MAINICHI AUCTION SALE 778 Part1 ASIAN ANTIQUES MAIN SALE

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19 APRIL 2024 ASIAN ANTIQUES MAIN SALE 叀矎術メむンセヌル 778 第1郚

第1郚

2024幎 4月19日金

1200

Lots 1194

ご参加の前にP.6「カタログの読み方」を必ずご確認ください。

¥ 200,000300,000

¥ 200,000300,000

¥ 200,000300,000

1 絵唐接柳草花文四方筒茶碗 H10.6×W9.4×9.3cm 箱付 2 絵唐接四方茶碗 H8.4×W11.4×11.6cm 箱付 3 絵唐接茶碗 H9.2×W11.2×11.5cm 箱付
1 2 3 8 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

4

絵唐接葊乗矅挢文筒向付 H10.1×W7.3cm 箱付

参考文献「野趣の矎 叀唐接の流れ桃山から江戞」読売新聞西郚本瀟刊 1993幎       No.72に同手䜜品掲茉

¥ 800,0001,300,000

桃山時代所産の筒向である。灰色のざんぐりずした釉が薄掛され、総䜓に貫入があらわれお いる。胎の䞉方に鉄砂で文様が描かれおおり、䞻文の葊乗矅挢は葊葉に乗り揚子江を枡った ずされる達磚倧垫の䌝説から着想を埗た図案で、絵唐接の噚䞊に芋られるものずしお垌少で ある。畳付は露胎しおおり、土は煉瓊色に赀みを垯びおいる。

別角床

9 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

5

¥ 1,500,0002,500,000

絵唐接秋草文向付5点 H5.76.2×W16cm 箱付
10 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

6 唐接氎指 H14.1×W17.8cm 箱付

¥ 150,000250,000

7 斑唐接埳利 H10×W6.3cm 箱付

¥ 100,000150,000

8 朝鮮唐接耳付花入 H24.5×W12.4cm 箱付

¥ 400,000600,000

6 7 8 11 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

9

絵唐接草文向付 H5.2×W15.9×15.9cm 箱付

¥ 200,000300,000

10

唐接平茶碗 H4.4×W16.3cm 箱付曞付有

¥ 100,000150,000

11

絵唐接草文向付 H6×W16.1×16cm 箱付

¥ 150,000250,000

9 10 11 12 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

12 絵唐接沓茶碗

Â¥

13 絵唐接沓茶碗

Â¥

H8.7×W16.9×13.1cm 箱付
300,000500,000
H8×W16.3×14.5cm 箱付
300,000500,000
13
12 12別角床
13 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
13別角床

14

絵唐接沓茶碗 H8×W16.7×12.9cm 箱付

¥ 200,000300,000

15

唐接茶碗 H7×W10.8cm 箱付

¥ 500,000800,000

14 15 14 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

唐接皮鯚茶碗 H7×W13.4×11.8cm 箱付

¥ 400,000600,000

17 瀬戞唐接茶碗 H7.3×W14.3cm 碌々斎箱

¥ 300,000500,000

16
17 15 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
16

¥ 500,000800,000

19 倩目茶碗・唐物倩目䑓  2点セット

倩目茶碗 H6.8×W13.4cm  玀州家傳来之内 小堀宗明箱  唐物倩目䑓 H6.5×W15.6cm  圓胜斎箱

¥ 800,0001,300,000

19 18 16 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

20

奥高麗茶垞 銘 䌊勢のあか぀き H8.6×W14cm 小堀宗友箱

¥ 2,000,0003,000,000

高麗茶碗の優品で、遠州流䞃䞖・小堀宗友により奥高麗 茶碗ず極められおいる。

芋蟌の深い碗圢で、広く匵った腰から䞞みを垯びお立ち 䞊がり、口瞁でわずか倖反しおいる。印象的な匷く括れ た高台は露胎し、内に瞮緬があらわれおいる。たっぷり ず掛けられたたたご色の釉薬はずころどころ玉垂れずな り、総䜓の貫入ず調和しお景色をなしおいる。胎土は赀 みを垯び、釉裏からほんのりず発色しお「䌊勢のあか぀ き」の噚銘が銖肯される䜜行である。

17 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

21

雲鶎筒茶碗 H9.5×W10cm

箱付 箱蓋衚の字は小堀暩十郎 岐阜織甚䌝来  文献座右宝刊行䌚線 「䞖界陶磁党集 第7å·» 茶噚篇」河出曞房刊 1955幎 No.47䞋に掲茉 同文献付 Â¥ 5,000,0008,000,000

18 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
芋蟌

南鐐王唐草圫颚爐 他8点セット 南鐐王唐草圫颚爐H23.5×W34.3cmを含む、南鐐王摘肩衝釜、南鐐王唐草圫瓢圢氎指、南鐐王唐草圫建氎、 南鐐王唐草圫杓立、南鐐王唐草圫蓋眮、南鐐王唐草圫瓢頭火箞、南鐐王唐草圫鐶の蚈8点セット  各皆具ノ内 総重量玄12191g 各淡々斎箱

¥ 1,500,0002,000,000

22
20 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

唐銅雷王垯欄干颚爐・束の図肩衝釜 2点セット 唐銅雷王垯欄干颚爐H15.3×W22.5cm  束の図肩衝釜H14.5×W15.3cm  箱付 各長野烈極札

¥ 800,0001,300,000

颚炉はしっずりずした最みのある唐銅の肌に獅子噛の鐶付が付き、前面に扇面圢の火口、背 面に束川菱圢の颚口を蚭ける。たた肩ず胎にそれぞれ巡らされた雷文繋ぎが党䜓を匕き締め、 枅玄な印象を䞎える。䞀方で釜は口造りを茪口ずし、肩に蕚の鐶付を付ける。胎の前埌に浜 束文が鋳出され、その景色は滑らかな釜肌ず盞俟っお瀟排な空気を醞し出しおいる。

共に釜垫である長野烈の極札が付随し、極めでは颚炉を慶長幎代埌期の博倚芊屋、釜を江戞 前期の䌊勢芊屋のものずしおいる。

23
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24

亀趟鎚銙合 H4.7×W6×4.5cm

箱付 箱蓋衚の字は䞀燈箱蓋裏に叀筆了信極札  文献加藀矩䞀郎線     「圢物銙合圖鑑 第䞀茯」

京郜矎術青幎䌚刊 1941幎     P.35に掲茉 同文献付

¥ 500,000700,000

25 薩摩茶入 銘 春雪 H8×W6.4cm  箱付箱蓋衚の字は小堀政尹 小堀宗慶倖箱  仕芆3点、挜家付

¥ 500,000800,000

26 瀬戞茶入 銘 茶臌屋 H12.2×W6.1cm  箱付 小堀宗慶倖箱銘 橋杭 仕芆3点付

「浅田家蔵品展芳入札」東京矎術倶楜郚 1934幎 目録No.106に掲茉 同目録付

¥ 800,0001,200,000

24 25 26 22 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

27

備前緋襷茶入 銘 あか぀ら H10×W7.9cm 底郚に掻き銘「吉」  箱付 箱蓋衚の字は金森宗和叀筆了延極札 仕芆2点、替蓋付

「播州某氏所蔵品入札」倧阪矎術倶楜郚 1917幎 目録No.71に掲茉

「當垂䞊野旭束庵所蔵品入札」京郜矎術倶楜郚 1925幎 目録No.129に掲茉 同目録付

「當地田䞭犟氎氏所蔵品入札」倧阪矎術倶楜郚 1934幎 目録No.106に掲茉 同目録付

¥ 1,400,0001,800,000

28 出雲焌瓢箪茶入 H7.6×W6.3cm  箱付 仕芆2点付

「某家所蔵品入札及売立」京郜矎術倶楜郚 1939幎 目録No.81に掲茉 同目録付

¥ 1,400,0001,800,000

23 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

29

矎濃䌊賀耳付氎指 H21.2×W20.8cm 箱付 塗替蓋付

Â¥ 300,000500,000 30 矎濃䌊賀耳付氎指 H20.8×W23.4cm 箱付  文献束浊最著     「日本のやきもの鑑賞ず鑑定 第3å·»    瀬戞・矎濃・京焌・楜」    双葉瀟刊 1999幎     No.2-73に掲茉

Â¥ 600,000900,000 盀状の口に暪向きに撓たせた幅広の耳を぀け、 胎郚では暪方向の線が様々な倉化を芋せる。口 ず胎を四方から抌さえ、ずりわけ匷い歪みを胎 の前埌に぀けおいる。明るい耐色の肌に癜い化 粧土、瞊に数条淡く垂れる釉薬が瞊に斜された 倪い箆目ず響きあい、土の鉄分らしき黒耐色の 斑点が倧小入り乱れ、景色をなす。斜めに耳を ぀ける盀口の僅かに傟ぐ姿に、肌に広がる倚圩 な倉化が実によく調和しお、この氎指を栌調高 いものずしおいる。17䞖玀、䌊賀焌の颚合い を備えた矎濃の氎指䞭の秀䜜。

24 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

31

藁灰釉鉄釉掛分瓶 H12.6×W8.2cm 箱付  文献François Villemin著 「The Golden Age of KARATSU STONEWARE」Schiffer Publishing刊 2013幎 P.162に掲茉  展芧䌚歎「土の矎 叀唐接肥前陶噚のすべお」䜐賀県立九州陶磁文化通 2008幎 図録No.89に掲茉       「叀唐接 叀歊雄 桃山・江戞の華やぎ」九州囜立博物通 2014幎 図録No.27に掲茉 Â¥ 2,500,0003,500,000

32

32 信楜蹲 H12.4×W11.5cm 箱付 Â¥ 700,0001,200,000

32別角床

33 備前花生 H24.8×W14.3cm 箱付

¥ 700,0001,000,000

34 瀬戞灰釉瓶子 H26.2×W17cm 箱付  文献赀塚幹也著 「陶噚党集19 叀瀬戞」平凡瀟刊 1966幎     No.12に掲茉 同文献付 Â¥ 400,000600,000

26 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

35

須恵噚薬壷 H24.5×W33.7cm 箱付

文献川島南智子著 「叀噚に生ける 叀矎術柳日々の花」マリア曞房刊 2012幎 P.101に掲茉 同文献付

¥ 600,000900,000

口瞁郚はわずかに倖反しお短く立ち䞊が り、肩は暪に匷く匵り出しおいる。胎はか すかに䞞みを垯びお底郚に向かい、高台は 裟の開いた圢状をなす。この圢を薬壷ずい うが、正倉院に同手のものが䌝わっおおり、 その壷には芒消・戎塩・冶葛ずいった薬物 が玍められおいたこずに因む。

土は肌理が现かく、圢は端正にしお造りは 薄い。総じお灰黒色に焌き締たり、灰が 肩に降りかかり、䞀郚熔けお鶯色を呈し ながら雫のように留たっおいる。匕き締 たった圢に衚れた静かな倉化が矎しい。 8䞖玀頃の䜜。

36

珠掲叩文壷 H34.2×W31cm 箱付

¥ 500,000800,000

平安時代末から宀町時代埌期にかけお、珟 圚の珠掲垂を䞭心ずした奥胜登で生産され た珠掲焌。須恵噚の系譜に連なり、釉薬を かけずに還元焔によっお焌成するため、肌 は基本的に青灰から灰黒ずなる。

本䜜は胎に叩き締めを行うこずで噚圢はわ ずかに倚面䜓をなしおおり、くっきりずし た条線状の叩文ず盞俟っお、その衚面に独 特のやわらかな陰圱が生じおいる。この陰 りは灰黒色の肌に䞀局の魅力を䞎えおい る。1314䞖玀ず芋られる䜜。

27 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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䞹波倧壷

H49.6×W34.8cm 肩に窯印 箱付

文献䞭西薫線著 「䞹波の名陶」求韍堂刊 2009幎     No.74に掲茉 同文献付

展芧䌚歎「THE TAMBA秋秋麗に叀䞹波を愛でる」兵庫陶芞矎術通 2015幎       図録No.115に掲茉 同図録付

¥ 1,300,0001,800,000

明るい耐色の肌に鮮緑色の自然釉が流れかかり、その先端には釉だたりが生じおいる。 その䞋に肩から胎にかけお長く䌞びた猫掻きが浮かび䞊がり、现かく降りかかった灰 が倉化を䞎えおいる。この明るく倉化に富む肌合いが、底郚が倧きくやわらかな曲線 を描くなで肩の噚圢ずよく調和しおいる。口頞の立ち䞊がりは長く、玉瞁の口造りは 倪く力匷い。

猫掻きずは、文字通り猫が爪で掻いたように噚面に瞊に残された櫛の痕を指し、䞹波 の芋どころの䞀぀ずなっおいる。巻䞊造りの継ぎ目や凹凞を抌さえ぀けるのに櫛歯状 の箆を甚いお噚面を調敎したものが始たりず考えられるが、仕䞊げの䞀手法であるず 共に装食をも兌ねるようになった。宀町時代の䞭期以降に芋られるようになる。この 猫掻きの発生ず連なる圢で肩に小さな窯印を入れるようになった。これを手印ずいい、 本䜜では「×」が斜されおいる。これは倧窯での焌成ず関連しおおり、高火床焌成に より明るい色調が生たれるこずになる。

高さが50cmほどあり倧きく堂々ずしおいる。16䞖玀の優品である。

28 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

志野鉄絵草花文四方平鉢 H5.5×W26.4×23.8cm 箱付

¥ 2,000,0003,000,000

38
30 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

39 尟圢 也山 銹絵絵替長方皿5点1組 W23.5×9.8各cm 箱付  参考文献 「平成十䞉幎秋季特別展 秋麗の茶䌚」 高接叀文化䌚通刊 2001幎  No.38に同手䜜品掲茉 同文献付

¥ 1,500,0002,500,000

31 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

40 叀䌊䞇里色絵掋犬眮物 H39×W16×22cm  箱付

¥ 500,000800,000

32 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

41

叀䌊䞇里色絵唐獅子眮物䞀察 巊H25.7×W17.6×21.5cm  右H25.2×W17.8×22.3cm  各箱付

¥ 900,0001,400,000

33 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

叀䌊䞇里金襎手壜字文鉢

H6.3×W21.9cm 高台内に描き銘「犏」 箱付  参考文献林屋晎䞉線 「普及版 日本の陶磁8 叀䌊䞇里」䞭倮公論瀟刊 1989幎 No.149に同手䜜品掲茉 Â¥ 1,000,0001,500,000

端正な「壜」字を芋蟌䞭倮に倧きく据えお、呚蟺に8぀の半円匧をずり、朱ず瑠璃ず金圩で二 皮の地文を入れる。内偎面には瑠璃金圩の四方襷文の䞭に癜地ず赀地の宝珠圢の窓を亀互に蚭 けお宝尜文を配しおいる。倖偎面には緑圩で囲たれた赀い䞞文を四方に据えお、赀を䞻ずしお 緑を差した花唐草文を廻らせお、金圩で瞁取った瑠璃の葉を散らす。高台脇に小さな赀地文、 䞭心には染付で角犏銘、倖偎に二重圏線を斜す。腰で䞀床段を぀けお匷く反りながら口たで䞊 昇する噚圢は絶劙な均衡を芋せおおり、内偎郚に描かれた文様はこの曲面ずうたく調和しお、 総䜓に掗緎の語がよく䌌合う。

金襎手ずは、磁噚の肌に色絵ず金銀圩で吉祥文を斜した独特の華やかさを備える䜜品のこずで、 䞭囜に端を発するが、日本では元犄幎間16881704幎に制䜜が始たり、やがおそこに 日本独自の創意が加えられるようになった。

入念に蚈算された構成ず匂い立぀ほどの極圩色の織り成す元犄期の矎意識を衚した䜜品である。

34 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

裏面 偎郚

42

43

叀䌊䞇里染錊透圫花文鶏蓋沈銙壷 H30.2×W16.7cm 箱付

¥ 500,000800,000

面取のなされた胎に、菱垣に牡䞹や菊の絵ず菱垣に擬えた透かしを亀互に配しお、䞊 にずたる鶏は、倜明けに鳎いお倩䞋に暁を知らせる金鶏であろうか、胞に金ず赀の䞞 文を賊し、矜は赀緑玫黒金で圩られおいる。沈銙壷ずは、銙を入れおおき来客時に蓋 を開けお銙りを挂わせるもので、本䜜には透かしがあり、そのたたで甚をなす。

江戞時代に茞出された叀䌊䞇里は西欧の王䟯貎族に倧いにもお囃された。華やかで卓 抜な意匠の本䜜もたた宀内で目を楜したせたこずであろう。

¥ 200,000300,000

¥ 500,000800,000

44 初期䌊䞇里染付亀甲菊花文皿 H3.6×W19.5cm 箱付 45 初期䌊䞇里染付吹墚兎文皿 H3.8×W20.1cm 箱付
45 35 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
43 44

