ページ参照）。 ▪ Education UK ウェブサイト（www.educationuk.org/japan）で情報収集する。 ▪ 留学手続きは自分でするか、留学エージェント（77 ページ～参照）に依頼するかを決める。 ▪ ブリティッシュ・カウンシルの英会話スクール（67 ページ参照）などで英語力をアップさせる。

学校の選択

大学学部留学

▪ Education UK ウェブサイトやブリティッシュ・カウンシルのイベントで学校の情報を収集する。 ▪ 48 ページ～の地域別学校紹介を参照する。 ▪ 学校のウェブサイトから資料や願書（Application Form）を入手する。 ▪ 学校のタイプ、所在地、コースの内容、費用などを考慮して学校を選ぶ。大学進学準備コースの場合は、進学先を考えてから学校を選択する。

出願大学院留学

▪ 英国留学フェアなどのイベントで学校の担当者と相談する。 ▪ IELTS（66 ページ）を受験する。 ▪ 必要な書類をそろえて出願する。大学進学準備コースへの出願（1 年∼ 6 か月前＝高校 3 年生時の 9 ∼ 12 月）

アート・デザイン留学

入学願書のほか、高校の成績証明書、英語力の証明書、推薦状などの必要書類をそろえて、学校に直接送付して出願する。出願する学校数に制限はない。締め切り日は特に設けていない大学が多く、日本の大学との併願を考えるなら高校 3 年生の 12 月まで、遅くとも卒業する 3 月までには出願する。なお、コースによっては、大学共通の入学手続き機関（UCAS ＝ 47 ページ参照）を通じて出願を行う必要がある。

Study Abroad プログラムへの出願（1 年∼ 6 か月前）

入学願書、大学の成績証明書、英語能力の証明、推薦状（1 通または 2 通）など必要な書類を、学校に直接送付して出願する。締め切りが特に決まっていない大学の場合は、 6か月前の出願を目安にする。先着順に願書を受け付けるため、早く出願すれば早く審査される。

専門学校留学

学士号、HND、FD、高等教育ディプロマへの出願

大学共通の入学手続き機関（UCAS ＝ 47 ページ参照）を通じて出願を行う。（9 月中旬∼ 6 月 30 日）

合否通知大学進学準備コース、Study Abroad プログラムへの出願（出願後 1 か月∼ 3 か月）学校から合否結果が届いたら、入学するかどうかの返事をする。

通信教育

学士号、HND、FD、高等教育ディプロマへの出願（出願後 3 か月∼ 6 か月） UCAS から合否結果の通知を受けとり、返事をする。

ＵＣＡＳを通じた出願

ビザの取得と渡航準備 ▪ 留学先の学校から学生ビザ取得のための入学証明（Confirmation of Acceptance For Studies, CAS）が発行されたら、早めにビザの申請をする。 ▪ パスポートやビザを取得し、航空券や留学生保険の手配をする。詳しくは 66 ページ～を参照。

大学院留学英国の大学院では研究をサポートする体制が整備されていて、世界最先端の知識と技術を世界的な権威から直接学ぶことができます。英国は科学分野だけでも 90 名を超えるノーベル賞受賞者を輩出し、おもな医薬品の開発と研究においては EU 諸国の中で最も高い実績を誇ります。MBA をはじめとする修士号は、多くの場合は 1 年で取得できます。大学院

課程は専門的で短期集中型。特に、研究修士号は優れた研究基盤をもつ英国ならではの修士号で、スペシャリストとして専門分野を研究する資格と機会を得られます。

英国の大学院のコース英国には55,000を超える大学院のコースがあり、さまざまな分野の幅広い科目が提供されています。大学院課程は、講義主体のコースと研究主体のコースに分けられます。講義主体のコースは、修士号、ディプロマ、サーティフィケートの各レベルで、研究主体のコースは研究修士号と博士号のレベルで実施されています。また、修士号課程に入学するための準備コースもあります。大学院のコースの種類と特徴は、次ページを参照してください。

英国の MBA 1970年代初めに導入された英国のMBAへの入学者は確実に増え続けており、現在では毎年12,000人以上の学生がMBAコースに入学しています。英国には、100を超えるMBA（Master of Business Administration＝経営学修士号）コースがあり、コースの内容も一般的な経営管理の原則を教えるものから、ある特定の分野（金融、建築、ガス・石油、医療、交通、科学技術など）に合わせた専門的なカテゴリーまで、多岐にわたって開講されています。多くのコースは関連業界と強いつながりをもち、現代の国際企業のニーズに直結するように、常に改訂され続けています。英国のMBAコースは質・評価ともにヨーロッパ諸国の中でもトップクラスを誇り、革新的なコースの開講でも世界のリーダー的存在を担っています。そのため、英国のMBA資格は産業界で高く評価されています。また、英国の MBAコースには世界中からたくさんの学生が集まってくるので、人脈がワールドワイドに広がるというメリットもあります。

英国の MBA が高い人気を集める理由 ❶世界のビジネス界でも高く評価されている英国のMBAは、関連業界のニーズに合わせて継続的に質の高いコース内容が開発されている。 ❷英国のビジネス・スクールは国際的な視点を重視し、ほかのどの国よりも高い割合で留学生を受け入れている。 ❸一流の教官に加え、国内外の産業界と強いつながりをもっている。

英国で学べること

と

修士号準備コース

修士号課程

講義主体の修士号

Taught Master’ s（MA、MSc、MBA、LLM など）

専門分野の知識や英語力が修士号課程の入学基準を満たしていない場合に受講するコースです。1 学期間∼ 1 年間までのコースがあり、専門科目や語学の研修が含まれています。多くのコースが特定の大学における修士号コースへの進学を保証しています。

講義主体の修士号課程の多くは 1 年間（12 か月）ですが、一部の MBA や歯学系のコースなど、2 年間のコースもあります。講義やセミナーを受講し、レポートの提出や試験などで規定のモジュール（単位）を取り、独自の研究をもとに学位論文（15,000 語以上）を提出します。

研究修士号

Research Master’ s（MPhil、 MRes、 MA／MSc by researchなど）

これらのコースは、教育やマネジメントをはじめ、多くの科目で実施されています。ポストグラデュエイト・ディプロマやサーティフィケートは、多くの場合は関連する分野の専門的な資格として認められます。実際にポストグラデュエイト・ディプロマは、学位論文を書かないことを除いて、通常は修士号課程と同じプログラムになっています。また、これらのコースは、修士号課程に直接入学する資格を備えていない学生や、学部課程から専攻科目を変更する学生が、修士号に進むための準備コースにもなります。

研究修士号は、「スペシャリスト」として専門分野を研究する資格と機会を得られる学位です。自分が研究しているテーマに関心がある指導教官のアドバイスを受けながら進められ、修了時に 30,000 語以上の学位論文を提出します。また、研究を専門に行うコースなので、通常は決められた授業というものはありません。学位論文では、独自の発見について論述することが求められます。研究プログラムの期間は、その内容や個人によって異なり、1 年∼ 3 年、またはそれ以上かかる場合もあります。

博士号

博士号課程

研究と講義が複合された博士号

博士号課程では、3 年以上の長期間に渡って研究活動を行い、その結果を約 10 万語の学位論文にまとめることで学位が取得できます。学位論文は独自の発見について論述し、原則として出版が可能なレベルのものが求められます。芸術など、一部の分野では、学位論文の代わりに大規模な作品を制作すれば、学位が取得できる場合もあります。また、社会科学では論文を複数発表し、1 本の長い学位論文に代えることも可能です。研究機関によっては、学生に対して初めは MPhil（研究修士号）に登録することを義務付け、初年度の終了時に PhD に移行するという方法をとっているところもあります。

New Route PhD は、2001 年に英国で生まれた新しいタイプの博士号で、多くの英国の学校が積極的に取り入れています。New Route PhD は、現代の企業が求めている広範で深い知識を持ったスペシャリストの育成を目指すものです。専門分野だけでなく、関連分野や IT ビジネス分野もカバーされており、専門的かつ総合的な知識が得られる博士号といえます。New Route PhD の入学資格は通常の PhD と同様で、期間は原則 4 年です。専門分野と関連分野の比率などは、学校によって異なります。

複合型博士号は、留学生が研究期間を分割して、英国と自国の 2 か所で課程を履修します。通常、留学生は英国で最低 1 年間の研究を行い、英国の指導教官によるアドバイスを受けながら自分の国で研究を完成させます。

博士号課程

職業資格の博士号

Professional Doctorate

ＵＣＡＳを通じた出願

Split PhD

複合型博士号

通信教育

New Route PhD（ニュールート PhD）

専門学校留学

Research Doctorate（PhD）

博士号課程

アート・デザイン留学

博士号課程

大学院留学

Postgraduate Diploma / Postgraduate Certiﬁcate

大学学部留学

修士号課程

語学留学

Pre-master’ s Course

ディプロマ／サーティフィケート・コース

小・中・高校留学

学

職業資格の博士号は、より専門職養成に重点を置いた博士号で、教育学博士号（EdD ＝ Doctor of Education）、臨床心理学博士号（ClinPsyD ＝ Doctor of Clinical Psychology）、経営学博士号（DBA ＝ Doctor of Business Administration）などの学位が与えられます。

MBA のコース英国のMBAコースに入学するためには、学士号を取得し

ング、人的資源、経済学、会計学、管理情報システム、オペレー

ていて2∼3年の職務経験があることが条件になります。ま

ションズ、計量的手法などの必修科目を学びます。2学期は

た、英語力はIELTS 6.5∼7.0が必要です。コースは下記

幅広い選択科目の中から自分の興味や目的に合ったものを履

の2種類に大別でき、期間は12か月間で、9月にスタート

修します。さまざまな教授法や最新の技術が取り入れられた

して翌年の9月に終了します。コースでは、経営管理に必要

授業は、世界をリードする英国のビジネス・スクールならで

なスキルや知識をはじめ、プレゼンテーション能力、高度な

はといえます。通常の講義のほかに、ゲスト・スピーカーを

ビジネス英語力、コミュニケーション能力、戦略的な方針を

招いた講演、英国外への短期留学や企業研修、有償の場合も

決定する能力などを身につけます。

あるビジネスまたは経営コンサルタントの実務実習など、ユ

プログラムの一例をあげると、1学期は財務、マーケティ

ニークな課題を取り入れている学校も少なくありません。

一般MBA：Generalist MBA 専門的MBA：Specialist MBA（教育、金融、銀行、医療、企業の社会的責任、公共事業管理など）

英国の大学院の入学条件英国の大学院入学に必要な資格は、それぞれの大学により異なりますが、一般的な条件としては下記のようなものがあります。規定の入学条件に合わない場合や自分が入学条件を満たしているかが不明なときは、志望大学に直接確認すると良いでしょう。英語力以外の入学条件はすべて満たしていて英語力のみが基準に達していない場合、コース開始までに要求する英語力をつけることを条件に合格にする大学が多くあります。これを「条件付き合格（Conditional Oﬀer）」といい、条件付き合格を出された人は、日本または英国で英語を勉強し、再度IELTSなどを受験して規定のスコアをクリアできると合格が確定します。自分の英語力が入学基準を満たしていても、コース開始の1か月∼数か月前に渡英して、大学などが提供している英語コースやそのほかの英語学校で英語力を高めておくと安心です。多くの大学がコース開始前に大学・大学院入学決定者を対象とした英語コース（Pre-sessional English）を開講しています。それ以外にも、English for Academic Purposes（EAP）や English Language and Study Skillsなどの進学準備英語コースもあるので、活用しましょう。

大学院の入学条件の注意点修士号課程に入学するための第１段階として、まずポストグラデュエイト・ディプロマの履修を求める教育機関もあります。この場合、ポストグラデュエイト・ディプロマで十分な成果が得られれば、その間の学習を活かしたうえで、修士号課程に移行できます。研究プログラム開始前に講義主体の修士号コースを履修するよう求められる場合があります。研究機関によっては博士号取得を希望する学生に対してまずMPhil への登録を義務付け、研究成果により博士号課程への移行を認めるところも少なくありません。関連分野の職業経験を入学条件にするコースもあります。