¥ 300,000500,000

46

叀䌊䞇里染付地図皿 H7.3×W48.6cm  高台内に描き銘「本朝倩保幎補」 Â¥ 500,000800,000

倩保幎間から幕末明治に至る江戞 時代末期の40幎間は染付の倧皿 が掻況を呈し、千倉䞇化の意匠に 溢れおいた。この時期の染付倧皿 の䞭で地図皿は珟圚最も人気の高 いものだが、これは圓時も同様で あり、意匠の異なるものがいく぀ も䜜られおいる。これら地図皿に は行基図ずいう地図に基づいお、 日本を䞭心ずしお呚蟺に異囜が描 かれるずいう共通点があり、この 背景には日本沿海に倖囜船が来航 するようになった瀟䌚状況がある ずみられおいる。

倖偎面には波を六方に描き、高台 䞭倮には「本朝倩保幎補」の銘を 蚘す。地図をよく芋るず隠岐の先 に「竹シマ」ずある。竹島の蚘茉 がある地図皿は珍しい。倩保幎間 18311845幎の䜜。

47 藍柿右衛門鮎文皿 W21.5cm 高台内に描き銘 箱付
47
46
36 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
46裏面

藍鍋島秋草菊文䞃寞皿 H6×W20.4cm 箱付

参考文献「鍋島展 我が囜唯䞀の官窯鍋島その出珟から終焉たで」      䌊䞇里垂教育委員䌚刊 1996幎 No.51に同手䜜品掲茉

¥ 800,0001,300,000

薄い濃みによる土坡からのびおゆく野菊ず薄がかすかに揺れおいる。繊现でやわらかな筆臎は 楚々ずした野菊ず寂寥感挂う薄を描き、巧みに取られた䜙癜ず盞俟っお、噚党䜓で日本人の秋 に察する耇雑な心性を衚しおいる。鍋島ずいえば華やかな色鍋島が泚目されがちであり、色鍋 島の秋草の遺䟋もあるが、この意匠は鍋島の高い技術により藍䞀色の濃淡でものされおこそ真 䟡を発揮する。18䞖玀初頭、䞀抹の䟘しさを抒情性豊かに描き出した䜳品。繭山韍泉堂旧蔵。

48
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色鍋島氎葵文䞃寞皿 H5.2×W20.2cm 箱付

参考文献「色鍋島展」朝日新聞瀟刊 1997幎 No.65に同手䜜品掲茉

¥ 4,000,0006,000,000

画面䞭ほどを暪切るように色ずりどりの氎草を重ねお配し、䞊䞋に倧きく䜙癜を取っおいる。染付で描かれた 氎草は䞭心を避けお巊右に塊を䞀぀ず぀蚭け、その呚りに氎葵であろうか、葉が重なり合いながら絡み぀き、 癜く小さな花がその間に顔を芗かせおいる。それらを赀に黄に色を転じる小さな浮草が取り囲み、隙間を填め るかのように描かれる。

染付の青ず色絵の赀ず黄がなす暪方向の塊に察しお、緑圩の葉は斜めに亀わり、画面右䞊の緑葉の先、噚の瞁 沿いにたた浮草の赀ず黄が衚れおいる。意匠は明らかに異なるが、巊から右䞊ぞず倧きくうねる波に氎しぶき が打ちあがっおいるかのような動きのある構成をずっおいる。

矀生する氎草は染付で濃淡を぀けお衚しおおり、氎葵は葉の重なる郚分で色調を倉える。露骚な補色を避けお 氎葵の葉ず浮草の赀の間には必ず黄を挟む。たた氎葵の葉の間に赀で瞁取られた癜い花を咲かせるこずで、密 生する氎草の颚通しをよくしおいる。そしお䞊䞋に倧きく取られた䜙癜が党䜓に軜やかな印象を䞎えおいる。

同構図で郚分的に賊圩の異なる䜜䟋があるが、氎葵の葉は党お同じ調子の緑圩であり、花は黄色、浮草は党お 赀に統䞀されおいる。そちらでは、本䜜のように巊から右䞊に芖線が軜やかに移ろうような動きに乏しく、意 匠の重なる郚分では立䜓感に欠けお平面的な衚珟ずなっおいる。

本䜜は䞀芋したずころ掟手な印象は受けず、たたいかにも日本的な抒情性に蚎えかける図柄でもない。だが、 緻密に蚈算された郚分ず感性に埓っお構図を䜜り䞊げた郚分が高い次元で統合されおおり、意匠構成の巧みさ ずもたらす効果においおは鍋島䜜品䞭類をみない。

元犄期、鍋島の先進性の䌺える䞃寞皿である。

49
別角床 38 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

50

柿右衛門色絵梅文八角鉢 H11.5×W25.7cm 箱付

来歎Christie's London、1994幎11月15日 同カタログ付  参考文献「柿右衛門ず鍋島」出光矎術通刊 2008幎 No.67に同手䜜品掲茉

¥ 2,000,0003,000,000

劫を経た梅の倧朚が巊右に向かいその幹をねじらせながら先ぞ先ぞ ず䌞びおゆく。幹から枝に分かれるずころで色は青から緑ぞず転じ、 その先で梅花がこがれんばかりに咲き誇る。玅癜の梅はここでは赀 ず黄で衚されおいる。巊に䌞ばした枝にはふっくらずした鳥が矜を 䌑め、曎に巊の先ぞ向けお䜕か呌びかけおいる。梅の先には竹が芋 え、皈はしなりやはり巊右に䌞びおゆく。䞭空には悠然ず䞀矜の鳥 が矜を広げおおり、枝の鳥に応えるためか、颚に乗っお右に向かう。

内偎に目を転ずれば、芋蟌には折枝の牡䞹がそっず眮かれおおり、 呚囲の鍔状に䌞びた平坊郚には鋞歯文を連続しお配し、口瞁は口銹 ずしおいる。

噚膚は皓然ず癜く艶やかにしお噚䜓は端然ず八皜をなしお面をず り、噚ずいう支持䜓が図に緊匵感をもたらしおいる。偎面では柿右 衛門の図柄らしく倧きく取られた䜙癜が、噚䜓の玔癜なるがゆえに 意匠を匕き立おおおり、芋蟌は曎に䜙癜を倧きく取るが、図が緩た ないのはやはり噚䜓のなせる業である。

柿右衛門様匏の鉢で本䜜は最倧玚のものであり、これが吟味された 乳癜手で端麗な圢姿をずっおいる。盎に目にすればその偉容に思わ ず息を呑む。江戞前期の優品。出光矎術通に同手の䜜を収める。

40
別角床 芋蟌 41 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

柿右衛門染錊束竹梅鳳凰文八角小鉢5点 H7.1×W12.913.4cm 箱付

¥ 400,000600,000

52

柿右衛門色絵束竹梅唐草鳳凰文八角面取鉢 H10×W18.4cm 箱付

¥ 500,000800,000

51
52
51 42 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
52芋蟌

53

叀九谷色絵鳥文隅切四方皿 W19.8×19.8cm 高台内に描き銘 箱付

¥ 700,0001,000,000

54

叀九谷色絵牡䞹文皿 H3.3×W19.5cm 箱付

¥ 300,000500,000

55

叀九谷色絵染付鳥文鉢 H4.5×W20.5cm 箱付

¥ 500,000800,000

53 54 55 43 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

56

叀九谷青手抜絵草鳥文皿 W14.2cm 高台内に描き銘 箱付 Â¥ 300,000500,000

57 青九谷瓜文台鉢 H5.7×W21.5cm 高台内に描き銘「犏」 箱付

¥ 500,000800,000

56 57裏面
57 44 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
57偎郚

叀九谷青手芭蕉文倧皿 H7.5×W33.9cm 箱付

¥ 1,500,0002,500,000

叀九谷青手ずは、濃厚な緑ず鮮明な黄の2色を基調ずしお党䜓を色 で包み蟌むもので、色を衚珟の䞻䜓ずする手法である。珟代の目で 芋たずきに意匠の取り合わせや意匠そのものの意図がはっきりずわ からないものも倚くあるが、それが华っお斬新で新奇であり、色圩 が実によく映える。そうした青手の性質は倧皿で遺憟なく発揮され おおり、数癟幎前も今も芳る者を惹き぀けおやたない。

本䜜は、地を黄圩の重ね菊小王で埋め尜くし、䞭倮には緑圩で芭蕉 の葉を3枚眮いお、画面䞭ほどから䞋郚にかけお暪方向に流れ蟌む

文様を茶色で塗り籠めおいる。甚いおいるのは玫釉であるが、それ が茶色に発色しおいる。黄色で埋め尜くされた噚を月に芋立おおい るずすれば、暪方向に流れる文様は叢雲であろうか、源氏雲を簡略 化したような意匠である。

意匠は必ずしも明瞭ではないが、それぞれの文様で分けられた濃圩 は艶やかで実に青手らしく、えも蚀われぬ魅力を攟っおいる。江戞 前期の䜜。

58
45 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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叀九谷色絵草花文壷 H25.5×W18.6cm 箱付  文献西田宏子著 「陶磁倧系 22 九谷」平凡瀟刊 1978幎 No.87に掲茉

¥ 2,500,0003,500,000

銖ず脚に圏線を廻らせお、肩には宝尜し文、その宝物から䌞びおきたかのような玐が匧を描いお裟に芋えおいる。 胎には䞉方割が斜され、地文に赀絵で䞃宝文ず四方襷文を入れる。窓には桔梗ず鶏頭であろう、花卉文を描く。鶏 頭は察称的に向きを倉え、桔梗は他の二面よりも長く衚されおいる。埌ろに芋える萱も含めおいずれも现く長い。 黄・緑・玫ず、色が倚甚されおはいるが、そよ颚に揺れるような繊现さが、広めにずられた癜い䜙癜の䞭にあっお はかなげな印象をもたらしおいる。窓の倖は幟䜕孊文が耇雑な構成で埋め尜くされおいるが、そこに華やかな印象 はない。窓絵を取り囲むこの文様が九谷独特の沈み蟌むような赀で描かれるこずにより、挂う秋の情感をより䞀局 深めおいる。

噚圢は现長手の倪錓胎ずもいうべき、卵圢の䞊䞋に口郚ず底を付けたような独特の姿をした壷である。叀九谷の壷 に芋られる圢ではあるが、倧鉢や倧皿が䞻䜓の叀九谷にあっお倧きさのある瓶や壷の遺䟋はそう倚くはない。江戞 前期の優品である。

別角床 46 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
47

60

薩摩金襎手矎人行楜文茶碗

H7.8×W13cm 高台内に描き銘「阪錊山堂」 箱付

¥ 2,000,0003,000,000

玠地は癜陶で、卵色がかり、総䜓に现かい貫入が走る。 ふっくらずした矎碗で、瞁沿いに䞃宝぀なぎ文様を巡ら し、察ずなる腰郚は劂意頭状の連続文様を䞊べ、内を亀 甲ず栌子の繋文様で描き぀めおいる。胎には桜の暹䞋に 集たる人々の様子が描かれおおり、筆臎は極めお粟巧で、 芞境の高さが䌺える。

殊に芋蟌の文様衚珟は癜眉で、䞭倮に据えた二重花匁の 菊花文から痩肥亀じり十二筋の花垯が枊状に展開する様 は、さながら錊の織物で着食ったように艶やかである。 口端にひかれた金泥の筋は碗に頂く円窓ずも芋え、芋蟌 の花枊を䞀局際立たせおいる。

高台には雷文が巡り、畳付は露胎。高台内偎は斜釉され、 䞭倮に金圩で「阪錊山堂」の四字欟が蚘されおいる。

芋蟌
49 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
底郚

駒田 柳之

本名 駒田勇。1934幎東京生。柳之の祖父・春之 柳斉、䌯父・陜銙、父・柳氎ずいずれも象牙眮物の 圫刻家ずしお著名な駒田家に生たれ育ち、15歳で 父に匟子入りする。䞻に女性颚俗物を孊び、12幎 間の修業の埌に独立。圓初は眮物圫刻を䞻ずしたが、 独立の2幎埌に砂本象牙店のすすめにより根付の研 究および制䜜をはじめ、以降根付制䜜を専門ずする ようになる。1981幎にロサンれルスにお第1回の個 展、92幎に第2回の個展が開かれた。

1970幎代初頭に霋藀矎掲、桜井英之、立原寛玉ら ず共に、圓時叀根付に比べお軜芖されおいた珟代根 付の地䜍向䞊に取り組む珟代根付運動を起こす。

1977幎には珟圚の囜際根付圫刻䌚の前身ずなる団 䜓を立ち䞊げ、1994幎より10幎間、䌚長を務めた。

同団䜓は埓来の埒匟制床を極力排し、技術情報を オヌプンにするなど根付制䜜の裟野を広げおいる。

柳之自身も長幎にわたり䜜家同士の情報亀換を促 し、根付展開催や囜内倖の講挔、実挔などを通じお 珟代根付の普及ず促進、埌進の育成に尜力しおいる。

䜜品は女性像を埗意ずするが、男性や子ども、動物 も扱う。矎人を圫らせれば柳之の右に出る者無しず 蚀われるほど、矎しく生き生きずした女性像を生み 出しおいる。

LOT61は倧きく背を反らせた女性がキセルを手に そっず笑みを浮かべおいる。女性の立姿を根付にた ずめるこずは至難の業ず蚀われおいるが、柳之は䞞 い根付の圢状から、思い切りよく反り身にした意匠 を開発し、本䜜にもそれを適甚しおいる。ぐっず背 を反らせおやわらかに銖を曲げたその姿勢ず、着物 の波激に千鳥の文様ずが盞俟っお、たおやかな䞭に 凛ずしたものを感じさせるその䞀方で、埮笑む顔は どこか愁いを垯びおいる。

LOT62は座した男女の根付で、扇子を手に色男が 銖を傟けお囁くように語りかけおおり、女性は髪に 手を遣り恥じらいがちに埮かにう぀むいおいる。い

ずれも纏う装束に量感を持たせ぀぀、男性には立烏 垜子や狩衣の肩の蟺りなどに盎線を亀えお、女性は 埌ろに広がる十二単に至るたで党おが曲線に包たれ おおり、兞雅な䞭に凛々しさを備えた男性ず優矎で 楚々ずした䜇たいの女性を芋事に衚しおいる。

柳之によれば、自身が女性の矎しさを感じるのは僅 かながらにでも傟いおいるずきだずいう。今回出品 された二䜜は姿勢ずしおは察照的ながら、傟けた姿 勢に連動する圢で二䜜ずも総䜓ずしお耇雑な内面を 描き出しおいる。珟代根付の第䞀人者の技術ずセン スが遺憟なく発揮された優品である。

61 駒田 柳之 十䞉倜

象牙に圩色  H12.2×W4.8×3.5cm  底郚に刻銘「柳之」 共箱

¥ 300,000500,000

62 駒田 柳之 語らい根付 2点1組

象牙に圩色  巊H4.6×W4.2×3.1cm  右H3.5×W5.2×3.9cm  各底郚に刻銘「柳之」 共箱

¥ 300,000500,000

50

詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

61 61別角床 62

63

激川 惣助

䞃宝桜に鎛鎊図花瓶䞀察

H33.1×W22.4各cm 各底郚に圚銘「魁」 各ケヌス付

¥ 10,000,00015,000,000

匘化41847幎、䞋総囜鶎巻村蛇園の蟲家に生たれた激川惣助は、第䞀回内囜勧業博芧䌚で目にした䞃宝焌補品に心を奪われ圓時の 商いをやめお工芞家に転身。以降、第䞉回内囜博で名誉賞、1889幎のパリ䞇博では名誉倧賞を受賞するなど囜内倖で声䟡を高め、同 時期に掻躍した京郜の䞊河靖之ず共に「二人のナミカワ」ずしお䞊び称された。

殊に最終焌成前に怍線を取り陀く無線䞃宝の技法を考案・远及したこずで知られおおり、本䜜でも桜の花匁、鎛鎊の矜毛に包たれた胎 郚の衚珟に同技法が甚いられおいる。隣接した釉薬同士が混ざり合うこずで生たれる淡く柔らかな色圩は無線䞃宝特有の興趣である。

日本画を思わせる詩情豊かな文様衚珟は、惣助の至った芞境の高さをよく瀺しおいる。 銘

52 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

64

䞊河 靖之 䞃宝花蝶文蓋付小壷 H10.8×W5.5cm

高台内に刻銘「京郜䞊河」  ケヌス付

¥ 4,000,0006,000,000

䞊河靖之は川越藩高岡九郎右衛門の䞉男ずしお京郜に生たれ、のち青蓮院宮近䟍を぀ ずめる䞊河家の逊子ずなる。明治の初め頃より䞃宝制䜜に携わり、明治29幎、垝宀 技芞員に遞出された。

本䜜は肩の豊かに匵った瓶圢で、小蓋を備えおいる。胎を八぀に割っお瞊窓を蚭け、 それぞれ黒ず緑の釉で亀互に充たし、䞞ず花蝶唐草の文様を散らしおいる。各文様は 窓の境界を越えお配されおおり、意匠性が高い。粟緻で優れた䜜行を瀺す䜳品である。 銘 54

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65

䞊河 靖之 䞃宝韍鳳凰花蝶文蓋付銙炉 H11.5×W11×10.2cm  高台内に刻銘「京郜䞊河」  ケヌス付

¥ 4,000,0006,000,000

蓋付の扁壷圢で、胎の四方に窓を蚭けおいる。各窓には飛韍・鳳凰・花蝶の 文様が粟緻な有線䞃宝で描かれおおり、背景を茶ず象牙色の釉薬で塗り埋め おいる。窓枠の倖を倚圩な花唐草文様で装食する意匠は靖之の䜜䟋に散芋さ れるもので、過食に流れず効果的に案配され、䞊品である。

高台内に「京郜䞊河」の四字欟を刻した小板が付されおいる。 銘

55 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

66

䞊河 靖之 䞃宝花鳥文梅瓶 H17.3×W8.7cm  底郚に刻銘「京郜䞊河」

¥ 700,0001,000,000

67 高村 光雲 朚圫レリヌフ 鳩 1925倧正14幎 24.1×21.1額窓cm  右䞋に刻銘「䞃十四翁 高邚光雲」  共箱 高村達識シヌル 額付*

¥ 1,000,0001,500,000

67
66
56 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
66銘

68

平田 宗幞 菊花暡様花盛

H26×W41.6cm 総重量玄3086g  底郚に刻印「宗幞花抌」「玔銀」  共箱 朚補台座付

¥ 600,000900,000

平田 宗幞 18511920

明治倧正期に掻躍した鍛金家。垝宀技芞員。代々鍛金を 生業ずする家に生たれる。明治以降の時代の倉化のなか で宗幞は埓来の技術に改良を加え、眮物・額などの制䜜 などを通じお鍛金を金属工芞の䞀分野にたで高めた。代 衚䜜に東京藝術倧孊が所蔵する「茄子圢氎滎」がある。 珟存䜜品は数が少ないずいわれる。

69

玔銀菊久邇宮菊花圢盛噚 H13.9×W23.5cm 総重量玄1058g  底郚に刻印「宮本謹補」「玔銀」 宮本商行箱 朚補台座付

¥ 250,000350,000

68郚分拡倧 68郚分拡倧 68銘
69 57 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
68

70 朚内 半叀

正倉院埡物暡造朚畫玫檀瑇瑁小架 H45.5×W37×13.3cm 皲生真履箱

参考文献正倉院事務所線 「正倉院宝物 南倉」朝日新聞瀟刊 1961幎       No.88、89に同型䜜品掲茉       奈良囜立博物通線 「第䞃十五回正倉院展目録」仏教矎術協䌚刊 2023幎       No.33に同型䜜品掲茉

¥ 7,000,00010,000,000

長六角圢の基台の䞊に鳥居圢の柱を立おた小架。柱は玫檀補で、 断面は四匁花圢ずする。前埌に取り付けた鉀圢突起はいずれも 象牙補で、半球圢の柱座は衚面に連匁の文様を陰刻しおいる。

基台の倩板䞊面は内区に玫檀の板を貌り、倖区に金箔を抌した

䞊に玳瑁を貌り重ね、朚画の界線で画しおいる。偎面にも朚画 の装食が斜されおおり、十の区画に分けた内偎を青ず赀で染め 付けた象牙板で食り、唐草圢の透かし圫りの脚は象牙補。

正倉院宝物の極めお粟巧な暡造品で、明治時代の䜜。 本歌は南倉「玫檀小架」で、朚画・牙圫の装食衚珟においお特 に秀逞なものずしお知られる。叀噚保存ず技術継承を目的ずし

た正倉院宝物の暡造は明治25幎に正倉院埡物敎理掛が蚭立さ れお以降本栌化し、材料・構造・技法に至るたで限りなく本歌 に近いものを求めお制䜜が行われおいる。圓代䞀流の職人たち の手により再珟された宝物の数々は、暡造の域を超えた出藍の 矎術䜜品ずしお高く評䟡されおいる。

なお、「玫檀小架」暡造の同手に明治時代の朚工芞家・朚内半 叀が手掛けた東京囜立博物通蔵の遺䟋があり、本品はその詊䜜 ず掚枬される。箱蓋には正倉院埡物敎理掛掛員・皲生真履の墚 曞がなされおおり、半叀・真履の䞡名が補䜜に関わったものず 考えられおいる。

59 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

72

芝山象嵌䞃宝花鳥文透銙炉 H18.1×W14.6×9.9cm  偎郚に刻銘 底郚に刻銘「政明」 箱付

¥ 400,000600,000

71

芝山象嵌花鳥蝶文六角面取花瓶䞀察 H15.7×W8各cm 箱付 Â¥ 400,000600,000

71
60 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
72

芝山象嵌蒔絵花鳥蝶文食棚 H216×W145×48cm

¥ 8,000,00013,000,000

73
61 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

芝山象嵌閻魔王図屏颚 H172.3×W79.5cm×2曲

展芧䌚歎「特別展 日本の象牙矎術明治の象牙圫刻を䞭心に」枋谷区立束激矎術通 1996幎 図録P.138に掲茉 Â¥ 2,000,0003,000,000

74
63 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
75 蒔絵諫錓に鶏眮物 H30.7×W19×13.5cm  箱付
別角床 64 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
¥ 1,000,0001,500,000

¥ 2,000,0003,000,000

76 初音蒔絵小箪笥 H24.5×W28.9×17.9cm  箱付
内郚 65 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

77

叀満 寛哉

八ツ橋蒔絵匁圓箱

H22×W23.3×12.7cm 偎郚に描き銘「寛哉」 箱付

¥ 600,000900,000

78

蒔絵菊籬文手箱 H16.2×W21×24.9cm 箱付

¥ 800,0001,300,000

78内郚 77箱・収玍時
78 66 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
77銘

79

六角 玫氎 末金鏀蓬莱之図硯筥 1936昭和11幎 H4.8×W20.1×26.2cm 蓋裏に刻銘「玫氎花抌」 共箱 硯、氎滎付

¥ 700,0001,000,000

80

光琳蒔絵階銬人物文硯箱 H4.7×W21.9×24.4cm 内底郚に描き銘「法橋光琳造」 箱付 平舘嘉邊倖箱 硯、氎滎付

¥ 800,0001,300,000

79内郚 79銘 80内郚 80銘
80 67 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
79

81

火なわ匏銃砲 無銘 五連匏 党長32cm 銃身長19.5cm 口埄1.0cm  無銘 銃砲刀剣類登録蚌 箱付

¥ 2,000,0003,000,000

別角床
69 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
別角床

短刀 銘 □家正村を家に倉鏚附蒔絵籠目地颚神雷神文鞘合口短刀拵 刀身刃長25.9cm 反り0.2cm 元幅2.4cm  銘「□正」

日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀剣鑑定曞平成26幎  銃砲刀剣類登録蚌 癜鞘入 田野蟺探山先生埡鞘曞  拵党長玄40.2cm 小柄欠  蒔絵箱付

¥ 7,000,00010,000,000

村正は宀町時代埌期の䌊勢囜を代衚する刀工で、同囜桑名の地に圚䜏した。珟存する䞊限の幎玀は文亀元幎であり、以降も 同名の継承が芋られるが、通説では文亀を初代、倩文を二代、倩正を䞉代ずしおおり、䞭でも二代ずされおいるものが最も 技倆が優れ、䜜刀も倚く存圚し、䞔぀茎の銘字も流暢で巧みである。

この短刀は、銘振りや茎仕立おから二代ず鑑せられるもので、村正の代名詞ずも蚀える皆焌状の䜜颚を瀺す。元来「村正」 ずあった二字銘の「村」を「家」に改鏚したものである。埳川家康藩政期においお、埳川家ずの悪因瞁から『いかにしおこ の䜜の圓家に障る事かな、この埌は差料の䞭に村正の䜜あらば皆取り捚およ』ずの厳呜が発せられた。村正垯刀犁止什䞋に 斌いお銘を改竄し受け継がれたものであり、珟代に䌝わる劖刀村正の䌝を物語る奜資料である。同工の兞型的な䜜域の䞭で も、特に垌少な皆焌の䜜域は巧みであり、芇気に富んだ優品である。

圢状 平造、䞉ツ棟、身幅広く、寞䌞びお、先反り぀き、ふくら枯れごころずなる。

鍛  板目詰み、地沞付き、地景入り、淡く癜け映り立぀。

刃文 盎ぐに焌き出し、その䞊は小のたれに小互の目乱れ、角匵る刃、矢筈颚の刃、尖ごころたじり、    䞊半は特に焌き棟に近いほど高く耇雑に乱れ、飛焌を亀え皆焌状ずなり、

衚裏の刃揃いごころ、焌きの頭を貫いお幟重にも砂流し入り、足入り、小沞付く。

垜子 乱れこみ、小䞞に先掃掛けお、返り深く焌き䞋げ棟焌きずなる。

茎  生ぶ、先现っお刃䞊がり栗尻、鑢目極浅い勝手䞋がり、目釘孔䞉、    指衚目釘孔を挟んで棟寄りに倪鏚倧振りの二字銘があり「村」の字を「家」に改鏚。

拵  檜垣金匵塗颚神雷神図蒔絵柄巻合口造拵、颚神雷神図金無垢目貫

82
70 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

脇差 銘 兌元孫六附倉塗腰千段刻蒔絵牡䞹文鞘合口脇差拵 刀身刃長30.9cm 反り0.4cm 元幅2.8cm  銘「兌元」

日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀剣鑑定曞平成25幎 銃砲刀剣類登録蚌 癜鞘入  拵党長玄45.8cm 瞁に圚銘「明光花抌」 小柄に圚銘「幹支間英昌花抌」 小刀穂に圚銘「尚定」

¥ 3,800,0004,500,000

83
72 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

刀 銘 則□房片山䞀文字

刀身刃長65.2cm 反り1.0cm 元幅2.7cm 先幅1.6cm  銘「則□」

日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀剣鑑定曞平成30幎  銃砲刀剣類登録蚌 癜鞘入

¥ 4,000,0008,000,000

84

重芁刀剣 倪刀 銘 助吉造 刀身刃長66.8cm 反り1.5cm 元幅2.6cm 先幅1.7cm  銘「助吉」

日本矎術刀剣保存協䌚第42回重芁刀剣指定曞平成8幎  銃砲刀剣類登録蚌 癜鞘入

¥ 8,000,00013,000,000

85
74 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

86

重芁刀剣 刀 銘 䞹波守吉道 刀身刃長74.0cm 反り1.5cm 元幅3.3cm 先幅2.3cm  銘「䞹波守吉道」

日本矎術刀剣保存協䌚第22回重芁刀剣指定曞昭和49幎  銃砲刀剣類登録蚌 癜鞘入 䜐藀寒山先生埡鞘曞

展芧䌚歎 「2023幎床珟代刀職展今に䌝わるいにしえの技」 刀剣博物通 2023幎  図録P.37に掲茉 同図録付

¥ 5,000,0008,000,000

76 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

87 重芁刀装 金梚子地九曜王散鞘糞巻倪刀拵 党長玄102.1cm

総金具桐王散図、赀銅魚子地、高圫、金色絵、金小瞁 柄山葵地金欗包、金茶糞諞撮巻  目貫桐王䞉双図、赀銅地、容圫、金色絵 鐔刳蟌葵朚瓜圢、赀銅魚子地、桶底金色絵耳  倧切矜二枚桐王散図、赀銅魚子地、高圫、十字襷鋀䞋圫、四方猪目透、金色絵、金小瞁 小切矜金無垢地四枚、赀銅地二枚  鞘金梚子地九曜王散銀平文 鯉口蔊図、角補、金沃懞地、金蒔絵 枡巻は柄巻に仕立同様 倪錓革・垯執燻韋 䜩緒亀甲打  日本矎術刀剣保存協䌚第60回重芁刀装指定曞平成26幎

¥ 3,500,0004,500,000

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79 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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蒔絵花散文倪刀掛 H62.7×W19.7×34.3cm  偎郚に描き銘「䞍老掞柳哉䜜」 箱付 Â¥ 300,000500,000

80 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

埌藀家十六代揃小柄16点1組 L9.6各cm

二代埌藀宗乗「重芁刀装具 䞉疋獅子図小柄 銘 王宗乗 光寿花抌宀町時代䞭期」

日本矎術刀剣保存協䌚第67回重芁刀装具指定曞什和3幎を含む、 埌藀家十六代の小柄蚈16点セット  二代以倖は各日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀装具鑑定曞  初代六代に折玙付 蒔絵箱付

¥ 20,000,00030,000,000

埌藀家は装剣金工の宗家で、宀町八代将軍足利 矩政に仕えた祐乗を祖ずし、南北朝期から江戞 期に至るたでの長倧な歎史の䞭で数倚の名工を 茩出した金工䞀掟である。

各代ずも時の将軍家の埡甚を぀ずめおいたこず から、埌藀家の刀装金具は「家圫り」ずしお、 庶民の需芁に応じた「町圫り」ずは区別しお尊 称された。祐乗が矎濃囜の出身であるこずから 䜜行には矎濃圫の圱響が匷くみられ、即ち鳳韍 や草花ずいった䌝統意匠の他、各時代を通じ矎 濃路の颚物を䞻題ずしお日本画的情緒豊かに衚 珟するこずを旚ずしおいる。

本䜜は初代祐乗から十六代光晃たで䞖玀に枡 る埌藀宗家圓䞻の小柄を䞀所に集めたもので、 流氎扇散の文様が斜された金蒔絵の重箱におさ められおいる。このように埌藀家代々の金具を 揃えお仕立おるのは江戞埌期の流行で、今に䌝 わる類䟋ずしお䜐野矎術通や前田育埳䌚の収蔵 品が知られおいる。

倚皮倚様な技法意匠であらわされた十六本の揃 小柄は、栌匏ず䌝統を重んじる「家圫り」の䜜 行に盞応しい颚栌を備える点で共通しおいる。 悠久の歎史を俯瞰できる、貎重な逞品である。

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初代 蟷螂図小柄 無銘祐乗附光寿折玙

二代 重芁刀装具 䞉疋獅子図小柄 銘 王宗乗 光寿花抌宀町時代䞭期附宝氞元幎代金参枚光寿折玙

䞉代 二疋牛図小柄 棟銘 王乗真䜜 廉乗花抌附光孝折玙

四代 神蟲図小柄 銘 王光乗 光寿花抌附光寿折玙

五代 柿本人麻呂図小柄 無銘埳乗附光孝折玙

六代 五疋唐犬図小柄 銘 䜜栄乗 光䟶花抌附鋥乗折玙

䞃代 笹鯉図小柄 銘 埌藀顕乗花抌

八代 垃袋図小柄

銘 王即乗 光䟶花抌
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九代 釣狐図小柄 銘 皋乗花抌

十代 流氎二疋犀図小柄 銘 埌藀光䟶花抌

十䞀代 雷雲鍟銗研剣図小柄 銘 埌藀光寿花抌

十二代 流氎舞鶎図小柄 銘 寿乗䜜 光孝花抌

十䞉代 波韍図小柄 銘 埌藀光孝花抌

十五代 牛図小柄 銘 埌藀光矎花抌

十四代 埡匊猿図小柄 銘 桂乗䜜 光矎花抌
83 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
十六代 流氎秋草図小柄 銘 埌藀光晃花抌

角九曜透枊巻散図鐔 金象嵌銘 楜寿 8.4×7.7cm

十字朚瓜圢、鉄地、陰透、象嵌、角耳小肉  日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀装具鑑定曞什和3幎 箱付

文献䜐藀寒山、本間薫山、加島進線 「肥埌金工倧鑑」日本矎術刀剣保存協䌚刊 1964幎 No.338に掲茉     小窪健䞀、笹野倧行、益本千䞀郎、柎田光男著 「透し鐔」光芞出版刊 1968幎 P.116に掲茉     「刀剣矎術 第495号 4月号」日本矎術刀剣保存協䌚刊 1998幎 P.36に掲茉

¥ 2,000,0003,000,000

䞀般に肥埌金工ず呌称されおいるものは、现川家の城䞋町である九州肥埌囜熊本及びその支藩である八代を䞭心ずしお寛氞時代以来展開さ れた鐔工・金工矀を指す。利䌑高匟䞃哲の䞀人に列せられる颚雅人でもあった藩䞻・现川忠興指導のもず、肥埌の刀装金具は同時代におい お傑出した芞術性を獲埗し、日本の金工史における肥埌金工の存圚はきわめお重芁な地歩を占めるものずなっおいる。

初期の䞻たる流掟に林・平田・西垣・志氎の四家があり、次いで林家の技法を盞䌝した神吉家が著名だが、そのうち巧者ずしお殊に名高い のが神吉家䞉代・楜寿である。その卓越した技術に぀いおは明治期に曞かれた「肥埌金工録」䞭に詳しく、「歀の䜜、地鉄極めお粟矎にし お毎䜜圢より象嵌法、及び透かし、鑢、鑚、槌等䞀぀ずしお粟劙ならざるなく、誠に最䞊の䜜たり。其の父祖は勿論、肥埌叀今䜜䞭林又䞃 を陀く倖、皆䞉舎を避くべし。」ず最䞊玚の賛蟞をもっお肥埌金工の倧家・林又䞃ず䞊び称されおいる。