▪学士号 ▪ IELTS 5.0 ～ 5.5 ▪学士号または修士号準備コース修了 ▪ IELTS 6.5 ～ 7.0 ▪優秀な成績の学士号または修士号準備コース修了 ▪ IELTS 6.5 ～ 7.0 ▪学士号、2 ～ 3 年の職務経験 ▪ IELTS 6.5 ～ 7.0 ▪修士号 ▪ IELTS 6.5 ～ 7.0

学士号とは異なる学科を大学院で勉強したい人のために、転身コース（Conversion Master’ s）という特別なコースを設けているところもあります。大学によって入学審査で関連分野の職歴を考慮してくれるところもあります。

英国で学べること

Education UKウェブサイト（www.educationuk.org/

分が専攻したい分野についてそれぞれの学校の評価を知るこ

japan）や48ページ∼の英国の地域別学校紹介を参考に、コー

とができます。

スの内容、費用、施設、学生福利厚生、大学周辺の環境など

MBAの場合は、MBA協会（Association of MBAs＝

の観点から、自分に合った大学選びをすると良いでしょう。

www.mbaworld.com）が、英国内外の学校で開講されてい

英国の大学・カレッジは、QAA（Quality Assurance

小・中・高校留学

大学院のコースの選び方

るコースの監査・認定を行っています。監査は大変厳しく、認定を受けた学校は世界中で230校あまりで、その約五分

いう機関が厳しい審査を行っているので、教育の質の高さが

の一が英国の学校です。認定を受けるかどうかは学校の任意

保証されています。教育や研究の質に関する審査結果はオン

ですが、コースを選ぶときはMBA協会の認定を受けている

ラインで公表（下記ウェブサイト参照）されているので、自

かどうかを参考にすると良いでしょう。

語学留学

Agency for Higher Education＝高等教育質保証機構）と

大学学部留学

大学院留学

滞在施設のタイプ留学生が大学やカレッジに滞在する場合、初年度は学生寮への入寮が保証されています。寮の決定は申し込み順なので、希望する人は早めに手続きをしましょう。勉強部屋は個室で、学生８人ほどがキッチンやバスルーム、リビング

アート・デザイン留学

ルームなどを共有するのが一般的です。また、民間の物件を学校やカレッジが管理し、学生に貸しているケースもあります。

英国留学の費用の目安

専門学校留学

授業料修士号が通常は1年間で取得できるなど、英国の大学院課程の多くはほかの国に比べて短期間で修了でき、費用の負担を抑えることが可能です。大学院留学に要する年間の費用はほかの国よりも高いように思えますが、多くの場合は実際の費用総額は低く抑えられます。大学やコースによりかなり異なりますが、授業料の目安は下表の通りです。

年間￡12,000 ～ 20,000 年間￡12,000 ～ 28,500 通信教育

年間￡22,000 ～ 35,000 年間￡14,000 ～ 38,000 以上

生活費（住居費、食費、衣類、娯楽を含む）ＵＣＡＳを通じた出願

生活のスタイルや住む地域などにより異なりますが、 1か月の生活費はロンドン近辺で￡1,265、それ以外の地域では￡1,015程度です。

奨学金英国の多くの大学や助成団体が大学院留学生を対象とした奨学金を提供しており、Education UK ウェブサイト（www. educationuk.org/japan）で検索することができます。このほか、日本の助成団体の奨学金情報は日本学生支援機構のウェブサイト（http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/）でも調べられます。

英国

学

英国留学を決断した理由

英国留学を経験して

私は高校1年生のときに英国のサマースクールに参加し

留学で出会った世界中の友人たちは、私の一生の財産にな

て、大好きな英語でコミュニケーションをとる楽しさに気

りました。育った環境や考え方が違う人たちといっしょに

づきました。一方で、自分の英語力が足りないことを痛感

生活し、勉強できた経験はとても大切なものです。彼らと

し、国際的な環境で勉強して精神面もふくめて成長したい

の交流は、今でも続いています。留学中で最も大変だった

と思い、留学を決意しました。

のは、ゼミで自分の意見を論理的に発言することです。どんなに事前準備をしても周りの学生の知識や論理に圧倒さ

情報収集や留学の準備

れ、留学当初は発言する勇気が出ませんでした。しかし、

大学に入学するときには、ブリティッシュ・カウンシル主

どんな答えでも教授に「その答えは間違っている」といわ

催の英国留学フェアに参加し、大学の担当者と直接話をし

れることは絶対になく、他人に合わせる必要もありません。

ました。大学院に入る際はインターネットで情報を収集し、現在の活躍の様子

質問がある場合はメールで問い合わせをしました。

現在は、東京のシンクタンクで勤務しています。業務のほ英国の大学・大学院

とんどは英語で、年間で3∼4回の海外出張があります。

大学と大学院の共通点は、授業が講義とゼミ形式だったこ

留学生活で得た語学力や異文化に対する理解や知識は、仕

とです。出された課題は、各モジュールに対し複数のエッ

事にも役立っています。就職活動は修士論文提出後で、ボ

セイ（1本あたり大学が2,000∼3,000字、大学院が3,000

ストン・キャリアフォーラムに参加し、面接を受けました。

∼5000字）、プレゼンテーションなどです。大学院では、

面接では、英国に留学した理由や留学中にいちばん苦労し

グループワークも経験しました。大学院では試験はなく、

たことなどの質問が多かったです。

課題の評価が最終成績としてあつかわれました。休みの過ごし方

冬休みやイースターには旅行に出かけ、西欧、東欧、アフリカなど、ひとり旅もふくめ約10か国訪れました。また、英国はほとんどの美術館が無料なので、ロンドンに出かけたときは必ず訪れました。私のお気に入りは、Victoria and Albert MuseumとWallace Collectionです。

本

さん

【留学した都市】

Norwich ➡ Sheﬃeld 【留学した学校】 University of East Anglia（学士）

➡ University of Sheffield（修士）

【選択したコース】 BA in International Relations MA in International Political Communication 【留学期間】 2008 年 9 月∼ 2015 年 1 月

【留学準備の開始時期】

留学の 6 か月前【渡英直前の英語力】

IELTS7.0

【滞在方法】

学校の寮【授業料を除いた 1 か月の生活費】

300 ∼ 350 ポンド

英国で学べること小・中・高校留学

英国留学までのモデルプランプランニングと情報収集

語学留学

学校の選択

大学学部留学

▪ Education UK ウェブサイトやブリティッシュ・カウンシルのイベントで学校の情報を収集する。 ▪ 48 ページ～の地域別学校紹介を参照する。 ▪ 学校のウェブサイトから資料や願書（Application Form）を入手する。 ▪ 学校のタイプ、所在地、コースの内容、費用などを考慮して学校を選ぶ。修士号進学準備コースの場合は、進学先を考えてから学校を選択。

出願大学院留学

▪ 英国留学フェアなどのイベントで学校の担当者と相談する。 ▪ IELTS（68 ページ）を受験する。 ▪ 志望校から取り寄せた願書と指定された書類を送付する。大学院によって違いがあるが、審査の結果が出るまでに 6 週間程度かかる。大学院への出願には、入学願書のほかに次の書類が必要。成績証明書

アート・デザイン留学

在籍する日本の大学あるいは出身大学から英文で作成してもらい、オリジナルを送付する。成績証明書として、GPA の提出を求められることもある。

推薦状（2 通）

推薦状は、指導教官や担任、ゼミの教授、職歴がある人は勤務先の上司などに依頼する。少なくとも 1 通は、アカデミックな内容の推薦状が必要。また、MBA に出願する場合、1 通は職場の上司による推薦状であることが望ましい。英語で作成してもらえない場合は、日本語の推薦状を信頼できる人に英訳してもらい、推薦人のサインを入れる。

英語能力証明書

専門学校留学

IELTS などのスコアが必要。そのほか、研究によって学位を取得するプログラムの場合、研究計画書なども必要。学校に手紙や書類を送るときは、必ずコピーをとっておく。出願審査は通常、先着順。先着順に願書を受け付けるため、早く出願すれば早く審査される。オンラインで大学院コースへの入学申し込みを受け付けている学校の多くが、UKPASS という大学院共通の入学申請システムを使っている。最大 10 コースまで申し込みが可能で、ウェブサイトから入学審査の進捗状況をチェックしたり、合否結果の受け取りや結果に対する返事をすることも可能。詳しくは UKPASS のウェブサイト（www.ukpass.ac.uk/ students）で確認。

通信教育

合否通知（出願後 1 ∼ 3 か月後） ▪ 学校から合否結果が届いたら、入学するかどうかの返事をする。

ＵＣＡＳを通じた出願

アート・デザイン留学伝統と革新、創造性溢れるアートに触れることができる英国は、アート・デザインを学ぶ学生にとって最適な環境とい

えるでしょう。英国のアート・デザイン教育は、多岐に渡る専門分野とコースのレベル、質の高さが魅力です。英国は

世界的に活躍するアーティストやデザイナーを多数輩出しています。また、ファッション、美術、音楽、映画、テレビ、商業デザインをはじめ、あらゆる分野で世界の中心的役割を果たしています。さらに、英国はギャラリーやミュージアムの宝庫。豊富な教材に恵まれた刺激的な環境で、感性を磨くことができます。

英国のアート・デザインコース英国のアート・デザイン教育は、専門学校、大学学部、大

修します。アート・ファウンデーション・コースの目的は、

学院の3つのステージに大別され、入学できるコースは入学

自分に適した分野を見極めるのと同時に、学部課程での学習

審査までに受けたアート・デザイン分野での教育、職歴、経

に必要な技術を身につけ、入学に必要な作品（ポートフォリ

験などによって異なります。

オ）を作成することです。また、スコットランドにはファウ

大学学部のコースに進学するためには、ほとんどの場合は

ンデーション課程はなく、学部コースの1年次がこれに相当

入学前に1年間のアート・ファウンデーション・コースを履

します。

と専門学校レベル Further Education

専門学校レベルのコースは、一般的に大学学部レベルのコースに進学するための準備コースと考えることができます。コースの多くはアート・デザイン全般の学習が中心ですが、なかには志望する専門分野の勉強ができるものもあります。コース修了後は、学士号や FD（Foundation Degree）、HND（Higher National Diploma）の課程に進みます。

アート・ファウンデーション・コースアート・ファウンデーション・コースは、大学学部レベルのコース（学士号、FD、HND）へ進学するためのコースで、期間は 1 年。だたし、アート・ファウンデーション・コースの履修は大学学部レベルのコースへの進学が保証されているわけではありません。学部レベルのコースに進学する場合は、希望のコースがある大学・カレッジに出願して、ファウンデーション・コースで制作した作品を提出し、審査を受けます。また、プレ・ファウンデーション・コースと呼ばれるファウンデーション・コースに入るための準備コースもあります。このコースでは、アート・デザインの基礎とファウンデーション・コースへの入学に必要な作品の制作をします。

大学学部レベル Higher Education - Undergraduate

学士号学士号課程は通常 3 年で、1 年間のアート・ファウンデーション・コースまたは 2 年間のナショナル・ディプロマを履修したあとに進むことができます。専攻によっては、 1 年間の実地研修を含むサンドイッチ・コースと呼ばれる 4 年間のコースもあります。また、スコットランドの多くの学士号課程は 4 年間で、1 年目がアート・ファウンデーション・コースに相当する基礎課程になります。学士号課程では、その分野の専門の勉強をするので、慎重に専攻を選択することが大切です。BA（Bachelor of Arts）または BSc（Bachelor of Science）が大学から授与され、学位には 5 段階のグレードがつきます（大学学部留学＝ 26 ページ参照）。