本䜜の、角䞞十字朚瓜の四方を八぀透かした意匠は「角九曜」ず呌ばれ、林又䞃が考案したものずされおいる。

鉄地鉄色が良く、腐らし手の蝊蟇肌颚にしお力匷い。

透かしの八぀孔は即興的で磊萜。

印象的な金象嵌の枊文は倧小に抑揚があり、案配も巧みでよく効いおいる。

楜寿䜜の蚌巊ずしお䞭心櫃孔の棟方に䞉、刃方に二぀の打ち蟌み鏚が芋られ、「楜寿」の金象嵌二字銘が楷曞で敎然ず添えられおいる。 幕末第䞀等の名工による肥埌鐔の優品である。

詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

90
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桐暹透鐔 無銘重光

8×7.6cm 倉り圢、鉄地、地透毛圫、䞞耳  日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀装具鑑定曞什和5幎 箱付

文献䜐藀寒山、本間薫山、加島進線     「肥埌金工倧鑑」

日本矎術刀剣保存協䌚刊 1964幎     No.110に掲茉

展芧䌚歎「第䞉回熊本の矎術 肥埌の金工」      熊本県立矎術通 1978幎       図録No.47に掲茉

¥ 800,0001,300,000

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花唐草文図鐔 無銘甚五

7.4×7cm 竪䞞圢、鉄槌目地、鋀出圫、小透、象嵌、土手耳  日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀装具鑑定曞什和5幎 箱付

¥ 500,000800,000

志氎家は肥埌金工四䞻家の䞀぀。现川䞉斎に埓い 八代に移䜏し、抱え工ずしお装剣金具を䜜成した。

䜜颚は野趣に富み、四家䞭でも突出した個性を備 えおいる。本䜜は志氎甚五の兞型的な䜜行を瀺し おおり、䜎い土手耳、鎚目が残る鉄地鐔で、茎孔 の䞋郚に実甚本䜍の腕貫孔が穿たれおいる。

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氎月透鐔 無銘柳生

6.9×6.8cm 䞞圢、鉄地、肉圫、地透、角耳  日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀装具鑑定曞平成30幎 箱付

¥ 600,000900,000

尟匵剣術指南圹・柳生連也厳包の創意により䜜ら れた鐔を柳生鐔ず通称する。意匠は剣術の極意を 擬したものずされ、叀来歊門に奜たれた。本䜜は 氎面にう぀る月圱をあらわした「氎月図」の意匠 で、柳生鐔の兞型である。透かしの圫りは即興的 で匷く、柳生の名に盞応しい叀栌を備えおいる。

85 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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扇子雁金透鐔 無銘勘四郎 8×7.4cm 障泥圢、鉄地、地透、毛圫、䞞耳  日本矎術刀剣保存協䌚保存刀装具鑑定曞平成30幎 䌊藀満箱

文献䌊藀満著

「西垣肥埌の金工西垣勘四郎ずその䜜品」䌊藀満刊 2005幎     No.27に掲茉 同文献付

¥ 500,000800,000

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投桐透鐔 銘 神吉深信

8.1×7.8cm 菊花圢、鉄磚地、地透、毛圫、䞞耳  日本矎術刀剣保存協䌚特別保存刀装具鑑定曞平成24幎 鈎朚恵山箱

¥ 900,0001,200,000

肥埌金工四䞻家のうち西垣家は八代続き、明治たで现工垫ずしお掻躍 した。遺䟋は鉄鐔が倚く、透鐔を埗意ずし、殊に扇透は叀来勘四郎の 掟物の䞀぀ずしお知られおいる。本䜜は初代の䜜ずしお極められおお り、䞃぀の扇ず、雁が䞉矜、即興的に透かし圫られおいる。鉄には最 いがあり、耳に鉄骚が浮かび、勘四郎鐔の特城をよく瀺しおいる。䌊 藀満著「西垣」の所茉品で、著者の箱曞が添えられおいる。

四䞻家のうち林家の技術を盞䌝し、江戞埌期の肥埌金工を䞻導したの が神吉家である。本䜜は神吉の二字銘が切られおおり、二代深信の䜜 ずしお極められおいる。叀来肥埌金工に䌝わる「投桐」の意匠で、殊 に端正な䜜行である。鉄味も良く、同䜜䞭でも優れた遺䟋である。

86 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

96 玉岡 俊之 唐草象嵌巊右波透倧小鐔 倧8.2×7.8cm 小7.5×7.1cm 各圚銘「俊行平成廿五幎」 あわせ箱

展芧䌚歎「平成25幎新䜜名刀展 珟代の刀工ず刀職」刀剣博物通他巡回 2013幎       図録圫金の郚No.2に掲茉

¥ 600,000900,000

97 泉 公士郎 䌝宮本歊蔵䞀矜雁目貫

W3.2各cm 共箱 自䜜蚌明曞

¥ 100,000200,000

晩幎、现川忠興の子・忠利に仕えた宮本歊蔵には刀装金具の䜜がある。 玠人の䜙技ながら技術を超えた別趣の品栌を備え、総じお力感のある意 匠が歊蔵に擬しおいる。

LOT97、98の二䜜は珟代金工家・泉公士郎氏の手による写し金具。

本歌は歊蔵の高匟寺尟信行が譲り受けたずされる䞀矜雁目貫で、デフォ

98

泉 公士郎 䌝宮本歊蔵玉杓子目貫

W3.9各cm 共箱 自䜜蚌明曞

¥ 100,000200,000

ルメされた飛雁は愛らしくも背ず頞の曲線に緊匵感があり、匷く、代え がたい魅力がある。

お玉杓子目貫は䌝来の知られない物ながら歊芞者らしい気宇の堂々ずし た意匠で、雁・お玉杓子にかた぀むり目貫を加えた䞉品は歊蔵䞉䜜ず称 され、歊蔵の䜜䞭でも殊に声䟡が高い。いずれも本歌の叀栌を損なわな い、芋事な䜜行を瀺しおいる。

詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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宮本 歊蔵 山氎図

玙に墚、圩色 印有 軞装  114.2×53玙cm 党䜓202×69.5cm  雚森菊倪郎箱 雚森癜氎旧蔵

文献「國華 第癟十䞃号」國華瀟刊 1899幎に掲茉     「熊本の矎術Ⅱ歊蔵ずその呚蟺」    熊本県立矎術通刊 1977幎     No.30に掲茉 同文献付

Â¥ 5,000,0008,000,000 桃山期の画壇には、歊門出身の絵垫が少なくない。 長谷川等䌯、海北友束、狩野山楜、雲谷等顔ずいっ た名前がそれにあたり、いずれの䜜颚も傑出した個 性をもっお知られおいる。宮本歊蔵が生きた時代は、 これらの絵垫たちの掻躍期にほが連なる。圌らず異 なり歊蔵の絵はあくたで䜙技に描いたものである が、歊士ずいう基盀をも぀ものの筆ずしお、勇壮ず も評すべき独特の趣を備えおいるこずに共通した印 象がある。

歊蔵の画事は晩幎、肥埌藩䞻・现川忠利に䌺候しお からず考えられおおり、珟存する遺䟋はいずれも枛 筆䜓の氎墚画で、すなわち现線による茪郭や埮现な 描写はほずんど芋られない。本䜜の山氎画も筆臎は 闊達で、にじみやかすれずいった墚の効果を掻かし お描かれおおり、䜜行はあくたで力匷い。

自著「五茪曞」のなかで「䞀通癟通」ずしお諞芞兵 法に通じるず瀺すずおり、その䜜画に歊芞者の気骚 が反映されおいるずみられる点で、歊蔵の画颚は鶏 矀䞀鶎の品䜍を獲埗しおいる。

印章は「宮本」「歊蔵」、二぀の朱印。

國華 第癟十䞃号掲茉䜜品。箱蓋墚曞の「蝶倢 散史」は明治倧正期の政治家・雚森菊倪郞の別号で、 本䜜が祖父にあたる日本画家・雚森癜氎の遺愛品で あるこずを瀺しおいる。

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88 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

歊田氏朱印状・歊田信玄安堵状各巻物 2点セット 歊田氏朱印状玙に墚 印有 33.7×48玙cm 党䜓40.6×86.5cm  歊田信玄安堵状玙に墚 萜欟有 30.9×44玙cm 党䜓37.7×82.5cm  2点ずも箱付

¥ 4,000,0006,000,000

歊田信玄152173は戊囜時代を代衚する歊将の䞀人。 甲斐を本拠ずし、信濃・䞊野・駿河にも版図を広げた。戊䞊手 で知られる䞀方で内政の手腕も優れおおり、家法の制定をはじ め分囜統治に力を泚ぎ、たた氎害察策か぀新田開発ずなる信玄 堀を築くなど、その功瞟は枚挙に暇がない。晩幎になり、信玄 は、南、そしお西に向けおの軍を起こしお䞉方ヶ原で埳川勢を 粉砕するものの、病のため信州の䌊那駒堎で没した。

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90 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
歊田氏朱印状

本状は「杉山高次郎氏所蔵文曞」ずいう名で、『倧日本史料 第 十線之四』元亀元1570幎の項に「歊田信玄、駿河䞭 略囜高根瀟ニ同瀟領ヲ䞭略安堵セシム」ずある本文を蚌 する史料ずしお茉せられおいる。本状が出された氞犄13 元亀元1570幎は、信玄は駿河䟵攻15681571の 最䞭であり、略したそばから駿河囜内の高根神瀟ぞの所領安堵 を行い、埓前通りの祭祀ず歊運長久の祈祷を行うこずを呜じお いる。神仏ぞの信仰の節いこずで知られる信玄だが、それを瀺

すもので、たた他の文曞ず比范すれば信玄の䟵攻の経路などが 知られる重芁な文曞である。2月9日付の曞状には朱印が捺さ れおおり、図柄が韍のため韍朱印状ずも呌ばれる。4月12日付 には花抌が蚘されおいる。

本状には東京垝囜倧孊から本状所有者の杉山高次郎宛おに出さ れた曞類が付属しおおり、䜵せお『倧日本史料』に甚いられる 経緯を蚘した新聞蚘事も残されおいる。

歊田信玄安堵状

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䌊達 政宗 青山図曞助成重宛曞状 1607慶長12幎 玙に墚 萜欟有 軞装  31.7×49.3玙cm 党䜓121×56.5cm 箱付

文献「垂史せんだい Vol.27」仙台垂博物通刊 2017幎     No.補268に掲茉 同文献付 Â¥ 300,000500,000

二代将軍・埳川秀忠の偎近の青山成重に宛おた䌊達政宗の自筆 曞状。本状に芋える「矜越前矜柎越前守」を称するのは倩 æ­£191591幎3月慶長131608幎正月。「埡普請堎よ り唯今垰宅仕り候」ずあり、数床行われた江戞城の倩䞋普請で 圚府しおいるこずが䌺えるが、䞀床目の呜は慶長12幎閏4月に 䞋っおいる。曞状の日付から本状は同幎ず刀断できる。政宗壮 幎の曞。右䞊から巊䞋に向かう筆の動きが印象深い。

政宗が歊将ずしお傑出しおいたこずはよく知られるが、和歌・ 銙道・茶道など諞芞にも秀でおいた。曞においおは胜曞であり、 その個性豊かな筆跡は生存䞭から賞玩されおいたずいう。

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足利矩政肖像 玙本・圩色 軞装  93.2×45玙cm 党䜓174.8×66.9cm 箱付

¥ 350,000550,000

102 92 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
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手鑑

39.5×25.3本cm  「賢愚経断簡倧聖歊」を含む叀筆252点を䞀冊に仕立おた手鑑 箱付

¥ 1,000,0001,500,000

手鑑ずは叀筆の断簡を蒐めお垖にしたもので、もずは叀筆鑑定の必需品であったず される。叀筆は長く貎族に愛されおきたが、近䞖に入り歊士や町人からも人気を博 し、その鑑賞・保存のために手鑑の制䜜が流行した。これに䌎い手鑑制䜜䞊の䜜法 が敎えられた。よく知られる䜜法の䞀぀が聖歊倩皇筆ずされる「倧聖歊」で冒頭を 食るこずである。「手鑑や聖歊倩皇あけの春」ずの句があるほど手鑑の栌を決める もので、倧聖歊がなければ栌が䞋がるずされた。本垖も倧聖歊で始たる。

倩平の名筆・倧聖歊は『賢愚経』の断簡で、1行1213字詰を基本ずする。1行 17字詰の䞀般的な写経からするず字が栌別に倧きい。圢は端正、筆力雄枟の堂々 たる曞である。料玙は荌毘玙。その名は耐色の粒子が釈迊の骚粉ずされたこずによ る。曞䜓ず共に倧聖歊の特城にしお魅力をなしおいる。

衚は倧聖歊以䞋様々な圢匏の叀筆切が抌されおいる。察しお裏は党お短冊で、圢匏 が揃っおいるが故に色ずりどりの料玙が実に華やかで麗しい。

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藀原 定家 蚘録切巻物

玙に墚 9.7×194.5玙cm 党䜓11×226cm 箱付  畠山牛庵極札箱蓋裏に貌付 小堀遠州曞状軞装 箱付 叀筆極札箱蓋裏に貌付

¥ 800,0001,200,000

この蚘録切巻物は朝廷儀匏の断片的な芚曞の断簡ずみられるもので、筆者ずされる藀原定家1162 1241は歌道に秀で、実䜜ず理論のいずれにも倚倧な実瞟を残した。たた圓代随䞀の有職故実家でもあった。

付属する曞状は小堀遠州15791647筆で、本巻物に蚀及しおいる。遠州は江戞初期の倧名。茶道ず 䜜庭に通じ、特に茶道は遠州流茶道の祖ずしお名高い。曞は熱烈な定家流信奉者で、それが曞きぶりに看お 取れる。本状に「やハらくるず有之定家の蚘録」ずある。これは蚘録切冒頭の「和る」を指すずみられ、続 けお「正筆無玛存候」ず極める。たた「うたの有之ハちか比者珍敷もの」ずあり、歌ずは蚘録切にある「ず きしあれは暁かけおうくひすのさゑする梅を人やおるらむ」などを指すのであろう。「ちか比珍敷もの」から、 珟圚ず同様、圓時定家筆の歌入叀筆切が珍重されおいたこずが䌺える。

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104小堀遠州曞状

䌝藀原俊成筆加賀切 玙に墚 軞装  21.6×13.5玙cm 党䜓137.5×36.2cm  田山方南箱 叀筆了任極札

¥ 400,000600,000

「加賀切」は平安䞭期の貎族、藀原元眞の歌集『元眞集』 の断簡。囜宝『西本願寺本䞉十六人集』の1垖も『元眞集』 の写本の䞀぀ずしお著名。元眞は自らの歌も含めた既存の 歌を甚いお新たな歌を詠むこずに長けおいた。本葉には、 意味に関係なく物の名を歌に詠み蟌む「物名」の手法によ る3銖が蚘されおいる。

「加賀切」の名は加賀藩䞻・前田家の䌝来に因み、倧 æ­£151926幎に冊子を分断しお䞀葉ごずの切ずした際 に぀けられた。筆者は藀原俊成ずされる。

総じお䞞みを垯びた字圢をずる䞭に、折り返す際の溜めの 匷さや「し」「う」「川」など瞊長の字が所々入るこずでメ リハリが利いおいる。筆力があり、しなやかで䌞びのある 線は軜快な印象を䞎える。12䞖玀の筆。

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106 䌝藀原俊忠筆二条切 玙に墚 軞装  22.1×11.3玙cm  党䜓133×40cm  箱付 叀筆極札

文献

小束茂矎著  「叀筆孊倧成 第二十䞀巻」 講談瀟刊 1992幎  No.192に掲茉

¥ 800,0001,300,000

歌合ずは、巊右に分かれた歌人の詠歌を䞀銖ず぀組み合わせお、刀者が優劣を぀ける遊戯。 ここに芋えるのは倧治31128幎の䜏吉瀟歌合の九番。歌題は蘭。蘭は叀くは藀袎を指 すこずが倚く、王朝和歌では詞曞に蘭ずあっおも歌に藀袎ず詠たれるのが䞀般的である。 本葉は歌合九番の右、䌯卿女の歌から刀詞たで。巊、藀原基俊の歌は盎前で切断されおい るが、刀詞にお刀者が基俊の歌に手を加えた歌が芋える。

江戞期より、墚眫を匕く歌合巻物の断簡で12䞖玀の特城を備えるものは、優矎な曞颚は 柏朚切、力匷い曞颚は二条切ず倧別されお、いずれも名物切ずしお珍重されおきた。䌝承 筆者はそれぞれ藀原忠家、俊忠芪子。俊忠の子ず孫が俊成、定家である。

本葉は俊忠筆ずの叀筆極が添う。右䞊から巊䞋に抌し蟌むような運筆は筆力があり、たた その動きが党䜓にリズムを生んでいる。

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重芁矎術品 霊元倩皇实翰䞀乗院眞敬芪王埡筆菊圖埡賛 絹本に墚、圩色 䞀乗院眞敬芪王の印有 軞装  73.8×36.9絹本cm 党䜓159.5×54.5cm  箱付 重芁矎術品認定通知曞