FD ／ HND FD（Foundation Degree）と HND（Higher National Diploma）は 2 年間の大学レベルのコースです。学士号課程に比べ、産業・職業に深く結びついた専門技術の教育に重点を置いています。コース修了後は提携大学の学士号課程 3 年目への編入も可能です（専門学校留学＝ 42 ページ参照）。

ナショナル・ディプロマナショナル・ディプロマは、ファウンデーション・コースと同様に、大学レベルのコースに進学するための基礎コースで、期間は２年間です。ナショナル・ディプロマのコースでは、グラフィック、ファッション、インテリアなど、基礎コースのレベルから専門の勉強を始めることができるので、専攻科目が決まっている人に適しています。

大学院レベル Higher Education - Postgraduate

大学院課程のコースは 1 ∼ 2 年で、ディプロマ（Postgraduate Diploma）や修士号（MA）のコースがあります。また、MPhil や PhD（博士号）など、独自の研究をすることで学位（Research Degree）を取得するコースも用意されています（大学院留学＝ 32 ページ参照）。

英国で学べること小・中・高校留学

アート・デザインコースの入学の条件英国のアート・デザインコースへの入学に必要な条件はそれぞれのコースによって異なりますが、一般的な条件としては下記のようなものがあります。また、英国の大学・カレッジの多くは、コースが開始する前までに一定の英語力をつけることを条件に合格を出しています。これを「条件付き合格（Conditional Oﬀer）」といいます。留学生の多くはコースが始まる3∼6か月

語学留学

前に渡英し、英語を集中的に勉強しています。

▪日本の高校を一定の成績で卒業大学学部留学

▪アート・ファウンデーション・コース修了 ▪美術系専門学校卒業 ▪ IELTS 5.5 ～ 6.5 ▪アート・デザイン系の学士号またはそれに相当する職歴や経験 ▪ IELTS 6.5 ～ 7.0

大学院留学

入学条件の注意点【専門学校レベルのコース】専門学校レベルのコースは、高校卒業以上であれば出願することが可能です。作品（ポートフォリオ）の審査があるので、出願するまでにいくつかの作品を制作しておきましょう。プレ・ファウンデーション・コースの場合は、通常は特別な入学資格は不要です。ただし、ポートフォリオの制作に取りかかっていることを条件にする学校があります。

アート・デザイン留学

【大学学部レベルのコース】大学学部レベルのコースに入学する場合、まずはアート・ファウンデーション･コースまたはナショナル・ディプロマを履修後、学士号（3年）、FD（2年）、HND（2年）のいずれかのコースに進みます。ただし、日本で美術系短大または美術系専門学校を卒業した人は、ファウンデーション・コースを履修しなくても入学できる場合があります。また、日本で美術系の大学を卒業し、英国で学士号課程への入学を希望する場合、専攻にもよりますが2年目からの編入が可能なケースもあります。

専門学校留学

【大学院レベルのコース】大学院レベルのコースに入学する場合は、すでにアート・デザイン系の大学を卒業して、学士号を取得しているか、それに相当する職歴、経験があることが条件になっています。さらに、希望する専門分野に関して十分な知識をもっていることが条件に加わります。ただし、英国での専攻希望分野と関連する職務経験がある場合には、それが学歴に準じて評価されることもあります。

英国留学の費用の目安通信教育

授業料学校やコースによりかなり異なりますが、おおよその目安は次の通りです。

ＵＣＡＳを通じた出願

年間￡6,000 ～ 15,000 年間￡10,000 ～ 20,000 年間￡12,000 ～ 28,000

作品（ポートフォリオ）入学審査ではどのレベルのコースでも、これまでに制作し

品は、ブリティッシュ・カウンシルが主催する英国留学フェ

た作品の提出が必ず要求されます。10∼20点の作品を、学

ア（03ページ）などで、学校担当者に見てもらうことができ

校から指定された形式で送ります。必要となる作品の数や種

ます。合格の可能性についてもアドバイスをもらえるので、

類は学校によって異なるので、各学校に確認しましょう。作

この機会を利用しましょう。

英国での学生生活健康保険：6か月以上のフルタイム・コースに留学する場合、年間£150の健康保険付加料を支払うことでNHS（National Health Service＝英国の国民保健サービス＝68ページ）を通じて、多くの医療サービスが受けられます。付加料は、ビザ申請時にビザの合計期間分を前払いします。学生割引：学生は無料でNUS（National Union of Students=www.nus.org.uk）と呼ばれる全国学生組合の会員になれます。会員になると、NUSが実施している割引制度を利用して、食料品から劇場のチケットまで、さまざまなものを学割価格で購入することができます。学生割引は英国国内の旅行にも利用できます。アルバイト：大学・専門学校に留学する学生は、一般的にアルバイト（コース期間中は最大週20時間、休暇中はフルタイム）が認められています。ただし、コースの種類によってはアルバイトできない場合もあるので、就労許可については必ず学校に確認するようにしてください。

英国

学

英国留学を決断した理由

英国留学を経験して

大学3年生の後期、アートに興味を持ちながらそれまで

留学は自分がどういう人間かを教えてくれる、そして成長

チャレンジしなかったことを後悔する気持ちと、大学最

できる良い機会だと思います。以前はコース修了後に帰国

後の1年を手持ち無沙汰に過ごしたくないという思いが

するつもりでしたが、グラフィックデザイナーになりたい

重なったことが、アート留学を決断したきっかけでした。

と考えるようになり、ロンドンへの大学院進学を検討して

Central Saint Martinsを志望した理由は、日本でも知名

います。アートの勉強を本格的に始め、さほど時間も経っ

度の高い学校であったことや、技術よりもアイデア面での

ていませんが、英国でのすべての経験が勉強となり、自信

教育を重視するという評判を聞いたためです。

になり、進みたい道を明確にしてくれました。

留学資金に関して

まず事前にわかったのは、ロンドンへの留学は「とても費用がかかる」ということです。授業料以外の生活費はすべて自分でまかなうつもりだったので、物価と家賃の高いロンドンでの生活には大きな不安がありました。私の条件に合う奨学金を探しましたが見つからず、教材購入や引越しなどの出費に備えて貯金しました。英国のアート教育

私が通うコースでは、毎週新しいプロジェクトが課題として与えられます。テクニックが身につくものよりも、アイデアのつくりかたやそれをどのように作品に変換するかを教えてくれる課題が多く出されます。授業は、プロジェクトごとに自分の作品やアイデアについて、複数のチュー

さん

【留学した都市】

London 【留学した学校】

University the Arts of London, Central Saint Martins

ターと相談する形で進みます。チューターは知識や経験が

【選択したコース】 Foundation Diploma in Art & Design

豊富で、厳しく意見されることもありますが、学生が真面

【留学期間】

目に取り組んでいる限りサポートしてくれます。

としか

2015 年 4 月∼現在も留学中

【留学準備の開始時期】

留学の 4 か月前【渡英直前の英語力】

IELTS6.5 【滞在方法】

フラットシェア【授業料を除いた1か月の生活費】

900 ポンド（家賃込み）

英国で学べること小・中・高校留学

英国留学までのモデルプランプランニングと情報収集

語学留学

▪ ブリティッシュ・カウンシルが開催する説明会や英国留学フェアなどのイベントに参加（03 ページ参照）。 ▪ Education UK ウェブサイト（www.educationuk.org/japan）で情報収集する。 ▪ 留学手続きは自分でするか、留学エージェント（77 ページ～参照）に依頼するかを決める。 ▪ 作品（ポートフォリオ）の準備をする。 ▪ ブリティッシュ・カウンシルの英会話スクール（67 ページ参照）などで英語力をアップさせる。

学校の選択大学学部留学

大学院留学

出願 ▪ 英国留学フェアなどのイベントで学校の担当者と相談する。 ▪ IELTS（66 ページ）を受験する。 ▪ 必要書類をそろえて出願する。入学審査は作品と英語力などに基づいて行われる。日本からの出願は、願書と作品を、学校から指定された形式で送付する。入学審査では、実技、英語力、学業成績、職歴、学習意欲や熱意なども考慮される。

アート・デザイン留学

専門学校レベルへの出願

志望校から願書を取り寄せ、入学を希望する前年の秋ごろから翌年の 3 月末ごろまでに、直接学校に作品（ポートフォリオ）と併せて出願する。ファウンデーション・コースの出願締め切りは、入学を希望する前年の 12 月ごろから翌年の 1 月末ごろまでのところが多い。

大学レベルへの出願

UCAS を通じて出願する（47 ページを参照）。

専門学校留学

大学院レベルへの出願

願書を志望校から取り寄せ、直接大学・カレッジに出願。申し込みは、1 年前から先着順に受け付けてくれるので、早めに出願する。締め切りが決まっている場合もあるので、各大学・カレッジのウェブサイトなどでチェック。締め切りが決まっていない場合でも、3 月末までには出願する。

合否通知専門学校レベル、大学院レベルのコースへの出願（出願後 1 か月∼ 3 か月）通信教育

学校から合否結果が届いたら、入学するかどうかの返事をする。

大学学部レベルのコースへの出願（出願後 3 か月∼ 6 か月） UCAS から合否結果の通知を受け取り、返事をする。

ＵＣＡＳを通じた出願

専門学校留学英国の専門学校では考えられるあらゆる職業の訓練コースが実施されており、非常に幅広い選択肢の中から、自分の興

味や目的に合うものを選ぶことができます。また、複数のコースを組み合わせて専攻できるなど、柔軟性に富んでいます。理論だけではなく実践が重視されているため、職場で実務経験を積む体験学習（インターンシップ）が、ごく一般的に行われています。英国では専門学校と企業の関係が密接であるため、職業に直結した実践的なスキルを身につけることができます。大学進学のための準備コースや留学生のための英語コースも開講されています。

英国の専門学校のコース英国の職業専門教育はCollege of Further Education（継続教育カレッジ）と呼ばれる教育機関で行われます。日本ではビジネス専門学校や調理師専門学校、美容専門学校など、特定分野の専門学校が一般的ですが、英国の公立専門学校の場合、英語コースを含め幅広い分野の専門コースが用意されており、「総合専門学校」のような形態がとられています。留学期間は科目や取得できる資格などによって異なりますが、通常1∼2年間です。私立校には短期のコースを提供している学校もあります。コースは、おもに次の3種類があります。

職業的な各種専門コース Vocational Course 多くの分野で各種専門コースが開講されており、専門資格の取得が可能です。基礎的なものからプロフェッショナルなレベルまで多様なコースがあり、教育内容は非常に柔軟性に富んでいます。大学レベルのコースもあり、専門学校で2年間のコースを履修後、大学に編入して合計3∼4年かけて大学学士号を取得する学生もいます。

大学進学のためのコース Academic Course GCSEやGCE-Aレベル（19ページ参照）などの統一試験受験準備コース、英国の大学・カレッジへの進学を目指す留学生のための大学。進学準備コース（Foundation／Access Course）もあります（大学進学準備コース＝26ページ参照）

留学生のための英語コース English Language Course 多くの専門学校で、留学生用の英語コースが開講されています。英語力アップを目的とした語学留学（22ページ参照）だけでなく、専門コースに入学するための準備として多くの学生が専門学校の英語コースを利用しています。

英国で学べること小・中・高校留学

とナショナル・ディプロマ多くの職業分野で取得できる資格で、大学学部レベルのコース（学士号、FD、HND）への入学資格になります。 Edexcel、OCR などの機関が発行する資格が代表的です。

語学留学

HND

大学学部留学

HND（Higher National Diploma）は 2 年間のコースで、学士号の初期課程と同等のレベルとみなされています。職業に直結する専門技術の教育に重点が置かれ、工学、スポーツ、アート & デザイン、メディア、コミュニケーション、ミュージック・テクノロジーなど、さまざまな分野のコースが開講されています。コースを修了すると、学士号課程の 2 年目または 3 年目への編入も可能です。オプションとして、1 年間の海外研修や実務研修が含まれる場合もあります。HND コースは、大学でも開講されています。

大学院留学

FD（Foundation Degree）は職業訓練分野の大学レベルのコースで、期間は 2 年間です。学士号の初期課程と同等のレベルとみなされています。多種多様なコースが開講され、将来のキャリアや大学進学への基礎を固めることができます。また、実務体験と同時に学科の勉強をするプログラムで、修了後は学士号課程の 3 年目に編入できるほか、就職も可能です。FD コースは、大学でも開講されています。

英国での学生生活アート・デザイン留学

健康保険：6か月以上のフルタイム・コースに留学する場合、年間£150の健康保険付加料を支払うことでNHS（National Health Service＝英国の国民保健サービス＝68ページ）を通じて、多くの医療サービスが受けられます。付加料は、ビザ申請時にビザの合計期間分を前払いします。学生割引：学生は無料でNUS（National Union of Students=www.nus.org.uk）と呼ばれる全国学生組合の会員になれます。会員になると、NUSが実施している割引制度を利用して、食料品から劇場のチケットまで、さまざまなものを学割価格で購入することができます。学生割引は英国国内の旅行にも利用できます。

専門学校留学

アルバイト：専門学校に留学する学生は、一般的にアルバイト（コース期間中は最大週20時間、休暇中はフルタイム）が認められています。ただし、コースの種類によってはアルバイトできない場合もあるので、就労許可については必ず学校に確認するようにしてください。

英国留学の費用の目安通信教育

授業料学校やコースによりかなり異なりますが、おおよその目安は次の通りです。

年間￡5,000 ～ 7,000 ＵＣＡＳを通じた出願

年間￡7,000 ～ 10,000 年間￡7,000 ～ 12,000 年間￡6,000 ～ 12,000

英国英国留学を決断した理由

学英国での滞在生活

私は会社を退社したあと、新しいことをやりたいと思い、

まず最初に、1か月ほど朝食・夕食込みのホームステイを

長年の夢だった海外移住、留学を考え始めました。長く住

しました。フローリングのすてきな部屋でしたが、季節は

むのであれば、文化都市であり、多民族が融合しているロ

春でも日が暮れるとフローリングの床は私には寒すぎまし

ンドンがおもしろいと思いました。英国人の料理人で人気

た。たった1か月なので我慢していましたが、ホームステ

のあるジェイミー・オリバーを輩出した学校があることを

イを離れるときにそのことを伝えると「なぜ早くいわない

知り、趣味にしていた料理・菓子づくりの分野を勉強する

んだ」と話されました。日本人らしく遠慮していましたが、

ために留学しました。その知識を掘り下げると同時に、そ

感じたことは素直に伝えるほうが良いと感じた出来事でし

の過程で英語も上達することを願って選択しました。

た。ロンドンの住宅事情はさまざまですが、家賃は高いです。古い住宅が多いので、水漏れなどの問題が多いのがネッ

語学学校での勉強

クです。

ロンドンの語学学校に入り、口コミで授業料がリーズナブルな学校を選びました。自分に合った先生に出会えたとき

英国留学を経験して

はラッキーでした。授業の質は学校ではなく、先生で決ま

ロンドンは大都市ですが、緑が多くて大きな公園が近くに

ると実感しました。わからないことは、授業中に積極的に

あり、癒されます。東京出身の私には、身近に自然がある

質問しました。

ことが感動です。こちらの人々はフレンドリーで、道を歩いていると、まったく見知らぬ人に笑顔であいさつされ

英国での料理の勉強

ます。その自然の雰囲気が「本当にいいなぁ」と感じます。

カレッジで勉強した当初は、ケーキ、焼き菓子、チョコレー

また、バスや電車でも、若者が高齢者に積極的に席を譲る

ト、パンづくり、食と科学のレッスンがありました。毎日

姿を目にします。日本では思っていても、声に出すのが恥

6∼7時間立ったままのレッスンで、初めは慣れず大変で

ずかしかったり、断られたらどうしようかと考えたりしま

した。実技試験が複数回あり、課題が与えられてプレゼン

すが、こちらではそれが自然に行われます。

形式で発表する機会もありました。現在は「理論」の講義が中心で、食の取り扱いの安全、経営者としてのノウハウなどの知識を学んでいます。毎週、課題提出に追われており、やはり英語能力のレベルが問われるので、本当に苦労しています。また、イタリア・ナポリへガストロノミー体験ツアーに行ったり、職業体験としてミシュランの星つきレストランでお菓子づくりを手伝う機会もありました。今後も本格的に職業体験をする授業カリキュラムが組まれていて、ロンドンという都市の食とホスピタリティの最先端に触れられる体験ができると思うと大変楽しみです。一流ホテル、ショコラのお店などをリサーチして、自分の希望をカレッジに伝えて、カレッジがサポートしてくれる予定です。

▲カレッジの試験で。パンとパンナコッタ

▲イギリスのクラシックなケーキ“パブロバケーキ”

か

るさん

【留学した都市】

London 【留学した学校】

Westminster Kingsway College 【専攻】

International Patisserie Diploma, International Culinary Diploma

【留学期間】

2014 年 5 月∼ 【留学準備の開始時期】

留学 2 か月前

▲チョコレート作品

英国で学べること小・中・高校留学

英国留学までのモデルプランプランニングと情報収集

語学留学

学校の選択

大学学部留学

▪ Education UK ウェブサイトやブリティッシュ・カウンシルのイベントで学校の情報を収集する。 ▪ 48 ページ～の地域別学校紹介を参照する。 ▪ 学校のウェブサイトから資料や願書（Application Form）を入手する。 ▪ 学校のタイプ、所在地、コースの内容、費用などを考慮して学校を選ぶ。

出願大学院留学

▪ 英国留学フェアなどのイベントで学校の担当者と相談する。 ▪ IELTS（66 ページ）を受験する。 ▪ 大学レベルのコース（HND、FD）を除き、願書を志望校から入手して直接学校に出願する。締め切りは学校によって異なるが、コースが満席になった時点で締め切られる。遅くとも 3 月までには出願する。大学レベルのコース（HND、FD）の申し込みは、UCAS（47 ページ参照）を通じて行う。締め切りは、入学を希望する年の 6 月 30 日に設定されているが、できれば 1 月 15 日までに申し込む。また、一部のアート・デザイン・コースは、3 月 24 日が締め切りなので注意が必要。

アート・デザイン留学

合否通知（出願後 1 ∼ 3 か月後） ▪ 学校から合否結果が届いたら、入学するかどうかの返事をする。 ▪ 滞在先の手配を学校に依頼する人は、申込書を送る。キャンパス内に滞在施設をもっている学校のほとんどは、現地の学生やほかの留学生とも交流ができる学生寮を留学生に提供している。また、学生寮がない学校でも、学生のために住居を手配してくれる。

専門学校留学

ビザの取得と渡航準備 ▪ パスポートやビザを取得し、航空券や留学生保険の手配をする。詳しくは 66 ページ～を参照。 ▪ 留学先の学校から学生ビザ取得のための入学証明（Confirmation of Acceptance For Studies, CAS）が発行されたら、早めにビザの申請をする。滞在先の手配を学校に依頼する人は申込書を送る。

通信教育ＵＣＡＳを通じた出願

通信教育自分が住んでいる国や仕事を離れることなく、英国の大学・大学院の学位や資格を取得することができる「通信教育」。英国の場合では、取得した学位や資格は、通学して取得したものと同等の価値があります。通信教育は経済的な負担が

小さく、パソコンを使って自分に合った学習方法を見つけられるなど、たくさんのメリットもあります。英国の数多くの教育機関が通信教育のコースを提供しており、そのレベルや種類はさまざまです。

英国の通信教育の特徴やコース英国の通信教育で取得できる資格には、GCSE／SQCス

に事務所などがある場合には、そこで手続きできます。

タンダード・グレード、GCE- Aレベル／SQCハイヤー・

大学が実施する通信教育の内容は、QAA（Quality

グレード、学士号、修士号、MBA、博士号などがあります。

Assurance Agency for Higher Education＝高等教育質

入学資格はコースによって異なりますが、大学院課程の多く

保証機構）によって、通学して勉強するコースと同じ基準に

は大学卒業資格が必要です。なかには学歴を問わないコース

定められています。

もあります。願書は希望の大学やカレッジに送ります。日本

コースの選択前に英国のオンラインコースを体験する英国の通信教育コースに出願する前に、短期間オンラインコースを試してみたい人には、下記がおすすめです。

Future Learn：Future Learnは、英国の国立大学Open Universityが英国のトップ大学およびブリティッシュ・カウンシル、大英博物館とブリティッシュ・ライブラリーと連携して始めた新たなオンラインコースのプラットフォームです。物理学、心理学、情報技術、歴史、生態学、マーケティングなどのさまざまなコースが、英語で無料提供されています。詳しくはFuture Learnのウェブサイト（www.futurelearn.com）をご覧ください。

コースの選び方や期間取得できる資格の種類、資格授与機関、英国での授業の有無、チューターやほかの学生とコミュニケーションをとる機会、試験の数、教材の種類、費用、学習期間、オンライン・チュートリアルや英国でのセミナーや講義、ローカル・チューター、施設の有無などをチェックして、自分に合ったコースを選ぶようにしましょう。学士号課程は最短で3年間、大学院生は2年∼5年かけて修士課程を修了しますが、プログラムには柔軟性があるので、自分のペースで勉強することができます。英国では多くの大学が通信教育のコースを提供しています。通信教育のコースは、Education UKウェブサイト（www.educationuk. org/japan）で検索することができます。

通信教育の費用についてレベルや学校によって異なりますが、正規の留学よりも安くて経済的です。費用に受験料や教材費、郵送代などが含まれているかどうか、コース内容と合わせてチェックしましょう。

英国で学べること小・中・高校留学

UCAS を通じた出願について英国の大学やカレッジで、学士号、 HND、FD、高等教育ディプロマ・コースの 1 年生から入学する場合は UCAS（Universities

and Colleges Admissions Service）という大学共通の入学手続き機関を通じて出願します。最大で 5 コースまで一度に

出願することができ、合否の結果もUCASを通じて伝えられます。UCASへの出願はオンラインで行います。UCASのウェ

ブサイト（www.ucas.com）では、出願の仕方や出願後の流れを詳しく説明しているので出願前によく読みましょう。また、

出願期間（UCASへの出願は9月中旬から開始。コースにより締切日が異なる）

UCAS のウェブサイトに登録し、オンラインで出願

願書は UCAS が審査するのではなく、出願先の学校がそれぞれ審査します。自分の出願状況は、UCAS ウェブサイト上の Track というシステムを使ってチェックすることができます。UCAS からの welcome email に記載されている ID と出願の時に使用したユーザーネームとパスワードを使って、ログインします。

合格（Offer）

不合格（Unsuccessful application） Extra* 制度や Clearing*（2 次募集）で再度出願。

❸合格に対して入学希望の返事をする場合は、firm acceptanceと insurance acceptanceがあります。合格（unconditional offer）の出た学校への入学を希望する場合は、firm acceptanceとなり、他のコースへの入学はすべて辞退します。第一希望のコースが条件つき合格の場合は、第一希望をfirm acceptance、第一希望が不合格だった場合には入学を希望するコースをinsurance acceptanceにします。入学を辞退するコースは、 declineにします。合格したコースのどこにも入学を希望しない場合はすべて辞退してExtraやClearing の制度を使って出願します。

ＵＣＡＳを通じた出願

UCAS ウェブサイト上の Track を使って返事をすると、合格通知が届きます。

❷UCASのウェブサイト上の Trackを使って、合格した学校に対して、入学するか辞退するかの返事をします。期日までに返事をしないと合格を取り消されてしまうので、必ず期日までに返事をしましょう。返事をすると、入学決定の通知（confirmation letter）が届きます。