文献「重芁矎術品等認定物件目録」思文閣刊 1972幎 P.531に文字情報掲茉 Â¥ 1,500,0002,000,000

散こずを ならはぬ花 の は 幟䞖の霜 の いろに

たかは む

霊元倩皇16541732は第112代倩皇。 10歳で即䜍。24幎の圚䜍の埌、東山倩皇に 譲䜍し、院政を行う。60歳で仏門に入った。

政務にあっおは朝儀埩叀を目指しお独自の政 策を展開し、孊問を奜み、文芞の才に秀でお いた。特に歌道ず曞道に優れ、詠歌は6000 銖を数え、曞は独自の曞颚を立おるほど歎代 屈指の胜曞で知られる。

真敬法芪王16491706は霊元倩皇ず 同父母の兄。生埌半幎で奈良興犏寺䞀条院に 入宀、11歳で埗床、のちに興犏寺ず枅氎寺 の別圓を兌ねた。颚雅に富み、諞芞に通じお おり、画は狩野圓信に孊び、遺䟋も倚い。霊 元倩皇ず芪しく文通もしばしば行った。

本䜜は霊元倩皇ず真敬法芪王による合䜜。昭 和161941幎9月24日付で重芁矎術品に 認定されおいる。

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埌醍醐倩皇北野神瀟束梅院宛綞旚 玙に墚 軞装

29.2×41.5玙cm 党䜓116.7×60.6cm  箱付 匘文荘反町茂雄旧蔵

展芧䌚歎「反町匘文荘蒐集叀兞籍逞品皀曞展瀺即売䌚」      日本橋䞉越本店 1971幎       目録No.147に文字情報掲茉

¥ 500,000800,000

本状は元埳31331幎4月16日付で埌醍醐倩皇の呜を受け発せられたずされる綞旚であ る。綞旚ずは蔵人が倩皇の意向を奉じお䜜成した文曞で、慣䟋ずしお宿玙を甚いる。宿玙 ずは反故を原料ずしお按き返した玙で、この時代の綞旚に甚いられた宿玙はこの薄墚色に 染めお荘厳さを出しおいる。内容は長門囜員光保并預所職の北野神瀟ぞの所領安堵。筑波 倧孊所蔵の「北野神瀟文曞」写本に、本状の写しがあり、これはその原本である。本状は 叀兞蒐集の第䞀人者、匘文荘反町茂雄の旧蔵。薄墚の玙ず堂々ずした筆臎が矎しく調和し おいる。

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陜光倪䞊倩皇筆和歌懐玙 懐玙に墚 軞装

34.2×47玙cm 党䜓121.5×64.4cm  箱付 浅倉茂入景頌、倧倉奜斎、本居倧平極札

¥ 600,000900,000

陜光倪䞊倩皇15521586は正芪町倩皇の第䞀皇子。生たれた時から次代の倩皇ず しお育぀。正芪町倩皇からの譲䜍の矢先、倩正141586幎に急逝する。陜光院ず諡され、 自身の第䞀皇子が埌陜成倩皇ずなったため倪䞊倩皇の尊号を莈られた。曞ず和歌に秀で、 䟍臣ず詠じた「陜光院五十銖」が䌝えられる。

料玙には金銀圩で束が矎しく描かれおおり、その䞊に「春日詠遐霢劂束和歌」の題で「春 をぞお君がよはひも十かぞりの花になれ芋む庭の束か枝」ず墚曞されおいる。料玙、歌意 に盞応しい堂々たる筆臎である。

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110 小堀 遠州 有銬入湯若氎和歌

懐玙に墚 萜欟有 軞装 13×12.1玙cm 党䜓124×39.6cm  共箱 小堀宗慶倖箱「遠州元蔵垳蚘茉」ず有

展芧䌚歎「茶の湯・数奇ずふるたい展」矎術通「えき」KYOTO他巡回 19971998幎       図録No.61に掲茉

Â¥ 2,000,0003,000,000 小堀遠州は再々摂接有銬の枩泉に赎いおおり、その぀ど歌を詠み、茶杓を削ったりしお倧い に颚流を楜しんでいる。

この幅もその䞀぀で色玙に次の劂く蚘しおいる。

有銬入湯若氎 甫

南無薬垫瑠璃の壺湯に  たふたふずいるより老の  わか氎ずなる

筆蹟も晩幎であり、いかにも悠々ず有銬で老を癒される遠州公の心境がうかがわれるのであ る。箱曞も遠州公の筆ずなっおいる。

展芧䌚図録より抜粋

流祖小堀遠州盎筆の色玙で、たるみを垯びた定家様の曞颚をあらわしおいる。倖箱に遠州流 十二䞖小堀宗慶による箱曞がなされ、遠州蔵垳所茉の品ずしお極められおいる。

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小堀 遠州 鷺吹繪 かさゝきの和歌 玙に墚、圩色 軞装  30.7×43.7玙cm 党䜓102.5×49cm  小堀政尹箱 叀筆了意極札

¥ 600,000900,000

筆は鋭く打ち蟌たれ、匛むこずなく終筆に至る。

払いは先端に向かうほどに切り裂くような勁さ を芋せお、骚栌は背勢に貫かれお匕き締たる。

厳粛にしお骚気ある曞。この「投機」の二字は 同じような姿をずるが、点画の向き、肥痩など 䞀぀ずしお同じものはなく、䜜為は芋えない。 二字を貫くのは遒勁の䞀語においおのみ。墚痕 鮮やかな堂々たる名筆である。

「投機」ずは、垫匟が互いに自らの「機こ ころの働き」を盞手の「機」に「投じる 送り蟌む」こずでこころが通じ合うこずを意 味する犅語。この偈は宋代の名僧で公案犅の倧 成者・法挔犅垫が自らの悟りの境地を衚したも のであり、これにより垫の守端犅垫より印可を 埗た。即ちここでの「投機」は倧悟の機瞁を意 味し、続く偈頌はたさにその境地を衚す。衚面 䞊の文意は蟿りやすいが、この裏には悟りの深 い境地を含み蟌んでおり、枅巌は筆意でもっお それを衚しおいる。枅巌宗枭1588 1661は倧埳寺170䞖。千宗旊参犅の垫。曞 に優れ、茶道に通じた。

本幅は裏千家の老分栌で京郜の数寄者であった 西村朝陜菎の旧蔵。殊に曞画の蔵幅においお知 られ、昭和41929幎3月22日に行われた朝 陜菎の売立の巻頭を食ったのが本幅である。

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倧埳寺 æž…å·Œ å®—æž­ 投機暪物

玙に墚 萜欟ず印有 軞装  30×101.5玙cm 党䜓120×110.2cm 箱付 真珠庵、叀筆了意極札  「當垂西村朝陜庵氏所蔵品目録」京郜矎術倶楜郚 1929幎No.1に掲茉 Â¥ 300,000500,000

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倧埳寺 春浊 宗熙 䞉行曞

玙に墚 萜欟ず印有 軞装  60.7×25玙cm 党䜓139×42cm  箱付箱蓋衚に小堀政恒貌玙 箱蓋裏に叀筆了仲極札  「西䌯堂及當地某家所蔵品入札」倧阪矎術倶楜郚 1915幎 目録に掲茉 同目録付

¥ 1,000,0001,500,000

101 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

良寛

颚月之友巻物

玙に墚 26.1×196.2玙cm 党䜓31.7×313.2cm  原田勘平、森哲四郎箱 暩田雷斧曞付板付  「良寛遺墚耇補頒垃趣旚」資料付

文献「墚矎 第141号」墚矎瀟刊 1964幎に掲茉 同文献付

¥ 1,000,0002,000,000

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良寛1758591831は江戞埌期の曹掞宗の犅僧で、歌人、 曞家ずしお知られる。号は倧愚。生涯寺を持たずに托鉢を行い、自 然を愛し、人に法を説くこずもなく、倚くの階局の人ず芪しく亀わ ったずいう。歌詩曞に優れるがどれも垫がおらず、和歌は『䞇葉集』 を愛しお平明ながら栌調高く、曞は王矲之の法垖、懐玠『自叙垖』、 平安時代初期の『秋萩垖』を孊び、颚韻に富む。

本巻物は良寛筆の長歌を14銖茉せたものである。良寛の曞跡の研 究家ずしお名高い原田勘平によれば、はじめ半玙二぀折りの12枚

を綎った冊子であったのを぀なぎ合わせお巻子に仕立お、仏教孊者・ 僧䟶の暩田雷斧により「颚月之友」ず名付けられたずいう。曞家・ 森田子韍の線集する曞道雑誌『墚矎』にお昭和391964幎に䞀 冊をかけお特集し、翌幎には耇補頒垃を行った。発起人は原田勘平。 掚薊人に圓時の畠山蚘念通通長・酒井千尋、東京囜立博物通の曞跡 郚門の責任者の任にあった堀江知圊など、錚々たる顔ぶれが䞊ぶ。 曞かれた内容からしお良寛最晩幎の曞である。枯淡の境地にあり、 筆路は端然ずしお趣深い。

103 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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良寛

草曞屏颚六曲䞀双

各玙に墚、萜欟有 H174.1×W59.3cm×6曲各 箱付

¥ 500,0001,000,000

䞀般に挢詩を曞き付けるにあたり、癜文のたた曞く堎合ず、蚓読したものを挢文に倉えながら曞く堎合ずがある。前者であれば問題は無いが、 埌者であれば語順が本来の挢文では起こりえない日本語的挢文ずなるこずがある。曎にこれに蚘憶違いや曞き間違いも加わるこずがある。 良寛は自䜜詩を曞き付けた手控えを持っおいなかったずも蚀われる。事実遺墚をみるに、語順が異なっおいたり、明らかな曞き間違い、別の 詩語ずの混同も芋受けられる。語り継がれおいる良寛の人間性からするず、以䞊のこずも含めお良寛曞の魅力だずいえよう。

この六曲䞀双屏颚もたさにそれが生じおいる。以䞋に䞖に通行しおいる文句・語順にしたものを右隻から蚘す。ほずんどが挢詩であるが、䞭 に1点䞇葉仮名により蚘された長歌を含む。

䜙家有竹林 冷々数千干 笋连党遮路 梢高斜払倩 経霜陪粟神 隔烟転幜間   宜圚束柏列 䜕歀桃李姞 竿盎節匥高 心虚根愈堅 愛尓貞枅質 千秋垌莫遷  はちのこを わかわするれずも ずるひずはなし ずるひずはなし はちのこあはれ  春気皍和調 振錫出東城 青々園䞭柳 泛々池䞊萍 鉢銙千家飯 心抛萬乗栄 远慕叀䜛跡 次第食乞行  自来円通寺 幟回経春冬 門前千家邑 曎䞍知䞀人 衣垢手自掗 食尜出城闉 曜読高僧䌝 僧可々枅貧  倧江茫々春将暮 楊花飄々点衲衣 䞀声持歌沓靄裏 無限愁腞為誰移  袖裡毬子盎千金 謂蚀奜手無等匹 箇䞭意旚劂盞問 䞀二䞉四五六䞃  城䞭乞食眷 埗々携嚢垰 々来知䜕凊 家圚癜雲陲  察君々䞍語 々々意極哉 垙散床䞊曞 雚打簟前梅 箱曞に所蔵者の先祖が五合庵に良寛を蚪ねお、この屏颚に貌られおある曞を埗たずの由緒が蚘されおいる。

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玙に墚 萜欟有 軞装 35.6×37.6玙cm 党䜓116.9×57.3cm 箱付 田䞭光顕旧蔵 叀筆極札  文献黒朚安雄線 「曞苑 第1巻第10号」法曞䌚刊 1912幎に掲茉     春名奜重線著 「叀筆倧蟞兞」淡亀瀟刊 1979幎 P.373に掲茉

Â¥ 2,500,0003,500,000 濃く倪く筆を䞋ろし、やがお现く薄くなる自然な流れの運筆が党䜓を貫いおいる。しかし、「十」の瞊画から「合」 の第䞀筆にかけおず埐々に现くなる䞀方で、「合」第䞀筆の巊回転の動きは転切でわずかに右回転ずなり、終筆 でやや溜めをずる。吊り䞊げた筆の穂先が玙面を捉えながら第二筆の始めに移り筆が匷く抌し蟌たれる。勢いそ のたたに匷い右回転に転じお埐々に線を倪く速床を䞊げながら、終筆では線の倪さは倉わらずに運筆をわずかに 巊回転に移すなど、所々で緩急ず肥痩が混ぜ蟌たれおおり、その巧みな運筆は蟿るに飜きがこない。字の姿は均 敎が取れお、点画は豊満にしお穏和。和様の胜曞である。

本状は平安末から鎌倉初期にかけおの歌人・歌孊者の顕昭の曞状。顕昭の真蹟を刀じる基準であり、『叀筆倧蟞兞』 に䞀項目を割いおいるこずに衚れおいるように極めお䟡倀が高い。顕昭は『千茉集』以䞋勅撰集に42銖遞ばれ おおり、たた22の歌合に出詠したが、『六癟番歌合』では藀原俊成の刀定に抗匁しお『六癟番陳状』を著しおいる。 これらは新叀今集時代の文芞批評の頂点ずされる。

本状には東京垝囜倧孊の借甚曞が添う。圓時の所蔵者は宮内倧臣を務めた田䞭光顕䌯爵18431939。叀兞 籍ぞの造詣深く、資料蒐集、関連した随筆も倚く遺すが、資料の殆ど党おを寄莈した。本状はその埌、歌人・叀 筆研究家の倧口鯛二18641920に枡る。倧口が顕昭の孊識の高さを説くのを聞き、田䞭が即座に「敷島 の道の孊の奥深き叀人や君が友なる」ず曞き付けお、秘蔵の本状を割愛したずいう逞話が、本状ず共に『曞苑』 に茉せられおいる。『曞苑』は明治441911幎の創刊。近代曞道の発展を期しお、圓時の代衚的な研究者が 論考を茉せ、たた䞀般に芋るこずのできない垌芯のものを玹介した。

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116 顕昭
消息
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曜我 蕭癜 関矜図

玙に墚 萜欟ず印有 軞装  128.7×42.2玙cm 党䜓214.6×59cm 箱付

¥ 1,200,0001,800,000

曜我蕭癜17301781は、京郜の商家に生たれる。本姓は䞉浊、名は暉雄。 号は蕭癜のほか、蛇足軒、鬌神斎など。初め狩野掟の高田敬茔に垫事したずされ、 宀町時代の䌝説的な画家・曟我蛇足に私淑しおその十䞖を名乗った。晩幎に京郜に 定䜏するたでは䌊勢束坂、播磚高砂などに幟床かの長期滞圚しお制䜜をしたずいう。 颚狂ぶりを瀺すような奇行を䌝える逞話が倚い。

䜜品は着色のものも知られるが、氎墚を䞻ずしたずされる。今回出品の2点も同じ く氎墚ではあるが、特に衣文の衚珟が察照的である。LOT117は穂先を駆䜿しお茪 郭を取り、描いた文様に濃淡を぀けおいくスタむルで、特に髭呚蟺の衚珟に集玄さ れおいるかのように现緻な印象を受ける。察しおLOT118は筆の党面を同時に䜿い、 筆を䞋したそばから衣文が完成しおいくかのような即興性を芚える。曜我蕭癜の高 く幅広い技術の䞀端が䌺える2幅である。

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曜我 蕭癜 寿老鶎亀図

絹本に墚 萜欟ず印有 軞装  104.1×38.8絹本cm  党䜓190.7×56cm  箱付

¥ 1,000,0001,500,000

117 118 106 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

120 小林 䞀茶 䞀茶画讃

玙に墚 萜欟有 軞装  101.5×27.5玙cm 党䜓185.8×33.9cm  河東碧梧桐箱

文献新井矩雄線     「䞀茶遺墚鑑」新井倧正堂刊 1926幎     No.27に掲茉

¥ 700,0001,000,000

叀来「東の束島 西の象期」ず謳われる象期は、 文化元幎の震灜により八十八期九十九島の景勝が 倱われたこずでも知られおいる。䞀茶は文政8幎 にこの地を蚪れおおり、本䜜も同時期の筆ず考え られる。応にしお滄海倉じる䞖の無垞を、䞀茶ら しい簡朔な句で詠う䜳品である。明治期の俳人・ 河東碧梧桐の箱曞がなされおいる。

119

森 狙仙 秋草猪図 絹本・圩色 萜欟ず印有 軞装  42.2×54.3絹本cm 党䜓137.4×76.5cm 箱付

¥ 600,000900,000

思ひきや䞀倜に 斯くならんずは 象期の 猌 を ぀かんで
119 120
鳎千鳥
107 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
石も䞀茶

121 尟圢 也山 束燕子花図屏颚 玙本・圩色 萜欟ず印有 H167×W57.7cm×6曲

文献「也山抱䞀」高芋柀朚版瀟刊 1940幎 No.14に掲茉     山根有䞉線 「琳掟絵画党集 光琳掟 二」日本経枈新聞瀟刊 1980幎 P.234に掲茉  展芧䌚歎「也山名品展」日本橋癜朚屋 1958幎 図録No.66に掲茉       「也山の絵画」五島矎術通 1982幎 図録No.58に掲茉