通信教育

★学校は審査の結果を UCAS に伝え、その結果は UCAS の Track ページに反映されます。情報が更新されると、メールで通知されます。

することが可能です。

専門学校留学

入学の審査

ます。条件付きの場合、Aレベル、 IELTS、大学進学準備コースの成績など、大学が定めた条件を満たせば合格になります。出願したコースすべてが不合格、または合格しても入学を辞退した場合は、Extra制度やClearing（2次募集）で再度出願

アート・デザイン留学

UCAS のウェブサイト上の Apply というシステムを使って出願します。願書には、出願者の詳細やコースに加え、Personal Statement（自己紹介・志望動機）や学校の先生に書いてもらった推薦文（Reference）などが必要です。一度の出願で、最大 5 コースに出願可能（医学部、歯学部、獣医学部の場合は 4 コースまで。同一の学校が実施するふたつの別々のコースは「2 コース」としてカウントされる）。出願手数料は£23で、 1コースのみの出願の場合は£12になります。手数料はクレジットカードで支払うことになるので、願書にカードの詳細を記載します。UCAS への出願が完了すると、出願したコースが記載された確認の手紙やメールが届きます。届かない場合は、UCAS に問い合わせましょう。

❶合格の種類には、通常の合格（unconditional offer）と条件つきの合格（conditional offer）があり

大学院留学

★ EU 以外の国から出願する留学生の場合、2017 年 6 月 30 日まで出願することができますが（10 月 15 日締切のコースは除く）、コースに空きがない場合は審査されない場合もあります。人気のコースはすぐに定員に達してしまうので、早めに出願しましょう。

UCASを利用する際の注意点大学学部留学

2016 年 10 月 15 日：医学部、歯学部、獣医学部への出願とオックスフォード大学およびケンブッジ大学のすべてのコースへの出願の締切日。 2017 年 1 月 15 日：英国および EU から出願する場合の締切日。上記のコースと一部のアート & デザイン・コースを除くすべての出願の締切日。 2017 年 3 月 24 日：一部のアート & デザイン・コースの締切日。 UCAS のウェブサイトで、自分の志望するコースの締切日が 1 月 15 日と 3 月 24 日のどちらかを調べることができます。締め切りの異なるコースに出願する場合は、まず 1 月 15 日が締め切りのコースに出願し、その後 3 月 24 日が締め切りのコースに追加の出願ができます。ただし、合計で 5 コースまで。

語学留学

UCAS のウェブサイトでは、コース検索をしたり入学資格について調べたりすることができます。

*Extra とは：出願した 5 コースすべてが不合格またはすべて入学を辞退した場合、Extra の制度を使って再度チャレンジすることができます。2 月末から 7 月初旬までの期間、まだ空きのあるコースに出願します。Extra では Track を使って、一度につき 1 コースの申し込みをします。 *Clearing とは：6 月 30 日すぎに出願した場合、また出願したコースすべてに不合格または入学の辞退をした場合は Clearing の制度で出願します。 7 月から 10 月下旬まで利用できます。

さまざまな学校の場所や特徴、プログラムなどを見て、志望校選びの参考にしましょう。

英国の地域別学校紹介

都市

学校の種類

University of St Andrews

セント・アンドルーズ

大学

W a le s

都市

学校の種類

University of South Wales

カーディフ

大学

E n g la n d

都市

学校の種類

University of Leeds

リーズ

大学

The Sheﬃeld College

シェフィールド

カレッジ

Oxford Brookes University

オックスフォード

大学

Oxford International Study Centre

オックスフォード

語学

Bloomsbury International

ロンドン

語学

London School of Economics and Political Science, University of London

ロンドン

大学

University of West London

ロンドン

大学

University of Reading

レディング

大学

University of Kent

カンタベリー

大学

Winchester Shoei College

ウィンチェスター

カレッジ

立教英国学院

ラッジウィッグ

小・中・高校

Southampton Solent University

サウサンプトン

大学

都市

学校の種類

エディンバラ、リバプール、マンチェスター、ケンブリッジ、ロンドン、オックスフォード、ソールズベリー、ボーンマス、トーキー、バース

語学、大学・大学院進学準備

の

ーション

Kaplan International English

掲載ページ

S c o tla n d

掲載ページ

INVERNESS

University of St Andrews

Scotland EDINBURGH

Northern Ireland

NEWCASTLE University of Leeds

BELFAST

LIVERPOOL

England

Oxford Brookes University Oxford International Study Centre

University of Reading

MANCHESTER The Sheffield College

CAMBRIDGE

Wales

OXFORD

LONDON

University of Kent

CARDIFF University of South Wales Southampton Solent University

立教英国学院

BOURNEMOUTH Winchester Shoei College

LONDON Bloomsbury International London School of Economics and Political Science, University of London University of West London 複数のロケーション Kaplan International English

進学準備大学学部大学院サマースクール

シェフィールド・カ

ッ

英語

学

う

英語 IELTS、トリニティ試験、ケンブリッジ英検の受験準備コースを開講。ース学学ののース A レベル、美容、動物ケア、航空学、その他幅広い科目でコースを用意。留学シェフィールドでホームステイをしながら、英語や専門科目を学び、様々なアクティビティに参加。プログラムには、シェフィールド周辺への小旅行も含まれます。 www.sheffcol.ac.uk/international 0114 260 2600 International.Office@sheffcol.ac.uk 気軽にお問合せください。

4つのキャンパス無限の可能性魅力あふれる都市

ウエスト・ロンドン大学は、就職に直結する質の高い教育を提供することで高い評価を受けています。ロンドンのビジネス街の中心部に位置しており、各分野で豊富な経験と業界との強力なつながりを持つ優秀なスタッフを擁しています。すべてのコースは、学生の皆さんが学術的な知識と実務スキルの両方を身につけ、各自のキャリアで成功を収められるように設計されています。キャンパスは、ロンドンで一番住みたい場所のひとつイーリングにあり、イーリング・キャンパスとブレントフォード・キャンパスを結ぶバスが無料で運行されています。どちらの街も、活気に溢れる国際的な雰囲気と、広々とした公園やくつろぎのカフェ文化が魅力です。

大学学部および大学院コース ■

会計学＆財務学

■

調理マネージメント

■

犯罪科学

■

航空会社＆空港マネージメント

■

電気・電子工学

■

グラフィックデザイン

■

ホスピタリティ＆観光学

■

看護学＆ヘルスケア

アート＆デザイン

デジタルアニメーション＆ゲームデザイン

■

プロジェクト運営

■

ビジネス

法学＆犯罪学マーケティング

■

心理学

MBA

■

広報＆コーポレートコミュニケーション

（国際ビジネスマネージメント含む） ■

コンピューター＆情報システム

■

工学（建設、土木、ソフトウェア含む）

■

イベント運営

■

ファッション＆テキスタイル

■ ■

■

音楽

（作曲、テクノロジー、マネージメント含む）

大学生のための短期留学コース日本の大学在学中に 1 学期から 1 年間留学するプログラムです。要件を満たし、かつ在学校の指導教員の同意が得られていれば、以下の 8 つの学部で、さまざまなレベルの科目を学ぶことができます。 ■ 看護学・助産学・医療保健学部 ■ 法学部 ■ 映画・メディア・デザイン学部 ■ 音楽学部

コースの日程

■ ホスピタリティ・観光学部 ■ コンピューター・工学部 ■ 心理学・社会福祉学・人間科学部ビジネススクール

多くの留学生は 2 年次の科目を取りますが、その分野に関して相応の知識があれば、3 年次のコースを取ることも可能です。また、1 年次のコースに参加して、これまで学んだことのない新しい分野を学ぶこともできます。1 学期間のみ参加する場合、IELTS スコアは必要ありません。2 学期（1 年）間参加する場合には、ビザを申請するために IELTS のスコアが必要になります（右表参照）。

学位コースの詳細とお問い合わせ www.uwl.ac.uk/international/ international@uwl.ac.uk

学費

出願要件

2 期（秋期・春期）9 月～ 5 月 1 期（秋期）9 月～ 12 月 1 期（春期）1 月～ 5 月 1 学期の場合、5,325 ポンド 2 学期の場合、10,650 ポンド宿泊費は含まれていません。日本の学生には割引が適用される場合があります。出願の前にウエスト・ロンドン大学のインターナショナル・オフィスにご確認ください。学部プログラムは IELTS 6.0 大学院プログラムは IELTS 6.5

短期留学コースの詳細とお問い合わせ www.uwl.ac.uk/international/study-abroad studyabroad@uwl.ac.uk

英国の南海岸に位置するサウサンプトン・ソレント大学ですばらしい経験と異文化体験を

■ 3 年間の学士号課程やスタディアブロードプログラムを用意 ■ ロンドンまで 1 時間という魅力的なロケーション ■ 発展した現代都市と歴史を同時に味わえる街 ■ ヨットスポーツで有名なソレントウォーターやニューフォレスト国立公園にも近い立地 ■ ビジネス、ファッション、工学、映画すべてを包括した総合大学 ■ 音楽、メディア、スポーツ、海洋学などの専門コース ■ タイムズ高等教育ランキング 2015 の学生経験部門で最も順位を上げた大学 ■ 英国で最もクリエイティブな大学のひとつ（Which? ランキング） ■ キャリア重視の実践的なコース ■ プレミアリーグサッカーチーム「サウサンプトン FC」との提携

詳細はウェブサイトをご覧ください。

www.solent.ac.uk www.solent.ac.uk/studyabroad

オックスフォード・インターナショナル・スタディ・センター（OISC）は、オックスフォード中心部の大学のカレッジに囲まれた場所にあります。 OISC は私立学校の監査機関 ISI の認定を受け、すべての審査部門で「グレード１」の評価を得ています。また、英国ビザ・イミグレーション（UKVI）に Tier4（学生ビザ）のスポンサーになることを認められており、ヨーロッパ・インターナショナルスクール委員会（ECIS）の加盟校でもあります。 OISC の教師はすべて、オックスフォード大学およびケンブリッジ大学をはじめ、名門大学の出身です。

OISCの特長

主なプログラム

▪柔軟なプログラムと入学時期。

1. イギリスやヨーロッパのボーディング・スクールに進

▪オックスフォード大学の協力により、長期休業の時期

学を希望する生徒のための準備コース

には大学のカレッジでの授業や生活が可能。優秀な指

2. 英語プログラム

導教官と学術界およびビジネス界から招いたゲストス

3. 企業や団体向けのコース

ピーカーによる指導。 ▪20以上の科目を用意。 ▪多数の大学（オックスフォードおよびケンブリッジを含む）やボーディング・スクールとの連携。 ▪担任教師による指導、定期的なレポートなど、サポート態勢も充実。

4. スタディ・アブロード ‒ 夏季、1学期間、1年間の留学プログラム。夏の間はオックスフォード大学で実施。 5. 夏季休暇およびイースター休暇中のプログラム 6. 大学生、大学院生向けのプログラム 7. 教員および専門職のためのプログラム

詳細はオックスフォード・インターナショナル・スタディ・センターまでお問い合わせください。

Tel +44 (0)1865 201009 international@oxintstudycentre.com

THE UNIVERSITY OF KENT MAKING A DIFFERENCE ケント大学は 16

にランクインでは

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ており、学生のと

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受けることがで

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ケント大学の

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ては、長い間やボルネオ

などが

るケント大学では、

力のある教授

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られます。

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ます。

英国学校法人ウィンチェスター頌栄カレッジ英国の教育学により学校として認を受けた学（キリスト教主義の立中学高学校・立ウィンェスター大学（年立）は、学生約

学生のための年（立年）年）と英国ウィンェスター大学との大学（そのうちが学生）の大学です。

主なコース

入学試験

メディアジャーナリズム考古学演劇舞台芸術ダンス

＊2016年11月12日（土）

＊推薦入試（書類・面接）または一般入試（英語試験・面接）

研究スポーツ研究文芸経営学マーケティングPR＆マネジメントビジネスマネジメント国際経済学ファッションマーケティングアメリカ研究教育学保育心理学宗

留学準備プログラム（2017年4∼9月）

＊頌栄（港区白金台）とブリティッシュ・カウンシル（新宿区神楽坂）で、レッスン＊長野県軽井沢にて英語研修合宿（頌栄女子学院軽井沢学荘）＊保護者対象のオリエンテーションも充実しています。