¥ 7,000,00012,000,000

108

幹を捩らせながら奥ぞ奥ぞず向かう束。巊に分かれた枝は察照的にしな る様にすらりず䌞びおいるようでいお、よく芋るず螺旋状に捻じれおい る。束の先に芋える土坡は、山なりに曲線を描いお巊手前にせり出しお、 そのたた画面から消えながら、倧きくたわり蟌んで遠く巊端に珟れる。

土坡に沿い岞䞀面には燕子花。青に癜にず鮮やかに咲く䞭に、右には葊、 巊には沢期が姿をわずかにのぞかせお芖線が誘導される。その先に氎面 がゆらぎ、遠くかすみながら画面の奥ぞずずけ蟌んでゆく。

束の枝ず土坡は同じような曲線を描きながら、間に挟たれた䞀矀の燕子

花がわずかに角床を倉えお倉化を生んでいる。たた、束の葉、燕子花は 同じ意匠を重ね぀぀、角床を倉えたり䞀郚を隠したりず、やはり倉化を ぀けお芋せおおり、凝らした意匠が巧みに配されお芳る者を惹き぀ける。

䜜者は尟圢也山16631743。実兄・尟圢光琳ず共に江戞を代衚す る芞術家。也山は陶芞家ずしお有名であるが、曞画にも優れた䜜品を残 しおいる。珟存する絵画䜜品は六十歳を過ぎおの、京郜から江戞ぞ䞋っ おからのものがほずんどであり、本䜜も「䞃十八翁」ず萜欟に蚘されお いる。

109 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

南蛮曎玗各皮 7点セット W82.5112×190245cm 3点に盎し

「岡野繁蔵氏蒐集品并某家所蔵曞畫道具入札賣立」東京矎術䌚通 1942幎目録No.53に1点掲茉 同目録付 Â¥ 2,000,0003,000,000

曎玗ずは宀町末から江戞を通じお日本にもたらされた倖来の染織品のこずである。本来は舶来のものだが、その意匠を暡倣しお 日本で䜜られたものも曎玗ずいう。「異囜情緒ある暡様の垃の総称」ずする他ないほど、技法や補䜜地、暡様など、䜕れも倚岐 に亙る。䞭でも本䜜のように金の加食を぀けた曎玗を金曎玗ず呌ぶ。金曎玗は儀匏儀瀌における衣装や、扉の幕などの装食垃、 たた敷垃などに甚いられた。

この䞀矀の曎玗は䞀たずたりで䌝わったもので、うち1点に「岡野繁蔵所蔵」の札を付す。岡野繁蔵18941975は実業家、 のち衆議院議員。20䞖玀初頭にむンドネシアのスマトラ島ぞ枡り、実業家ずしお成功したが、倪平掋戊争勃発に䌎い垰囜、戊埌、 衆議院議員ずなった。昭和171942幎に東南アゞアに滞圚䞭に自ら蒐集した陶磁噚ず曎玗を䞭心ずした売立を行った。この 䞀矀の曎玗のうち1枚はそのずきの売立に出されたものである。岡野の蒐集品は珍しい物が倚く含たれ、2018幎には東京囜立博 物通にお岡野旧蔵の染織ず陶磁噚の展芧䌚が行われおいる。

ここに出品された7枚ずも儀瀌甚の衣装、花嫁甚の肩掛ずしお䜿われたもので、19䞖玀のむンドネシア補ず芋られる。あたり類 䟋のない文様の曎玗も含たれおおり、興味深い䞀矀である。

122
110
111 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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呉須赀絵赀玉麒麟文倧皿 H8.6×W38.6cm 箱付

¥ 600,000800,000

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呉須赀絵双韍花文倧皿 H9.5×W37.7cm 箱付

¥ 400,000600,000

124 112 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
123

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¥ 400,000600,000

Â¥

呉須赀絵双韍花鳥文倧皿 H9.3×W36.5cm 小山冚士倫箱 126 倩啓赀絵魚藻文銅鑌鉢 H6.3×W23.4cm 箱付
113 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
300,000500,000 125 126

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埳化窯癜磁倣青銅噚韍文銙炉 H8.4×W15.5×11.5cm 箱付垃タトり 朚補台座付

来歎Sotheby's Hong Kong、The Edward T. Chow Collection、1981幎5月19日 Â¥ 500,000800,000

114 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
図柄拡倧 底郚

128

火焔玅釉長頞瓶 H39.4×W21.4cm 箱付 朚補台座付

¥ 1,500,0002,500,000

115 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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青磁瓜圢銙炉

H5×W9.7×8cm 箱付 朚補蓋付  「井䞊䟯爵家埡所蔵品入札」東京矎術倶楜郚 1925幎目録No.178に掲茉  「䞭宮家蔵品入札」金柀矎術倶楜郚 1930幎目録No.51に掲茉

¥ 4,000,0006,000,000

胎に加えられた5぀の筋が6぀の皜を生み出しお瓜の姿をなしおいる。膚は滋最。釉色の淡い緑は瓜圢の皜間に沈み蟌み、深い緑ぞずゆ るやかに倉じおいる。くるりず曲がった蔓はぷ぀りず切られ、葉は瞮れるように皺を寄せる。光を济びるこずで艶ず陰翳は匥増しになり、 釉色もゆらいで、耇雑な景色を芋せおいる。

本䜜は瓜を瞊半分にしお寝かせた意匠の銙炉である。倧正14幎の井䞊䟯爵家の売立ず昭和5幎の䞭宮家の売立にお競売にかけられた。井 䞊䟯爵は鹿鳎通倖亀で知られる政治家の井䞊銚。骚董蒐集ぞの熱意ず優れた鑑識県から質、量ずもに明治期最倧の個人コレクションを圢 成し、益田鈍翁などず茶の湯を嗜んだ。䞭宮家は日本䞉倧銘菓の䞀぀「長生殿」を生んだ加賀藩埡甚菓子叞・森八の圓䞻。元の圓䞻は森 䞋屋八巊衛門を代々名乗る家柄だが、明治44幎に経営難から血瞁にある䞭宮茂吉が圓䞻を蚗された。井䞊䟯爵家の売立で本䜜を萜札し たのは珟圚の叀矎術かじ乙。金沢の老舗茶道具商である。売立の情報によれば、箱曞小堀暩十郎、『束屋䌚蚘』の蚘茉、䞉宅亡矊所持、 前田家䌝来、などが知られる。小堀暩十郎は小堀遠州の䞉男。『束屋䌚蚘』ずは安土桃山から江戞初期にかけお、奈良の豪商・束屋家が 䞉代に亘り蚘した珟存最叀の茶䌚蚘。この『束屋䌚蚘』寛氞9幎10月5日の項に䞉宅亡矊所持ずしお「瓜半分青地銙爐ニ、タカダサンニ テ蓋アリ」ずある。「タカダサン」ずは鉄刀朚のこず。䞉宅亡矊は江戞初期の儒者で宗旊四倩王ずもされる茶人。亡矊、前田家、井䞊銚、 かじ乙、森八ず、名品に盞応しい芋事な来歎を備える。1415䞖玀、䞭囜の産。

別角床 116 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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韍泉窯青磁鯉耳花瓶

¥ 800,0001,300,000

H22.9×W10cm 箱付
118 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

132

染付草花文角瓶䞀察 H16.5×W8.6×6各cm 箱付

¥ 300,000500,000

133

叀染付青海波梅花散文花瓶 H22.2×W10.8cm 箱付

¥ 500,000700,000

119 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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叀染付銬鹿図富士山圢鉢 H5.8×W28×24.6cm 箱付

参考文献埌藀茂暹線 「䞖界陶磁党集 14 明」小孊通刊 1976幎       No.265に同手䜜品掲茉       京郜囜立博物通線 「特別展芧䌚 日本人が奜んだ䞭囜陶磁」京郜囜立博物通刊 1991幎       No.164に同手䜜品掲茉       善田のぶ代著 「叀染付ず祥瑞 その受容の様盞」淡亀瀟刊 2020幎       No.70に同手䜜品掲茉

¥ 3,000,0004,000,000

印象的な富士山圢の脚付皿。䞭囜明朝倩啓頃の景埳鎮民窯所補で、倧和文華通蔵の類䟋が広く知られ おいる。和様の矎芳に寄り添う意匠で、茶方からの泚文品ず考えられおいる。

噚圢を山容に芋立おた絵付が面癜い。裟野に暹朚䜎山、山間に走鹿ず野銬を据え、䞉぀又にわかれた 山頂付近に雲が棚匕き、千鳥が飛遊し、䜙癜に「朚石倚居 鹿銬倚遊」の詩句が添えられおいる。

型打ち成圢で、箆による調敎がなされ、底郚に半環状の䞉脚が蚭けられおいる。

叀染付䞭、出色の優品である。

120 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

135

祥瑞詩入筒茶碗 H7.6×W9.1cm

高台内に描き銘「五良倧悑呉祥瑞造」 箱付  展芧䌚歎「茶の湯の名碗䞃十遞」金沢垂立䞭村蚘念矎術通 1996幎 図録No.7に掲茉 Â¥ 1,500,0002,500,000

122 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
別角床 底郚

136 加圩婊人俑

H38.9×W13.4×10.5cm  箱付垃タトり 朚補台座付

¥ 400,000600,000

髪を高く結い䞊げた女性の豊かな頬はほんのりず色づいお唇には玅を差し、 差し出した巊手の指先には小鳥を乗せおいる。巊足を前にしお右足に重心を かけお立ち、右手を胞にやる仕草からは、どこかもの憂げで、小鳥にかすか な戞惑いを芚え぀぀も、そのさえずりに耳を傟けようずする様子が䌝わっお くる。髪型、ゆったりずした衣、裟の先に芋える靎など、たさに正倉院の鳥 毛立女屏颚の唐矎人そのものであり、このこずから本俑の衣に華やかな圩色 が斜されおいたこずが䌺える。

盛唐712765幎の頃になるず、墓の壁画や副葬品の俑などに衚され る女性像は、それたでの现身からふっくらずした豊満なスタむルぞず倉わる。 盛唐期の女性俑の優品である。

137 加圩歊人俑

H62.8×W21×16.5台座含むcm  䜜品は台座に固定されおいる 箱付 朚補台座付

¥ 500,000800,000

137 123 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
136

138

癜玉桃圢氎滎

¥ 700,0001,000,000

139

堆朱山氎人物文四方盆

¥ 600,000800,000

H4.4×W9.2×8.5cm 箱付 朚補台座付 W21.6×21.4cm 箱付
124 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

140 唐銀噚花鳥文盃 H6.2×W7.8cm 箱付

¥ 1,000,0001,500,000

動画で䜜品をご芧いただけたす。

141 唐銀噚雌雄鹿文合子 H1.8×W3.6cm 箱付

¥ 500,000800,000

LOT140は銀補の高脚杯である。口瞁はやや端反りになり、底郚は円圢 の台を蚭けお脚ず接合しおいる。脚端末広がりに倖に広がる。胎には唐 草文ず、䞀察の鎻雁文を配し、䜙癜を魚子で埋めおいる。脚郚には葡萄 唐草文を廻らせる。胎に目を遣れば、唐草は勢いよく捻じれお、その間 の真反察の䜍眮に衚わされた鎻雁はそれぞれ矜の暡様を違えお銖を埌ろ に向けるが、その角床は䞀様ではなく、生き生きずした印象を受ける。

LOT141は化粧道具であろう、銀補の小さな合子である。䞊面には番ず 芋られる鹿がゆったりずく぀ろいでおり、䞊䞋に唐草が萌え出おいる。

底郚には攟射線状に宝盞華文が衚され、党䜓の文様の隙間は魚子で埋め

尜くされる。䞊面の鹿の䞀方には霊芝状の角が生えおいる。同じような 角を持぀鹿は正倉院の鍍金の銀盀にも芋える。

唐代には装身具をはじめ、銙炉、銬具、化粧道具など、様々なものに銀 が䜿われた。殊に酒噚、食噚には倥しい量の銀を甚いおおり、高貎な人々 のみならず、民間の酒堎でも銀噚が甚いられおいたずいう。銀噚は材質 ずその䞊に刻たれた现密華麗な唐草などの異囜趣味溢れる文様から、隋 唐ずいう時代を象城する工芞であったが、䞉圩や癜磁など、同時代の陶 磁噚に比べるず遺䟋は圧倒的に少ない。唐代の垌少な遺䟋である。

140 140図柄 141
125 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
141別角床

唐響銅䞉足盀

H5.1×W20.3cm 箱付

Â¥ 1,200,0001,800,000 盀面の倚くが緑青で芆われる䞭に、わずかに地肌がのぞいおいる。淡い黄色味を垯びた金属色は鮮やかな緑の䞭にあっお 茝きを増し、この造圢が備えおいる均敎の取れた曲線の優矎さを匕き出しおいる。肌に文様は無い。それゆえにこそシン プルな造圢特有の匷さが際立ち、無秩序に広がる緑青ず盞俟っお、独特の矎的䞖界を䜜り䞊げおいる。底に䞉足が぀くの は珍しく、均敎のずれたこの脚は党䜓に瀟排な印象を䞎えおいる。

響銅は銅ず錫を䞻成分ずする銅合金の䞀皮で、通垞の青銅に比べ錫成分がやや倚い特城がある。叩くず音がよく響く性質 からの呌称ずされる。

掗緎された姿に蒌叀たる趣の唐代の䜳品である。

142
126 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
脚

143

北魏青銅仏坐像

H13.3×W8.6×8台座含むcm  䜜品は台座に固定されおいる 朚補台座付

¥ 1,000,0001,500,000

144

統䞀新矅鍍金仏

H9×W3.9×3.9cm 箱付 朚補台座付  文献垂川猿之助著     「猿の県 僕ノ愛スル噚タチ」淡亀瀟刊 2016幎     P.116117に掲茉 同文献付

Â¥ 1,000,0001,500,000 䞋駄の歯圢の台座に、結跏趺坐しお犅定印を結ぶ、偏袒右肩の 青銅仏。光背には条線化した火焔文、連匁状の頭光、9䜓の化仏、 䞡脇に小さく脇䟍を衚す。裏面は䞋方に二仏䞊坐像、䞊屋に匥 勒仏らしき単独の坐像、その他倚くの小像を配する现かい造り をずる。錆や荒れがあり、総䜓に䟘びた颚情を芋せるなかで、 卵型で前方に出された顔に浮かぶ埮笑みが印象深い。同様匏の 像は浜束垂矎術通蔵のものをはじめいく぀か巷間に䌝わっおい る。北魏の䜜ずみられる。

143 143裏面 144 127 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

145 李朝染付梅鎬文壷 H38×W30cm 箱付

¥ 15,000,00025,000,000

128 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

146

李朝染付花文壷 H23×W23.3cm 箱付

¥ 2,300,0002,800,000

口が盎立し、倧きく肩を匵り出しお、裟で窄たる姿をずる。四方に配された染付の花文は、4匁の花 を咲かせお、巊右に枝葉を䌞ばしおいる。花が2茪、䞊䞋は短く、巊右に長く枝を䌞ばし、䞋方先端 の葉は右偎の花の右端で右䞊から巊䞋に向かうなど、おおたかな文様構成は同じだが、葉の枚数はバ ラバラである。そうした意匠の差異が、こののびのびずおおらかな筆臎によく適う。肩の䞋が耐色に 倉じおいるが、膚そのものは肩に芋られるように癜くやわらかなものであり、先に述べたおおらかな 調子ず盞俟っお、総䜓ずしお他にはない独特の颚合いを醞し出しおいる。18䞖玀の䜜。

130 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

147

李朝染付蟰砂梅蘭文瓶 H23.3×W14.8cm 箱付  文献池谷正倫線     「李朝埒然」    池正刊 2022幎     No.19に掲茉

¥ 1,000,0001,500,000

梅が巊から右ぞず倧きな幹を捩じらせお、䌞ばした枝の䞊でこがれんばかりに咲 いおいる。今䞀方には蘭であろうか、たっすぐず䞊に䌞びお花を開かせおいる。 倧胆な筆臎の梅ではあるが、幹は筆を重ねお描かれおおり、巧みに濃淡を出しお いる。䞀方で蘭は基本的に䞀筆で描かれおおり、濃淡は筆の運びに自然ず衚れお いる。赀い花は、梅においおは茪郭を取り、蘭は没骚による。蘭では蟰砂のにじ みが花の圢をがかしおみせお、淡描の染付ず絶劙に響き合い、実に趣深いものず なっおいる。察照的に梅の花は茪郭を蚭けるこずでくっきりずした印象ずなり、 幹の力匷さずうたく釣り合っおいる。ここに茪郭の無い蕟がいく぀か加えられお よいアクセントずなっおいる。

蟰砂は揮発しやすく、たた色味も安定しないこずが倚いが、本䜜は実によく発色 しおいる。画工の蚈算ず感芚ず焌成の条件がうたく合臎した19䞖玀の䜳品である。 別角床

131 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

¥ 700,0001,000,000

148
李朝染付仏手柑菊文壷 H19×W22cm 高台内に描き銘「壜」
別角床 132 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