教研究など学生生活

＊正式な大学留学生として学生証（IDカード）を与えられます。＊日本人学長と寮母（イギリス人女性）のサポートがあります。＊食事は寮のキッチンで自炊または大学のカフェテリアなどを利用します。

2017 年９月渡英

＊2年制のCollegeに在籍し、語学を学び、多くの学生が学部コースに進んでいます。＊ウィンチェスター頌栄カレッジで2年間の所定課程を修了すると、カレッジ卒業となります。＊1年目でファウンデーションコース、2年目で学部コースの所定単位（英国大学1年のレベルの単位）を取得した者は、さらに学部コースを継続することができます。＊イギリスの大学で学士の学位取得には、ほとんどの場合3 年を必要とします。イギリス人大学生と同様に、学部コース開始から3年間で学位を取得しています。ファウンデーションコースの1年間を含めると渡英し4年間となります。

教育ローン

＊担保・保証人が不要の特別な教育ローンが利用できます。

卒業後の進路＊ほとんどの学生がウィンチェスター大学で留学を継続し、学位を取得しています。＊ウィンチェスター大学で学位を取得後、日本または海外で就職しています。＊帰国後、日本の大学や大学院を受験し入学した学生もいます。留学相談会頌栄女子学院（東京）

6月16日（木）・21日（火）・23日（木）／7月15日（金）・16日（土）／9月24日（土）・25日（日）／10月1日（土）・11日（火）・22日（土）／11月10日（木）・12日（土）

カリキュラム

＊The University of Winchesterの先生による授業。＊頌栄の学生だけでなく、外国人学生、イギリス人学生と共に学びます。

学

東京

個別相談随時個別相談をお受けいたします。どうぞご連絡ください。

TEL：03-3441-2005／8009 E-mail：winchester@shoei.ed.jp URL：http//www.shoei.ed.jp/wsc

行

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ス

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英国で

次ページからは、英語の試験について、英語力アップの方法、パスポートやビザの取得、保険や航空券の手配など、英国留学をする前に必要な手続きがわかります。また、英国での留学生活に役立つ情報を得ることもできます。

で

英国で

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る英語圏への留学や移住を目指す人は、その目的のために十

ています。

分な英語力があることを証明する必要があります。IELTS

IELTSは、リスニング、リーディング、ライティング、

（International English Language Testing System）は、

スピーキングの4つのテストで構成されています。筆記テス

英語力を公正かつ多角的に評価するために開発されたテスト

トは記述式で行われ、スピーキングテストは1対1の面接形

です。IELTSは世界140か国、9,000の教育機関、国際機関、

式。リーディングとライティングに関しては、アカデミック・

政府機関等に採用され、受験者は年間延べ250万人にのぼ

モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールで出題

ります。日本におけるIELTSは、公益財団法人日本英語検

内容が異なります。実生活に即した問題が出題され、単なる

定協会とブリティッシュ･カウンシルによって共同運営され

文法や単語の知識ではなく、英語運用能力を正確に測ります。

★ IELTS for UK Visas and Immigration 英国ビザ取得のために英語力の証明が必要ですか？ IELTS は英国内務省が発表している Secure English Language Test（SELT）として認められています。英国ビザ申請用の IELTS（IELTS for UKVI）の受験が必要な場合は、認定されたテストセンターにて受験する必要があります。詳しくはこちらのサイト（www.britishcouncil.jp/exam/ielts-uk-visa-immigration）をご覧ください。

海外留学や海外移住申請などのため、英語力の証明を希望する方特に移民局や該当教育機関より UKVI 受験の指定を受けていない場合（※必ず教育機関へ確認してください） Academic Module General Training Module 全国 18 都市（大都市においては、日程により試験会場が異なる場合があります）

Academic/General Training：25,380 円（税込）の

の

試験日 5 週間前クレジットカード（Visa、Master、JCB、Nicos のいずれか）銀行振込または郵便為替コンビニ支払い期限内に本人確認書類（パスポートのコピー）の送付が必須公益財団法人日本英語検定協会 IELTS 事務局【東京】〒 162-8055 東京都新宿区横寺町 55 Email：jp500ielts@eiken.or.jp 【大阪】〒 530-0002 大阪市北区曽根崎新地 1-3-16 京富ビル 7F Email：jp512ielts@eiken.or.jp

移民局より UKVI スコアの提出が求められた方該当教育機関から UKVI 受験の指定を受けた方 Academic Module General Training Module Life Skills A1/B1 全国 2 会場のみブリティッシュ・カウンシル（東京都新宿区） TKP ガーデンシティ東梅田（大阪府大阪市北区） Academic/General Training：39,095 円（税込） Life Skills: 29,320 円（税込）試験日 2 週間前

クレジットカード（Visa または Master のみ）

書類の送付は不要ブリティッシュ･カウンシル試験部〒 162-0825 東京都新宿区神楽坂 1-2 Email：exams@britishcouncil.or.jp

英英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カ

学準備ライティングがおすすめです。IELTS試験対策で

ウンシルでは、1934年の設立以来、世界100以上の国と地

は、IELTSについて豊富な知識をもつ講師が授業を行い、

域において英語教育と文化交流に携わってきた実績をもと

IELTSのリスニング、リーディング、ライティング、スピー

に「本場のグループレッスン」を提供しています。講師は全

キングの4つのモジュールで必要なスコアをとるためのテク

員ネイティブ。さらに、国際教授資格のCELTA、もしくは

ニックが習得できます。また、留学中にも役立つアカデミッ

DELTAを保有し、平均10年以上の教授経験を保有するプ

ク・スキルを学ぶことができ、留学準備ライティングでは、

ロフェッショナルが揃っています。

留学中に必要となるエッセーのアイデアの出し方、リサーチ

実践的な場面を想定し、72の異なるトピックから、目的・

方法、プランニングを学びます。講師のアドバイスやコメン

スケジュールにあったレッスンを受講できる「myClass」、

トをもとに加筆・修正を行い、アカデミック・ライティング

読む、書く、聞く、話すをバランスよく学ぶ「グローバルイ

のスキルを習得しますので、IELTSのライティング対策と

ングリッシュ」、「IELTS試験・留学対策」、「ビジネス英語」、

しても最適です。

「時事英語」、「ケンブリッジ英語検定試験対策」など、レベ

ブリティッシュ・カウンシルの英会話コースにご興味があ

ルや目的に応じた様々なコースを用意しています。

る方は、まずはお問い合わせください。最適な英語学習プラ

英国留学を目指している人には、IELTS試験対策、留

ンをご案内します。

ブリティッシュ・カウンシル英会話スクール（http://www.britishcouncil.jp/english）飯田橋校 TEL：03-3235-8011 E メール：courses@britishcouncil.or.jp 池袋校 TEL：03-6915-2571 E メール：ikebukuro@britishcouncil.or.jp 大阪校 TEL：06-6136-3946 E メール：osaka@britishcouncil.or.jp

る UKVI（英国ビザ・イミグレーション）と駐日英国大使館

デンスパーミット（BRPs）」が発行されます。申請者は、ビザ

は、「VFSグローバル」という民間の機関とパートナーシッ

有効期間が満期でカバーされるこれまでの“vignette”の代わり

プを組み、英国ビザ申請センターの運営をはじめとするビザ

に、30日間の入国許可を記したステッカーがパスポートに貼

関連のサービスを提供しています。VFSグローバルは、ウェ

られます。続いて英国に入国後10日以内に郵便局にてBRPを

ブサイトのほか、Eメールや電話でもビザに関する情報の提

受領する必要があります。BRPカードは英国内での就労、就

供を行っています。VFSグローバルの情報は、すべてUKVI

学、または公共サービスの利用権利を証明するものとして使用

から提供されるもので、同局によって承認されています。

できます。本変更は、域内の非EEA国籍者の6か月以上の滞

ビザの必要性や申請の方法については規定が変更される

在をBRPを用いて許可することを加盟国に求めるEUの法令

場合があるので、英国への留学が決まったら、UKVIのウェ

に沿って行われるものです。詳細は、英国大使館のウェブサイ

ブサイト（www.gov.uk/government/organisations/uk-

ト（https://www.gov.uk/government/world-location-news/

visas-and-immigration）で最新のビザ情報をチェックし、

changes-to-visa-process-for-applicants-travelling-to-the-uk-

必要な書類をそろえてビザを申請してください。

from-japan-for-more-than-6-months.ja）をご覧ください。

最近の大きな変更点としては、2015年5月31日より日本か

必要な書類や詳しい申請方法については、VFSグローバ

らの英国ビザ申請で、滞在が6か月以上の非EEA国籍者に対

ルのウェブサイトをご覧ください。ビザの申請を完了させる

して、生体認証情報を含む滞在許可証「バイオメトリックレジ

ためには、英国ビザ申請センターに行く必要があります。

【ビザに関する問い合わせ先】 VFS グローバル（www.vfsglobal.co.uk/japan/japanese）【英国ビザ申請センター東京】〒 105-0021 港区東新橋 2-3-14 Ediﬁcio Toko 4 階【英国ビザ申請センター大阪】〒 542-0081 大阪市中央区南船場 1-3-5 リプロ南船場ビル 10 階

英国で

で

るパスポートは学生ビザの申請に必要になるので、持っていない人は早めに取得するようにしましょう。すでに持っている人は、留学予定期間をカバーする有効期限が十分に残っているかどうかチェックしてください。残存期間

❶一般旅券（パスポート）発給申請書 1 通申請書は 5 年有効用と 10 年有効用があ

が１年未満の場合は新しいパスポートが取得できるので、改めて取得しま

り、パスポート申請窓口で入手できる。

しょう。右記の書類を用意して住民登録をしている都道府県のパスポート申

❷戸籍謄本または抄本 1 通

請窓口で申請手続きをし、申請時に知らされる「旅券交付日」以降に、下記

❸住民票 1 通本籍が記載されていて、申請日より 6 か

の書類を持ってパスポート申請窓口に行けば交付されます。通常、パスポートは申請から1週間程度で交付されます。パスポートの申請方法や必要な書類は変更されることがあるので、必ず事前にパスポート申請窓口か外務省のウェブサイト（www.mofa.go.jp/ mofaj/toko/passport）で、確認してから手続きをするようにしましょう。

申請日の6か月前以内に作成されたもの。

月前以内に作成されたもの（住民基本台帳ネットワークシステムで確認が可能な人は原則不要）。 ❹写真 1 枚タテ 45 ㎜×ヨコ 35 ㎜（頭からあごまで無帽、正面、が 32㎜∼ 36 ㎜）の縁なしで、無背景（薄い色）の写真で、申請日より 6

パス

か月前以内に撮影されたもの。 ❺自分の身元が確認できる書類運転免許証、写真付き住基カード、健康保険証、学生証や会社の身分証明書など。

の

❶申請のときに渡された受理票（受領証） ❷手数料：10 年間有効なパスポート（20 歳以上）：16,000 円 5 年間有効なパスポート（12 歳以上）：11,000 円