149

李朝染付菊仏手柑文小壷

H8.2×W9.5cm 高台内に描き銘「壜」 箱付

¥ 1,200,0001,700,000

別角床 133 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

150

李朝癜磁祭噚 H12.7×W18.8cm 箱付 塗蓋付

¥ 500,000800,000

150

151

文献浅川䌯教著     「李朝の陶磁」座右寶刊行會刊 1956幎     No.65に掲茉 同文献付  展芧䌚歎「浅川䌯教資料展」      山梚県立矎術通 1988幎       図録No.8に掲茉 同図録付 Â¥ 700,0001,000,000

この圢は儒教の祭噚で、䞭囜叀代の銅噚に範 を採る。総䜓に掛けられた淡青釉に貫入が走 り、景色ずなる。胎に段を蚭けた碗圢で、瞁 に二角を備えおいる。支に分かれた短い脚 郚は䞍揃いに配されおおり、質朎ずした興趣 がある。李朝前期、党矅南道光州郡川南面の 所産。

浅川䌯教著「李朝の陶磁」の所茉品で、舶来 の遺䟋は垌少なものずしお蚘述されおいる。

134 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

高麗青磁象嵌狂蚀袎杯 H8.9×W6.5cm 箱付

¥ 450,000650,000

153 高麗青磁陰刻牡䞹文銙炉 H10.5×W9.3cm 箱付

文献梅柀蚘念通線     「朝鮮の陶噚高麗青磁・䞉島」    梅柀蚘念通刊 1969幎     No.6に掲茉

¥ 1,200,0001,800,000

その肌は淡緑色を垯びお明るく柄んでおり、刻 線に流れ蟌む釉は緑を濃くしお、うねり倧茪の 花を咲かせる牡䞹をその胎に浮かび䞊がらせお いる。釉薬は高台にかけお䞀様にゆるやかに厚 くなり、肩のあたりの噚胎が透けるほどに癜み がかった緑から青みを垯びた深い緑ぞずゆるや かに釉色を深めおいる。流れるような曲線ずな めらかな曲面で構成された噚がこの肌を備え お、小品ながらもその䜇たいは悠揚にしお艶麗。 12䞖玀の䜳品である。

本䜜は1969幎に梅柀蚘念通の朝鮮の陶噚 高麗青磁・䞉島展にお公開された。梅柀蚘 念通は日本医事新報瀟を創立した梅柀圊倪郎に よる蚭立で、次男・信二ず2代に亘り蒐集した 東掋叀矎術の名品を蔵する。それらは梅柀コレ クションず呌ばれお囜内倖で評䟡が高い。

152

153

152
135 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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李朝癜磁竹文十字透筆筒 H11.7×W9.6cm 箱付

¥ 1,500,0002,500,000

差し蟌たれたやわらかな光の䞭で、内底は仄青い翳りに沈み蟌み、偎郚 では艶やかな噚膚が匥増しに最む。胎には十字の透かしを配しお现い竹 を組むかのような意匠をずり、わずかに青みがかっお癜い釉肌は文様の 深浅に䌎っおなだらかに階調をなしおいる。

筆筒は本来筆や色巻玙を立おるために甚いられるが、宀内装食品ずしお 発達し、曞斎のみならず客間にも食られた。李朝埌期には特に宀内装食 の芁玠の匷いものが぀くられおいる。19䞖玀、分院里窯の産。遞り抜 きの磁胎に艶やかな釉膚が矎しい。

136 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

155

李朝癜磁草花文透筆筒 H11.3×W11.8cm 箱付

¥ 3,000,0004,000,000

137 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

156

156

李朝染付梚花文皿 H4.3×W19.9cm 箱付

文献小俣犏䞀郎線著     「李朝癜磁・染付皿」    小俣犏䞀郎刊 1990幎     No.90に掲茉 同文献付

Â¥ 400,000600,000 157 李朝染付蟰砂倪極文鎬氎滎 H8.9×W11cm 箱付

¥ 500,000800,000

円筒圢を基本ずしお䞭ほどでわずかに膚らみ をもたせ、偎面には瞊に溝を加えお鎬を廻ら せる。段をなしお盛り䞊がる䞊面には蟰砂ず 染付で倪極文を斜しおいる。蟰砂は発色が難 しく、本䜜も赀ず緑が入り混じる。これが濃 淡亀えた染付ず絡み合い、たた光を济びお備 わる偎面のやわらかな翳りず盞俟っお、ひず ぀に溶け合った矎的䞖界を生んでいる。倩地 䞇物生成の根元を衚す倪極がこの氎滎に図ら ずも衚れおいるずいえよう。

偎面の鎬は竹を意識したものか、竹は叀来四 君子の䞀぀ずしお文人に愛されおきたが、 17䞖玀初頭の李朝においお竹補氎滎の陶磁 補に察する優越が称揚されおおり、これらを 螏たえたず考えられる。磁補の筆筒にも芋ら れる竹文だが、本䜜は明快に竹の圢を取らず、 それゆえの抜象性がこの氎滎にはよく適う。

類䟋の無い19䞖玀の垌少な䜜。

157 138 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

158

李朝癜磁陜刻花文瓶 H24.5×W14.7cm 箱付

¥ 700,0001,200,000

159

李朝癜磁六角面取瓶 H31.3×W19.3cm 箱付

¥ 500,000800,000

158

159

139 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

160

李朝癜磁面取瓶 H27.6×W16.3cm 箱付

¥ 1,000,0001,500,000

140 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

161 李朝癜磁瓶 H31.6×W19cm 箱付

¥ 2,500,0003,000,000

豊かなふくらみが醞し出す健康的な矎に目を芋匵る䜜品である。流麗に立ち䞊がった 頞は僅かに匧を描くように肩ぞず繋がり、匵り出した肩はそこから倧きく窄たるこず なく底郚ぞず降りおゆく。底郚にかけお窄たる蕪圢の花瓶が倚い䞭で、本䜜のような 安定しお力匷い噚圢は殊に珍しい。蒌旻を思わせる埮かに青みを垯びた釉肌の透明感、 肉厚ながらも砎綻なく端正な造圢、どこを芋おずっおも蚀葉を匄するこずが憚られる ほどの掗緎された逞品である。李朝時代埌期の所産。

141 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

162 李朝癜磁壷 H31.1×W29.8cm  初代黒田陶々菎箱

¥ 3,500,0005,500,000

぀ややかでほのかなあたたみを芚える癜い膚。薄い滲みが䞋半郚に埮かな倉化をもたらしおいる。倧きな 曲線を描く胎は䞭ほどで暪に豊かに匵り出しおおり、䞋郚には胎に比しお小さめの高台が付き、䞊郚には 䜎い口が斜めに開く。その姿、その膚は、艶に淡い翳りにず、穏やかに衚情を移 ろわせおいる。そこに圚るだけで時の流れをゆるやかにするかのようなもの静か な䜇たいの壷である。

胎郚に残る継ぎ目の痕は倧鉢二぀の口瞁を合わせお成圢するために生じたもの で、巊右のバランスが厩れるものが倚い䞭、本䜜は巊右の察称性が極めお高い。 李朝䞭期の優品。初代黒田陶々菎による箱曞が添う。

142 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

¥ 1,000,0001,500,000

163 李朝鶏韍山鉄絵刷毛目草文俵壷 H19.2×W28.5×14cm
143 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

164

李朝鉄砂韍文壷 H34×W37cm

¥ 500,000800,000

165

李朝鉄砂面取壷 H27.2×W16cm

展芧䌚歎「高麗・李朝五〇〇展」      日本橋䞉越本店 1974幎       図録No.65に掲茉

¥ 500,000800,000

144 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

166

李朝鉄砂竹文倧壷 H29.4×W35.2cm 箱付  展芧䌚歎「朝鮮叀陶瓷展芳」村䞊春釣堂 1934幎 図録に掲茉 Â¥ 3,500,0004,500,000

145 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

聖埳倪子埡䌝絵四幅察 各玙本・圩色、軞装  133.8×72.3各玙cm  党䜓194×81.1各cm  箱付

¥ 1,000,0001,500,000

聖埳倪子は、6䞖玀末に掚叀倩皇の摂政ずなり、日本叀代における理想的統䞀囜家の成立に尜くすず共に、 仏教に深く垰䟝し、仏教興隆においお倧きな業瞟を遺した。聖埳倪子ぞの信仰は薚去埌たもなく生じ、「聖 埳倪子絵䌝」の原型も奈良時代に成立したずされる。

本䜜は聖埳倪子の生誕から薚去たでが4幅に描かれおいる。倚くの倪子絵䌝同様に、事跡の堎面は10侖简 に成立した『聖埳倪子䌝暊』に拠る。順序だおお蟿りづらい倪子絵䌝も倚い䞭で、本䜜は欠損もなく、 4幅のいずれも䞋から䞊ぞず話が流れるように描かれおいお、絵解きが比范的容易である。江戞時代の䜜。

167
146 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

日吉山王曌荌矅

絹本・圩色 軞装 90×39.7絹本cm 党䜓170.1×57.5cm 箱付

¥ 300,000500,000

平安埌期、倩台宗の総本山・比叡山延暊寺の鎮守である日吉倧瀟、すなわち山 王瀟は、倩台宗の発展ずずもに山王䞃瀟ずいう䜓制を敎えた。その埌、䞭䞃瀟・ 䞋䞃瀟が加わり、山王二十䞀瀟ず呌ばれるようになる。

そうした䞭、日本仏教思想に、仏や菩薩が衆生枈床のために神ずいう仮の姿を ずり珟れたずする本地垂迹説が生たれた。この考えに基づいお比叡山の神ずし お山王暩珟が生たれ、これを元に日吉山王曌荌矅が䜜られた。その図像には、 仏菩薩ず神の姿で衚されたものの二通りあり、本図は埌者である。

画面自䜓が瀟殿を衚し、䞊段の間に描かれる山王䞊䞃瀟右䞊から、八王子・ 客人、二宮・倧宮・聖真子、十犅垫・䞉宮はいずれも俗圢であり、倖廊欄干 近くで開口の獅子ず閉口の狛犬が向かい合っおいる。階段では神猿が比范的自 由な動きを芋せおいる。描写は现かく䞁寧になされ、制䜜時期は宀町時代埌期 ず芋られる。宀町時代の垂迹曌荌矅の貎重な䜜䟋。

168
169 阿匥陀䞉尊来迎図 絹本・圩色 軞装 68.8×32cm絹本cm 党䜓146×51cm 箱付 Â¥ 600,000800,000
169 168 147 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

170 図像抄 四倩王

玙本・圩色 軞装 28.6×81.4玙cm 党䜓122.7×94.9cm 田山方南箱

¥ 500,000800,000

右から持囜倩、増長倩、広目倩、倚聞倩ず䞊ぶ郚分の断簡である。田山方南の箱曞には「図 像抄」「延慶二幎印玄曞写」ずある。図像抄ずは尊像や曌荌矅など諞皮の図像を皮類分け しお10巻に線集したもので、「十巻抄」「尊容抄」の名もある。成立は平安埌期、著者は 氞厳ずも恵什ずも蚀われるが、自筆本はなく転写本のみが珟存する。奥曞に印玄の名のあ るものは円通寺に完本が䌝わるが、この奥曞も含めた埌䞖の曞写がいく぀もあるずされる。

図像抄はこれを元に仏画などを制䜜するため完成された厳栌なものではなく、それゆえの 自由で奔攟な筆臎に魅力がある。この玠描的な筆遣いは埌に絵巻物や氎墚画にも圱響を䞎 えたずいわれ、近代に至り日本画・掋画の画家からも関心を集めた。本断簡は1415侖 玀頃のものず芋られ、四倩王の衚情や構えが生き生きずした筆臎でしっかりず描き分けら れおいる。

171 二月堂焌経

玺玙・銀泥 22.5×27.7cm  䜜品は台玙に貌付されおいる

¥ 500,000800,000

玺玙に銀字で曞写された華厳経の䞀郚。名は東倧寺二月 堂の火灜に因む。寛文71667幎、お氎取りで倧炬火 による倱火により二月堂が党焌。焌け跡から䞀郚焌損し た玺玙銀字華厳経六十巻が発芋された。焌け残ったこず のご利益ず共に、玺玙銀字経が焊げたずころに矎を芋出 しお珍重された。謹厳雄勁たる曞颚は写経の盛期・倩平 期の写経䜓の兞型で、玺玙銀字経の圢匏は奈良時代唯䞀 の遺䟋。奈良時代の装食経の代衚栌である。その皀少性 から1、2行ず短く切られるものも倚い。

171 148 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

䞀字宝塔経

玺玙・金泥 軞装  26.3×56.5玙cm 党䜓112.3×75.7cm  箱付 匘文荘反町茂雄旧蔵

¥ 1,500,0002,500,000

法華経の写経ず宝塔の関りは深い。䞀字宝塔経ずは、「法華文字䞀䞀 皆是仏也」ずいう思想を具珟化し、六䞇九千䞉癟八十四字ずも蚀われ る法華経の経文䞀字䞀字を䞀仏ずみなしお宝塔の䞭に奉安しお曞写し たものをいう。法華経は仏が宝塔の䞭より説かれたものず仏兞にあり、 それを螏たえたものず芋られる。

本断簡も玺玙に金泥で経文の数だけ蓮台ず円盞が描かれおおり、䞊䞋 欄倖に金泥で描かれた蓮の花匁であろう、仏ぞの䟛逊のために散華が なされおいる。仏囜土の瑠璃地を思わせる玺玙に金色に茝く枩雅な曞 䜓の経文をやはり金で荘厳しおいる。匘文荘反町茂雄により平安末期 ず極められおいる。

反町茂雄は叀兞籍蒐集の第䞀人者。新期県長岡垂に生たれ、東京垝囜 倧孊を出お神田神保町の叀曞店・䞀誠堂曞店に䜏み蟌みで就職した。

31歳で独立しお匘文荘を創立。安い本や平凡な本を扱わず、貎重な本・ 珍しい本を専門に扱う目録販売のみの商いを行った。匘文荘の目録に 茉せられた商品の䞭には「土䜐日蚘」や「明月蚘」など、埌に囜宝・ 重芁文化財に指定されたものが少なくない。箱蓋衚には圚野の歎史孊 者で曞誌孊者であった森銑䞉による曞付がある。

172
149 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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重芁矎術品 玺玙金字閻矅王五倩䜿者経神護寺経 玺玙・金泥 29.2×176党䜓cm 箱付

文献「重芁矎術品等認定物件目録」思文閣刊 1972幎     P.531に文字情報掲茉

¥ 5,000,0008,000,000

軞先 150

玺玙に、銀界線の内に金泥で経文が曞写されお、衚玙には宝盞蓮華 文ず金泥による倖題、芋返しには釈迊説法図が付されおいる。平安 時代に盛行した圢匏で、巻銖䞋方に「神護寺」の朱方印が捺されお いる。神護寺に2317巻が䌝来し、「神護寺経」ず通称されおいる玺 玙金字䞀切経のうちの䞀巻である。

神護寺経には奥曞などがないため、曞写幎代や成立事情の詳现は明 らかではないが、神護寺䌝来のうち、経垙に久安51149幎の墚 曞があるものがあり、本写経成立幎代を知る䞀助ずなっおいる。神 護寺経は『神護寺略蚘』に蚘茉される䞉本の䞀切経のうちの䞀぀ず 芋られおおり、同文献から、鳥矜院の発願になったものを埌癜河院 の䞖になっお神護寺に斜入されたものずされおいる。これに埓えば、 唐で線纂された経兞目録の『貞元釈教録』に基づき、1213侖简 のうちに5400巻皋床が曞写されおおり、およそ半数が流䌝しおい るこずになる。

経巻の衚玙は元来経兞本文の劣化を防ぐための機胜的なものであっ たが、倧陞で衚玙の倖面に金銀の唐草文様、衚玙芋返しに金銀で経 兞の内容を描くものがあり、日本では平安時代に入り少しず぀普及 した。

本巻を芋るに、衚玙は金銀泥による法盞華唐草文で埋め尜くされお、 巊䞊端に金泥で匡郭を䜜り、その内に「閻矅王五倩䜿者経」ず 穏和で敎った曞颚で倖題を曞いおいる。倖題の筆者は藀原朝隆

10971159ず䌝えられおいる。芋返しには金銀泥で、遠山を 描き、画面䞭倮から䞋には正面向きの釈迊を䞭心に、巊右に四尊の 脇䟍が倧きく描かれる。釈迊の頭䞊には倩蓋のみが描かれ、たたそ れぞれの光背には金泥が刷かれおいる。

遠景の䞭心をなすのは霊鷲山である。霊鷲山は、䞭むンド、か぀お のマガダ囜の銖郜・王舎城の北東に䜍眮し、釈尊が『法華経』など を説いた山ずしお知られ、今なお仏跡ずしお参拝者が絶えない。名 は山の圢が鷲に䌌おいるからずも鷲が倚く䜏むからずもされる。芋 返絵では本巻のように鷲の頭のような山ずしお描かれるこずが倚 く、これは䞀目で霊鷲山ず分からせるためであろう。

経文は、衚玙ず同じく深々ず藍色に染めた玺玙に銀眫が匕かれお、 金泥で曞写されおいる。字圢は敎斉にしお枩雅な和様の曞である。 芋返絵の仏尊の䞞みを垯びた像容ず䜵せお、経巻総䜓ずしお穏やか で雅臎に富む平安様ののびやかな印象を受ける。

軞銖には金銅補の撥型魚子地四匁花文の金具が装着されおおり、原 装を留めおいるずみられる。圓時の工芞技術の氎準の高さず写経を 華麗に装食しようずする信仰心の節さが䌺える。

先述の通り、衚玙は経巻の保護が目的であり、保管に際しお傷みや すいものだが、本巻は本文ず䜵せお極めお状態がよく皀少である。 昭和161941幎9月24日付で重芁矎術品に認定されおいる。

151 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

春日版劙法蓮華経党八巻揃 各玙に朚版、墚  25.5×7751083cm  箱付 匘文荘反町茂雄旧蔵

¥ 3,000,0005,000,000

春日版ずは、平安時代末から江戞時代にかけお、奈良興犏寺にお開版印行された版本の経兞類のこずをいう。興犏寺は法盞宗の総本山であるた め、刊行物の䞭心はその根本教矩の唯識に関するものであるが、倧般若経、法華経等も印刷された。

曞䜓は豊満にしお雄勁。金で匕かれた界線が経文を荘厳しおおり、党巻に斜された朱点は経兞を蚓じるためのものであるが、䞀皮の装食効果を あげおいる。版朚は朚材のために摺写を重ねるほどに摩損する。その床に摞刻改版するこずずなり、曞䜓が少しづ぀倉じる。曞䜓や玙など総合 的に勘案しお、匘文荘反町茂雄はこの法華経党八巻を鎌倉時代䞭期以前のものず結論付けおいる。

反町茂雄が創立した匘文荘は、貎重な本や珍しい本を専門に扱い、目録販売のみの商いを行う叀曞専門店で、その目録には埌に囜宝・重芁文化 財に指定されたものが散芋される。この法華経党八巻の巻末には「月明荘」の印があるが、これは反町が第䞀玚ず認めた皀芯本にのみ捺された。

鎌倉䞭期以前のもので、法華経が党八巻揃っおいるこずは極めお珍しい。玙背や巻銖の内題䞋に曞かれた内容から、この法華経は党八巻揃で倩 保71836幎4月15日に䞊行寺に斜入されたものずみられる。

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金銅孔雀文磬

W18.9×13.7cm 箱付

¥ 1,500,0002,500,000

磬は元々叀代䞭囜起源の打楜噚瀌噚であったのが、仏教儀瀌に取り入れられたず考えられおいる。仏教 の磬は寺院で磬架にかけられお、法芁の際に導垫がうち鳎らす仏噚ずしお奈良時代以来鋳造された。打音が 長く響かないものを良しずしたずいう。初期の姿は巊右非察称の「ぞ」の字型に䜜られたが、平安期以降は 本䜜のように巊右察称が通垞の圢匏ずなった。

本䜜は銅鋳補鍍金で衚裏同文。裟開きの山圢は高く、磬の倖瞁は高く盛り䞊がり、重厚感がある。䞭倮に比 范的小ぶりの耇匁八葉の蓮華の撞座を据え、巊右にはわずかに片足を䞊げた孔雀が向かい合うが、文様に厚 みがあり、緊迫感が生たれおいる。

この文様の圢匏は囜宝にも芋られ、鎌倉時代以降盛行した。本䜜も鎌倉時代の䜜である。衚裏同文だが状態 に差があり、長く同じ方を向けお掛け、同䞀方向から打たれおいたこずが䌺える。

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挆絵竹文瓶子䞀察 H29.9×W21.8各cm 箱付

¥ 2,000,0003,000,000

銖から肩ぞずたろやかな曲面をなしお、胎にかけおゆるやかに窄たり、反転しお末広がりに裟ぞず向かう。 総䜓に塗られた黒挆は艶やかにしお深みがあり、その䞊を朱挆による竹叢が颚に吹かれおその皈をしなら せおいる。朱挆には経幎による擊れが芋られるが、元が厚くぜっおりずしおいるために薄れ方に段階が生 たれお枯淡の趣を芋せおいる。

叀来より瓶子は䞀察以䞊で神前に䟛えられ、神に献酒するための神饌具ずしお甚いられおきた。今日では 陶磁噚のものが倚いが、本来は本䜜のような朚噚が䞭心であったずされる。

挆絵は挆に顔料を混ぜお描く技法で、挆工芞の加食のなかでは最も原初的な方法であり、日本では瞄文時 代から芋られる。黒地に朱、たたは朱地に黒で文様を描く䞀色描のものず、二色以䞊の圩挆を甚いた倚色 描の二皮類がある。ここに芋られる䞀色描は鎌倉宀町期に盛行した。

本䜜は宀町期から桃山期にかけおの䜜ず芋られる。䞀察で䌝わるのは珍しく、優矎な曲線からなる圢姿、 それを圩る時を経た赀ず黒の察比が矎しい。

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枥矎経筒倖容噚 H35×W22cm 箱付

¥ 600,000900,000

平安埌期、末法思想に基づいお、匥勒䞋生に立ち䌚うため の䜜善ずしお、仏教の教えが途絶えないように仏兞を埋玍 しお保存するこずが行われた。この遺跡を経塚ずいう。経 兞は経筒に玍めお埋玍されるが、倖容噚ずはその経筒を保 護するものである。倖容噚は日甚の壷などが転甚されたり、 そもそも甚意されおいないこずも倚い。本䜜は経筒に合う よう特別に泚文されたもので、ここから発願者の節い信仰 心が䌝わっおくる。

玠地は灰黒色の緻密な土で成圢が䞁寧になされおいる。蓋

には宝珠圢の端正な撮みがあり、暪方向の成圢痕ず蓋から 身の底郚にたで降りかかった黄癜色の灰ずの織り成す景色 が味わい深い魅力を湛えおいる。12䞖玀の䜜。

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朚圫蓮華座 H37.6×W69.5cm

¥ 500,000800,000

泥䞭にありながらも矎しい花を咲かせる蓮は、嚑婆に生たれ萜ちお涅槃に至る仏教の粟神ず重なり、仏像圫刻の発生期から欠か すこずのできない芁玠の䞀぀であった。特に仏を支える蓮華座は簡玠なものから荘重なものたで時代を通しお様々な様匏が䌝わ るが、本䜜は平安期の䜜ずみられ、その倧きさ及び装食の耇雑さは圓時坐しおいた仏の栌の高さを窺わせる。

頂䞊には盎埄50cmを超える蓮肉を有し、䞋郚には耇匁の反花が巡り、それを八角の框座が䞉重に枡っお支えおいる。たた蓮肉 ず框座を繋ぐ敷茄子郚分にも反花が斜され僅かに朱の圩色を残しおいる。本䜜は元々䞊郚に蓮匁を有しおいたず思われるが、珟 圚は倱われ蓮肉が剥き出しずなっおおり、その姿は経幎ず盞俟っお枯蓮の劂き様盞を想起させる。仏が去り、花匁が散っおもな お枯蓮はその聖性を倱うこずなく、時の重みず厳朔さを察峙する者の内に静かに蚎えかけおくる。

156 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

癟萬塔陀矅尌 H21.6×W10.5cm 箱付

¥ 1,300,0001,800,000

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157 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

180

朚圫愛染明王坐像 H85.8×W44.3×37.5cm 厚子付

¥ 3,000,0005,000,000

158 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

182

朚圫阿匥陀劂来立像 H68.1×W16.2×17.5台座含むcm  箱付 朚補台座付

¥ 800,0001,300,000

160 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

Â¥

朚圫男神坐像 H45.4×W35.6×22.9cm
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500,000700,000 183 184 161 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

185 朚圫男神坐像 H75×W47.3×26.4cm 箱付

¥ 2,500,0003,500,000

倪く匷調された眉、県は切れ長で県光鋭く、倧振りの錻は錻翌を膚らたせ、匷く結んだ口に長い癜髭を 蓄えおいる。簡玠な胎ずの察比によっお顔盞はより匷調され、像の倧きさず盞俟っお神嚁を醞す。䞀朚 造りで内刳りがなく、刻すに䞍向きな節のある郚分を甚いるが、これは暹朚に神が宿るずいう思想の䞋、 できる限り原朚を掻かしたものず芋られる。

神像は仏像の圱響を受けお8䞖玀頃には造られ始めたずされる。しかし仏像には䟝拠する経兞や図像が あるが、神像にはない。その自由床の高さにより华っお個性的な衚珟が倚く生たれた。神像は基本的に は埡神䜓ずしお安眮され、盎接的な瀌拝察象ずならず姿を珟さない。芋られるこずが少ないために技法・ 造圢による線幎の研究は仏像ほどに確立されおいないが、本像は1314䞖玀頃のものずみおよいだろ う。状態が比范的良奜でこれほどの倧きさを備えた神像は垌少である。

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upon

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ガンダヌラ アトラス像

H67.1×W49.8×23.9台座含むcm 箱付 台座付

文献「APOLLO VOLUME CⅩⅢ No.228」APOLLO MAGAZINE刊 1981幎 P.15に掲茉 同文献付

¥ 10,000,00015,000,000

163 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

右腕は膝に手を぀いお肩を聳やかし、巊手は立おた膝 のすぐ䞋を鷲掎みにする。肩や腕に力が籠り、連なる ように胞が盛り䞊がる。わずかに内傟する巊膝はその 䞋で足の指先が地面を捉えおおり、掎む力を抌し返す ように巊脹脛が膚らみ始めおいる。顔に目を遣れば、 窪む県窩は翳りを宿し、県は芋開き、眉根ず額に皺を 寄せお錻翌を広げおいる。量感のある髪ず髭はうねり ながら埌方ぞず流れおいる。身䜓を前傟させ右膝を支 点に臀郚を持ち䞊げお、今たさに立ち䞊がらんず力を 籠める䞀瞬が捉えられおおり、その匵り詰めた空気が 芋事に衚れおいる。

ギリシャ神話においおアトラスはオリンポスの神々ず 争い敗れ、その眰ずしお䞖界の西の果おで倩を支える こずを呜じられた。この䌝説に因み、叀代ギリシャ建 築で建物の支柱に男性像を象るこずがあった。これが ガンダヌラに䌝わり、ストゥヌパ仏塔などの基壇 に据えお、䞊郚の構造物を支える䜍眮に眮かれるよう になる。䞋郚構造物ずしお本像を据えるほどの構造物 ずなるず、その党貌は容易に想像できないが、頭の埌 ろに枘があるこずから実際に䜕かを支えるために䜜ら れたこずは間違いない。これほどの倧きさ、厚みを備 えた像はたず芋られない。23䞖玀の優品である。

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ガンダヌラ ブロンズ劂来坐像

H23.3×W12.9×7.5cm

朚補台座付 オックスフォヌド叀矎術TL法鑑定䌚鑑定曞

¥ 5,000,0008,000,000

二菩薩を埓えお、獅子座に結跏趺坐し、右手を䞎願印にずる仏陀の坐像である。巊手は䞀郚欠 損しおいるが、衣の端を掎んでいる。巊腕は衣を巻き付けるように捻じお、指先を曲げお衣の 端をそっず掎む。右手ず同様に巊も手のひらを芋せるようにしお、人差し指の方から手銖の先 を䞋ろしおゆく。同様に右手も肘の先をやわらかに曲げながら指先をゆっくりず垂䞋させおい る。通肩に纏う衣の䞋にはくびれた腰を芗かせお、坐した姿ながらすらりずした䜓躯が芋おず れる。螺髪で囲たれた頭郚は䞞く高い肉髻をなしお、耳朶は長く䌞びおいる。県には銀象嵌が 斜されお静かな光を湛えおおり、口は端をそっず持ち䞊げお埮かに笑みを浮かべおいる。その 仕草、䜇たいは優雅にしお優矎である。

ガンダヌラ矎術の倧半は石圫やストッコ補であるが、ごくわずかにブロンズよるものも造られ おいる。ブロンズを甚いた造像は3䞖玀頃に始たり、玠材ずしお高䟡であったこずから極めお 高い技術を備えた圫垫が手掛けたものず考えられおいる。

本䜜はオックスフォヌド倧孊により、玀元埌49䞖玀のものず蚌されおいる。砎損、腐食に より倱われるものも倚い䞭、本䜜は光背も含めた党䜓が遺されおおり、䜜行きもよい。79 䞖玀の垌少な䜜である。

166 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

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クメヌルブロンズ金剛薩埵菩薩 H23.1×W12.4×6.4cm 箱付 台座付

文献Emma C. Bunker、Douglas Latchford     「Khmer Bronzes New Interpretations of the Past」    Art Media Resources刊 2011幎     P.207に掲茉 同文献付

¥ 700,000900,000

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168
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189

テラコッタ女神像レリヌフ 51×50.6cm 䜜品は板に固定されおいる ケヌス付 Â¥ 5,000,0008,000,000

169 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

叀代ギリシアで制䜜されたテラコッタの圫像をタナグラ人圢ずいう。倧きさは様々で、 小さなものは高さ5cm皋床のものからある。モチヌフも様々、優矎な婊人像がよく知 られるが、神々、階士、楜人、職人、蟲倫などもある。副葬や神殿ぞの奉玍のために 補䜜されたずいわれるが、宀内の眮物ずしお愛奜されおいたものも少なくない。玀元 前5䞖玀からヘレニスティック期にかけお制䜜された。タナグラの名は1870幎代にギ リシャ䞭郚のタナグラの墓地から倚数発芋されたこずに因むが、制䜜の䞭心地はその 東のアッティカ地方ずされおいる。

LOT190は二人の立像。向かっお巊はステップを螏むかのようで、右手を腰にやり背 筋を反らせた姿は颯爜ずしおいる。右は少し埌ろから盞手の腰に手を回し、寄り添う ように立っおいる。共にほがらかな笑みを顔に浮かべる。

LOT191は背の高い婊人の単独像。手を䞭空に差し䌞べお、いた䞀方を䞋に垂らし、 わずかに顔を俯ける。その仕草には気品が挂い、慎たしくもどこか儚げな印象である。

190

タナグラ テラコッタ二人像 H17.8×W9×7.1cm 箱付

来歎Sotheby's London、1991幎7月8日

¥ 400,000600,000

191

タナグラ テラコッタ婊人像 H35.8×W11×10.3cm 箱付

来歎Sotheby's London、1986幎12月8-9日

¥ 600,000900,000

190 191 170 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.

192

青銅ホルスを抱くむシス H22.3×W8.4×12.3台座含むcm 箱付 朚補台座付

¥ 450,000650,000

193

ロヌマングラス双耳壷 H11.6×W11.8×10cm 箱付

¥ 300,000500,000

171 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
192別角床

194

バロヌチスタヌン動怍物文倧壷 H74.8×W58.5cm 台座付 オックスフォヌド叀矎術TL法鑑定䌚鑑定曞

¥ 3,000,0005,000,000

やわらかな赀みを芋せる膚の䞊に芏則的に配される黒い動怍物文。匵りのある曲線を描く噚䜓は土 䞭にお倉質した泥を薄らず纏っおいる。高さ70cm超、䞀芋しお分かる造りの堅牢さ、その偉容に はただただ圧倒される。銖ず肩に圏線を廻らせお、䞊郚にはむトスギずバナナず芋られる暹朚文を 配し、䞋郚には右向きで、アむベックスであろう長い角を備えたダギずその䞊にずたる鳥を連ねお 描く。いずれもシンプルながら印象深い意匠である。なおアむベックスは珟圚もパキスタンのバ ロヌチスタヌン州ヒンゎヌル囜立公園などで矀れが芳察される。

BC2600BC1900幎頃に南アゞア北西郚のむンダス川流域平原に郜垂ず文字を持぀文明が栄え た。これが䞖界四倧文明の䞀぀に数えられるむンダス文明である。実に高床な文明ずしお知られ、 産業革呜以前の文明を構成する芁玠はほがむンダス文明の時代には成立しおいたずされる。このむ ンダス文明に先行する圢で、むンダス平原の西郚、バロヌチスタヌン高原に瀟䌚・文化が生たれた。 この地域はむラン地方ずむンダス平原の間に䜍眮する東西の亀通の芁衝であり、䞖界最叀の文明・ メ゜ポタミア文明をはじめずするむラン以西の文化が流入し、独特の文化を䜜り䞊げた。

本䜜はそのバロヌチスタヌン地方で䜜られた倧壷である。オックスフォヌド倧孊によりBC3100 BC1300幎のものず蚌されおいる。口呚りにわずかに欠けが芋られる皋床でほが完品ずしお残っお いる。皮々の展芧䌚で芋られるものでもこのサむズで本䜜ほど状態の良い物は類䟋が無い。

172 詳しいコンディションに぀いおはお問い合わせください。 The condition report is available upon request.
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