※そのほか、印鑑が必要な場合もあります。また、20 歳未満の人が申請する場合は申請書面の「法定代理人署名」欄に親権者または後見人の署名が必要です。

5 年間有効なパスポート（12 歳未満）： 6,000 円 ※申請時に使用した印鑑が必要な場合もあります。

る留学先の学校とコース開始日などが決まったら、すぐに航

コノミークラスで三辺の合計が115㎝以内、重さ10㎏以内

空券の手配（予約）をしましょう。国際便の予約は半年前か

の物1点などと決められています。また、預けられる荷物に

らできます（時刻表が変更になることがあるので注意）。時

も23㎏までなどと制限があるので、それを超える荷物は事

間にゆとりがある人はコースの開始日直前ではなく、留学先

前に送るなどの手配をしておきましょう。手荷物のサイズや

の空気に慣れてから学校に行けるよう1週間くらい前に到着

預ける荷物の重量については、利用する航空会社のウェブ

する便を選ぶことをおすすめします。留学期間が1年未満の

サイトなどで確認しましょう。日本から英国へは、JALや

人は、安くて有効期限の長い往復航空券が良いでしょう。

ANA、BAなど、数多くの直行便があります。英国の空の玄

機内に持ち込める荷物や液体類などには制限があるので、

関ヒースロー空港までは、直行便で東京（成田・羽田）から

航空券を予約する際に確認しましょう。手荷物のサイズはエ

約12時間かかります。

る英国に6か月以上留学する人は、学生ビザ申請時に£150の健康保険料を支払い、国民保健サービス（National Health Service＝NHS）を利用することができます。NHSで病院での治療を受けられますが、歯の治療や処方箋など、追加の料金を支払う場合もあります。詳しくはNHSのウェブサイト（www.nhs.uk）をご覧ください。 6か月以内の留学の場合（6か月以上の留学でも心配な方は）、万が一の傷病の治療に備えて個人賠償責任などもカバーできる民間の海外旅行保険に加入することをおすすめします。本書の75ページおよび87ページでも、海外旅行保険についてご紹介しています。 68

と英国に留学する場合、年齢や学校によって異なりますが、下記のような場所に滞在することになります。また、滞在先は留学する学校が用意してくれる場合もありますが、自分で探さなければならないこともあります。学生の滞在先については、 UKCISA（英国留学生委員会）のウェブサイト（www.ukcisa.org.uk）に詳しい情報やアドバイスが掲載されています。

の

ス

生徒は、学校のキャンパス内にある寮に入り、寮のスタッ

ホストファミリーの家のひと部屋に住み、食事も家族と

フやその家族といっしょに暮らすことになります。年少

いっしょにします。ホームステイは毎日英語を話さなけ

の生徒は、同年齢の生徒との相部屋になります（5 人まで）。年齢が上がると、勉強部屋兼寝室として、個室を

ればならないので、日常会話の上達にも役立つでしょう。ステイ先での手伝いは義務ではありませんが、家族の基

与えられます。

本ルールを尊重し、きちんと守ることが大切です。

の大学やカレッジに留学する学生は、ほとんどが初年度は学生寮（Halls of Residence）に入ることができます。入寮は申し込み順なので、学生寮での滞在を希望する人は早めに手続きをするようにしましょう。勉強部屋は個室で、学生 8 人ほどがキッチンやバスルーム、リビングルームなどを共用します。また、大学によっては、バスルーム付きの個室を用意しているところもあります。食事は、朝・夕食を出す寮もあれば、自炊のところもあります。学生寮には洗濯室が備え付けられており、清掃員もいます。学生寮はいろいろな学生と知り合うことができるので、友だちをつくるのに最適の場所といえます。

国

学

3 年間の学部課程に進学した場合、原則的に 1 年目と 3 年目の 2 年間、またはそのどちらか 1 年間しか学生寮に入居できません。そのため英国に長期間留学する学生の多くは、一軒家やフラットを共同で借りて生活しています。物件情報は、地元の新聞や大学、カレッジの滞在施設課（Accommodation Office）で得られます。一般的に部屋探しに最適な時期は夏学期の終わる前（6 ∼ 7 月）ですが、この時期に契約すると夏休みの間も家賃を払わなければなりません。独立を好み、自由な生活をしたい人にとっては、一軒家やフラットのシェアはぴったりといえます。

る

長期留学する人は国際学生証（International Student Identity Card＝ ISIC）をつくっておきましょう。国際学生証は、国際的に統一・認知されている学生身分証明書です。学割が利用できる博物館や美術館、映画・演劇鑑賞などでも活用できます。国際学生証は英国でもつくれるので、日本でつくり忘れた人は英国で学生証を受け取ったらすぐにつくっておきましょう。国際学生証には下表のような種類があり、資格によって入手できるタイプが異なります。料金は1,750 円（消費税込み）で、短大や大学などの生協のほか、ユースホステル協会や一部の留学エージェントでも入手できます。の STUDENT（ISIC）

大学・短大・大学院生、高等専門学校 4・5 年生、専門学校（= 専修学校専門課程）の本科生

SCHOLAR（ISIC）

中学・高等学校生、高等専門学校 1 ∼ 3 年生、高等専修学校（= 専修学校高等課程）、専修学校一般課程の本科生

TEACHER（ITIC） YOUTH（IYTC）

STUDENT ／ SCHOLAR カードが取得できる学校に勤務する教員で、最低週 18 時間以上かつ最低 1 年以上、雇用されている人。小学校の教員は取得できない。 12 歳以上 31 歳未満

英国で

で

と長期留学生が生活費のやりくりをする場合、現地で銀行口

銀行口座開設に関するパンフレットをダウンロードできるの

座を開いて日本から送金してもらう方法とインターナショナ

で活用してください。

ル・キャッシュカードを利用する方法があります。英国に自

海外への送金方法は、郵便局や外国為替を取り扱う金融機

分の銀行口座を開く場合には、パスポートとお金を持って銀

関から留学先の銀行口座へ送金するのが一般的です。

行に行き、受付で口座をつくりたいことを伝えると手続きし

また、インターナショナル・キャッシュカードは、日本国

てくれます。口座開設手続きには、学校からの入学許可書が

内ではキャッシュカードとして使え、海外でも日本の普通預

必要です。また、銀行口座は日本のシティ・バンクなどでつ

金口座から現地通貨が引き出せます。毎回手数料がかかりま

くることもできます。英国銀行協会（BBA）のウェブサイト

すが、多くのATMで24時間365日利用できます。

（www.bba.org.uk/publication/leaﬂets）では、留学生の

る留学中は現金とクレジットカードの両方を使うのが賢明です。クレジットカードは自分の身分証明書にもなり、現金を持ち歩かなくてもカードで支払いができるので、18歳以上の場合は用意しておきましょう。カードの種類はさまざまですが、つくるのに3週間∼1か月程度かかるので早めに申し込みましょう。また、英国のATMでポンドを引き出せるプリペイドタイプのカードも便利です。詳しくは、下記のマスターカードプリペイドマネージメントサービシーズジャパンに問い合わせてください。

行

のの

スーカードリイド

ー

ントサーシー

ン

留学先で特に重宝するのがノートパソコン。インターネッ

海外仕様のパソコンが良いでしょう。保証制度の違いやサ

トやEメールだけでなく、レポートやプレゼンテーションを

ポートセンターの有無で、トラブル時の手間が大きく異なる

つくるときにも利用できます。英国で購入することもできま

からです。ノートパソコンは別送品で送らずに渡航時に持参

すが、セットアップが大変なので、日本から持って行くこと

し、必ず機内に持ち込むようにしましょう。

をおすすめします。

また、パソコンを含め、日本から電気製品（日本製）を持

持参する人は、電源やプラグ、故障時の修理、インターネッ

参する場合は、英国の電気事情を知っておきましょう。標準

ト接続などについて、対応策を講じておきましょう。イン

電圧はほかのヨーロッパ諸国と同様の230ボルト・50ヘル

ターネットの接続には、プロバイダへの加入が必要です。長

ツ。プラグは先が四角型の3本ピン（BFタイプ）のものが多

期留学する場合には、英国のプロバイダに申し込むのも良い

いですが、完全に統一されてはいません。日本国内用（100

でしょう。

ボルト）の電気製品を持参する場合は、230ボルト用の変圧

留学生活のために新しいパソコンを購入するのであれば、

器が必要です。

英国で

る

留学のための生活用品や衣類などは、｢英国で買える物は

備を持って行きましょう。コンタクトレンズのケア用品も多

持って行かない」と決めて荷づくりをするとスムーズにいき

めに持って行くことをおすすめします。英国でも購入でき、

ます。ただし、風邪薬や胃薬などの医薬品は、ふだん飲み慣

ロンドン周辺なら日本のメガネ店もありますが、デリケート

れている物を持参するか送ってもらうようにしましょう。症

な必需品は日本で準備しておくほうが安心です。

状を英語で説明して薬を買うのは大変なので、ふだんから飲

持病のある人は、かかりつけの医師に留学計画と期間を説

み慣れた薬を持っていると安心です。目薬、解熱剤、消毒薬

明して、英文の診断書を書いてもらいます。そうすれば、体

などもあると重宝します。

調が悪くなったときに現地の医師にみせられるので、診察や

また、メガネやコンタクトレンズを使用している人は、予

治療がスムーズにできます。

英国

と

留学する前に知っておきたいのが、英国のお金のこと。英

スひとつにつき￡1が相場です。また、タクシーの運転手に

国の通貨単位はポンド（￡）と補助単位のペンス（p）で、100

は料金の10％、劇場、映画館、ガソリンスタンドなどでは、

ｐが￡1です。紙幣は￡50、￡20、￡10、￡5の4種類で、

通常はチップ不要です。

スコットランドでは￡1紙幣が流通しています。硬貨は￡2、￡1、50p、20p、10p、5p、2p、1ペニーの8種類。チャネル諸島とマン島では独自の紙幣、通貨を発行していますが、これらの通貨を英国本島で使うことはできません。また、ヨーロッパの国々ではユーロ（€）が使われていますが、英国では基本的に使えません。日本には馴染みのない「チップ」ですが、ホテルのレストランでは、通常は料金にサービス料が含まれているので、チップを支払う必要はありません。サービス料は、10∼12.5％程度です。町のレストランなどで、勘定書伝票にサービス料が含まれていない場合は、10∼15％のチップを足して支払います。そのほか、ホテルの客室係には多少のチップを渡すのが一般的です。荷物を運んでくれたポーターには、スーツケー 71

英国で

で

国と限

る力

つ

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の魅力の

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つ

英国の国際便の玄関口は、ロンドン南西にあるヒースロー（Heathrow）空港とロンドンの南にあるガトウィック（Gatwick）空港のふたつです。ロンドンまでの飛行時間は、いちばん速い直行便でも約12時間かかります。出発日、国際空港には余裕をもって、出発の2時間前までには着くようにしましょう。搭乗までの手続きは、通常は下記の手順で行われます。手続きが終わったら搭乗ゲートを確認し、搭乗案内を待ちましょう。搭乗するときに搭乗券と入国カードを渡されるので、機内で記入します。

❶ 自分が搭乗する航空会社のチェックイン・カウンターへ行って、預ける荷物と航空券、パスポートを出す。オンラインで「e チケット」を予約すると、紙製の航空券がなくても搭乗券を受け取ることができる。 ❷ 搭乗券（Boarding pass）と荷物の預かり証（Claim tag）が渡されるので、受け取る。 ❸ 手荷物検査を受ける。機内持ち込み手荷物を係官に預け、X 線検査を受ける。手荷物検査では、持ち込み禁止の物を持っていると没収されてしまうので前もって調べておく。 ❹ 税関審査を受ける。100 万円相当額を超える現金や現在使用している時計・ネックレスなどの外国製品を持ち出す場合には、所定の手続きが必要になる。 ❺ 出国審査を受ける。パスポートと搭乗券を係官に出すと、パスポートに出国スタンプが押されて返却される。

国英国に到着したら、まずは入国審査です。入国審査の

て聞かれることがあるので、英語で説明できるようにしてお

ときに必要な書類については、変更される場合があるの

きましょう。申告する物がない人は「緑｣、申告の必要があ

で、UKVIのウェブサイト（www.gov.uk/government/

る物を持ち込む人は「赤」の検査カウンターへ行くことになっ

organisations/uk-visas-and-immigration）で最新の情報

ています。ここで、検疫検査を受けた書類を税関のスタッフ

をチェックするようにしてください。入国審査が終わったら、

に提出します。免税の対象になる物は、個人が使用する旅行

荷物を受け取って税関を通ります。係官に荷物の中身につい

用品、衣類、カメラ、ビデオレコーダー、衛生用品などです。

で

出迎え（meet and greet）を頼むと、学校のスタッフ、ホー

いない人は、電車やバス、タクシーなどの交通機関を利用し

ムステイ先の家族などが待っていてくれます。学校に出迎え

て目的地に向かいます。ヒースロー空港からロンドン市内に

を頼んだ場合、出迎えサービスの人やタクシーの運転手が代

向かう場合は「ヒースロー・エキスプレス」という電車に乗

行することもあります。しかし、手違いなどで出迎えの人に

るのが最も速い方法です。タクシーを利用する場合、タクシー

会えない場合もあるので、学校や滞在先の電話番号、住所な

乗り場から乗客を乗せることができるのは「ブラック・キャ

どを控えたメモを準備しておきましょう。出迎えを依頼して

ブ」と呼ばれる伝統的な黒塗りのタクシーだけです。

の

る

ス

ホームステイ先や寮などに到着したら、食事の時間、シャ

英国には近代的で効率の良い鉄道網が整備されています。

ワーやトイレの使い方、洗濯、門限、通学ルートなどを確認

料金は、片道、同日内の往復、帰りの日時を限定しない往復

しましょう。ルールの確認をあいまいにしておくと、トラブ

など、切符の種類によってさまざまです。

ルの原因にもなりかねません。うまくコミュニケーションを

鉄道を使ってたくさん旅をしようと考えている人には、

とることができなかったら、紙に書いてもらうなどの方法で確認しましょう。

“16-25 Railcard”と呼ばれる割引カードがおすすめ。16∼ 25歳の若者が対象で、フルタイムの学生であれば26歳以上でも取得できます。このカードを利用すれば、ほとんどの鉄

る

道運賃が三分の一割引きになります。

時間に余裕がある人は、駅やバス停、郵便局、銀行、スー

費用を抑えたい人には、長距離バスがおすすめです。たと

パーマーケット、ニュース・エージェント、薬局など、日常

えば、ロンドンではビクトリア駅の近くに長距離バスのター

生活で利用する場所をチェック。通学に電車やバスを利用す

ミナル“Victoria Coach Station”があり、ここから英国各

る人は、切符の買い方、乗り方、車内の雰囲気、所要時間な

地をはじめ、ヨーロッパの各都市行きのバスが出ています。

どを確認しておきましょう。たとえば、ロンドンを回る場合

コーチ（Coach）と呼ばれる長距離バスは列車よりも座席が

は観光用の地図と地下鉄のトラベルカードを購入すると便

小さく時間がかかりますが、鉄道と比較するとはるかに経済

利。ゾーン1・2限定の切符と、ゾーン1∼6で使える切符

的です。英国のコーチ会社の大手National Express（www.

などがあります。これがあれば、ロンドン市内のほとんどの

nationalexpress.com）では、コーチの運賃が三分の一も割

公共交通機関を乗り放題で利用できます。

引きされるカードを発行していますので活用しましょう。

る英国に3か月以上滞在する日本人は、その地域を管轄する

う。在留届の提出用紙は、日本大使館または総領事館の窓口、

日本大使館または総領事館に、氏名をはじめ、パスポート（旅

郵送（切手を貼った返信用封筒を同封）で入手できます。また、

券）番号、連絡先などの「在留届」を提出しなければなりませ

外務省のウェブサイト（www.mofa.go.jp/mofaj）にアクセ

ん。在留届を出しておくと日本政府の行政サービスや緊急連

スして「在留届」で検索すれば内容や提出方法がわかり、用

絡を受けることができ、政府が所在確認をするときなどにも

紙もダウンロードできます。オンラインで提出することも可

役立つので、長期留学する人はできるだけ早く提出しましょ

能です。

る英国の大学には一部を除いて学生組合があり、全国学生組合（NUS＝ National Union of Students=www.nus.org.uk）に所属しています。学生登録すると、学生証とNUSの組合員証が交付されます。また、学校に申請すれば、国際学生証（International Student Identity Card＝69ページ参照）も入手できます。これらの証書を持っていると、学生割引が受けられます。ほとんどの場所で学割がきくので、大学に長期留学をする人はぜひ登録しましょう。

ン英国では 999 をダイヤルすれば、パトカーも消防車も救急車もやってきます。公衆電話でもお金を入れなくてもつながります。大切なのはどこで何が起きているのか、正確に伝えることです。急病などの場合は、言葉の問題もあるので友だちや隣人に頼んで電話をしてもらいましょう。

英国で

で

る公衆電話からは、ダイヤル直通で日本へかけられます。た

英国の公衆電話は、コイン式かカード式の2タイプ。カー

とえば、東京の03-1234-5678にかけるとすると、次の手

ド式の電話は、クレジットカードか専用のプリペイド・テレ

順でダイヤルすればつながります。

ホンカードを使って使用することができます。コイン式の公衆電話では、10ペンス、20ペンス、50ペンス、1ポンド硬貨が使用できます（2ポンド硬貨が使えるものもまれにあります）。

国際電話の利用者を対象に、多くの会社がプリペイド式や

携帯電話は、現地到着の知らせはもちろん、緊急事態が起

口座式のテレホンカードを販売しています。会社によって

こったときなどにすぐ連絡ができ、日本の保護者や関係者が

レートが異なるので、購入時にはレートをチェックしてから

留学生の状態を確認したいときなどにも使えるので便利で

買いましょう。これらのカードで国際電話をかけると、通常

す。英国国内でもプリペイド携帯やSIMカードを購入でき

の電話会社を使うより安い場合があります。一般家庭から電

ますが、日本から英国で使える携帯電話を持って行くことも

話をかけるときにも、これらのカードは使えます。

可能です。

英国英国の郵便局の営業時間は、平日は9：00∼17：30が多く、日曜日に営業しているところもあります。海外郵便物についての詳細は、ロイヤル・メールのウェブサイト（www.royalmail.com）で確認できます。

あ万が一盗難などの被害にあったら、すぐに警察に被害届を出しましょう。また、路上で強盗に脅されたときは、おとなしくお金を出したほうが無難です。保険の適用を受けたり、盗まれたパスポートを再発行したりするときは、警察の盗難届け受理証（Theft Report）が必要になります。

パスパスポートをなくしたら、日本総領事館（Japanese Consulate）に届け出て早急に発給の手続きをとります。紛失時の旅券発給手続きには、発給申請書のほかに、盗難届け、戸籍謄本（抄本）、警察等からの証明書、写真２枚（タテ 4.5㎝×ヨコ 3.5㎝）などが必要です。

滞在先に着いたら、最寄りの警察署の所在地をチェックしておきましょう。落とし物をしたりトラブルにあったりしたときに、必ずお世話になるからです。また、ロンドンのバスや地下鉄構内で落とし物や忘れ物をしたときには、ロンドン・トランスポート遺失物取扱所（London Transport Lost Property）に届けましょう。

英国に6か月以上滞在する場合には、National Health Service（NHS=68ページ）の医療サービスを受けられます。医療センターがある学校ではそこで診察を受けることができます。学校にない場合は、自分が住む地域の病院に名前を登録します。大きな病気や緊急時でない限り、必ず登録した病院で診察を受けます。登録すれば、GP（General Practitioner）の診断が受けられます。登録後に送られてくる個人専用の NHS カードは歯科医登録にも必要なので、大切に保管しておきましょう。

留学には、なぜ保険が必要なの？

株式会社 TIP JAPAN 代表取締役会長

近藤義則さん

（元 AIU 保険会社海外旅行保険担当取締役）

Q 留学って、絶対に保険に入っておくべきなの？もしも、海外で医師の診察・治療を受けることになった場合は、保険に加入していないと治療に要した費用をすべて自費で負担することになるので、想像以上の金額を覚悟する必要があります。特に、西ヨーロッパ方面や北米方面の治療に関する費用は高額です。留学中、気をつけなければならないのは、健康面だけではありません。カメラやパソコンなどの携行品が、破損や盗難にあう可能性もあります。それに、学校の備品や友だちの貴重品を破損してしまうこともないとはいえないでしょう。そんなときに、海外旅行保険に入っていると、破損や盗難の補償、救援者の費用負担、賠償責任が発生したときの補償などをしてくれるので安心です。

Q どの保険会社も同じようなものに思えるけど… たしかに、各社の海外旅行保険の補償内容を調べてみると、どの会社も同じようなものに見えるかもしれませんね。そこで、加入する保険を決めるときには、契約者に対して、どのようなサポートを行っているかをチェックすることをおススメします。たとえば Ji 傷害火災保険の場合は、加入者に次のサービスを提供しています。

★ 「Ji デスク、Ji キャッシュレスメディカルサービス」が利用できる Ji 保険の加入者は海外 55 都市にある Ji デスクを利用できます。Ji デスクでは留学中の病気やケガ等のさまざまなトラブルに対し、スタッフが日本語でご相談に応じています。また、キャッシュレス提携病院で「現金不要」のキャッシュレスメディカルサービスが受けられます。

★ 「Ji 24 時間緊急ダイレクトコールサービス（24 時間、年中無休、日本語受付）」が利用できる医師情報の提供、医師や病院、看護師の手配・電話による医療通訳サービス、入院や転院の手配、搬送・移送の手配、病院への支払い保証などのサポートが受けられます。

Q どんな保険に加入すればいいの？留学生を受け入れている学校のほとんどが、どのような保険に加入しているか確認をしています。加入している保険の確認を行うのは、留学は海外旅行と違って滞在が長くなるからです。したがって、留学には、補償内容や保険金額が充実しているセットプランがよいでしょう。

★TIP JAPAN は、ブリティッシュ・カウンシルがサポートする英国留学の公式スポンサーです。海外留学保険センター海外旅行保険センター

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TIP JAPAN は、海外留学・旅行保険の専門カウンターです。 ★皆様のご要望に合わせたプランで、ご加入できます。 ★ご来店でも、ご郵送でも、オンラインでも OK ！ ★クレジットカードで一括払い、分割払い、リボ払いのお支払いもできます。 ★海外留学・旅行保険における代表的な保険会社の保険もご案内できます。 ★開業以来 80,000 人以上のお客様に海外留学・旅行保険のご契約をいただいております。〒100-0006 東京都千代田区有楽町 2-10-1 東京交通会館 2F Tel：0120-847-576、03-3212-4891 Fax：03-3215-2768 Email：info@tip-japan.com ●ご来店は、JR、東京メトロ「有楽町駅」前の東京交通会館２F（パスポートセンター印紙売場隣）へ

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留学エージェントについて留学エージェントは、留学希望者の要望に合わせて、学校選び、入学手続き、渡航手続きなどに関するさまざまなサポートを行っています。留学エージェントを利用する場合、サポートの範囲や料金はさまざまですので、複数のエージェントを比較して、自分に合った留学エージェントを探しましょう。留学エージェントがおもに提供しているサービスは以下の通りです。 ▪カウンセリング ▪目的、予算、希望する地域に合わせた学校探し ▪パスポート、ビザ、航空券手配などの渡航手続きサポート ▪入学、滞在先手配などの書類作成サポート ▪渡航前のオリエンテーション ▪生活・進路に関する相談 ▪渡航中のトラブルへの対応 ▪渡航後の進路相談、就職相談［注意］ブリティッシュ・カウンシルと本誌掲載の留学エージェントは、提携・認定関係ではありません。また、英国留学は必ずしも留学エージェントを通さなくても、現地教育機関から直接情報を収集して自分で手続きを行うことが可能です。

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